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山林活用の方法おすすめ12選!有効活用のポイント・注意点を徹底解説

【更新日】2024-01-31
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おすすめの山林活用6選!賃貸する方法や活用できない時の対策も解説
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「山林を活用したいけどどうすればいいのかわからない」

「おすすめの山林活用方法を参考にしたい」

遺産相続などで山林の土地を所有している人は、多くがそのまま放置しているのではないでしょうか?

山林は所有しているだけで税金がかかるので、山林活用して収入を出すようにするのはおすすめです。

山林は通常の土地と違った特徴があるので、山林ならではの土地活用を始めると良いでしょう。

この記事ではおすすめの山林活用を6つ紹介してから、山林を賃貸する方法や活用できない時の対策を解説します。

土地活用のアイデア9選!土地の広さ別に発想のヒントを紹介

おすすめの山林活用12選

おすすめの山林活用は、次の12件です。

山林活用の方法12選

  • 林業・林産物業への貸し出し
  • キャンプ場経営
  • 太陽光発電
  • 貸農園経営
  • 林業を経営する
  • レクリエーション地として提供する
  • 林業・林産物の販売経営
  • 民間企業への貸出
  • 里山レストランの開業
  • 産業廃棄物処理施設
  • トランクルーム置場
  • 資材置場

山林は駅や住宅街から離れているので活用しづらいですが、土地が広いメリットを生かして上記のような活用方法がとれます。

以下にそれぞれの活用方法を解説します。

林業・林産物業への貸し出し

山林を活用して収入を得たいのであれば、林業や林産物業に山をそのまま貸し出す方法がおすすめです。

山は知識がなければ使いづらくて広い土地ですが、木材を取り扱う林業や、キノコや薪などの山の一部を取り扱う林産物業にとっては価値が高いことがあります。

特にキノコやタケノコが自生しているような山や、杉やヒノキが育っている場合は事業者に貸し出しできる可能性が高いです。

自分では使っていなかった山林を上手く活用してくれるので、お互いにとっても利益となります。

ただし、売却しやすい木があっても重機が入りづらければ木材を運搬できないので貸し出し相手が見つからないこともあるので気をつけましょう。

また、木を一度切り倒してしまうと、次の伐採までには相当長い期間がかかるため、一度貸し出して返ってきた後は、ほかの事業者に貸し出しづらくなります。

キャンプ場経営

近年人気が出始めているキャンプですが、土地の広い山林を持っている人にはキャンプ場経営がおすすめです。

子供連れやソロキャンパーなど幅広い層がキャンプをしているため、需要も高いです。

現在はキャンプ場の供給が足りていない状況なので、山を整備してキャンプ場を経営すると損することはありません。

キャンプ場経営をすると、次のような収益が得られます。

キャンプ場経営を行った時に入る収益

  • キャンプ場のサイト利用料
  • 入場料
  • レンタル代
  • 売店売上
  • 体験料金

キャンプ場経営は運営のための設備を整えなければならないので、初期費用が高くなります。

また宿泊施設を運営するグランピング場のようなキャンプ場を経営する場合は資格を取得する必要もあります。

キャンプ場は上手くいけば高収入ですが、初期費用と手間がかかるので気をつけましょう。

太陽光発電

太陽光発電で収入を得る方法もあります。

土地上に太陽光発電装置を置いて、発電した電気を電力会社に売って収益を上げる方法です。

太陽光発電を行うための装置は数百万円を超えるので初期費用は掛かりますが、運用中の手間は掛かりません。

太陽光発電は出力1KWあたり、年間発電量が1,000KWhとなるとされており、買取価格が1kWあたり21円程度と決められています。

年間1,200kWh発電できれば、売電収入は126万円となるので費用回収も簡単です。

ただし、山林の地形によっては太陽光発電装置をそのまま設置できずに、工事が必要な場合もあるので確認しておきましょう。

貸農園経営

山の広い土地を活かして、貸農園として貸し出す方法もあります。

もちろん、自分で農園を活用して自給自足の生活を送るのも悪くありません。

山の斜面は段々畑として利用できるため、様々な野菜や果物を育てることができます。

農園を区画分けして複数の人に貸し出すことができれば、収益性も高くなります。

道具や設備を準備する方法から、利用者にすべて自分で準備してもらう方法があるので、どの程度手間をかけるか決めてから選択すると良いです。

