不要な土地を売却する場合、主に仲介売却と買取の2通りの方法が一般的です。
売却方法 | 仲介売却 | 不動産買取 |
---|---|---|
買主 | 個人 | 不動産会社 |
売却活動の期間 | 購入希望者が現れるまで ※平均3~6ヶ月前後 |
買取条件が合えば、短期間で売却可能 ※平均1~2ヶ月前後 |
売却価格(相場) | 市場価格の90%~110% | 市場価格の70%前後 |
契約不適合責任の有無 | 原則免除 ※適用される場合がある |
あり |
仲介手数料の有無 | なし | あり |
おすすめの方 | ・不動産を短期間で売却したい方 ・築古ゆえ仲介売却を断られてしまった方 |
・不動産を高値で売却したい方 ・抵当権付きの不動産を売却したい方 |
仲介売却が不動産会社の仲介のもと第三者へ販売をおこなうのに対し、買取は不動産会社に直接買い取ってもらう方法となります。
買取は売買がスピーディで、かつ条件が悪い不動産も売却しやすいというメリットがある一方で、仲介と比較して価格が安くなってしまうという欠点があります。
今回は、土地の買取価格の相場や計算方法、注意点などを合わせて解説していきます。
【免許登録】
宅地建物取引業免許:国土交通大臣(4)第7845号
一級建築士事務所登録:東京都知事 第62093号(東京本社)
特定建設業許可:東京都知事 (特-2) 第135078号(東京本社)
不動産特定共同事業許可:東京都知事 第134号(東京本社)
賃貸住宅管理業登録:国土交通大臣(1)第1722号(東京本社)
土地買取相場は市場価格より20~30%安い
土地を仲介売却で売る場合、成約価格はほぼ時価(実勢価格)通りか、時価を踏まえた価格になることが多いです。
一方で、土地の買取を依頼する場合、買取価格は時価から20~30%引いた金額になるのが一般的です。
つまり、時価が2,000万円の土地の買取価格は、1,400万円~1,600万円になります。仲介売却で本来の価格通り売れた場合と比較すると400万円~600万円の価格差が生じることになります。
土地の売却を希望する方の多くはできるだけ高く売ることを最重視しているので、特別な事情がないのに買取を選ぶケースはほとんどありません。
株式会社グローベルスが不動産売却をした134名を対象に実施した独自アンケートによると、不動産売却をした人たちは「金額の高さ>売却の早さ」を優先していることがわかりました。(調査期間:2024/10/20~23 調査方法:インターネットリサーチ)
多少時間がかかっても(+6ヵ月程度)、相場と同じやそれ以上に高く売りたい | 105名(78.4%) |
---|---|
多少価格が下がっても(相場の2割減程度)、できるだけ早く(依頼から換金まで2週間程度で)売りたい | 29名(21.6%) |
株式会社グローベルスが実施したアンケート調査によると、不動産売却で8割の方が出来るだけ高く売ることを目指しているのに対して、2割の方が「価格よりも出来るだけ早く売ることを重視したい」と考えていることが分かりました。
土地買取相場が市場価格より安くなる理由
- 理由1】再販コストが利益から引かれるため
- 理由2】状態の悪い家でも瑕疵の確認をせず買い取るため
- 理由3】価格交渉などが行われるケースが少ないため
- 理由4】市場価格の約3割引くのが慣習化しているため
土地の買取価格が市場価格より低くなる理由は、主に上記の3通りです。
この中でも最も大きな理由が、再販のためにかかるリノベーションなどのコストを代金から差し引いているためです。
ここからは、それぞれの理由を詳しく見ていきます。
理由1】再販にかかる費用を差し引いているから
不動産会社が不動産の買取をおこなう理由は、再販をして利益を得るためです。
