フェンス設置にかかる費用は、どのような工事をするかや、その面積によって異なりますが、全体で8万円～40万円ほどとなります。

フェンス設置にかかる費用は、下記の2つです。

• フェンスの費用
• 工事の費用

フェンスの素材や工事の方法によって費用が異なります。

フェンスの費用は下記の表の通りです。

フェンスの種類によって長所短所があるので、自分の自宅にあった機能を持ったフェンスを設置するようにしましょう。

アルミ製フェンスは、5万円から6万円と非常に高額なフェンスもあるのでアルミ製フェンスを購入する時は注意しましょう。

フェンスの種類	費用
アルミ製フェンス	1万円から3万円
スチール製フェンス	5千円から1万円
板垣・竹垣製フェンス	1.5万円から3万円
木製フェンス	1万円から2.5万円
鋳物フェンス	2万円から3万円

アルミ製フェンスの費用相場

アルミ製フェンスの費用相場は1万円から3万円です。

アルミ製フェンスは最も多く利用されているフェンスです。

種類が多く価格も安定しているため、自分の家の雰囲気にピッタリのものが見つかりやすいです。

高級なアルミ製フェンスもあり値段が5万円から6万円と非常に高価なものもあるので、値段を見てから購入を検討しましょう。

スチール製フェンスの費用相場

スチール製フェンスの費用相場は5千円から1万円です。

実用面を重視した最も安く設置をすることが出来るフェンスです。

境界線や防犯対策機能を充分に発揮することができます。

しかし、デザイン面が劣るため予算がまだある人はアルミ製フェンスなどを検討しましょう。

板垣・竹垣製フェンスの費用相場

板垣・竹垣製フェンスの費用相場は1.5万円から3万円です。

和風の家であれば、板垣・竹垣製のフェンスがぴったりです。

耐久性も高くデザイン面でも問題がありません。

木製フェンスの費用相場

木製フェンスの費用相場は1万円から2.5万円です。

木の暖かさと高級感を感じることが出来るのが木製フェンスの特徴です。

自然本来の味わいを楽しむことが出来ますが、腐食をしてしまうことがあるので、定期的に塗装をし直すなどのメンテナンスが必要です。

鋳物フェンスの費用相場

鋳物フェンスの費用相場は2万円から3万円です。

ここまで紹介してきた他のフェンスと異なり、鋳型にアルミニウムを流し込んで製造される鋳物フェンスです。

中に空洞などなく密度が高いため、重量感や荘厳な雰囲気を醸しだすフェンスです。

デザイン性が高い物が多く、一般的なものの高さは60㎝の物が多いので、ブロック塀の上に設置することで高さを出すタイプのフェンスとなっています。

ブロック塀がない家の場合は、フェンスの工事費用にプラスして基礎工事費用が掛かるのに注意が必要です。

工事にかかる費用は下記の表の通りです。

すでにフェンスが設置してあり、フェンスだけを新しくする場合は工事費用は2万円以内に収めることも可能です。

地面の状況によっては、コンクリート基礎工事が必要になりますので事前に工事業者に基礎工事が必要かどうかを確認しておきましょう。

工事内容	内訳	費用
基礎工事(支柱)	1カ所	5千円から7千円
ブロック塀工事	標準ブロック	1万円
	化粧ブロック	1.5万円
	コンクリート基礎	3万円
フェンス設置	1㎡当たり	1.5千円から2千円