農園の知識があれば、ある程度物の貸し出しなどをすることで使用料金も高めに設定することが可能です。

林業を始める

山林のまま自分で利用して、林業を始めるのも一つの方法です。

すでに杉やヒノキなどの売却できる木が育っている場合は、初心者でも始めることは可能です。

ただし、林業は始めるのに多額の費用が掛かる上に、リスクも大きい活用方法です。

植林してから伐採するまでには数十年がかかりますが、その間の投資額を上回る利益が得られるかどうかは分かりません。

また重機が入りづらい山林であれば、全て手作業でしなければならないため手間もかかります。

林業を始めたい人は専門家に相談して、山林が林業に向いているかを判断しましょう。

レクリエーション地として提供する

山林をレクリエーション地として貸し出すのも一つの方法です。

レクリエーション地とは、山林を活かしたアスレチック場や、サバイバルゲーム場などの遊べる空間です。

レクリエーション地として貸し出す方法としては、地元の自治体や町内会に提供するか、森林ボランティアに提供するかの方法があります。

地元の自治体に貸し出す際は基本無償なので、経済的な収入は期待できません。

レクリエーション地として収入を得たいのであれば自分で開発するか、森林ボランティアなどに頼ると良いです。

林業・林産物の販売経営

前述で林業・林産物を生業にしている企業に貸し出す活用方法を紹介しましたが、新規事業として林業・林産物の経営を始めることも可能です。

所有する山林に、ヒノキや杉など、林業に適した立木が育っているなら、活用できる可能性があります。

またキノコや薪などの林産物を市場に卸すことも可能です。

ただし、林業を営む場合は、多額なコストが発生することを知る必要があります。

例えば、植林を行った場合、立派な立木に育つまで何十年もの歳月が必要で、それが投資額を上回る利益になる予測が立てられません。

また所有する山の地形次第では、木材の運搬はおろか、重機が入れない場合もあります。

貸出同様、林業を営む場合は、所有する土地の形を理解したうえで始めるようにしましょう。

山林・立木・原木を売る方法とは?売却の流れ・注意点から費用・税金まで解説

民間企業への貸出

所有する山林を民間企業に貸し出す活用方法もあります。

民間企業の中には、貸出された山林地を住居として活用したり、企業の事業所または、従業員の寮として活用を考えているところもあります。

また山林地は、農地とは違い、そのままの状態で貸し出しを行っても、隣地以外の目的で利用できることから、貸出手続きが容易に行えます。

ただし、都市計画法と建築基準法の2点を事前に調べておく必要があります。

都市計画法による制限

山林地帯であっても、都市計画法上の市街地区域と市街地調整区域、非線引き区域の3つにいずれかに区分され、その中の市街化調整区域に該当したとき、建築制限を受けます。

貸出を行う前に、自分の山林が都市計画法のどれに該当するのかを確認しておきましょう。

建築基準法による制限

前述した都市計画法によって、所有する山林が都市計画区域や準都市計画区域内に属する場合、建築基準法の適用によって、建物の用途や高さ、道路への接触部分など、多方面で制限を被ります。

ただし、大抵の山林が都市計画区域外に該当するケースが多いため、不安に思う必要はありません。

里山レストランの開業

林業を営んでいると、規格外のモノを生産することがあります。

これらをうまく活用することも併せて、里山レストランの開業してみるのも1つの手です。

実際に里山レストランを開業して、近隣の農家から出た規格外野菜を安く仕入れ、それを振舞って成功している事例があります。

里山レストランを開業するなら、地元農家との連携が必須です。

併せて、地産地消をコンセプトにすると、成功しやすいです。

産業廃棄物処理施設

都市部から離れた郊外の山林地帯であれば、産業廃棄物処理施設として活用することができます。

そもそも産業廃棄物処理施設の建設は、市内在住の住人から煙がられているため、いい立地があっても建設計画が立てられない施設の1つです。

しかし、住宅街から離れた地方や郊外に属する山林地帯であれば、近隣住人から苦情がないので、建設需要が高いです。

ただし、建設を行うには、重機が通れるだけの道幅があること、土地がある程度平らであることが重要です。

トランクルーム置場

山林地を切り開いて、住宅街にあるトランクルーム置き場として活用することも可能です。

トランクルームといえば、市街地にあるイメージが強いせいで、市街地じゃないと需要がないと思われがちですが、地方郊外にトランクルームを作ることで、近隣住人にとっては、滅多に利用しないものがおける倉庫として活用できるだけの高い需要があります。

