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FRP防水はベランダ・バルコニーにおすすめ!主な特徴と施工方法・最適な施工タイミング

【更新日】2023-11-07
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FRP防水
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ベランダやバルコニーは紫外線や雨によって定期的な修繕が必要です。

近年、住宅のベランダなどで活躍している、FRP防水のことをどれくらいご存じでしょうか?

ベランダの防水方法にはFRP 防水の他にも、いくつかの種類があります。

この記事では、他の防水方法との比較をしながらFRP防水の魅力について解説しますので、しっかりと理解しておいてください。

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FRPとは?

そもそもFRPとは繊維強化プラスチックのことです。

ちなみにFRPとはFiber(繊維)・Reinforced(強化した)・Plastics(プラスチック)の略称 で、ガラス繊維・炭素繊維といった繊維をプラスチックに複合させた材料のことです。

プラスチックは元々弾力性が低いため、そこに弾力性の高い繊維素材を入れることで軽く 強度の高いプラスチックが完成します。

FRPの主な特徴

FRPの主な特徴について下記にまとめます。

  • 鉄よりも強い:鉄だけでなく、鉄よりも優れたチタンと比べてもCFRP数値は高い
  • アルミニウムより軽い:1円玉などに使われている軽い金属のアルミニウムより軽い
  • 電気を通さない:プラスチックと繊維からできている為、基本的には電気を通さない
  • 環境に優しい:軽くて強いという特性から、車や飛行機に使われています。車体を軽くすることで、燃費が良くなり地球環境にやさしい
  • 錆びない:金属であれば湿気などで錆びていきますが、FRPはプラスチックと繊維でできている為、錆びない

FRPの用途は様々

FPRは軽さと頑丈さを兼ね備えた、非常に優れた材料です。

この性質を活かし、FRPは防水だけでなく様々な分野で活躍しています。

FRPが使われている事例を下記にまとめます。

  • スマホのカバー・ケース
  • プリントの基盤
  • 自転車
  • ボート
  • 航空機
  • ゴルフクラブ
  • 釣り竿
  • スキー板
  • 通信用アンテナ
  • 公園の遊具
  • 浴槽

FRP防水の施工方法

FRP防水の施工方法については下記の表のとおりです。

順序 施工 内容
1 サンダーケレン(1回目) サンダーケレンを使ってベランダ・バルコニーの表面を平らにする
2 穴あけ ベランダに水がたまらないように角度をつけて穴をあける
3 排水ドレイン・面木の取り付け 排水用の穴にFRP製の排水ドレンを固定※面木:接着面の隅にガラスマットや樹脂がしっかり密着するように角度を滑らかにするためのもの
4 排水ドレン・面木のコーキング 先ほどの排水ドレンの上からさらに、コーキングを施し隙間を滑らかにします
5 プライマー プライマーをベランダ・バルコニー全面に塗っていきます※プライマー:ガラスマットの密着をよくするための接着剤

6 ガラスマット貼り(1枚目) 1枚目のガラスマットを貼っていきます。寸法に合わせて切り、FRP樹脂で密着させます。
7 脱泡 ガラスマットを樹脂で密着させるときに入りこむ空気を抜く作業です。専用のローラーを使って丁寧に抜きます。
8 サンダーケレン(2回目) サンダーケレンを使って、密着させたガラスマットとFRP樹脂の表面を平らにします。
9 ガラスマット貼り(2枚目) 1枚目のガラスマット同様に、密着させます。
10 サンダーケレン(3回目) 1枚目同様、サンダーケレンを使って表面を平らにします。
11 トップコート ガラスマットや樹脂を保護する為、表面を覆います。トップコートは5年に一度の塗り替えが必要です。
12 施工完了 トップコートが乾いたら施工完了です。

