富裕層の定義は明確に定められているわけではありませんが、野村総合研究所の調査では純金融資産保有額が1億円以上の方を指して富裕層と呼んでいます。

純金融資産保有額が5億円を超えたら超富裕層、5,000万円以上1億円未満となったら準富裕層となります。

日本の富裕層の割合

野村総合研究所の調査によると、2019年の時点で日本国内には富裕層が124.0万世帯、超富裕層が8.7万世帯いることが分かります。

全世帯数が5,402.3万世帯なので、富裕層と超富裕層を合わせて日本全世帯の約2.5％が富裕層以上の純金融資産を保有しているということになります。

また富裕層と超富裕層を合わせた純金融資産保有額は333兆円になり、全世帯の保有額が1,554兆円なので富裕層と超富裕層で20％以上の金額を保有していることになります。

バトンタッチリッチ型

富裕層にもタイプが2つあり、1つ目がバトンタッチリッチ型になります。

このタイプは地主一族や2代目社長など、先祖の資産を受け継いでいる富裕層が当てはまります。

バトンタッチリッチ型の方は子どもの頃から豊かな生活を送っているので、お金の使い方は落ち着いている傾向があります。

また学校も小学生の頃からエスカレーター式の私立校に通う方が多くいます。

セルフメイドリッチ型

2つ目がセルフメイドリッチ型になります。

このタイプは創業社長など、自力で一から富を築いた富裕層が当てはまります。

セルフメイドリッチ型の方はお金の稼ぎ方を知っているので、派手にお金を使ってからまた稼ぐという方が多いです。

仕事が成功した頃は特に金遣いが荒くなりますが、後々落ち着いてバトンタッチリッチ型の方と同じような生活になります。

上記で富裕層の方はお金の使い方が落ち着いていると説明しましたが、では富裕層の方を見分けるにはどこを見ればいいのでしょうか。

富裕層の方を見分けるポイントは6つほどあります。

• お金を投資に使っている
• 税金について詳しい
• 価値を重視してお金を使っている
• 時間を無駄にしない
• 健康に気を使っている
• 友人に富裕層が多い

これらの条件に当てはまる方は、富裕層である可能性があります。

お金を投資に使っている

富裕層の方は浪費にお金を使うのではなく、投資にお金を使うことで資産管理を徹底しています。

その中でもよく使われている投資方法が不動産投資です。

不動産投資は安定して収入を得られた上で、節税効果もあります。

投資期間が長ければ長いほど得られるお金も多くなるので、不動産投資はお金を増やすのに向いており、富裕層はこのメリットを活用しているのです。

税金について詳しい

お金は稼げば稼ぐほど払う税金も多くなります。

そのため富裕層の方は、節税のために税金について勉強しており、税金について詳しい方が多いです。

また税理士の方との関係も築いており、分からないことはいつでもプロに相談できる環境を作っています。

価値を重視してお金を使っている

富裕層の方はブランド品などの高いものにお金を使っているイメージがありますが、実際はその値段相応の価値があるかを判断基準にお金を使っています。

車だと高級車ではなく燃費や機能性の良い物、服は華やかな物ではなくシンプルな物を選ばれる方が多く、値段が高いからというだけで価値を決めません。

そのため無駄遣いが減り、長く使えるものが手元に残るのでお金を貯めることができるのです。

時間を無駄にしない

富裕層の方はお金だけでなく、時間も無駄にすることがありません。

Time is moneyという言葉の通り時間もお金と同じくらい大切なので、家事代行を頼む・移動にタクシーに乗ることなど時間をお金で買うことで、自分の時間を作っています。

そしてその時間を勉強や副業、友人や家族との時間に有効活用しているのです。

健康に気を使っている

富裕層の方は食生活に気を使ったり、ジムに通うなどをして健康に気を使っている方が多いです。

もし病気になってしまったら、働くことができずお金が稼げなくなるだけでなく、治療費が嵩んでしまってお金は減っていきます。

健康でいられたら経済的にも良いので、出費を減らすために普段から身体を大切にしているのです。

友人に富裕層が多い

富裕層の方は、友人も同じような方が集まっていることが多いです。

アメリカの起業家で31歳で億万長者となったジム・ローン氏の言葉に「あなたは、最も一緒に過ごす時間の長い5人の友達の平均になる」というものがあり、年収もこれに当てはまります。

仕事の人脈もあるので、自然とお金持ちの方が集まりやすい環境になっているのです。

「今はお金がないけれど、富裕層になりたい！」と思っている方は多いでしょう。

上記で解説した富裕層の特徴を真似することが富裕層になる近道ですが、その中でも今から始められる3つをまとめました。

今から富裕層に近づくためにやるべき3つのこと

• 無駄使いをなくす
• 時間を大切にする
• 不動産投資を始める

無駄使いをなくす

１つ目は無駄遣いをなくすことです。

お金がなければ投資でお金を増やしたり、時間をお金で買うこともできないので、保険料や通信料、サブスクなどの固定費の見直しから始めましょう。

固定費は一度減らすことで、毎月勝手に今までよりも節約することができます。

食費などの生活費より簡単に節約ができるので、まずは固定費の削減から始めましょう。

時間を大切にする

お金を増やしていくことにも知識が必要です。

投資もそうですが、もし年収を上げてお金を増やそうと思ったら資格やスキルを身につける必要があります。

そのため自分の時間を捻出する必要があるので、早起きをする・スキマ時間を見つけるなどで勉強のための時間を作りましょう。

最新家電は家事の時間を時短できるものもあるので、そういった家電の導入も検討しましょう。

不動産投資を始める

不動産投資は多額の資金は必要そうに思えますが、自己資金が少なくても始められるので今からお金を増やしたい人に向いています。

不動産の管理を業者に委託すれば自分で何かする必要はないので、仕事をしながら副収入として稼ぐことができます。

また不動産投資は節税にもなるので、富裕層になった後でも役に立ちます。

不動産投資がお金を増やすことに向いていると前述しましたが、具体的にどういったところが向いているのか解説していきます。

少ない自己資金から始められる

不動産投資は物件の購入が必要なので多額の資金がいるように思えますが、投資用の物件を購入するときはローンを組むことができます。

そのため自己資金は物件の1〜3割ほどあればいいので、数百万円から投資を始めることができます。

またローンによって自己資金より高い物件を購入することができるので、レバレッジ効果を期待できます。

インフレに強い

不動産投資は現物資産である不動産を保有するので、現金の価値が落ちるインフレが起きた時でも価値を落とすことがありません。

またインフレ時は物価上昇が起こるので、それに合わせて家賃も上がり、収入を増やすことができます。

節税効果がある

不動産投資を行うことによって、様々な税金の節税ができます。

不動産投資によって節税できる税金

• 所得税
• 住民税
• 相続税

不動産投資以外で収入がある場合はその所得税を節税することができるので、副収入として不動産投資を行えば本業にもメリットがあります。

年収が上がれば上がるほど所得税も高くなるので、将来富裕層になった時のためにも不動産投資を始めておくと良いです。

富裕層の方はお金を投資や時短できるものなど、価値のあるものに使っています。

今は無駄遣いをしていても、今から富裕層の真似をしてお金を有効活用できれば富裕層に近づくことができます。

お金を増やすには投資が向いているので、今後のために不動産投資を始めてお金を増やしていきましょう。