マンションは不動産のなかでも耐性に優れた構造となっており、築年数が経っても評価が下がりにくくなっています。
→家の売却相場はいくら?相場の調べ方と築年数・立地の関係を詳しく解説
しかし一方で、実際の老朽化具合にかかわらず物件の価値は年々低下していくので、なるべく築浅のうちに売却してしまうことをおすすめします。
特に、築5年以内に売却できれば、ほぼ新築の状態で利用することができるので購入者があつまりやすいですよ!
この記事では、マンションを築浅の状態で売却するコツや注意点を解説していきます。
※マンションの査定・売却に関する情報は、こちらにも詳しくまとめてあります!
→マンション査定の方法とは?4種類の査定方法と計算方法・査定の流れ
築浅マンションでも5年と10年では売却価値が違う
商品は通常新しい方が人気ですが、不動産の場合はそうとも限りません。
特に地方の古い木造住宅など、インテリアコーディネートを施しておしゃれにすることで、別荘目的の買い手が集まる物件もあります。
しかし、マンションの場合は古いものが好まれるということはまずありません。
家に比べてデザインが凝りにくく、差別化が難しいため、比べるところといえば築年数か間取りくらいしかないからです。
中には、大きなロフトが付いているような変わったものもありますが、そうした物件は売買契約が決まりにくいといわれています。
築5年以内のマンションが最も人気
「築浅」と物件広告に書いていても、築年数が5年以内か以上かで大きく評価は変わります。
築年数が5年以内のマンションは新築特有のにおいや雰囲気が残っているといわれており、設備も十分に稼働します。
更に、リフォームや大規模なハウスクリーニングをする必要がない上に、希少価値があるので、短期間・高値で売却でき、出費を抑えつつ収益を増やすことが可能です。
また、ここまで築浅のマンションが同じ地域で複数売り出されていることは珍しいので、競合を気にせずに強気の価格設定ができますよ!
築10年のマンション売却は意外と一般的
不動産関係のwebサイトを見ると、物件の価値は築10年で半減し、20年で0になると書かれていることがよくあります。
そのため「築10年以内に売却すると、かなり高値で売れるのでは?」と考える人が多くなってしまうのですが、実は築10年前後というのは、売却に出されているマンションの中では一番多いタイプです。
売却する不動産の価値には市場が大きく影響しており、いくら業者が「価値がある」といったマンションでも、競合物件が多ければそれだけ価値は下がります。
そのため、得をしたいなら、かなり築浅の状態で売り出さないと、確実に利益を出すことはできないのです。
築浅マンションは売却チャンスが今後到来する?
築10年前後の物件が必ず高値売却できるわけではないというのは前述の通りですが、今後はそういった状況も変化すると予想されています。
少子高齢化により人口が減少していく一方で、いまだ新しいマンションが建設され続けているという現状から、今の日本は「マンション飽和時代」と言われています。
こうした状況では不動産を売却しても買い手が少ないので、売れ残り物件がどんどん増えてしまいます。
その結果、築年数が経ったマンションばかりが売り出されている状態になるので、相対的に築10年ほどの物件でも築浅と見なされます。
首都圏の築浅マンションは2020年までに売り出しすべき?
不動産売却で最も得をするパターンの1つが、「人気がない地域に建てたマンションを、都市開発などの直前に築浅で売る」というものです。
比較的安値で購入できる一方で、かなり高額で売ることができるので、このタイミングで物件を売り出したいところです。
周辺環境がいきなり好転するというケースはあまりないですが、首都圏では2020年の東京五輪までに都市開発がおこなわれるので、特に羽田や成田から都心部への通り道となる地域の価値は上昇していくでしょう。
築浅の状態であれば競合よりも早く高く売れるので、この時期が狙い目かもしれません。
新築・築浅マンションは買い手から敬遠されることも
築浅マンションは人気があり高値売却されやすいのは確かですが、買い手によっては敬遠されることも多いです。
普通の人であれば一生に一度の買い物である不動産をこんなにはやく売却している売却に出すなんて、何か人にいえない理由があるのでは?と疑問に思われてしまうからです。
確かに、いくら物件の質が良くても売却理由が気に入らないと購入しないという人は多いですが、反対にいい物件であれば前の事情は気にしないという人もかなりいます。
隠し事をすると後で賠償を請求されかねないので、正直に売りに出した理由を言ってしまったほうが良いでしょう。
新築・築浅マンションを高く売るには一括査定サービスを利用しよう!
築浅のマンションにこそおすすめしたいのが、インターネットで無料利用できる一括査定サービスです。
複数業者に査定を一括依頼できるので、効率よく各社の査定を比較できますよ。
では、なぜ築浅マンションにこそおすすめなのかというと、このタイプは用途の幅が広いからです。
特にワンルームタイプは、居住用としてだけでなく、投資用としての人気もあります。
そのため、最初から「居住用として売る」と決めつけず、様々なタイプの業者に査定を依頼することが高額売却のためには必要です。