FIT制度(住宅用太陽光発電を含む再生可能エネルギーの固定価格買取)が施行して、約10年が経過しようとしている今、以下は、施工された2012年7月の1kWh当たりの価格から2023年の1kWh当たりの価格推移になります。

参照:経済産業省｜「過去の買取価格・期間等｜固定価格買取制度」より

制度が施行された2012年から2024年にかけて、売電価格の減額が続くと同時に、2015年からは出力抑制対応義務がなくなってもなお、価格の減額が見られています。

価格減額の原因は主に、住宅用太陽光発電の普及によって、設置費用が格安で済むようになったためと考えられます。

電気の買取を行っている業者といえば、東京電力や中部電力など、その地方を代表する電力会社が中心になって行っていると考える方がいます。

しかし、電気の買取を行っている業者は、旧一般電気事業者だけとは限りません。

ここでは、新電気事業として注目されているおすすめの買取業者を5社紹介します。

伊藤忠エネクス

伊藤忠エネクスは、住生活や金属製品、金融など数多の分野に精通している伊藤忠商事株式会社の関連業です。

太陽光で発電して電力の買取サービスのみならず、個人・法人のそれぞれに適した小売電気事業や発電、再生可能エネルギー事業の提案もしています。

また伊藤忠エネクスでは、関東エリア、関西エリア、中部エリアの3エリアに限り、最大16円/kWhで買い取りってくれる料金サービスを提供しています。

対象エリアの大手電力会社よりも高値で買い取ってくれるので、対象エリア内で卒FITされる方におすすめです。

eco電力

eco電力は、小売電気事業を中心に、再生可能エネルギー事業や住宅事業なども展開している新電力会社です。

卒FIT制度に向けた取り組みとして、太陽光余剰電力買い取りサービス「つながるecoでんき」への切り替えをおすすめしています。

当サービスに切り替えた場合、8円/kWhでeco電力が契約者から電気を買い取る方法と、買取と供給を結ぶ契約を交わせば、9円/kWhでの買取になります。

切り替え手数料及び月額手数料は、基本無料になっていますので、卒FIT後の契約プランの1つになります。

トラストバンク

トラストバンクは、ふるさと納税の総合サイト「ふるさとチョイス」や、海外寄附サービスなど、7種類の事業を展開している会社です。

エネルギー事業の1サービスであるふるさとエネルギーチョイス「えねちょ」では、地域の電力会社に直接寄付する施策と、大手電力会社に寄附した電気に応じてその地域の返礼品が送られるお任せ寄附の施策を設けています。

特に後者のお任せ寄附は、ふるさと納税に似た施策になっています。

現金を得る代わりに、寄附した電気量に応じてポイントが入り、そのポイントで豪華な返礼品と交換できる施策につき、ふるさと納税を行っている方におすすめです。

東京ガス

東京ガスでは、ガス供給と合わせて、新電力会社として小売電気事業も行っています。

小売電気事業の「太陽光電力買取サービス」では、卒FITを迎える方向けに9.5円/kWhの蓄電池プランの提供をしています。

当プランに合わせて、東京電力の電気料金プランをセット契約すれば、売電価格が上昇するプランや、蓄電池購入で買取価格が上昇するプランなど、様々なプランが選択できます。

住友林業

住友林業は、不動産事業を中心に林業や住宅事業に関わっている会社です。

資源環境事業に属する「スミリンでんき」は、住友林業の家のオーナー、あるいは、住友林業ホームテックで太陽光パネルを設置した方のみが申し込める余剰電力買い取りサービスです。

サービス提供エリアは、沖縄エリアを除く、電力エリア全土を対象にしており、買取価格は、全国一律11円/kWhになっています。

前節で、新電力会社にして卒FIT後の電気買取でおすすめのサービスを提供している買い取り業者を5社紹介してきました。

ここからは、エリア別でおすすめの卒FITプランを提供している会社を紹介します。

北海道電力エリアでおすすめの太陽光発電買取業者

北海道エリアを中心に太陽光発電の買い取りを行っている業者が掲げている買取プランの単価は1kWh当たり8円(税込)/kWhになります。

収益を得るなら、8円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供しているところと契約するのが最適です。

以下は、8円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供している買い取り業者です。

東北電力エリアでおすすめの太陽光発電買取業者

東北エリアを中心に太陽光発電の買い取りを行っている業者が掲げている買取プランの単価は1kWh当たり9円(税込)/kWhになります。

卒FIT後でも収益を得るなら、9円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供しているところと契約するのが最適です。

以下は、円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供している買い取り業者です。

東京電力エリアでおすすめの太陽光発電買取業者

東京エリアを中心に太陽光発電の買い取りを行っている業者が掲げている買取プランの単価は1kWh当たり8.5円(税込)/kWhになります。

収益を得るなら、8.5円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供しているところと契約するのが最適です。