ベランダ・バルコニーの防水修繕が必要なサイン

色褪せ

ベランダ・バルコニーの表面が色褪せていたり、荒れているような場合にはトップコートが痛んでいるサインです。

早めに塗り替えの依頼をしましょう。

表面のひび・剥がれ

ベランダ・バルコニー表面のひび割れ・剥がれ・膨れを見つけたら修繕のサインです。

この場合トップコートのみではなく、防水層が痛んでいる可能性かあります。

業者に見てもらい、どのような修繕が必要か教えてもらいましょう。

表面のひびから植物が生えている

ベランダ・バルコニーのひび割れから植物が生えてきているような場合は要注意が必要で す。

雑草の根っこは非常に強く、成長していくとベランダ・バルコニーのコンクリートを破壊 してしまう恐れがあります。

放置せず必ず業者にお願いしてリフォームしましょう。

雨漏り

雨漏りが起こっている場合は緊急度が最も高いです。

ベランダ・バルコニーの防水機能が低下し、水が建物の重要な支えとなっている梁や柱の 金属部分を錆びさせている可能性があります。

建物自体の問題になりかねないので、一刻も早く業者に相談しましょう。

FRP防水がおすすめな理由

ベランダやバルコニーの防水にはFRP防水がおすすめです。

つなぎ目がない

FRP防水ではメンブレン防水という方法が使われます。

基本的にガラスマットなどを敷き、その上から膜を貼るイメージです。

液状で覆い硬化させるためつなぎ目がなく、複雑な形状でも対応可能になります。

シート防水だとシートとシートの間に隙間が生まれるため、よほど高度な技術を持った職 人でないと完璧な防水にすることはできせん。

大量の水をためるものにも使われている

FRP防水は貯水槽・浴槽・プールといった大量の水をためる場所で使われています。

また船などの水漏れが大きな事態を引き起こすような分野でも使われているので、FRP防 水の実力は折り紙付きです。

駐車場にも使われる程強力

そもそもFRPは深海の圧力や、宇宙にも対応できるほど強力な材料です。

ましてや、人の歩行や車両の走行などは問題なく対応できます。

そのためショッピングモールの屋上駐車じょうの防水加工はほとんどがFRP防水です。

錆・腐食がない

金属は水を通しませんが経年や湿気によって錆びてしまいます。

FRPはプラスチックと繊維からできている為錆びることはありません。

防水にとっては素晴らしい性質です。

軽い

FRPは非常に軽いです。

例えば屋根などに使われるガルバリムは軽いことで有名ですが、1㎡の施工で4㎏程の 重量があります。

ガルバリウムに比べて、FRPは1㎡の施工で3㎏です。

この軽さは重さに弱い一般住宅のベランダやバルコニーの防水にうってつけです。

硬化がはやい

FRP樹脂は硬化が早いことでも有名です。

施工後、1時間から2時間ほどで表面が固まります。

工事後雨が降ったとしても安心です。

工期が短い

FRP防水は1日で工事を完了することが可能です。

先ほど、紹介した硬化の速さに加え工事自体に長い時間がかからないためベランダ・バル コニー程の広さであれば1日あれば工事か完了するというわけです。

FRPのデメリット

沢山の魅力がつまっているFRP防水ですが、弱点もあります。

費用が高い

FRP防水の工事は他の防水方法に比べて少し費用が高いです。(詳しくは後ほど解説します)

木造の建物には不向き

FRP防水は伸縮性に欠けている為、木造などの揺れが大きい建物のバルコニー・ベランダには向いていません。

表面にひびが入ってしまい、メンテナンスまでの期間が短くなります。

FRP防水のメンテナンス方法(状態別)

FRP防水のメンテナンス方法はベランダ・バルコニーの傷み具合によって変わります。

トップコートのみ塗り替えの場合のメンテナンス

ベランダ・バルコニーの表面部分のみが痛んでいるような場合はトップコートの塗り替えのみになります。

防水層から塗り替える場合のメンテナンス

トップコートの次の層である防水層が痛んでいる場合は、防水層とトップコート両方の修 繕が必要です。

床材から修繕する場合のメンテナンス

床材までひび割れがあったり、傾斜に問題があるような場合には、床材を修繕したあと防水層とトップコートを塗りなおす必要があります。

防水方法の種類を比較

防水方法の種類は大きく4つにわけることができます。

  • ウレタン
  • 塩ビシート
  • ゴムシート
  • FRP

費用を比較

下表は防水の種類(工事方法)とそれぞれの1㎡ごとの価格になります。

種類 費用
ウレタン 3,000~7,500円/㎡
塩ビシシート 2,500~6,000円/㎡
ゴムシート 3,500~8,000円/㎡
アスファルト 2,000~5,000円/㎡
セメント系 1,800~4,500円/㎡
先ほども説明した通り、比較的FRPが高いことが分かります。

耐用年数・工期を比較

下表は防水の種類と耐用年数・後期の期間になります。

種類 耐用年数 工期
ウレタン 10~14年 3~10日
塩ビシート 10~20年 1~4日
ゴムシート 10~15年 1~4日
FRP 10~12年 1~2日
FRPは耐用年数が他の防水方法に比べて短いものの、工期が非常に短いです。

特徴を比較

下表は防水の種類とそれぞれの主な特徴になります。

種類 主な特徴
ウレタン
  • 防水する免責や材質に関係なく防水加工ができる
  • 硬化するとゴム状で弾力のある幕ができる
塩ビシート
  • 耐久性に優れている
  • 広い面積を一度の施工できる
  • 複雑な形状の施工には不向き
ゴムシート
  • 伸縮性が高く、耐久性に優れている
  • つなぎ目は接着テープや接着剤
FRP
  • 非常に軽く・頑丈である
  • 硬化が早いため工期が短い

FRP防水を検討している場合は専門家に相談しよう

この記事ではFRP防水について詳しく解説しました。

その特徴から、ベランダやバルコニーの防水にはFRPが最も適している事がわかっていただけたでしょうか?

修繕工事はベランダ・バルコニーの状態によっても違ってくるため、修繕を検討している方はまず業者に相談しましょう。

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