国土には限りがある分、不動産の数は有限なので、不動産会社は中古のものを買い取る形で仕入れているのです。
買い取った後に再販をするためには、土地の整備や設備の設置、修繕などの作業が必要になります。
こうした手続きにかかる費用は自社負担ということを考えると、【再販で得られた利益>買取価格+再販費用】にならなければ赤字が発生してしまいます。
このバランスを保つために、買取価格は時価の2~3割ほど下げておく必要がある訳です。
理由②不動産会社が厳しく目利きをするから
仲介売却の場合、仲介業者は成約時、売り上げに比例して仲介手数料という報酬を得るようになります。
業者にとって利益があるために高額の取引もどんどん後押ししている面が業界全体であるため、仲介売却市場もそれにおされて高い相場を維持していると言えます。
一方、買取の場合は業者が高値で買い取るメリットは皆無です。
質の高い土地も安く仕入れられるに越したことはないので、その土地が他社から高値買取を打診されているといったケースでなければ、基本的に2~3割差し引かれてしまいます。
個人間の仲介売買と違い、買取は業者がビジネスとしておこなっているので、目利きがどうしても厳しくなるのです。
理由③依頼者側が低値で満足してしまっているから
土地を買取に出す方の多くは、仲介売却で売れ残り、他に活用できる可能性も思いつかず、泣く泣く最後の手段で買い取って欲しいと依頼しているケースが多いです。
彼らがまず優先したいのが土地の処分であって、とにかく高値で買い取ってもらうために何か行動をするケースは少ないです。
もし業者側が買取相場を低めに設定したとしても、多くの依頼者が「もっと高値で買い取って欲しい」と打診し続ければ、買取価格が上がっていく可能性も十分あります。
しかし多くの方は「タダでも処分できれば良い」と考えているので、業者に言われる金額で納得してしまっているのです。
理由4】市場価格の約3割引くのが慣習化しているため
前述の通り、土地買取価格が安くなる理由は「再販にかかる費用が引かれるから」と良く言われます。
ただし、実際に土地を再販した時にコストが当初の見込みより安かった場合などに、買取業者が遡って返金をしてくれるケースはほとんどありません。
例えば買取時に市場価格の7割で取引された後、再販でかかった費用が市場価格の2割で済んだなら1割分余計に価格を引いていることになりますが、その差分を返金されることは原則ないということです。※
そう考えると、買取価格が市場価格の約7割になるというのは、ほぼ慣習化されているとも言えます。
※東急リバブルなどの一部の不動産会社は、再販利益を還元する「利益還元制度」を導入しています。
買取時の価格(不動産会社の見立て) | 再販による実際の利益 |
---|---|
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利益還元制度とは、再販による利益が買取時の見込みより大きかった場合に、再販価格(税抜)-(買取価格+購入・再販費用)が返金される制度
3大都市圏の土地買取相場
日本の3大都市圏、すなわち首都圏、関西圏、東海圏は、国内の経済や文化活動の中心地としてその重要性が高まっています。
それに伴い、土地の価値も高まっており、相場は非常に高い水準を維持しています。
地域ごとの特色や交通アクセス、経済活動、観光資源など多岐にわたる要因が土地の価格を形成しています。
以下、それぞれの都市圏における土地の買取相場の解説です
首都圏(1都3県)の土地買取相場
以下は、首都圏(東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県)内にある土地の買取価格の相場です。