以下は、8.5円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供している買い取り業者です。

北陸電力エリアでおすすめの太陽光発電買取業者

北陸エリアを中心に太陽光発電の買い取りを行っている業者が掲げている買取プランの単価は1kWh当たり8円(税込)/kWhになります。

収益を得るなら、8円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供しているところと契約するのが最適です。

以下は、8円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供している買い取り業者です。

中部電力エリアでおすすめの太陽光発電買取業者

エリアを中心に太陽光発電の買い取りを行っている業者が掲げている買取プランの単価は1kWh当たり7円(税込)/kWhになります。

収益を得るなら、7円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供しているところと契約するのが最適です。

以下は、7円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供している買い取り業者です。

関西電力エリアでおすすめの太陽光発電買取業者

関西エリアを中心に太陽光発電の買い取りを行っている業者が掲げている買取プランの単価は1kWh当たり8円(税込)/kWhになります。

収益を得るなら、8円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供しているところと契約するのが最適です。

以下は、8円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供している買い取り業者です。

中国電力エリアでおすすめの太陽光発電買取業者

中国エリアを中心に太陽光発電の買い取りを行っている業者が掲げている買取プランの単価は1kWh当たり7.15円(税込)/kWhになります。

収益を得るなら、7.15円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供しているところと契約するのが最適です。

以下は、7.15円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供している買い取り業者です。

四国電力エリアでおすすめの太陽光発電買取業者

四国エリアを中心に太陽光発電の買い取りを行っている業者が掲げている買取プランの単価は1kWh当たり7円(税込)/kWhになります。

収益を得るなら、7円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供しているところと契約するのが最適です。

以下は、7円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供している買い取り業者です。

九州電力エリアでおすすめの太陽光発電買取業者

エリアを中心に太陽光発電の買い取りを行っている業者が掲げている買取プランの単価は1kWh当たり7円(税込)/kWhになります。

収益を得るなら、7円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供しているところと契約するのが最適です。

以下は、7円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供している買い取り業者です。

沖縄電力エリアでおすすめの太陽光発電買取業者

沖縄エリアを中心に太陽光発電の買い取りを行っている業者が掲げている買取プランの単価は1kWh当たり7.7円(税込)/kWhになります。

収益を得るなら、7.7円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供しているところと契約するのが最適です。

以下は、7.7円(税込)/kWh以上の価格設定でプランを提供している買い取り業者です。

卒FITに向けて、太陽光発電買取業者が提供している買取プランの切り替えを検討されている方が多い中、提供されている買取プランのどの要素を比較して選ぶのが最適なのかわからない方が一定数はいます。

ここでは、契約を検討している買取プランで比較する要素を2つ紹介します。

契約条件

1つ目は、プラン契約の条件内容です。

当然ながら、買取プランを提供している買取業者ごとに契約内容が異なります。

例えば、買取の対象エリアに住居を持っていること、ハウジングメーカー建設の住居で生活をしているなど、会社ごとに契約内容が異なります。

もし1つでも該当していない条件があれば、その時点で契約ができない場合もあるので、検討と合わせて、契約内容を一読して自分が提示されている条件を満たしているかどうかを確認しましょう。

合わせて、買取単価の確認も行いましょう。

前節でも紹介したように、エリア・会社ごとに1kWh当たりの単価が異なるうえ、所定の買取プランに加入すると、買取価格が上昇するなど、様々なお得プランを用意していることもあります。

契約内容と提供されているプラン等を確認したうえで、自分のライフスタイルや住宅の設備に合致しているところを選ぶようにしましょう。

独自サービスで比較

2つ目は、電気の買取以外の独自サービスを提供しているか否かの確認です。

例えば、「トラストバンク」では、作った電気を寄附という形で納め。納めた電気量に応じてポイントが還元され、そのポイントでご当地グルメと交換できるサービスなど、他社にはない独自サービスを提供している会社を選ぶと、プラスαなお得が得られます。

買取以外のサービスで得するサービスを提供しているかどうかの確認も1つの比較要素になります。

ここまで、太陽光発電のおすすめ買取業者をランキング形式で紹介すると同時に、地域別でおすすめの買取業者を紹介してきました。

FIT制度が施行されてから10年が経過しようとしている今、売電価格の推移は発電システムの普及に合わせて減額の一途を辿っています。

卒FITをした以降も発電した電気を買い取ってくれる業者を選ぶ時は、1kWhの買取単価の比較と合わせて、契約内容と提供・利用できるサービス内容の3点を比較して契約へと進みましょう。

無論、契約するときは、自分のライフスタイル及び住居環境に適していることを前提に進めるのが大切です。