とはいえ、トランクルームを置く場合、コンテナハウスに近い建物を建設するので、相応の初期費用が発生します。

資材置場

トランクルーム同様、山林地帯を木材などの建設資材の置き場として活用することも可能です。

資材置き場として活用するには、敷地が行動に接していることと、樹木伐採後の土地が更地で更地であることの2条件を満たしている必要があります。

山林活用で賃貸する方法

森林を賃貸して活用する方法としては、大きくわけて次の2種類があります。

森林を賃貸して活用する方法

  • 土地をそのまま賃貸する
  • 建物を建てて賃貸する

それぞれメリットとデメリットがあるので解説していきます。

土地をそのまま賃貸する

土地をそのまま賃貸する方法は、例えば企業などに土地を貸し出して、企業負担で施設を建ててもらって活用してもらいます。

土地上に借地権を設定して、事業用借地権として活用してもらうのが一般的です。

事業用借地権では最長でも50年間と設定されているため、期間が終われば土地が返ってきます。

また土地を貸している間は地代が貰えるため、初期費用をほとんどかけずに安定した収入が貰えます。

ただし、土地上に建物を建ててから賃貸するよりは収益性が低くなるので、できるだけ収益性を上げたい人には向いていない方法です。

建物を建てて賃貸する

山林を賃貸する際に建物を建ててから賃貸する事で、賃貸借期間を短くすることができます。

建物を建てることで契約期間を短く設定できるため、将来気が変わって自分で山林を使いたくなった際にすぐ取り組むことができます。

また、土地上の建物は自分の所有物となるため、建物と土地、両方のオーナーとなることも可能です。

賃料を高めに設定できるため、できる限り収益性を高めたい人におすすめです。

ただし、建物のオーナーは自分なのである程度自分で手間をかけて運用しなければいけない点には気をつけましょう。

山林活用できない時は売却がおすすめ

山林を活用できない場合は、売却がおすすめです。

山を所有していると固定資産税がかかる他、管理責任も問われます。

所有して活用するのが面倒であれば、売却をしてキャピタルゲインとして収入にするのが最適です。

売却する際の方法ごとに次に解説します。

不動産会社の仲介で売却するケース

山林を売却するのであれば山林売却の実績を持っている不動産会社に仲介してもらうと簡単に進みます。

不動産会社の仲介では、次のような流れで進みます。

山林売買の手順

  1. 不動産会社に査定依頼する
  2. 公簿売買か実測売買か決定する
  3. 売却活動
  4. 購入希望者と売買契約を締結する
  5. 引き渡し

最適な不動産会社を選ぶために、複数の不動産会社に査定依頼して相場を見極めると良いです。

また山林売却の実績がない不動産会社では正しく査定してもらえない可能性もあるので、公式HPなどを確認しておきましょう。

森林組合に売却先を紹介してもらうケース

地域の森林組合に相談することで、売却先を紹介してもらえることもあります。

山林の面積や道路からの距離などから価格の評価を森林組合が行ってくれます。

不動産会社を介さないため、仲介手数料がかからない点が魅力です。

また森林組合からの紹介で売却をすると、税金の控除が受けられることもあるので、まずは確認してみましょう。

山林を売る方法3選!売却の流れと注意点を徹底解説

山林の活用に関する質問

ここからは、山林を有効活用していく前に知っておきたいことや、解決しておきたいことを質問形式で解説していきます。

Q.山林所有のリスクは?

台風や大雨などの水害からなる土砂災害や倒木などの自然災害リスク、タイヤや家電、産業廃棄物などの不法投棄リスクがあります。

また、市街化調整区域や保安林に指定されている山林に至っては、山小屋やログハウスなどの建築ができません。

Q.山林を売るには?

所有する山林を活用するのではなく、売却して手放してしまうなら、山林の取り扱いを得意とする不動産会社に査定依頼を出すか、森林組合に相談するかの2択になります。

なお、山林の売却は、住居用物件を売却するよりも難しく、仲介よりも業者買取を選択される方が多いです。

山林を売る方法3選!売却の流れと注意点を徹底解説

Q.山林を有効活用する前に確認しておくことはある?

山林は、市街地にある土地にはない規制がかかっている場合があります。

規制内容によっては、事前に考えていた活用方法が使えず、別の選択を迫られる可能性があります。

よって、山林を有効活用するときは、所有する山林にどのような規制がかけられているのかを確認してから有効活用方法を選んでいくのがいいでしょう。

ちなみに、山林には、以下の規制がかけられています。

山林の土地活用に関連する法律

  • 都市計画法
  • 宅地造成等規制法
  • 急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律
  • 都市緑地法
  • 地すべり等防止法
  • 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律
  • 生産緑地法
  • 森林法

Q.山林の購入は誰でもできる?

山林の購入に規制や制限は設けられていないので、基本的にどなたでも購入できます。

また保安林も、通常の山林同様に購入できます。

ただし、新規で山林を所有した場合は、所在地の市町村に「山林の土地所有者届」元久は、「国土利用計画法の届出」を提出しなければなりません。

山林活用して収入を増やそう

山林は通常の土地とは異なり、活用しづらいイメージがありますが、今回の記事で紹介したように様々な活用方法があります。

初期費用を抑えたければ賃貸として土地を貸し出せばよいので、手間をかけずに運用することができます。

また貸し出す際は建物を建てずに貸し出すか、建物を建てて貸し出すか方法が分かれるので参考にしてください。

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