基礎工事の費用相場

フェンスの支柱を設置する工事で費用は1ヵ所当たり5千円から7千円です。

フェンスの重量や負荷を支える支柱を設置することができます。

日本の一般的な庭の場合は、3か所の基礎工事が必要なので計1.5万円から2.1万円の費用がかかります。

家全面にフェンスを設置する場合は、さらに費用がかかります。

ブロック塀工事の費用相場

ブロック塀を作る工事で費用は1万円から3万円です。

使うブロック塀により値段は異なり、また地面の状況によってはコンクリート基礎を作ってからブロック塀を組み立てる必要があります。

事前に工事業者に相談をしてどの工事が出来るのかを確認しておきましょう。

フェンス設置の費用相場

フェンスを設置してもらうのにかかる費用は1.5千円から2千円です。

設置するだけの工賃なので比較的安いです。

自分でフェンスを設置することが出来るのであれば、フェンスを自分で設置することで費用を抑えることができます。

フェンスを選ぶ際は次に紹介する3つのポイントを押さえたうえでフェンスを選ぶようにしましょう。

防犯目的なのか、プライバシー保護目的なのか、目的をハッキリさせたうえでフェンスを選ぶことが大切です。

機能面・デザイン面の両面から自分の予算と相談したうえでフェンスを選ぶように心がけます。

フェンスの高さ

家の中を見られないためには、180㎝～200㎝のフェンスの高さが必要です。

フェンスだけで180㎝以上の高さを出すのは難しいという方は、ブロック塀とフェンス合わせて180㎝以上にすることで、家の中を見られないようにすることが可能です。

ただし、住宅街などの場合は、隣接する家や周囲の環境と合わせる必要があるので絶対的に180㎝以上が必要というわけではないです。

またフェンスを高く設置してしまうと外から見えないのと同じように内側からも外の景色を見られなくなってしまうことに注意しましょう。

採光・風通し

フェンスを取り付ける位置や方角によっては、家の中の採光や風通しを妨害してしまう可能性があります。

家の中は見えにくいけれども、通気性が良く太陽光も自然に入ることが出来るフェンスを選ぶようにしましょう。

特に、竹垣は通気性が良く和風の家にはぴったりです。

採光や風通しが悪ければ、外壁のカビの増殖の原因となり、家の寿命を縮める要素となります。

家と一体感があるか

家とフェンスを別々に考えてしまうのはNGです。

家を外から見ても中から見ても、違和感のないデザインのフェンスを選ぶようにしましょう。

家の雰囲気を度外視して、フェンス単独の機能やデザインで選んでしまうと悪目立ちをしてしまう恐れがあります。

基本的には家の外壁と同系色の物を選ぶことで、違和感なくフェンスを設置することができます。

フェンス設置の工事を安くする4つのコツを紹介します。

予算を増やすことができない場合は、次に紹介するコツを活かして費用を抑えてフェンス設置の工事をしましょう。

費用を抑えることばかりに集中してしまうと、フェンス設置の目的がぼやけてしまう点には注意が必要です。

DIYする

フェンス設置を全て自分の手でDIYすれば、フェンス設置にかかる費用は材料費だけですませることができます。

ただし、自分の実力に自信がなければ時間をかけても、しっかりとフェンスを設置することができなくなってしまいます。

途中まで行って失敗してから、プロの業者に依頼した場合0から始めた場合よりも費用が高くなってしまうケースも多いです。

自分に実力があって、時間がある場合はDIＹで一番費用を抑えてフェンス設置をすることができます。

施主支給にする

フェンスやブロック塀、コンクリートなどの工事に必要な材料は施主が全て個人で準備をして、実際の作業だけプロの業者に依頼をすることで費用を安くすることができます。

ただし、工事業者によっては施主支給では工事を受注してくれない業者も多くいるので事前に確認が必要です。

また、施工はしてくれても、こちらでフェンスを準備したので何か不備があった際にアフターフォローをしてくれない業者も多いです。

工事で失敗するリスクを減らし、工事費用も抑えることが出来ますが、工事業者を探し出すのに労力がかかります。

自社施工業者に依頼する

大手の工事業者は依頼を受注した後に中間マージンを取り、さらに下請けの会社に工事を依頼します。

このような場合、工事費用には中間マージン分の費用が加算されています。

自分たちで工事を受注して施工をする自社施工業者に依頼することで、中間マージン分の費用を抑えて工事をすることができます。

フェンスの素材を変える

フェンスは素材によってかかる費用もピンキリです。

工事方法を変更して費用を削減することは難しいので、利用するフェンスの素材を安い物に変えて費用を抑えるようにしましょう。

高級アルミ製フェンスからスチール製フェンスに変えた場合、フェンス1枚当たり5万円以上の費用を削減することが可能です。

ここまでフェンスについて紹介してきましたがいかかでしたか？ フェンスを設置することで、プライベート空間を守るだけでなく防犯対策をすることができます。

フェンス工事をする際は、機能とデザイン両面と予算から総合的に判断して工事を行うようにしましょう。