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マンションの消防点検とは?点検内容や行う頻度・断ってはいけない理由を解説

【更新日】2023-12-20
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マンションの消防点検
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「マンションの消防点検ってなに?」 「マンションの点検の内容を知りたい」 マンションでは、消防点検が定期的に実施されます。

マンションに住んでいる人であれば、立ち会ったことがあるかもしれません。

しかし、実際に何をしているのか気になりますよね。

この記事ではマンションの消防点検の基礎知識や内容、消防点検を断ってはいけない理由を解説していきます。

マンションの消防点検とは?

マンションの消防点検とは、防火対象物の建物に備え付けられている様々な防災設備を点検することです。

消防点検の対象となる建物の種類は次の3つです。

  • アパートやホテル、病院といった延べ面積1000㎡以上の特定防火対象物
  • 工場や倉庫、学校などの延べ面積1000㎡以上の非特定防火対象物
  • 避難経路の屋上階段が1つしかない特定防火対象物

非特定防火対象物は不特定多数の人が利用しない建物なので、マンションは非特定防火対象物となります。

建物の関係者は非常ベルや消火器、スプリンクラーなどの防火設備がいざというときに作動するように点検する義務があります。

消防士や消防点検資格者などの有資格者による定期的な点検をして、消防署等に報告しなければなりません。

マンションでは管理会社が民間業者に業務委託をして、点検をしてもらってから3年に1度の頻度で消防署等へ報告します。

マンションの消防点検の内容

マンションの消防点検では、主に次の2点を確認します。

  • 機器点検
  • 総合点検

それぞれの点検内容は違いがあるので、確認しておきましょう。

以下にそれぞれの点検内容を解説します。

機器点検

機器点検では、消防に必要な機器が適切な場所に配置されているかどうかなどを確認します。

具体的には、以下のような機器の状態を確認します。

  • 消火器
  • 屋内消火栓
  • 非常ベル
  • 自動火災報知機
  • 避難はしご
  • スプリンクラー

機器点検はマンションの共用部分がチェックされるため、室内に立ち入りはされません。

総合点検

総合点検では、機器点検などの設備を含めたすべての設備が作動するかどうかを総合的にチェックします。

室内の設備も点検する必要があるので立ち合いが必要で、1室あたり5~10分程度はかかります。

総合点検では、機器点検に加えて次のようなポイントをチェックします。

  • 避難経路に置かれている機器の開閉ができるか
  • 防火シャッターは作動するか
  • 避難はしごで降下できるか
  • 自動火災報知機が反応するか

また日程は平日の日中に行われることが多いですが、単身者や共働きの世帯は日程を調整する必要があります。

不在時に勝手に点検されることはないため、必ず時間を取って立ち会いを依頼しましょう。

マンション全体の安全管理に繋がるので、協力は必須です。

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マンションの消防点検をする頻度

マンションの消防点検には機器点検と総合点検の2種類がありますが、頻度はそれぞれ次のようになっています。

  • 機器点検:6か月に1回
  • 総合点検:1年に1回

共用部分で対応可能な機器点検は6か月に1回程度、各戸に点検が必要な総合点検は1年に1回程度の頻度で行われるので、覚えておきましょう。

日程が合わなければ、必ず管理会社に連絡して対応してもらうようにしましょう。

消防点検のタイミングで来る詐欺に注意

マンションの消防点検は定期的に行われるため、時期が近づいてくると悪質商法が来ることもあります。

点検するフリをして、「有効期限が切れている」などの文句で商品を押し売りしてくるので注意が必要です。

マンションの場合は管理組合が依頼した会社以外が消防機器を点検することはないので、少しでも怪しいと思ったら確認を取りましょう。

また日程面でもいきなりやってくることはあり得ないので、そもそも家に入れないなどの対処が必須です。

マンションの消防点検を断ってはいけない理由

マンションの消防点検では1年に1回、総合点検のタイミングで立ち会いをする必要があります。

独身者や共働き世帯からすれば平日の日中に行われる消防点検は面倒で、やらなくていいかと考えている人も多いでしょう。

実際に、個人に対して消防点検をしなければいけないと法律で義務付けられているわけではないため、総合点検を受けない人も少なくありません。

しかし、マンションの消防点検は次のような理由で断るべきではありません。

  • 事故が起こった時に責任問題になる
  • 断ると規約違反になる

面倒だと思っても、実際に火災などの事故が起こってから問題になることもあるので気を付けてください。

以下に断ってはいけない理由をそれぞれ解説します。

事故が起こった時に責任問題になる

実際に自分の部屋で火災が起こってしまった際に、他の部屋に被害を及ぼしたとしたら、マンションの消防点検をしていなかったことは責任問題になる可能性は高いです。

重過失が認められない限りは罪になることはありませんが、消防点検を受けていなかった事実があると過失ととられる可能性はあります。

さらに、機器が正常に作動していなければ重過失として認められることもあり得ます。

火災による損害賠償責任は数億円に及ぶこともあるので、消防点検を受けないのはリスクにしかなりません。

忙しい人もいるかもしれませんが、時間を確保して点検してもらいましょう。

断ると規約違反になる

国土交通省は「マンション標準管理規約」を用意しており、多くの物件が規約に沿った運営をしています。

マンション標準管理規約では、管理のために必要な状況に置いて居室への立ち入りが認められており、居住者は不当に拒否できないと定められています。

そのため正当な理由がない限りは断るのはマンションの規約違反となるため、管理組合から注意を受ける可能性があります。

複数回断り続けていると、退去勧告を受けることもあるので気をつけましょう。

マンションの消防点検は必ず受けて有事に備えよう

マンションの消防点検は機器点検と総合点検の2種類があり、マンション内の防災設備点検を行います。

機器点検は6か月に1回、総合点検は1年に1回程度あり、総合点検では居住者が立ち会いする必要があります。

点検をしていないと責任問題になる可能性や、マンションの規約違反になることがあるので特に予定がない限りは断らないようにしましょう。

マンションの消防点検をしてもらって、有事に備えましょう。

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