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マンション売却

【2025年最新】マンションの売却相場はいくら?地域別の価格相場や築年数の関係・市場動向を解説

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マンションを売却する際は、不動産会社の査定結果を確認する前に、まずは売却相場を調べるのがおすすめです。

事前に売却相場を調べることで大まかなイメージが分かり、マンションを売るタイミングなどを考える材料にもなりますし、不動産会社から足元を見られるケースが大きく減ります。

ただし、相場と一口に言っても、築年数や立地など様々な条件によって構成されています。

首都圏の1都3県で昨年度発売された新築マンションの平均価格は8135万円で、年度単位では4年連続で過去最高を更新しました。

調査会社の「不動産経済研究所」によりますと、昨年度に東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で発売された新築マンションの1戸当たりの平均価格は、8135万円でした。

一昨年度を570万円、率にして7.5%上回り、年度単位では4年連続で過去最高を更新しました。

NHK「首都圏1都3県 新築マンション平均価格 4年連続過去最高を更新」2025年4月21日 17時18分 

上記のように近年では首都圏を中心にマンション価格が高騰しているというニュースも増えていますが、エリアやマンションの状態によっては価格が非常に低いケースも珍しくありません。そのため、マンション売却を考えている方は自分のマンションがいくらになるかを知るために、相場を正しく調べる必要があります。

今回は、マンション売却相場の調べ方を、最新の相場の動向の分析も交えて解説していきます。

この記事の監修者
亀梨奈美
監修者
不動産ジャーナリスト
亀梨奈美さん
不動産ジャーナリスト/株式会社realwave代表取締役
2020年に株式会社real wave設立
不動産全国紙の記者として、不動産会社や専門家への取材多数。
「わかりにくい不動産を初心者にもわかりやすく」をモットーに執筆している。
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【2025年】マンション売却相場の推移・今後の見通し

マンションの価格は上昇推移を継続

不動産価格指数
※出典:国土交通省「不動産価格指数(令和6年12月・令和6年第4四半期分)

上記の通り、マンションの価格指数は引き続き上昇推移を続けています。

他の物件タイプと比較してもマンションの価格上昇率は大きく20年前と比較すると値段は約2倍にも高騰しています。

このような価格高騰の要因は、主に以下の4つに分けられます。

マンション価格高騰の要因
  • マンション建設時の建築資材や人件費の高騰
  • 住宅ローンの金利が低水準で推移していた
  • 円安による海外投資家の参入
  • コロナ禍によるリモート需要の高まり・生活プランの変更など

マンションの相場が今後どう推移するかについては様々な見方があり、一概には言えません。

マンション価格に直接影響する建築資材や人件費の上昇は現在も進み続けており、ここ10年間で約1.4倍の水準に達しています。

建設資材物価指数(東京)※出典:一般財団法人 建設物価調査会

その一方で、住宅ローン金利は2024年3月にマイナス金利政策が解除となった影響で、今後は上昇傾向になると考えられています。

三菱UFJ銀行など大手5銀行は10月から、変動型の住宅ローンの基準金利を引き上げる。既存の契約者らが対象で、各行の上げ幅は0.15%が軸となる。7月の日銀の追加利上げに伴って各行が短期融資の指標となる短期プライムレート(短プラ)を引き上げていたのを反映する。

三井住友、みずほ、三井住友信託、りそなを含めた大手5行は変動型住宅ローンの基準金利を2.475%に設定している。住宅ローンを借り入れる場合、基準金利から借り手の信用力に応じて優遇を実施して適用する金利を決める。既存の契約者は一定の期間を経て現在よりも高い金利が適用される。

住宅ローン変動金利上げ、大手行が0.15%程度 10月から
日本経済新聞 2024年9月26日

上記の通り、マンション価格を構成する要素の変動は様々起こっていますが、現時点でマンション価格の高騰傾向が止まるような予兆はありません。

2025年以降にマンション売却のマーケットが縮小する可能性

2025年以降もマンションの売却価格は引き続き上昇基調で進むと見られていますが、そことは別に下記の理由で、マンション購入のハードルは上がる可能性があります。

2025年以降の改正・変化
  • 住宅ローン控除(年末のローン残高に応じて所得税が減税される制度)の終了によるローン借入負担の増大※本来は2024年末までだったが、2025年末まで延長中
  • 日銀のマイナス金利政策解除による住宅ローン金利の増加

