
ゴミ屋敷を売却する方法!売る時にかかる費用と流れ・処分時の注意点を解説
家の中にゴミが溜まってしまいゴミ屋敷と化してしまっている家に住んでいる人や相続した家を管理することが出来ず杜撰な管理でゴミや不要なものが多くなってしまっている物件を所有している人はいませんか?
普通の物件ならそのまま売却をすることが出来ますが、ゴミ屋敷の場合はゴミを処分してから売却する?ゴミはそのまま売却できる?と通常の物件よりも考えなければならないことが様々あります。
また、そもそもゴミ屋敷は売却できるの?なんて疑問も浮かんでくるはずです。
そこで今回この記事では、ゴミ屋敷を売却する方法と売る際の費用を抑える方法・高額で売却するポイント注意点を紹介していきます。
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ゴミ屋敷を売却する方法
ゴミ屋敷を売却する方法について紹介します。
ゴミ屋敷を売却する際は、大きく4つの方法があります。
- ゴミをそのまま売却する
- ゴミを処分して売却する
- ゴミを処分してリフォームをしてから売却する
- 更地にして土地として売却する
それぞれを詳しく見ていきましょう。
ゴミをそのまま売却する
ゴミ屋敷を売却する方法の中で最も簡単な方法は、ゴミはそのままゴミ屋敷として売却する方法です。
ゴミの処分をすることなく売却をすることで、ゴミの処分にかかる費用や手間を省略して売却することが出来ます。
ただし、ゴミが残ったまま売却する際は不動産仲介を利用しても購入希望者を密rケルことは、非常に困難です。
そのため不動産買取業者に依頼をする方法で売却するのがおすすめです。
不動産買取業者であれば、瑕疵責任なしですぐにゴミ屋敷を売却することが出来ます。
ゴミを処分して売却する
ゴミを処分して通常の物件として売却する方法もあります。
堆積しているゴミの量にもよりますが、自分でゴミの書類が出来ないばあいは専門の業者にゴミ処理を依頼する必要があります。
専門業者にゴミ処理を依頼する際は処理費用が発生します。
1Kや1Rであれば3万円から家族で暮らすような3DKなどは15万円程の費用が発生します。
ゴミを全て処分して通常の物件として売却することで、不動産仲介・不動産買取どちらの方法も選択出来るようになります。
ゴミを処分してリフォームをしてから売却する
ゴミ屋敷となってしまった物件はゴミを処理してもフローリングが傷んでしまっていたり、異臭が取れなくなってしまう場合があります。
リフォームやハウスクリーニングをすることで建物としての審美性や機能を高めることで売却価格が上がる状況を作ることが出来ます。
ただし、リフォームする際は多くの費用が発生してしまうのでリフォーム後に売却してかかった費用を回収できるかどうかは立地な、リフォームの内容によって大きく変わります。
採算がとれるかどうか考えた上で実施するかどうかを判断するようにしましょう。
更地にして土地として売却する
ゴミ屋敷を解体して土地として売却するのも一つの方法です。
ゴミの処分をした後に解体業者へ依頼をすることで更地にすることが出来ます。
業者によってはゴミの処分と解体を合わせて行うことが出来る業者もいるのでぜひ参考にしてみてください。
ゴミ屋敷を売却するのにかかる費用
ゴミ屋敷を売却するのにかかる費用について紹介していきます。
- ゴミの撤去
- 消臭作業
- 解体
- 登記
- 印紙税
それぞれを詳しく見ていきましょう。
ゴミの撤去
自分でゴミの撤去をすることが出来るのであればかかる費用はゴミの処分代だけです。
専門業者に頼んだ場合は、1R30,000円~・3DK150,000円~が目安になります。
ゴミの量に左右され、少なければ1万円前後多い場合は100万円かかることもあります。
消臭作業
ゴミの処分をしても一度ゴミ屋敷となってしまった家屋は、匂いがこびりついてしまっている場合があります。
すべてのゴミを撤去しても一度こびりついてしまった匂いは、素人が落とすことは難しく、オゾン消臭機などの特別な機会を利用することで、部屋の匂いを改善することが出来ます。
オゾン消臭機は人間に有毒のオゾンを利用しているため専門の業者に依頼をするのをおすすめします。
部屋の大きさ・匂いの強さによって費用は異なりますが数千円~数万円程度で部屋の消臭をすることが出来ます。
ゴミ屋敷を家として売却する予定であれば必ず消臭まで行うようにしましょう。
解体
ゴミ屋敷を建築物としてではなく解体して土地として売る場合にかかる費用です。
家を解体する際にかかる費用は3~5万円/坪です。
日本の家は38坪前後が多いため、114~190万円程の解体費用が発生します。
また、上記費用にプラスしてゴミの処分費用等が発生するので、土地として売却する際は大きな初期費用が必要です。
登記
ゴミ屋敷の売買契約を結んだあとに物件の所有者を変更する届けを出すために登記費用を払う必要があります。
取り扱う物件や依頼する司法書士によって金額は異なりますが、1~5万円が相場費用です。
登記の変更は物件を売買する際に避けては通ることは、出来ないので必ず行うようにしましょう。
