60坪の家の外壁塗装費用は平均110万円~172万円!相場価格の内訳と計算方法を解説
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60坪は、平均よりも大きな建物面積と言って良いでしょう。
塗装面積も広くなるので費用も高額になる傾向があります。
資金が不安な方は、一体どれくらいの費用がかかるのかの知識と計算シミュレーションを事前にしておきましょう。
ここからは、60坪の家にかかる外壁塗装相場について解説していきます。
60坪の外壁塗装費用は平均110万円~172万円
塗料の種類 | 相場価格 |
---|---|
光触媒塗料 | 172万円 |
断熱塗料 | 156万円 |
フッ素塗料 | 150万円 |
シリコン塗料 | 132万円 |
ウレタン塗料 | 128万円 |
アクリル塗料 | 110万円 |
60坪の外壁塗装費用を塗料別にまとめた表がこちらです。
※足場設置・解体費用も含む。
やはり60坪にもなると、リーズナブルなアクリル塗料を選んでも100万円を超えてきます。
良い塗料を使うほど価格は高くなりますが、自分の予算も鑑みた上でプランを考えないと、出費が大きくなりすぎる恐れがあるので注意が必要です。
60坪の家の外壁塗装費用は通常の2倍近くかかる
住宅金融公庫が2018年に実施したアンケートによると、注文住宅の面積は全国平均で38坪(126.8㎡)という結果が出ています。
住宅金融支援機構「2018年度 フラット35利用者調査」 ただ、家の面積は地域によって差があるので、東京・大阪などの土地が狭く地価が高いエリアだと30坪~35坪が平均になります。
つまり、60坪の家の外壁塗装費用は、通常の2倍近い出費が必要になってしまうのです。
50~60坪くらいの家が普通だと思っていると、パンフレットの記載例よりも金額が遥かに高くて戸惑うケースも多いので注意が必要です。
60坪の外壁塗装費用の内訳
その他に足場の組立・解体費用や高圧洗浄、下地処理などの様々な作業費用も入ってきます。
ここからは、それぞれの作業にかかる費用を1つずつ見ていきましょう。
➀塗料ごとの費用相場=9万円~31万2,000円
種類 | 平均価格/㎡ | 60坪あたりの価格 |
---|---|---|
アクリル塗料 | 1,500~1,800円/㎡ | 9万円~16万2,000円 |
ウレタン塗料 | 1,800~2,200円/㎡ | 10万8,000円~13万2,000円 |
サンプル塗料A | 1,600~1,900円/㎡ | 9万6,000円~11万4,000円 |
昔は一般的に使用されていたアクリル塗料が最も安価で、断熱塗料や光触媒塗料など機能性が追加されており耐用年数も長い塗料は金額が高くなります。
耐用年数が長くなれば将来的なメンテナンスの回数が減るので、トータルの費用は逆にお得になることもあります。
同じ種類でもどのメーカーの塗料かによって金額は変わってくるので、注意が必要です。
②足場工事の費用相場=4万2,000円~7万5,000円
種類 | 作業単価の相場/㎡ | 60坪あたりの価格 |
---|---|---|
単管足場 | 700~800円/㎡ | 4万2,000円~4万8,000円 |
枠組み足場 | 1,000~1,500円/㎡ | 6万円~7万5,000円 |
サンプル足場B | 850~950円/㎡ | 5万1,000円~5万7,000円 |
足場費用がかかってくると少し損をした気にはなりますが、安心して工事をおこなうために必要な費用なので、不自然に足場費用が低い見積もりをする業者はリスクが高いです。
足場の無料キャンペーンを実施している業者を良くみますが、他の費用が相場より高くなっていたりするケースも多いので注意しましょう。
③養生の費用相場=1万円~2万円
作業単価の相場/㎡ | 60坪あたりの価格 |
---|---|
150~200円/㎡ | 9,000円~1万2,000円 |
養生シートは家の状態や気候によって厚手のシートの用意が必要な場合などもあるので、種類によって費用が変化することを理解する必要があります。
④高圧洗浄の費用相場=1万2,000円~3万円
種類 | 作業単価の相場/㎡ |
---|---|
水道水 | 200円/㎡ |
バイオ洗浄 | 300~500円/㎡ |
水道水の水圧である程度の汚れを落とせはしますが、コケ・カビなどはバイオ洗浄と呼ばれる洗剤を混合した水で洗浄をおこなわないと落ちないケースも多いです。