住宅ローン控除に関しては2025年も引き続き継続となりましたが、この制度が2025年いっぱいで終了となれば、マンション購入にかかる負担は増加すると考えられます。

また、2024年3月に日銀がマイナス金利政策の解除を発表してから、一定期間は金利の据え置きが続いていましたが、2025年からは業界全体で金利が上昇傾向となっています。

つまり、2025年以降は中古マンションの価格上昇がみられつつも、これらの要因で買い渋りが増えて、売買市場が縮小傾向になる可能性があります。

主要な地方都市の中古マンションの売却価格相場【2025年】

主要都市の中古マンションの売却価格相場
エリア 売却価格 ㎡単価 平均面積
東京都 6,469万円 111.15万円 58.20㎡
神奈川県 3,642万円 55.14万円 66.05㎡
埼玉県 2,816万円 42.09万円 66.91㎡
千葉県 2,667万円 37.26万円 71.58㎡
北海道 2,083万円 27.98万円 74.45㎡
愛知県 2,382万円 31.61万円 75.37㎡
京都府 3,156万円 51.46万円 61.33㎡
大阪府 3,391万円 52.02万円 65.18㎡
兵庫県 2,848万円 39.73万円 71.68㎡
福岡県 2,319万円 35.46万円 65.40㎡

※出典:国土交通省「不動産価格指数(令和6年12月・令和6年第4四半期分)

中古マンション市場は、地域の経済状況や人口動態、交通アクセスなどによって大きく影響を受けます。

各地での相場の動きや特徴を知ることで、売却や購入の際の判断材料になります。

ここからは、エリアごとに見られる売却相場を紹介します。

東京都のマンション売却相場

東京都のマンション売却相場
年月 売却価格 ㎡単価 成約件数
2024年10月 6,081万円 104.64万円 1,599件
2024年11月 6,332万円 107.14万円 1,770件
2024年12月 6,228万円 105.23万円 1,696件
2025年1月 6,622万円 112.44万円 1,759件
2025年2月 6,280万円 106.93万円 2,304件
2025年3月 6,469万円 111.15万円 2,661件

※出典:国土交通省「不動産価格指数(令和6年12月・令和6年第4四半期分)

東京都では、都心部を中心に中古マンションの需要が非常に高いです。

利便性やアクセスの良さ、仕事や学校への通勤・通学の便利さから、多くの人々が居住を希望します。

そのため、中古マンション市場も活況を呈しており、立地や設備、築年数によって価格帯は様々ですが、相場は全体的に高めです。

一方で、リノベーションや再開発の際に、新たな価値が生まれることも多く、上手に価格交渉を行えば、購入者と双方にとって好条件で取引が進む可能性もあります。

売主側は物件の特徴や魅力を十分にアピールし、適切な価格設定を心がけることで、スムーズな売却が期待できます。

神奈川県のマンション売却相場

神奈川県のマンション売却相場
年月 売却価格 ㎡単価 成約件数
2024年10月 3,734万円 56.37万円 709件
2024年11月 3,879万円 58.24万円 734件
2024年12月 3,892万円 58.92万円 752件
2025年1月 3,881万円 58.90万円 754件
2025年2月 3,740万円 56.31万円 951件
2025年3月 3,642万円 55.14万円 1,197件

※出典:国土交通省「不動産価格指数(令和6年12月・令和6年第4四半期分)

神奈川県もまた、都市部における中古マンション市場は活発です。

横浜市や川崎市など商業施設や教育機関が充実したエリアでは、ファミリー層を中心に多くの需要が見受けられます。

また、東京都へのアクセスの良さも魅力で都心への通勤が便利な地域の物件は特に人気です。

築年数や立地によって売却相場は異なりますが、駅近や利便性の高い物件は高い価格がつきやすいです。

一方、静かな住環境を求める層からは、郊外の住宅地も人気です。

物件の特性を生かした戦略的なマーケティングで、効果的な売却が可能となります。

埼玉県のマンション売却相場

埼玉県のマンション売却相場
年月 売却価格 ㎡単価 成約件数
2024年10月 2,989万円 43.83万円 376件
2024年11月 2,886万円 42.47万円 331件
2024年12月 3,064万円 45.34万円 333件
2025年1月 2,840万円 42.34万円 363件
2025年2月 2,962万円 43.49万円 452件
2025年3月 2,816万円 42.09万円 573件