印紙税
印紙税は取り扱う物件の価格によって異なります。
不動産の売却額が50万円以下であれば200~400円、1億円であれば3~6万円の費用がかかります。
物件の金額 | 印紙税 | 印紙税(軽減) |
---|---|---|
10万円超~50万円以下 | 400円 | 200円 |
50万円超~100万円以下 | 1,000円 | 500円 |
100万円超~500万円以下 | 2,000円 | 1,000円 |
500万円超~1,000万円以下 | 10,000円 | 5,000円 |
1,000万円超~5,000万円以下 | 20,000円 | 10,000円 |
5,000万円超~1億円以下 | 60,000円 | 30,000円 |
ゴミ屋敷を売らずに放置するリスク
近隣住民への被害
ゴミ屋敷は悪臭や害虫・害獣の大量発生、建物倒壊のリスクなどを引き起こし、近隣住民に大きな迷惑をかけます。
悪臭は特に深刻で、家具や壁に染み付くと除去が非常に困難です。
構造の腐食
ゴミ屋敷の環境は湿気が多く、カビが発生しやすいです。
これにより木材が腐食し、建物自体の構造にも悪影響を及ぼします。
近隣トラブルに繋がる
悪臭被害だけでなく、悪臭のもとに集まる害虫・害獣の二次被害に近隣住民があうことも想定されます。
また、放火などの犯罪に巻き込まれるリスクも高くなります。
撤去・差し押さえに遭う
ゴミ屋敷を放置し続けると、自治体による行政代執行や、差し押さえを受ける可能性が出てきます。
行政代執行が実施されう場合、ゴミの撤去費用は持ち主の負担となります。
ゴミ屋敷を売却する際の注意点
ゴミ屋敷を売却する際の注意点について紹介していきます。
所有しているだけで税金が発生する
相続などでゴミ屋敷を所有すると生活として利用をしていない場合でも所有しているだけで、固定資産税が発生します。
固定資産税は物件の評価額の70%です。
仮にその土地の評価額が1,000万円である場合は700万円の固定資産税が発生します。
ゴミ屋敷の場合は固定資産税の軽減措置に対し違反をしている可能性が高く、減税の対象外となってしまいます。
利用する予定が無い場合は、売却して現金化することで固定資産税などの税金を節税することが出来ます。
行政代執行の対象になる
ゴミを放置することで、周囲の人間に悪影響を与える場合や景観を損なう・火災や害虫が発生する可能性があると判断された場合は、ゴミ屋敷の所有者に変わり行政がゴミの処理を行うことがあります。
行政代執行によって清掃が行われた際は、この時にかかった費用を後日請求されてしまいます。
急な出費となってしまい場合によっては支払いが難しくなってしまうこともあります。
ゴミ屋敷は放置せずに清掃を行うか専門の業者に買取を依頼するようにしましょう。
ゴミ屋敷には管理責任が付いてくる
ゴミ屋敷となる物件は相続を放棄した場合でも管理責任が付いてくるので、ゴミの処理や火災が発生した際の損害賠償などを支払う必要があります。
相続放棄をしても責任だけ残ってしまうので、思わぬタイミングでトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。
ゴミ屋敷を売却する際によくある質問
ゴミ屋敷を売却する際によくある質問について回答していきます。
ゴミ屋敷の売買を一度の人生で何度も行う人は少ないので、過去にゴミ屋敷を売却した人の疑問を自分が売却する際の参考にしてください。
ゴミ屋敷のまま売却することは可能?
ゴミ屋敷のゴミを処理することなく、そのまま売却する事は可能です。
ゴミ屋敷などの訳ありの不動産買取を専門に行っている企業もいるので、訳あり不動産の買取に強い不動産会社に買取の依頼をするようにしましょう。
一括査定サイトを利用することで、複数の不動産会社に一度の申込みで査定を依頼できるので合い見積もりをすることで一番高額で買取をしてくれる不動産会社を簡単に見つけ出すことが出来ます。
管理責任って何?
ゴミ屋敷の相続を放棄した場合でも、ゴミの処理や何かあった際の責任を取る物です。
ゴミ屋敷は火災などの危険性が通常の物件よりも高く、自分が所有者でない場合でも火災が発生した場合は、その火災によって発生した損害を補う必要があります。
ゴミを処分してから売りに出すのとゴミはそのまま売却どちらが良い?
ゴミの状況や土地・建築物の状況によって回答が異なります。
手間をかけずになるべく早く不動産を売却したい場合は、ゴミをそのまま不動産買取業者に依頼をするのが、最も早く不動産を手放し現金化する方法です。
ただし買取の価格は相場よりも低いことは念頭に入れておく必要があります。
ゴミ屋敷の売却には費用と時間がかかる
ゴミ屋敷高く売るためには費用と時間がかかってしまいます。
物件の状況によっては、そもそも高く売ることが難しい物件もあります。
ゴミ屋敷は所有しているだけで税金や火災などの責任が問われるので、一度相続したら、すぐに売却するのがおすすめです。
売却をする際は、不動産買取業者を利用することで、すぐに売却することが可能です。
