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貸地と借地(借地権)の違いは?それぞれの意味や特徴・法律上の違いを徹底解説

【更新日】2024-01-04
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貸地と借地権の違いは?それぞれの意味や特徴・法律上の違いを徹底解説
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「貸地と借地の違いってなに?」

「どっちで貸し出すのがおすすめ?」

これから土地活用を始めようと思っている人は、「貸地」と「借地」の二つの違いを理解しているでしょうか?

どちらも土地を借りることができますが、利用方法や法律上の違いがあります。

それぞれの意味を理解してから土地を貸し出すようにしましょう。

この記事では、「貸地」と「借地権」のそれぞれの意味と違いを解説してから、それぞれのメリットとデメリットを解説します。

土地活用の方法を厳選25種類紹介!収益性・初期費用やデメリットを徹底比較

貸地と借地権の違いは?

貸地と借地権はどちらも土地を借りることですが、次のような違いがあります。

  • 貸地:土地をそのままの状態で使用する権利
  • 借地権:土地を上に建物を建てることを目的に借りること
つまり貸地は資材置き場や駐車場として利用することはできますが、アパートなどの建物を建てることはできません。

反対に借地権は土地の上に住宅や店舗を建てることができるため、借地権の方が利用幅は広いです。

そのため土地活用方法によっては貸地でも問題ない事がありますが、建物を建てて経営する場合は借地権で土地を借りる必要があります。

法律上の違い

貸地は民法、借地権は借地借家法の制限を受けるという法律上の違いもあります。

貸主の立場で考えれば、貸地は土地がいつでも自分のもとに戻す事ができる権利なのに対し、借地権は土地の使用権を譲り渡すため土地の権利を戻すことができません。

強制力の違いから賃料も大きく異なり、貸地は免責に応じた駐車場相当額の地代で済みますが、借地権では土地価格の5割前後の金額を契約時に貸主に支払って、さらに月々の地代も支払わないといけません。

借地権は借りた側の土地利用に関する権利が大きいので、土地の上に建物を建てても問題ない、と覚えておきましょう。

貸地のメリット

貸地を貸し出す際には、次のようなメリットがあります。

  • 土地を有効活用できる
  • 固定資産税を抑えれる
  • 初期費用が掛からない
貸地として貸し出すと、使っていない土地で収入を得られるので非常にお得です。

以下にそれぞれのメリットを解説します。

土地を有効活用できる

使わない土地を所有している場合、貸地として貸し出すことで有効活用が可能です。

土地を保有しているだけでは固定資産税を無駄に支払う必要がありますが、貸し出しておけば収入を得ることができます。

固定資産税を支払うだけでは負債ですが、有効活用することで資産へ変えることができます。

使っていない土地があれば、貸地として貸し出すのも一つの方法です。

固定資産税を抑えれる

貸地として他人に土地を貸しだすことで、固定資産税の評価額を下げることができます。

土地は貸し出す事によって固定資産税課税台帳にかかれている価格の6分の1から3分の1程度まで抑えることができます。

固定資産税を大幅にカットできる可能性もあるので、放置しているのであれば活用した方が良いです。

初期費用が掛からない

貸地として土地を貸し出す際は、初期費用がほとんどかかりません。

土地活用の方法としてアパート経営や駐車場経営もありますが、基本的には初期費用が必要です。

しかし貸地として土地を貸し出すだけであれば、必要な費用も手数料以外はないため、始めるハードルが低いです。

ただし、立地が悪いと借り手が見つからないこともあるので気をつけましょう。

貸地のデメリット

貸地は初期費用をほとんどかけずに土地を有効活用できる点で魅力的ですが、逆に次のようなデメリットもあります。

  • 収益性が低い
  • 土地が自由に活用できなくなる
以下にそれぞれのデメリットを解説します。

収益性が低い

貸地は土地を貸し出すだけなので、収益性は土地活用の中でも低いです。

賃料はもらえますが、アパートなどの家賃収入に比べると多くないため、収益はそれほど期待しない方が良いでしょう。

全く使わない土地で収益が出せればいい、くらいに考えている人は問題ありません。

土地が自由に活用できなくなる

土地を貸し地として貸し出せば、借り手と賃貸契約を結ぶことになります。

そのため契約が終了するまでは土地の利用ができません。

特に土地活用を将来的に考えているのであれば、貸地として貸し出すより前に期間を決めておくと良いでしょう。

借地権のメリット

借地権を他人に貸し出す際は、次のようなメリットがあります。

  • 地代が比較的高い
  • 初期費用が掛からない
以下にそれぞれのメリットを解説します。

地代が比較的高い

借地権として貸し出す場合、地代が貸地よりも高く設定できます。

借地権は借地借家法で借り手に対して手厚い保護があるため、その分もらえる地代は高くなります。

その分土地の自由度は下がりますが、どちらにせよ利用しない土地を活用してもらうのであれば借地権として貸し出すと良いでしょう。

初期費用が掛からない

借地権として貸し出す際も、貸地同様ほとんど費用が掛かりません。

かかる費用は契約時の税金や手数料だけなので、費用をかけずに土地活用が可能です。

ただし、貸地に比べると手続きの手間がかかることがあります。

借地権のデメリット

借地権のデメリットとしては、大きく次の2点があげられます。

  • 土地の税金は支払う必要がある
  • 土地が必要になっても取り戻しづらい
借地権も貸地同様、貸し出す際のデメリットがあるので気をつけましょう。

以下にそれぞれのデメリットを解説します。

土地の税金は支払う必要がある

借地権で土地を貸した場合、土地に関する所有権が残っているため固定資産税や都市計画税は支払う必要があります。

借地権はあくまで借り手が土地を使用する権利なので、新たに建てた建物に関しては税金が借り手にかかりますが、土地にはかかりません。

そのため土地の税金は支払わなければならないので気をつけましょう。

ただし、他人に土地を貸し出すと税制優遇を受けることができ、固定資産税評価額の6分の1~3分の1程度に固定資産税は抑えられます。

土地が必要になっても取り戻しづらい

借地権で土地を貸し出すと借地借家法で借り手の権利が守られるため、いざ土地が必要になった際に取り戻すことは困難です。

借地権で土地を貸した場合は基本的に土地の上に建物が建っていることが多く、急に取り壊すことを指示することができないようになっています。

将来的に土地が必要にならないかしっかり検討してから、土地は貸し出すようにしましょう。

貸地と借地権はどちらがおすすめ?

土地を貸し出す際は、できるだけ収益が得たい場合は借地権、できるだけ土地が返ってきやすいように備えておくのであれば貸地がおすすめです。

借地権は借地借家法で借り手の権利が保護されているので、土地を取り戻すことが基本的にできません。

そのため土地を利用する可能性があるのであれば、短い期間で貸地として貸し出すと良いでしょう。

ただし、借地権の方が収益性は高いため、土地を活用する予定がないのであれば借地権として貸し出すと良いです。

自分の目的に合わせて、貸し出し方を選びましょう。

貸地と借地権の違いは土地の上に建物が建てられるかどうか

貸地と借地権の大きな違いは、土地の上に建物が建てられるのが借地権、建てられないのが貸地です。

借地権は借地借家法によって借り手の権利が保護されているため、借り手の利用幅が広くなっています。

そのため借地権で貸し出すと途中で取り戻すことができないので、土地を貸す際は気をつけましょう。

貸地と借地権の違いを理解して、自分に合った方法で貸し出しましょう。

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