※出典:国土交通省「不動産価格指数(令和6年12月・令和6年第4四半期分)

埼玉県の売却相場は、過去6ヵ月の推移を見ると上昇傾向にあります。

全国の売却相場と比較しても、高水準と言えるでしょう。

千葉県のマンション売却相場

千葉県のマンション売却相場
年月 売却価格 ㎡単価 成約件数
2024年10月 2,837万円 39.32万円 408件
2024年11月 2,941万円 40.81万円 372件
2024年12月 2,849万円 39.60万円 377件
2025年1月 2,953万円 41.29万円 366件
2025年2月 2,993万円 41.28万円 445件
2025年3月 2,667万円 37.26万円 560件

※出典:国土交通省「不動産価格指数(令和6年12月・令和6年第4四半期分)

千葉県の売却相場は首都圏の中では、やや水準が低めです。

ただし駅チカなど、利便性が高いエリアであれば相場より高く売却できる場合があります。

リノベーションをするなど、物件の魅力を最大限まで高めることで、スムーズに価格交渉できる可能性もあるでしょう。

北海道(札幌市)のマンション売却相場

北海道のマンション売却相場
年月 売却価格 ㎡単価 成約件数
2024年10月 2,205万円 28.79万円 211件
2024年11月 2,082万円 27.50万円 257件
2024年12月 2,265万円 29.57万円 187件
2025年1月 2,219万円 30.34万円 164件
2025年2月 2,414万円 31.96万円 270件
2025年3月 2,083万円 27.98万円 294件

※出典:国土交通省「不動産価格指数(令和6年12月・令和6年第4四半期分)

北海道の中心都市である札幌市においても、中古マンション市場は盛んです。

自然豊かな環境と都会の利便性を併せ持つ札幌市では、様々なライフスタイルに適した物件が取引されています。

都心部では、オフィスや商業施設が集まるエリアのマンションが人気で、若い世代を中心に需要があります。

一方、郊外では、静かで広々とした生活環境を求める家庭向けの物件が注目されます。

札幌市の売却相場は、地域や物件の特徴によってバラエティ豊かですが、売主は物件の魅力とポテンシャルを明確に打ち出すことで、適切な価格での売却が期待できます。

愛知県のマンション売却相場

愛知県のマンション売却相場
年月 売却価格 ㎡単価 成約件数
2024年10月 2,699万円 35.63万円 348件
2024年11月 2,496万円 33.66万円 372件
2024年12月 2,312万円 31.71万円 350件
2025年1月 2,584万円 34.41万円 330件
2025年2月 2,638万円 34.41万円 443件
2025年3月 2,382万円 31.61万円 555件

※出典:国土交通省「不動産価格指数(令和6年12月・令和6年第4四半期分)

愛知県、特に名古屋市では、ビジネスエリアや大学が集まることから、中古マンションの需要が高まっています。

交通アクセスの良さや都市機能の利便性が影響し、駅近の物件ほど売却価格が上昇しやすい傾向にあります。

また、築年数が若いほど、またリノベーションされている物件は、特に人気があります。

この地域の特性を理解し、物件の価値を適切に評価することで、売却価格も適正に設定することができます。

京都府のマンション売却相場

京都府のマンション売却相場
年月 売却価格 ㎡単価 成約件数
2024年10月 3,002万円 47.85万円 179件
2024年11月 2,729万円 44.61万円 179件
2024年12月 3,351万円 54.81万円 175件
2025年1月 3,315万円 51.10万円 151件
2025年2月 3,091万円 48.62万円 211件
2025年3月 3,156万円 51.46万円 232件

※出典:国土交通省「不動産価格指数(令和6年12月・令和6年第4四半期分)

