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「ウッドショックの原因と影響が知りたい」
「ウッドショックはいつまで続くの?」
現在、木材の価格が高騰する「ウッドショック」が世界中で起こっており、注目を集めています。
木材の価格が高騰することで、新居を建築する価格も上昇している傾向があるので、これからマイホームを購入しようとしている人も見て見ぬふりはできません。
この記事では、ウッドショックの基礎知識と原因・引き起こされる影響について解説してから、今後どのくらい続くかなどの予想を解説していきます。
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ウッドショックとは、建築用木材の供給が需要に追い付かないために起こっている木材価格の高騰のことを指します。
2021年から世界レベルで木材価格が急激に値上がりして、「オイルショック」になぞらえて名づけられています。
2021年当時はコロナ禍の影響で、多くの製材所が休業に追い込まれて木材の供給が滞っていました。
その一方、コロナ禍でソーシャルディスタンスが重視され、新築住宅需要が増加した結果、木材価格が急激に上昇しました。
木材価格は2020年12月と2021年12月を比較すると、およそ2倍近くまで高騰しています。
2022年になっても木材の価格上昇は続いていて、今後も価格上昇が続くことが予想されています。
ウッドショックが世界的に起こったのは今回が初めてではありません。
1990年代初頭にマレーシアや北米の天然林保護運動をきっかけに1度目のウッドショックが起こり、2006年頃にはインドネシアの伐採規制が強化された影響で2度目のウッドショックが起こっています。
過去二回のウッドショックは伐採規制をきっかけに供給量が減少して価格が上昇していますが、今回のウッドショックは過去二回とは違う原因で起こっていることが分かります。
不動産売却の方法ガイド|不動産を売る前に読むべき鉄則!成功してる人の共通点【2024年最新】ウッドショックが起きた原因は、大きく次の3つがあります。
今回のウッドショックは、コロナ禍の影響が非常に大きいです。
以下にそれぞれの原因を解説します。
コロナ禍で都市や港のロックダウンが起こった結果、輸出規制によって世界中で供給不足が起こりました。
特に欧州では2020年2月以降に新型コロナウイルスの感染が拡大したため、アジア向けに木材輸出を増やしていたオーストリアで規制がかかりました。
また木材伐採に携わっていた人も移動ができなくなったことで、木材供給量が減っています。
日本では住宅用木材の6割以上を輸出に頼っているため、海上輸送の停滞がウッドショックに打撃を与えました。
木材の供給が減ったことに反して、新築住宅の需要が増えました。
アメリカの超金利政策では住宅ローン金利を下げたため、郊外で戸建て住宅を建てる人が増加し、木材需要が上昇しました。
また自宅時間が長くなったことで、リフォームやDIYも盛んになり、木材需要を伸ばす一因になっています。
住宅資材としての木材需要の高まりはアメリカだけではなく、中国を筆頭として世界各地で起こりました。
木材の流通量は、もとより減少傾向でした。
2019年にカナダで起こった木材業界のストライキで伐採量が減少したことに加えて、欧州や北米では虫害が発生して木材流通量が減っていました。
また2020年にはアメリカのカリフォルニア州で大規模な山火事が発生しており、森林が大幅に減少しています。
そのためウッドショック前から木材流通量は減少しており、そこにコロナ禍の需要が追い打ちとなってウッドショックが発生したと考えられます。
不動産査定とは?評価されるポイント・査定額が決まる仕組みと査定の流れ・準備を分かりやすく紹介ウッドショックが起こったことで、次のような影響が出ています。
住宅の価格に影響が出ているため、購入予定のある人は確認しておきましょう。
以下にそれぞれの影響について解説します。
ウッドショックの影響で最もわかりやすいものが、建築費の増大です。
木造住宅の価格は2021年1月から徐々に上昇しており、2022年下半期になってもまだ上昇傾向です。
ウッドショックが起こった直後は、建売を扱うハウスメーカーに一定の在庫が用意されていたため問題ありませんでしたが、仕入れを行うタイミングで大幅に上がっています。
建築費が値上がりすると販売価格も同様に値上がりするので、坪単価も高くなります。
当時の金額通りに家を購入しようとすると、家を狭くして建築する方法も考えられます。
戸建ての価格を確認する際は、坪単価でチェックすることが重要です。
ウッドショックは新築住宅に影響を及ぼすだけではなく、中古住宅価格にも影響を与えます。
新築住宅を希望していた人の中には、値上がりや工期遅れによって新築住宅を諦めた人もいます。
その後中古住宅へと需要が流れ込んだため、中古住宅の価格も上昇しています。
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ウッドショックの終わりはコロナとの共存によって、一度収束に向かうと考えられていました。
しかし、2022年2月にロシアのウクライナ侵攻によって、木材の供給に再び滞りが発生しています。
2022年4月~6圧の木造住宅の価格は同様に上昇傾向なので、コロナ禍の収束とは別に供給が減っているのが分かります。
2023年1月時点で政府も対応していることもあり、木材価格が上昇し続けるとは考えづらいですが、終わりの見通しは立っていません。
今後新築の戸建てを購入する人はウッドショックの収束を判断していく必要があります。
ウッドショックは長期化が予想されていますが、状況が落ち着くまで待つのが得策とは限りません。
木材価格の上昇だけが住宅購入の判断材料ではなく、金利や住宅ローン控除など優遇措置などからも判断するのがベストです。
また、家族のライフスタイルの変化などに合わせて住宅は購入するべきなので、ウッドショックの収束を待っていると時期を逃してしまう可能性もあります。
自身や家族のタイミングに合わせて住宅購入を検討すると良いです。
2021年のコロナ禍から起こった木材価格が急騰するウッドショックは、2024年1月現在も続いています。
木材価格が上昇したことで新築住宅の建築費が増大し、さらに中古住宅も価格上昇が起こっています。
コロナ禍の収束とともに収束すると思われたウッドショックですが、2022年2月のロシア軍によるウクライナ侵攻によって、価格の上昇は続いている状況です。
ウッドショックの収束見込みはありませんが、自身や家族のライフスタイルの変化に合わせて住宅購入を検討すると良いでしょう。
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