エリア | 土地の買取価格の相場 | 土地の売却価格の相場 |
---|---|---|
東京都 | 4253.9 | 6,077 |
神奈川県 | 2552.2 | 3,646 |
千葉県 | 1696.1 | 2,423 |
埼玉県 | 1782.9 | 2,547 |
首都圏は日本の経済活動の中心として、土地価格が高騰しているエリアです。
その中でも、特に東京都心部は国内でも最も高額な相場を示しています。
交通アクセスの良さ、商業やビジネスの中心地であること、そして文化やエンターテインメントの施設が集中しているため、土地価格は上昇傾向にあります。
一方、神奈川、千葉、埼玉といった周辺の県も、都心へのアクセスの良さや住環境の向上から、高い土地価格を維持しています。
ここからは、各地域で見られる土地買取価格の特徴について解説して行きます。
東京都内にある土地買取価格の相場

年月 | 買取価格の相場(万円) | 売却価格の相場(万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 3941 | 5,630 |
2023年4月 | 4083.1 | 5,833 |
2023年5月 | 3908.8 | 5,584 |
2023年6月 | 4298.7 | 6,141 |
2023年7月 | 4038.3 | 5,769 |
2023年8月 | 4253.9 | 6,077 |
東京都内の土地価格は、そのエリアや交通の利便性、周辺環境によって大きく変動します。
特に、港区や中央区、千代田区といった都心部は、オフィスや商業施設が集中しているため、相場が非常に高いです。
その他のエリアでも、主要駅周辺や再開発が進む地域は高価格傾向にあります。
新しい商業施設の進出や観光地の開発も、土地価格を押し上げる要因となっています。
神奈川県内にある土地買取価格の相場

年月 | 買取価格の相場(万円) | 売却価格の相場(万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 2526.3 | 3,609 |
2023年4月 | 2343.6 | 3,348 |
2023年5月 | 2512.3 | 3,589 |
2023年6月 | 2547.3 | 3,639 |
2023年7月 | 2547.3 | 3,639 |
2023年8月 | 2552.2 | 3,646 |
神奈川県は、横浜や川崎を中心に商業やビジネスが活況を呈しています。
港が近いことからの交易や商業の発展、そして東京都心へのアクセスの良さが土地価格を押し上げています。
特に、横浜駅や川崎駅周辺は高価格帯となっており、新たな開発や都市計画も価格上昇の要因となっています。
千葉県内にある土地買取価格の相場

年月 | 買取価格の相場(万円) | 売却価格の相場(万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 1585.5 | 2,265 |
2023年4月 | 1640.8 | 2,344 |
2023年5月 | 1705.9 | 2,437 |
2023年6月 | 1872.5 | 2,675 |
2023年7月 | 1597.4 | 2,282 |
2023年8月 | 1696.1 | 2,423 |
千葉県は、東京ディズニーリゾートをはじめとした観光資源や、東京湾を利用した商業施設が集まるエリアとして知られています。
また、新しい住宅地の開発や、都心へのアクセスの良さから、ファミリー層の移住も増えてきています。
これらの要因から、千葉県内の主要エリアの土地価格は比較的高い水準を保っています。
埼玉県内にある土地買取価格の相場

年月 | 買取価格の相場(万円) | 売却価格の相場(万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 1888.6 | 2,698 |
2023年4月 | 1854.3 | 2,649 |
2023年5月 | 2003.4 | 2,862 |
2023年6月 | 1768.9 | 2,527 |
2023年7月 | 1905.4 | 2,722 |
2023年8月 | 1782.9 | 2,547 |
埼玉県は、近年、再開発や新しい商業施設の進出が活発化しています。
中でも、さいたま市を中心に、新しいオフィスビルや商業施設が増加し、都心部のビジネスエリアとしての機能も強化されてきています。
また、都心へのアクセスの良さや住宅地の開発が進む地域では、土地価格が上昇傾向にあります。
関西圏の土地買取相場

エリア | 土地の買取価格の相場 | 土地の売却価格の相場 |
---|---|---|
大阪府 | 2134.3 | 3,049 |
京都府 | 1835.4 | 2,622 |
兵庫県 | 1829.8 | 2,614 |
奈良県 | 1437.1 | 2,053 |
滋賀県 | 867.3 | 1,239 |
和歌山県 | 586.6 | 838 |
関西圏は日本の文化的・歴史的な中心地として知られ、経済活動も非常に活発です。
大都市圏としての役割を果たしている大阪、古都の名を持つ京都、神戸といった主要都市を中心に、土地の価値は日本国内で非常に高い部類に入ります。
その他のエリアも、観光資源や交通アクセス、自然環境などが価格形成の要因となっています。
こからは、各府県の土地買取の価格について解説して行きます。
大阪府内にある土地買取価格の相場