京都府は、歴史的な観光地として知られ、古くからの風情と都市機能が融合したエリアが多いです。

このため、中古マンション市場も独自の動きを見せています。

観光地や商業地に近いエリアの物件は、売却相場が高くなりやすいです。

一方で、住宅地域や郊外の静かなエリアも人気があり、バラエティ豊かな需要が存在します。

物件の特徴や立地条件をしっかりとアピールすることで、適切な売却価格を見つけられます。

大阪府のマンション売却相場

大阪府のマンション売却相場
年月 売却価格 ㎡単価 成約件数
2024年10月 3,251万円 49.28万円 830件
2024年11月 3,284万円 50.03万円 813件
2024年12月 3,551万円 51.32万円 772件
2025年1月 3,495万円 54.24万円 781件
2025年2月 3,518万円 52.01万円 1,005件
2025年3月 3,391万円 52.02万円 1,197件

※出典:国土交通省「不動産価格指数(令和6年12月・令和6年第4四半期分)

大阪府は、商業施設やオフィスが集まる都市部での中古マンション需要が非常に高いです。

特に、難波や梅田、心斎橋などの中心エリアでは、利便性とアクセスの良さから、売却価格も相応に高くなります。

しかし、立地や物件の特性によって価格差が出るため、適切な市場調査と価格設定が不可欠です。

また、近隣の開発計画や地域の将来性も考慮に入れることで、売却価格にプラスアルファを期待できます。

兵庫県のマンション売却相場

兵庫県のマンション売却相場
年月 売却価格 ㎡単価 成約件数
2024年10月 2,872万円 38.99万円 388件
2024年11月 2,717万円 37.19万円 426件
2024年12月 2,635万円 36.20万円 374件
2025年1月 2,760万円 38.86万円 397件
2025年2月 2,741万円 38.38万円 519件
2025年3月 2,848万円 39.73万円 592件

※参考:東日本不動産流通機構「マーケットデータ2025(令和7)年3月度 全国版

兵庫県では、神戸市を中心に中古マンション市場が活発です。

港町としての開かれた雰囲気や、都市機能と自然環境のバランスが魅力とされ、多様な層からの需要があります。

特に、神戸市中心部や阪神間エリアの物件は、アクセスの良さや生活利便性から高い価格がつきやすいです。

また、海沿いのリゾート感あるエリアも人気があり、物件の特性を活かした売却戦略が重要です。

福岡県のマンション売却相場

福岡県のマンション売却相場
年月 売却価格 ㎡単価 成約件数
2024年10月 2,401万円 37.10万円 318件
2024年11月 2,283万円 35.86万円 381件
2024年12月 2,604万円 38.83万円 289件
2025年1月 2,598万円 38.05万円 249件
2025年2月 2,778万円 39.59万円 296件
2025年3月 2,319万円 35.46万円 384件

※参考:東日本不動産流通機構「マーケットデータ2025(令和7)年3月度 全国版

福岡県、特に福岡市は九州最大の都市で、ビジネスや教育、観光など多岐にわたる機能が集まっています。

これに伴い、中古マンションの市場も拡大し、都心部を中心に様々な価格帯の物件が取引されています。

博多区や中央区などの中心エリアでは、高層マンションやデザイナーズマンションが人気です。

一方、住みやすい環境を求めるファミリー層向けの郊外エリアも見逃せません。

物件のポテンシャルを最大限に引き出すことで、良好な売却取引が期待できます。

築年数別のマンション売却相場

首都圏のマンション市場は、ビジネスエリアや観光地が集まり、人口密度が高いため非常に活発です。

そのため、築年数別のマンション売却相場にも注目が集まっています。

以下は、首都圏にある中古マンションの売却価格の相場を築年数別でまとめた表とグラフになります。

マンションの売却価格相場
築年数 東京都 東京都(都区部) 東京都(多摩) 埼玉県 千葉県 神奈川県 横浜・川崎
~築5年 6,521万円 7,363万円 5,230万円 3,595万円 4,275万円 5,139万円 5,588万円
~築10年 6,545万円 7,587万円 4,722万円 3,634万円 3,928万円 4,675万円 5,021万円
~築15年 6,526万円 7,437万円 4,891万円 3,359万円 3,217万円 4,614万円 5,238万円
~築20年 6,296万円 7,336万円 4,673万円 2,986万円 3,085万円 4,599万円 4,476万円
~築25年 5,539万年 7,103万円 3,476万円 2,677万円 2,703万円 4,232万円 4,827万円
~築30年 5,250万円 6,668万円 3,245万円 2,137万円 2,384万円 4,015万円 4,647万円
築30年~ 4,048万円 5,286万円 2,700万円 1,330万円 1,565万円 2,855万円 3,548万円

