以下は、住宅に困窮し、所得が一定基準以下の区民を対象に入居できる区営住宅の一覧表になります。

一覧上には、物件の家賃や間取り、広さ、築年数などをまとめています。

中野区内には、23棟の区営住宅が存在し、その中でも「江古田三丁目アパート」と「若宮三丁目アパート」、「上鷺宮二丁目アパート」、「上鷺宮四丁目第２アパート」、「南台五丁目アパート」、「弥生町二丁目アパート」の6棟には、一般住居を含めて、シルバービアや車いす対応の部屋が数戸用意されています。

特にシルバービアや車いす対応の戸数が住居は、60歳以上の高齢者や身体に何かしらの障害がある方に最適です。

なお、区営住宅に入居するには、後述する条件と年1回の入居者募集に申し込んで入居資格を取得しなければなりません。

ここでは、中野駅を含め中野区内にある団地の特徴について紹介します。

野方団地

野方団地は、西武新宿線野方駅から徒歩7分の場所にある団地です。

野方団地には、今では珍しいスターハウス棟という住棟が残る団地で、管理年数が64年と築古物件になりますが、住宅内は、白を基調とした明るい内装にリノベーションされています。

専有スペースの設備には、モニター付きインターホンをはじめ、追い焚き機能が備わった浴室など、最新鋭の設備が備わっています。

また団地周辺には簡素な住宅街が広がっているほか、最寄り駅である野方駅近辺には、野方本町通りという商店街があります。

哲学堂公園ハイツ

哲学堂公園ハイツは、中野区と新宿区の区境に位置する物件で、西武新宿線と都営大江戸線の2路線が徒歩で通えるうえ、バスを利用すれば中野駅に向かうこともできます。

哲学堂公園ハイツには、1LDK～3DKまで、様々な間取りがあり、中でもルーフテラス付きの部屋は解放的空間を演出してくれます。

また全部屋リノベーション済みということもあり、各部屋には、モニター付き異端～本からお手入れがしやすいドロップインコンロ、さらにエアコンが１基完備されています。

また、新井薬師前駅の南口側には、100店舗以上もの商業施設が立ち並ぶ商店街があります。

コンフォール中野新橋

コンフォール中野新橋は、東京メトロ丸ノ内線中野新橋駅から徒歩５分の場所にある団地です。

コンフォール中野新橋は、清潔感溢れる白を基調にした外観から落ち着きがある建物を演出しています。

さらに、閑静な住宅街の一角に建っていることもあり、建物周辺にも落ち着きがあります。

エントランス部分には、オートロック式のドアが備え付けられており、各部屋の玄関ドアは二重ロック式となっているので防犯性能は高いです。

また建物周辺には、スーパー「マルエツ 中野新橋店」をはじめとする、薬局やパン屋、説活雑貨や家具がそろう大型ホームセンター「島忠ホームズ 中野本店」など、多種多様な商業施設があります。

