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介護老人保健施設(老健)とはどのような施設?施設利用費や入所条件について徹底解説

【更新日】2023-11-07
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老健施設
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介護老人健康施設(老健)とは、要介護認定を受けている高齢者の自宅復帰を目的とした介護保険施設です。

「自宅復帰」という明確な目的が定められている施設になるので、入所条件も明確に記されています。

今回は、介護老人健康施設の概要や入所条件、月額料金の内訳、そして入所手続きの段取りについて解説して行きます。

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介護老人保健施設(老健)とは

冒頭でも触れたように、介護老人保健施設、通称「老健」とは、要介護1以上の認定を受けている高齢者の自宅復帰を支援している介護施設です。

自宅復帰という明確な目的を果たすため、一時的な入所を前提として短期から中期的なリハビリテーションやケアを提供する場所として機能しています。

提供している主なサービス

  • 日常生活動作のトレーニング
  • リハビリステーション
  • 栄養指導や生活習慣のアドバイス
  • 身体的・精神的健康の回復をサポートする活動など

老健の多くは、地域と密接に連携しており、在宅復帰を目指す高齢者のための橋渡し的な役割も果たしています。

そのため、施設内でのケアやリハビリテーションだけでなく、退院後の在宅生活をサポートするための指導やアドバイスも行われています。

老健施設への入所条件

老健施設への入所を希望する場合、いくつかの条件を満たす必要があります。

老健施設への入所条件

  • 65歳以上の高齢者
  • 要介護1以上の認定を受けていること

高齢者が介護老人健康施設に入所する場合は、上記2つの条件を満たしておく必要がありますが、条件を満たしていても入所できないケースもあります。

入所審査では、地域のケアマネージャーや医師の意見書を基に、施設側での評価が行われることもあります。

また例外として、40歳以上64歳以下で特定疾病により要介護認定を受けている方も入所できます。

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介護老人健康施設が提供しているサービス

介護老人健康施設では、高齢者の健康状態や生活能力の維持・向上を目指し、さまざまなサービスを提供しています。

提供しているサービス サービスの内容
リハビリ 自宅復帰を果たすため、日常生活の送る中で行う基本的動作を中心にした個別メニューでリハビリを行います。
看護・医療的ケア 常勤医師・看護師による医療ケアが受けられます。
主にインシュリン注射や経管栄養、たんの吸引などに対応しているところが多いです。
身体介護 食事・入浴・排せつの三大介助を中心に移乗介助や身だしなみを整える整容介助といった生活全般の支援を行っています。
生活援助 定期的にシーツの交換や居室の清掃が行われ、着替えの洗濯は別途料金で外部委託するか、家族に持ち帰ってもらうかの選択になります。
食事の提供 栄養士監修の基、調理された食事が提供される。
提供される食事の中には、塩分を控えた治療食や介護食など、入所者1人1人合わせて食事メニューを用意してくれます。

自立生活を送るために必要な動作のリハビリは、医師指導の下、入所者の状態や目標を第一に考えて構成された機能訓練プログラムに従ってリハビリを行います。

さらに医師・看護師、介護士のみならず、理学療法士や作業療法士などの専門スタッフも提供しているサービスに関与しています。

また、レクリエーション活動や交流の場も設けられ、高齢者が心身ともにリフレッシュできる環境が整っています。

介護老人健康施設と特別養護老人ホームとの違い

介護老人健康施設と特別養護老人ホームは、どちらも高齢者向けの施設であるが、その目的や提供するサービスに違いがあります。

例えば介護老人健康施設は、短期間のリハビリテーションや回復期の介護を目的としており、医療的なケアが強調される場合が多いです。

一方、特別養護老人ホームは、高齢者が長期的に安心して生活できるような環境を提供する施設で、生活面でのサポートが中心となります。

選択する施設は、高齢者のニーズや健康状態に応じて検討しましょう。

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介護老人保健施設利用で発生する費用の内訳

高齢者やその家族が介護老人保健施設を利用する際、さまざまな費用が発生します。

ここでは、介護老人保健施設を利用したときに発生する費用の内訳について解説します。

初期費用(入居一時金)