※参考:東日本不動産流通機構「首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況【2024年10~12月】

上記表は、首都圏中古マンションにおける築年数経過に対する価格下落率を表したものです。

これを見ると、1年経過するごとに2%ほど価格が下がっているのがわかります。

このことからも、マンションの売却時期を見定めることは非常に重要だといえるでしょう。

ここからは、築年数別の売却相場について詳しく解説していきます。

新築~築5年のマンション売却相場

新築~築5年のマンション売却相場
築年数 東京都 東京都(都区部) 東京都(多摩) 埼玉県 千葉県 神奈川県 横浜・川崎
~築5年 6,251万円 7,363万円 5,230万円 3,595万円 4,275万円 5,139万円 5,588万円

※参考:東日本不動産流通機構「首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況【2024年10~12月】

新築~築5年のマンションは、その新しさと最新の設備・設計から、非常に高い人気を誇ります。

首都圏では、特にアクセスが良いエリアのこの築年数のマンションは、多くのバイヤーからの注目を集めています。

新築の香りが残るこの時期のマンションは、設備のトラブルが少なく、住みやすさが売りです。

また、エコな設計や省エネ機能も新しいマンションには標準装備されていることが多いです。

これらの要因から、新築~築5年のマンションの売却相場は、他の築年数に比べて高めに設定されます。

購入希望者も、これらのメリットを理解し、価格に納得する傾向があります。

ただし、下落スピードは大きい時期でもあるため、売却を検討している場合は、早めの決断がおすすめです。

所有期間が5年以下でマンションを売却すると、短期譲渡所得として譲渡所得(≒売却益)に対して30%の所得税と9%の住民税が課せられます。

しかし、マイホームの場合は、3,000万円控除が適用になるため、多くの場合、課税額はゼロとなり、よほどの利益が出ない限り、5年以下での売却も懸念する必要はありません。

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築6年~築10年のマンション売却相場

築6年~築10年のマンション売却相場
築年数 東京都 東京都(都区部) 東京都(多摩) 埼玉県 千葉県 神奈川県 横浜・川崎
~築10年 6,545万円 7,587万円 4,722万円 3,634万円 3,928万円 4,675万円 5,021万円

※参考:東日本不動産流通機構「首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況【2024年10~12月】

築6年~築10年のマンションは新築の輝きはやや失われますが、状態の良い物件は依然として人気です。

設備の劣化は少なく、適切なメンテナンスがされていれば新築に近い快適さが保たれます。

首都圏のこの築年数のマンションは価格が新築よりも手頃になるため、ファーストタイムバイヤーや投資用途での購入者に人気です。

立地が良ければ通勤・通学に便利なことから特にファミリー層からの需要が高く、売却相場もそれを反映しています。

適切な価格設定と物件の魅力のアピールが成功すれば、期待以上の価格で取引が成立する可能性もあります。

築10年~築15年のマンション売却相場

築10年~築15年のマンション売却相場
築年数 東京都 東京都(都区部) 東京都(多摩) 埼玉県 千葉県 神奈川県 横浜・川崎
~築15年 6,526万円 7,437万円 4,891万円 3,359万円 3,217万円 4,614万円 5,238万円

※参考:東日本不動産流通機構「首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況【2024年10~12月】