前節で中野区を含め、中野駅周辺にあるおすすめの団地を3つ紹介しました。

そもそも団地とは、一段の土地であり、住宅の重合体という意味で使用されています。

そのため、民間のマンションでも２棟以上ある場合は、「団地」として定義付けされます。

ここでは、中野区や中野駅周辺にある団地で生活するメリットについて解説します。

家賃が安い

中野駅周辺の団地に住む大きなメリットの一つは家賃の手頃さです。

都心からのアクセスが良い場所でありながら、一般的なマンションやアパートと比べると、団地の家賃はお得な場合が多いです。

経済的な理由から選ばれる方が多いですが、都市部での生活を楽しみながらも、生活費を抑えたいというニーズに応える最適な選択肢です。

礼金・更新料が掛からない

多くの団地では、初回入居時や更新時に礼金や更新料を取らないのが特徴です。

特に東京都内では、高額な礼金や更新料が発生する物件が少なくありません。

例えば、中野駅周辺の団地を選べば、初回の引っ越しや更新時の出費を大幅な削減ができます。

長期的な居住を考えている方にとっては、非常に魅力的な条件と言えるでしょう。

定期的にリフォームを行ってくれる

団地は公的な施設や団体が運営する場合が多く、そのため定期的なメンテナンスやリフォームが行われることが一般的です。

特に老朽化が進む団地でも、定期的な点検・修繕が行われるため、安心して生活できます。

これにより、住む人たちの快適性を保ちつつ、団地全体の価値も維持されるというメリットがあります。

管理体制が整っている

団地はその規模から、しっかりとした管理体制が求められます。

そのため、中野駅周辺の団地でも専任の管理員が常駐し、清掃や故障対応、セキュリティ管理などが徹底されています。

このような厳格な管理体制の下での生活は、住民同士のトラブルの発生を抑えるだけでなく、安全性や生活品質の向上にも繋がります。

近隣住人の苦情に対して適切な対応を取ってくれる

団地生活では、住人同士のコミュニケーションやトラブル対応が重要となります。

中野駅周辺の団地の管理組織は、近隣住人からの苦情や相談に迅速に対応する体制を持っています。

このようなサポートがあるため、住民同士の関係が良好に保たれやすく、安心して生活できます。

団地での生活は、様々なメリットをもたらしてくれる一方、住んだ後で後悔する方もいます。

ここでは、団地での生活で発生するデメリットについて解説します。

近所付き合いに煩わしさを感じる可能性がある

団地生活は多くの住民が密接に住むため、近所付き合いが深くなるのが一般的です。

これが意味するのは、様々なコミュニティ活動や集まりが頻繁に開催されることで、参加を求められることも少なくありません。

特に、プライバシーを重視する人や独自のライフスタイルを維持したい人にとっては、このような社交的な要請が煩わしく感じられることもあるでしょう。

また、近隣住民との関係が悪化すると、生活が窮屈に感じられるリスクもあります。

廊下・階段が狭く移動が大変

多くの団地は、土地を効率的に活用するため、廊下や階段が狭く設計されています。

これにより、特に大きな荷物を持っての移動や、家具の搬入搬出が困難となる場合があります。

また、狭い廊下や階段は、子供や高齢者の移動にも不便をもたらすことが考えられる。

日常的には問題なく感じるかもしれませんが、特定のシチュエーションでのストレスや不便さを感じる可能性が高まります。

住みたい場所が決めきれない

中野駅周辺には多数の団地が存在しており、それぞれに独自の特色や魅力があります。

これは選択の幅が広がる一方、どの団地に住むかを決めるのが難しくなるというデメリットも生じます。

部屋の広さや間取り、設備、管理体制、住民の構成など、考慮すべきポイントは多岐にわたります。

そのため、最適な団地を見つけるためには、しっかりと情報収集や下見を行う時間と労力が必要になるでしょう。

中野区内にある区営住宅は、東京都から都営住宅の移管を受けて設置・管理している住宅です。

そのため、中野区内にある区営住宅で生活できる方は、区内に居住し、住宅に困っている低所得者の方が対象になります。

とはいえ、すべての低所得者が区営住宅で生活できるというわけではありません。

中野区内の区営住宅で生活するには、以下の条件を満たしている必要があります。

以下は、上記条件中の「所得が一定の基準内にあること」で設けられている所得基準になります。

また、入居できる区営住宅の間取り、床面積、使用料(家賃)は、以下の通りです。

区営住宅で生活するには、年に1度実施される住宅抽選会に所定の書類を申し込むことで入居できる権利が得られます。

また、申し込む住宅の種類によって、申込対象者の条件が異なります。

以下は、過去に実施された家族用の区営住宅に応募ができる方の申込条件です。

また、抽選会及び入居申し込みは、以下の段取りで進行していきます。

ここからは、上記で取り上げた区営住宅の申込手順と入居までの流れについて解説して行きます。

中野区の役所で申込資格の確認を取る

入居希望者はまず、中野区の役所にて申込資格の確認を行います。

この段階では、希望者の所得や現在の住状態など基本的な条件を満たしているかの確認が行われます。

希望者は必要な書類、例えば収入証明書や住民票等を持参し、所定の窓口で手続きを進める必要があります。

抽選申込書を提出する

資格が確認された希望者は、次に抽選申込書を提出します。

申込書類は、入居者の募集期間中に限り、区役所及び区民活動センターで配布しています。

書類上には、希望する団地や部屋のタイプ、家族構成などの詳細情報を記入する欄があります。

各記入欄を正しく埋めて、所定の期日までに役所へ提出することで、入居申し込みが完了となります。

抽選会の実施

多数の希望者がいる場合、入居者を決定するための抽選会が行われます。

抽選は公正に行われるため、希望者はこの日を待つだけです。

場合によっては、抽選会に出席することも求められることがあります。

抽選結果を確認する

抽選会が終了した後、希望者には抽選結果が通知されます。

結果は、通常郵送や公式サイト、役所の掲示板などで確認できます。

住宅申込書を提出する【仮当選者に限る】

抽選で仮当選した希望者は、郵送された住宅申込書を提出します。

この申込書には、更に詳細な情報や必要書類の提出が求められます。

正確な情報提供と期日を守ることが重要です。

資格審査の実施

住宅申込書の提出後、更に詳しい資格審査が行われます。

ここでは、所得や家族構成、その他の条件を詳細に確認し、最終的な入居資格を判断します。

入居資格の結果発表

資格審査が終了した後、最終的な入居資格の結果が通知されます。

合格した場合、入居日やその他の詳細手続きに関する情報も一緒に提供されます。

引っ越し準備・入居開始

入居資格が確定した希望者は、引っ越しの準備に取り掛かります。

指定された日時に団地へと移住し、新生活が始まります。

入居初日には、管理人や住民との打ち合わせや鍵の受け取りなど、さまざまな手続きが行われるので、事前に確認しておきましょう。

都会の喧騒からほどよい距離を保ちながら、都心へのアクセスを手放さず生活する。

そんな理想的な住環境を求めるなら、中野駅周辺の団地、特に公団住宅や公営住宅は魅力的な選択となるでしょう。

中野は文化的な施設や商業施設が豊富で、生活の利便性が高まっています。

団地は家賃が手頃でありながら、しっかりとした管理体制や定期的なリフォームが行われるため、長期的に安心して住むことができます。

また、中野区の役所では、入居希望者のサポートも充実しており、抽選申込から入居までの手続きもスムーズです。

近隣のコミュニティとのつながりも深まりやすく、地域との一体感を感じながら日常を過ごすことができます。

都会の利便性とのどかな住環境のバランスをとるなら、中野駅周辺の団地での生活を検討してみましょう。