入居一時金は、入所する際に最初に発生する費用です。

主に施設の設備や環境、サービス内容によって異なり、施設運営の資金調達や設備投資のために使用されます。

しかし、介護老人保健施設は、公的施設に属する介護施設であり、運営基が地元自治体になるので、入居一時金の支払いが免除されています。

よって、介護老人保健施設を利用した時に発生する支払いは、居住費・食費・介護サービス費・その他費用のみとなります。

その点を踏まえると、介護老人健康施設を利用すると、以下の費用を毎月負担することになります。

費用区分 支払額
一時入居金 0円
月額費用 9~20万円前後

居住費

居住費は、部屋のタイプや広さ、設備などによって変わります。

一般的には、プライベートルームやシングルルームが高額となることが多く、シェアルームの場合は比較的低額に設定されています。

居住費には、電気・水道・ガスなどの公共料金が含まれることもあるため、契約内容を確認したうえで契約へと進みましょう。

食費

食費は、施設で提供される食事の質や量、日数に応じて計算されます。

施設では、一日三食を基本としていますが、特別な食事制限や希望がある方には、追加料金の支払いを持って対応してくれます。

また、施設ごとに、食事メニューの選択やオプションサービスが用意されている場合があります。

介護サービス費

介護サービス費は、利用者の要介護度や必要なサービス内容によって異なります。

基本的には、要介護度が高いほど、必要な介護サービスも多くなるため費用が増加します。

また、リハビリテーションや専門的なケアが必要な場合は、それに応じて追加料金が発生します。

その他の費用

施設利用者が日常生活で必要とする日用品や洗濯、理髪、足りない医療品やサプリメントの費用などが含まれます。

さらに、レクリエーションや外出活動に関連する交通費や参加費、その他のオプションサービスにかかる費用も考慮する必要があります。

施設やサービスによっては、月々の定額以外にも実費が必要となることがあるため、詳細な内容や料金を前もって確認しておきましょう。

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介護老人保健施設に入所するまでの流れ

介護老人保健施設に入所する際の手続きは、複数のステップから成り立っています。

以下は、施設に入所するまでの流れになります。

介護老人保健施設に入所するまでの流れ

  1. 介護認定を受ける
  2. 入所申込を提出する
  3. 面談
  4. 必要書類の提出
  5. 入所判定
  6. 入所契約の締結

ここでは、それぞれの流れについて解説して行きます。

介護認定を受ける

施設入所の前提として介護認定を受ける必要があります。

この認定は、高齢者の介護が必要な状態を評価し、その結果をもとに要介護度を判定します。

市町村の窓口やケアマネージャーに相談し、必要な書類を提出することで認定申請が行えます。

入所申込を提出する

希望する介護老人保健施設を決定したら、入所申込を行います。

施設ごとに必要な申込書や書類が異なるため、確認して正確に記入・提出します。

この段階では、利用者の健康状態や希望するサービス、介護の具体的な内容などを詳細に伝える必要があります。

面談

申込書提出後、施設の担当者との面談が行われます。

この面談では、利用者の現在の生活状況や健康状態、施設生活に対する期待や希望、介護の具体的な内容やニーズについて深く話し合います。

施設側もこの面談を通じて、利用者に適切なサポートを提供できるかを判断します。

必要書類の提出

面談を終え、具体的な入所の手続きを進めるためには、さまざまな書類の提出が必要となります。

これには、医師の意見書や健康診断結果、介護保険の認定結果通知書などが含まれる場合が多いです。

また、施設によっては、追加で特定の書類を要求されるケースもあります。

入所判定

提出された書類や面談の内容をもとに、施設側が入所を判断します。

ここでは、施設のサービスが利用者のニーズや状態に合致しているか、適切なケアを提供できるかなどが検討されます。

判定結果は、通常、数日から数週間以内に通知されることが一般的です。

入所契約の締結

入所が決定したら、正式な契約手続きが進行します。

契約内容や費用、サービスの詳細などを確認し、質問や疑問点があれば施設側に尋ねることが大切です。

契約書にサインした後、入所日を決定し、新たな生活がスタートします。

介護老人保健施設の人員配置

介護老人保健施設は、高齢者の自宅復帰を目的にした施設です。

目的を果たすため、様々なスタッフと連携して、入所者の生活支援や健康管理、そして機能訓練に取り組んでいます。

これらの取り組みを成立させるためにも、医師や看護師、介護士の配置を万全なモノとする配置を築く必要があります。

また、当施設は、理学療法士や作業療法士、リハビリ専門職の配置が義務付けられています。

以下は、介護老人保健施設の人員配置と施設内での役回りについてまとめたものです。

職種 人員配置の基準 役割
医師 入所者100人に対して1名上の配置。
※常勤できる方の配置が必須。
入所者の医学的管理及び施設管理を担当している。
看護師(准看護師)
介護職員
看護・介護職員合わせて「入所者3人に対して1人以上」の配置。
看護職員人数は、看護・介護職員総数の2/7程度、介護職員は5/7程度を標準として配置する。
看護職員は医療行為などを担当。
身体介護、生活援助などは介護職員が担当するが、状況に応じて看護職員も担当している。
理学療法士、作業療法士、または言語聴覚士 入所者100人に対して1人以上の配置。 入所者の状態に合わせてリハビリメニューの作成・実行を担当している。
介護支援専門員 入所者の人数を問わず、1名上配置すること。 入所者の介護、看護、機能訓練、栄養管理、投薬管理などの総合サービスの計画作成を担当している。
栄養士 入所者100人に対して1人以上の配置。 献立の作成、入所者の栄養管理、食事量のチェックなどを担当している。
薬剤師 入所者の人数を問わず、1名上配置すること。 入所者の投薬管理を担当している。
支援相談員 施設内の実情に応じて適応数配置すること 入退所における相談、日頃の入所生活における相談援助を担当している。