築10年~築15年のマンションでは劣化の兆候が見られるようになり、一部のリフォームや設備の交換が必要となることが多いです。

しかし、これを機に行われるリフォームが物件の価値を向上させることもあります。

首都圏においては、この築年数の物件は価格帯が幅広く、バラエティ豊かな選択肢が存在します。

バリューを見出せる物件は中古物件市場で高い評価を受け、売却相場もしっかりしています。

この築年数では購入者が居住環境や将来性を重視するため、周辺環境や将来の開発計画にも注目し、それらを売却戦略に取り入れることが重要です。

築16年~築20年のマンション売却相場

築16年~築20年のマンション売却相場
築年数 東京都 東京都(都区部) 東京都(多摩) 埼玉県 千葉県 神奈川県 横浜・川崎
~築20年 6,296万円 7,336万円 4,673万円 2,986万円 3,085万円 4,599万円 4,476万円

※参考:東日本不動産流通機構「首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況【2024年10~12月】

築16年~築20年のマンションでは構造の老朽化が進み、一定のリフォームが必要となることが多いです。

しかし、これまでのメンテナンス状態やリフォームの内容によっては、高い価格での取引も見受けられます。

首都圏では特に駅近や利便性の高いエリアの物件は、多少の老朽化があっても需要があり、相場もそれに見合ったものとなります。

また、築年数が進むにつれ、周囲の開発状況や将来の地域計画も売却価格に影響を与えます。

購入者は将来性を重視し、投資としての価値も見出しているため、売主は物件のポテンシャルを最大限に引き出す戦略が求められます。

築21年~築25年のマンション売却相場

築21年~築25年のマンション売却相場
築年数 東京都 東京都(都区部) 東京都(多摩) 埼玉県 千葉県 神奈川県 横浜・川崎
~築25年 5,539万円 7,103万円 3,476万円 2,677万円 2,703万円 4,232万円 4,827万円

※参考:東日本不動産流通機構「首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況【2024年10~12月】

築21年~築25年のマンションは、更なる老朽化が進むため、相場は下がりやすい傾向にあります。

しかし、首都圏においては、土地価格の上昇や利便性の向上、リノベーションの導入などにより、売却価格を押し上げることが可能です。

特に、高層階で眺望の良い物件や、希少性の高い立地の物件はプレミアムが付きやすいです。

こうした物件においては、きめ細やかなマーケティングや適切な価格設定が重要となり、一定の需要が見込まれるため、賢い売却戦略で高い利益を期待できます。

築26年以上のマンションのマンション売却相場

築26年以上のマンションのマンション売却相場
築年数 東京都 東京都(都区部) 東京都(多摩) 埼玉県 千葉県 神奈川県 横浜・川崎
築30年~ 4,048万円 5,286万円 2,700万円 1,330万円 1,565万円 2,855万円 3,548万円

※参考:東日本不動産流通機構「首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況【2024年10~12月】