バイオ洗浄は割高ではありますが、外壁の状況をチェックした上で必要な場合は依頼しましょう。
⑤下地処理の費用相場=5.6万円~41万円
種類 | 作業単価の相場/㎡ |
---|---|
シーリング | 800~1,000円/㎡ |
ひび割れ | 700~5,000円/㎡ |
ケレン | 500~2,000円/㎡ |
下地処理の質によって塗装後の出来栄えは大きく左右されるので、一定額以上の費用をしっかりかけているかを見積書の費用内訳で確認する必要があります。
60坪の家の外壁塗装にかかる費用をシミュレーション
作業 | 25坪あたりの価格 |
---|---|
足場 | 10万7,250円 |
養生 | 2万1,450円 |
高圧洗浄 | 3万2,175円 |
シーリング | 8万5,800円 |
ひび補修 | 7万5,075円 |
ケレン | 5万3,625円 |
シリコン塗装 | 34万3,200円 |
合計 | 71万8,575円 |
60坪ともなると塗装工事1回にかかる費用は結構な金額になります。
加えて、外壁塗装はメンテナンスフリーを謳う業者も多いですが、実際は耐用年数の長い塗料でも20年を超えたら塗り直しを検討する段階になります。
大まかな相場のイメージを掴んだ上で、より安い優良業者に依頼するにはどうしたらか良いかを見ていきましょう。
60坪の家の外壁塗装を依頼する業者の選び方
外壁塗装に必要な各作業は1㎡ごとの単価が基準になりますが、価格の設定は業者によってマチマチです。
単価が1,000円違う業者は、60坪(約200㎡)あたりで20万円もの価格差になってしまいます。
作業の質も同様で、1㎡あたりの作業の質が低い業者に依頼するリスクは、面積の広い家のほうが高くなります。
60坪の家の外壁塗装を依頼する際は費用が安く、腕が確かな業者を見つけて契約をする必要がありますが、どのように選んでいけば間違いないのでしょうか。
どの業者が60坪の塗装に対応しているか把握する
60坪は住宅の中でも広めなので、施工時の労力は通常よりも大きくなります。数人の職人で構成されている塗装業者などは、60坪の塗装に人員を割くことができないので、対応不可にしているケースもあります。
また、60坪の塗装に対応している業者でも、同時の他の塗装工事が入っていることで十分な人手が割けず、断れることもあります。
ただ、塗装面積が大きくなるほど業者の利益は高くなるので、それを承知で断りを入れる業者は良心的という見方も出来ます。
なかには明らかに手が回らないのに利益重視で仕事を受けて、中途半端な工事をする業者もいます。
こうした業者に任せないように、会社規模などは事前にチェックしておきましょう。
1㎡あたりの見積もり単価で業者を比較しない
外壁塗装で発生する費用は基本的に、1㎡あたりの単価で算出してから坪数に応じて数字を直していきます。中には単価をチェックするだけでだいたいの価格を分かった気になって、契約を結んでしまう人も少なくありません。
60坪=約200㎡なので、単価の約200倍のコストがかかることを最低限は理解しておく必要があります。
単価あたりの金額が1,000円違っていても大した差には感じませんが、実際には約20万円の差になります。
このイメージが単価で見ていると湧きにくいので危険です。
ただ、塗装費用や足場費用だけでなく、細かく発生する諸費用も面積に応じて高くなるので、一概に200倍すれば大まかな金額が分かるという訳ではありません。
見積もりを比較する際は1㎡あたりの単価で見るのではなく、必ず実際に支払う金額に直した上でチェックしましょう。
工事期間の短さに強くこだわるのはNG
多くの外壁塗装業者が費用の安さと共にPRするのが、工期の短さです。ただ、60坪の場合は通常よりも面積が広い分、ある程度の時間がかかってしかるべき部分もあります。
不自然に工期が短い業者は手抜き工事をしている恐れもあるので、かえって危険です。
工期が短い業者に依頼したいのは多くの方の希望ですが、スピードだけで選ぶと失敗する恐れが大きくなります。
外壁塗装の費用相場は事前に計算しておこう
ただし、見積もりを依頼した業者の相場勘が正しい保証はありませんし、もし相手が悪徳業者なら誤った相場を信じ込んでしまいます。
外壁塗装業界には悪徳業者が多いとも言われますが、彼らが特にターゲットにしやすいのが、外壁塗装の相場を知らない人々です。
こうした人々は事前知識が全くないので、業者の言う情報をプロの意見だと思って無条件に信じてしまうのです。
事前にある程度の相場を知っておくことで、業者が足元を見ているのか、信頼できる業者かが見分けやすくなります。