介護老人保健施設の施設配置

介護老人保健施設は、高齢者が安全かつ快適に生活するためのさまざまな設備や環境が整備されています。

以下に、施設内の主な配置について詳しく解説します。

居室

介護老人保健施設の居室は、入所者のプライバシーを保護しつつ、介護や日常生活をサポートするための設備が整っています。

一般的に、シングルルームやシェアルームが提供されており、部屋の広さや設備は施設ごとに異なります。

ベッドや収納スペースはもちろんのこと、緊急呼び出しボタンや手すり、バリアフリーの設計など、高齢者の安全を確保するための配慮がされています。

また、居室にはテレビや冷蔵庫、エアコンなどの生活家電も備えられていることが多いです。

共有スペース

介護老人保健施設には、入所者同士が交流したり、共同で過ごすための共有スペースが設けられています。

これには、リビングエリアや食堂、リラクゼーションスペースなどが含まれます。

食堂では、バランスの取れた食事が提供されるほか、特別な食事制限や要望に応じたメニューが用意されることもあります。

リビングエリアには、テレビや読書コーナー、趣味を楽しむためのスペースが確保されており、入所者がリラックスできる環境が整っています。

また、施設によっては、庭やテラス、フィットネスルーム、ワークショップエリアなど、さまざまなアクティビティを楽しむための共有スペースが用意されています。

これらのスペースは、高齢者が社会的な交流を持ちながら、身体的・精神的な健康を維持するための役割も果たしています。

介護老人保健施設の利用が向いている方

介護老人保健施設は、さまざまな高齢者のニーズに応えるために設計されていますが、特定の状況やニーズを持つ方に特に利益をもたらすことがあります。

介護老人保健施設の利用が向いている方

  • 在宅復帰を目指している方
  • 短期的にリハビリステーションを利用したい方
  • 介護認定度が低くても白津入所を希望している方
  • 介護ケアと医療ケアが必要な方

ここでは、介護老人保健施設の利用が向いている方の特徴や背景について詳しく解説します。

在宅復帰を目指している方

介護老人保健施設は、一時的な入所を前提としており、在宅復帰を目指している方に適しています。

リハビリステーションや日常生活のトレーニングを受けながら、自宅での生活への適応能力が高められます。

施設内でのケアやサポートを受けつつ、自宅での生活を再開するための準備として、多様なプログラムやサービスが提供されます。

短期的にリハビリステーションを利用したい方

手術後や疾患の治療後など、一時的に集中的なリハビリステーションが必要な方にも、介護老人保健施設は適しています。

専門的なトレーニングや治療を受けることができるため、身体機能の回復を促進することが期待できます。

専門家の指導のもと、最適なリハビリプログラムが受けられます。

介護認定度が低くても短期入所を希望している方

介護認定度が低い方や、短期間だけの入所を希望している方にも、介護老人保健施設は適しています。

一時的なケアやサポートを受けつつ、元の生活環境への復帰が目指せるほか、様々な状況やニーズに対応できます。

介護ケアと医療ケアが必要な方

介護と医療の両方のケアが必要な方にとって、介護老人保健施設は非常に利益をもたらします。

施設内では、専門家による医療ケアと、介護スタッフによる日常のサポートが一体となって提供されるため、安心して生活できます。

特に、疾患や障害のある高齢者にとって、このようなトータルケアが求められることが多く、施設がそのニーズに応える形でサービスを提供しています。

介護老人保健施設は介護が必要な高齢者の自立支援を目的にした施設

介護老人保健施設は、日本の高齢化社会における重要な役割を担っています。

その最も大きな特徴は、ただ単に高齢者のケアを提供する場所であるだけでなく、介護が必要な高齢者の自立をサポートし、可能な限りの自活を促進するための施設であるという点です。

この施設は、高齢者が日常生活を送る上での困難や制約を軽減しつつ、身体機能の回復や心の健康を目指すサポートを行っています。

具体的には、リハビリステーションや生活習慣の指導、社会的な交流の機会の提供など、多岐にわたるプログラムを通じて、高齢者が自分らしい生活を取り戻せるよう援助しています。

また、介護老人保健施設は、一時的な入所を前提としており、在宅復帰を目指す高齢者には特に適しています。

専門家と連携しながら、各人の状況やニーズに応じたケアを提供し、自宅での生活再開への道筋をしっかりとサポートしています。

つまり、介護老人保健施設は、高齢者が安心して日常生活を送るとともに、自立心を持ち続けることができるような環境を提供する施設です。

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