築26年以上経過したマンションは、一見すると劣化が顕著であるため、売却相場も厳しいものとなりがちです。

しかし、首都圏においては、立地が良好であれば、土地の価値が非常に高く、再開発の可能性も見据えた取引が行われることがあります。

また、古い建物の中には、デザイン性や造りの良さから希少価値が見いだされ、リノベーションやリモデルを行うことで新たな価値が生まれます。

このような物件は、特に個性を重視するバイヤーや投資家からの人気があり、適切な改修とマーケティングによって、予想以上の売却価格がつくことも考えられます。

一方、1981年6月以降に建築確認申請を受けたマンションは旧耐震基準で建築されているため、耐震性に不安を感じる方にとっては懸念材料になってしまいます。

また、1982年以降に建築されたマンションの買主は、基本的に住宅ローン減税も受けられません。

ご所有のマンションの耐震基準および住宅ローン減税の適用がるのかは、しっかり確認しましょう。

一般消費者からの需要が期待できないマンションも、不動産買取なら売却できる可能性があります。

不動産買取とは、不動産業者に買い取ってもらうという売却方法です。

売却金額は、相場よりさがりますが、早期に売却できるというメリットがあります。

マンション売却相場を自分で調べる方法

マンション売却相場は、ご自身で簡単に調べることができます。

主な方法は、こちらの3つです。

マンション売却相場を自分で調べる方法
  • 不動産ポータルサイト
  • REINS Market Information
  • 東京カンテイ

不動産ポータルサイトを活用する

不動産ポータルサイト

近年では、SUUMOやHOME’S、at homeといったポータルサイトで買主自ら物件を探す時代です。

「マンションを買いたい」というカテゴリからジャンプし、所在地や物件の詳細を絞り込めば、一覧で現在売り出し中のマンション情報が出てきます。

こちらを参考にすれば、どれくらいの金額で自分のマンションが売れるのかイメージすることができます。

こちらを参考に擦れば、どれくらいの金額で自分のマンションが売れるのかイメージすることができます。

ただ、注意しほしいのは、ポータルサイトに記載されている金額は成約価格(最終的な取り引き金額)ではなく売り出し価格であるということです。

今後、売れ残りや買主からの値下げ要求があれば、最終的な金額はより低くなるということを頭に入れて置かなければなりません。

※通常、売り出し価格は売主の希望込みで設定されているので、成約時は金額が下がるのが一般的です。

REINS Market Informationを活用する

REINS Market Information

REINS Market Informationを利用すると、検索したエリア内の直近1年間の成約価格をチェックすることができます。

こちらはポータルサイトと違って実際の取引価格であるため、相場を調べるうえでの精度はより高いといえるでしょう。

ただし、直近1年間といってもその間の経済情勢の変化や地域の開発状況などによって相場全体が値上がり・値下がりしている可能性も十分あります。

エリア全体で値動きがおこっている場合は、同じ築年数・面積・アクセスのマンションでも単純比較することはできないので注意が必要です。

東京カンテイを活用する

東京カンテイ

東京カンテイは先の2つのサービスと比較するとより上級者向け野そうばの調べ方ですが、使いこなせればマンションの売り時を見極める際の手助けとなるでしょう。

相場よりも高く売るにはタイミングが非常に重要ですが、東京カンテイの「価格天気図」では、市場野動きが把握できます。

その他のサービスに関しては有料のものがほとんどなのでおすすめはしませんが、より知見を深めたいという方は使ってみるのも一つの手でしょう。

マンションの売却相場を調べる時の注意点

マンション売却相場を自分で調べる時は注意が必要です。

マンションの相場を調べるのは本来、高度で専門的な知識を要する作業であり、誤った方法をとると自分で算出した相場を勘違いして信じてしまうためです。

今回は、マンションの売却相場を調べる際に、特に注意しておきたいポイントを紹介していきます。

注意点1】売り出し価格と成約価格の違いに注意

SUUMOなど不動産ポータルサイトに掲載されている価格は売り出し価格なのに対し、REINS Market Informationなどのデータベースに掲載されている価格は基本的に成約価格です。

簡単に説明すると、市場に売り出す価格が売り出し価格で、その後に値下げなどを経て実際に取引される価格が成約価格です。

不動産ポータルサイトを参考に売り出し価格を調査しても、最終的な利益とは大きな乖離があるので十分注意しましょう。

注意点2】似ているマンションの売却価格を安易に参考にしない

マンションの売却相場を調べる際は、周辺エリアにある、似ているマンションの成約事例や売り出し価格を参考にするのが基本です。

ただ、安易に築年数や構造・立地などのみを参考にするのはおすすめできません。

マンションの場合はエントランスや共用部分の設備、コンシェルジュサービスなど、数字には表れない部分も売却価格を大きく左右するためです。

自分で売却相場を調べる際は、参考にするマンションのより細かい部分まで頭に入れておかなければ、精度の高い調査とは言えません。

マンションを売却相場より高く売るコツ

コツ1】不動産一括査定サイトを活用する

不動産一括査定サイトの仕組み

マンションを高く売ろうと思ったら、まず高く売ってくれる不動産会社を見つけるのが一番の近道です。

各社の査定額を比較する必要がありますが、周辺業者に1社ずつ来店相談をしていると時間がかかりすぎますし、逆に少し離れた地域にいる優良業者を見逃す可能性もあります。

そんな手間を解消してくれるツールが、不動産一括査定サイトです。

一括査定サイトは最初に簡単な物件情報を入力するだけで、地域に対応する複数の不動産会社に一括で査定を依頼することができます。

コツ2】売却スケジュールにゆとりを持たせる

マンションを売却する場合は、スケジュールに余裕を持つことが非常に大切です。

成約まで時間がない場合、売却を間に合わせるために、売り出し価格を査定額よりも少し低めに設定して、割安に感じてもらうことで成約しやすくするというのが一般的です。

査定額と同じかそれ以上の売り出し価格を設定すると上記のケースよりマッチングする確率が下がるため、成約までにかかる時間は長引く傾向にあります。

高値で売り出してから売り切るまでには、スケジュールの確保が絶対に重要となります。

コツ3】営業力の高い不動産会社と契約する

マンションの価格は周辺の売出状況や過去の実績、地価によっておおよそ決定します。

ただし、実際にいくらで成約するかに関しては仲介業者の営業力がものを言います。

相場価格以上で売却を成功させるには、営業力の高い不動産会社と契約することが不可欠になります。

そのためには、査定価格だけでなく、各社の実績や口コミ評価などもしっかり比較する必要があります。

マンションの売却相場のポイントをおさらい

マンションの売却相場のおさらいをします。

マンションの価格は築年数や市場の動向による影響を大きく受けるので、売却するタイミングを誤らないように注意しましょう。

マンション売却の相場はいくら?

マンションの売却相場は時期やエリアによっても異なりますが、2025年3月時点の価格相場(成約価格)の平均は下記の通りです。
都道府県 成約件数(件) 成約価格(万円)
北海道 294 2,083
青森県 3 716
岩手県 10 2,401
宮城県 132 1,075
秋田県 6 2,464
山形県 4 3,202
福島県 12 1,522
茨城県 29 2,728
栃木県 22 2,552
群馬県 21 1,757
埼玉県 573 2,816
千葉県 560 2,667
東京都 2,661 6,469
神奈川県 1,197 3,642
新潟県 22 1,411
山梨県 12 1,010
長野県 12 3,608
富山県 11 1,993
石川県 31 2,020
福井県 8 1,107
岐阜県 23 2,563
静岡県 89 2,794
愛知県 555 2,382
三重県 31 2,071
滋賀県 78 2,328
京都府 232 3,156
大阪府 1,197 3,391
兵庫県 592 2,848
奈良県 96 1,958
和歌山県 14 706
鳥取県 10 1,859
島根県 2 1,940
岡山県 62 2,068
広島県 122 2,993
山口県 28 1,797
徳島県 6 1,965
香川県 30 1,628
愛媛県 11 1,968
高知県 11 2,145
福岡県 384 2,319
佐賀県 6 2,588
長崎県 10 2,017
熊本県 41 2,277
大分県 18 1,796
宮崎県 15 2,075
鹿児島県 12 2,179
沖縄県 45 3,407

※参考:東日本不動産流通機構「マーケットデータ2025(令和7)年3月度 全国版

もちろん売却する地域やタイミング、マンションの立地によって値段は大きく前後します。

マンションの売却相場を調べる方法とは?

マンションの売却相場を調べる方法は、次の3つなどがあります。
マンション売却相場を調べる方法
  • 不動産ポータルサイトを利用する
  • REINS Market Informationを利用する
  • 東京カンテイを利用する

上記サイトでは、売り出し価格や実際にどのマンションがどのくらいの値段で取引されたかを確認することができます。

検索条件を同じエリア・築年数にすることで、売却金額野おおよその目安を把握できます。

マンションの売却相場は今後どうなる?

マンションの売却価格は依然として高騰していますが、高止まりの様相を見せているとも言われています。

一方で、2025年時点ではすぐに価格が上昇する気配はなく、数年は引き続き上昇傾向となると考えられます。

マンションの売却相場は売主自身でも調べておく

マンションを売却しようと思ったら、不動産会社に依頼をすることで査定額を算出してくれます。

しかし、必ずしも不動産会社が算出する査定額がマンションの売却価格として適切であるという保証はないため、注意が必要です。

日頃から売主の方でも、自身でマンションの価格相場を調べておくことで、売り時の見極めや、どの会社に依頼するのが適切かどうかが分かるようになります。

スムーズで後悔しないマンション売却をする上でも、マンションのオーナーは売却相場に日頃から注目していきましょう。

 

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