年月 | 買取価格の相場(万円) | 売却価格の相場(万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 1978.9 | 2,827 |
2023年4月 | 2416.4 | 3,452 |
2023年5月 | 2030.7 | 2,901 |
2023年6月 | 1924.3 | 2,749 |
2023年7月 | 2067.1 | 2,953 |
2023年8月 | 2134.3 | 3,049 |
大阪府、特に大阪市は関西の経済の中心として、ビジネスや商業が非常に活発です。
難波や梅田などの繁華街、大阪ビジネスパークなどのエリアは土地価格が高く、買取相場もそれに伴って高価格帯となっています。
また、都市再開発や交通網の拡充に伴い、新たなエリアの価格も上昇しています。
京都府内にある土地買取価格の相場

年月 | 買取価格の相場(万円) | 売却価格の相場(万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 1894.9 | 2,707 |
2023年4月 | 1766.8 | 2,524 |
2023年5月 | 1825.6 | 2,608 |
2023年6月 | 2352.7 | 3,361 |
2023年7月 | 1895.6 | 2,708 |
2023年8月 | 1835.4 | 2,622 |
京都は日本の歴史的・文化的な都市として世界的にも有名です。
そのため、観光地や歴史的建築物が多く、土地価格は比較的高い水準を維持しています。
特に、京都市内や嵐山、祇園などのエリアは、観光資源が豊富で相場が高くなっています。
兵庫県内にある土地買取価格の相場

年月 | 買取価格の相場(万円) | 売却価格の相場(万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 1467.2 | 2,096 |
2023年4月 | 1572.2 | 2,246 |
2023年5月 | 1705.9 | 2,437 |
2023年6月 | 1763.3 | 2,519 |
2023年7月 | 1640.1 | 2,343 |
2023年8月 | 1829.8 | 2,614 |
神戸市を中心に経済活動が盛んな兵庫県。港町としての歴史やファッション、文化などが交錯するエリアであり、特に神戸市内の土地価格は高いです。
また、宝塚や尼崎などの地域も住環境の良さやアクセスの良さから相場が高めとなっています。
奈良県内にある土地買取価格の相場

年月 | 買取価格の相場(万円) | 売却価格の相場(万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 1547.7 | 2,211 |
2023年4月 | 1183.7 | 1,691 |
2023年5月 | 1171.1 | 1,673 |
2023年6月 | 1075.2 | 1,536 |
2023年7月 | 1250.2 | 1,786 |
2023年8月 | 1437.1 | 2,053 |
奈良は日本最古の都市の一つとして、多くの歴史的価値を持つエリアです。
大仏や奈良公園などの観光地が多く、土地の価値は安定して高いです。
観光資源を活かしたビジネスや商業施設の拡大も見られ、それが価格を押し上げる要因となっています。
和歌山県内にある土地買取価格の相場

年月 | 買取価格の相場(万円) | 売却価格の相場(万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 750.4 | 1,072 |
2023年4月 | 617.4 | 882 |
2023年5月 | 777 | 1,110 |
2023年6月 | 789.6 | 1,128 |
2023年7月 | 849.8 | 1,214 |
2023年8月 | 586.6 | 838 |
和歌山県は自然環境が魅力のエリアで、観光地としても知られています。
紀伊半島の美しい海岸線や温泉地、熊野古道などが観光資源として価格形成の要因となっています。
和歌山市や白浜などのエリアは、特に土地の価格が高いエリアとして知られています。
滋賀県内にある土地買取価格の相場

年月 | 買取価格の相場(万円) | 売却価格の相場(万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 971.6 | 1,388 |
2023年4月 | 1201.9 | 1,717 |
2023年5月 | 949.2 | 1,356 |
2023年6月 | 1141.7 | 1,631 |
2023年7月 | 1208.9 | 1,727 |
2023年8月 | 867.3 | 1,239 |
滋賀県は琵琶湖を中心にした自然環境が魅力です。
観光やレジャー、住環境の良さから、土地の価格は比較的高い水準を維持しています。
大津市や彦根市などのエリアは交通アクセスも良く、都市機能も充実しており、土地価格の上昇要因となっています。
東海圏の土地買取相場

エリア | 土地の買取価格の相場 | 土地の売却価格の相場 |
---|---|---|
愛知県 | 1884.4 | 2,692 |
静岡県 | 935.9 | 1,337 |
岐阜県 | 828.1 | 1,183 |
三重県 | 1039.5 | 1,485 |
東海圏、中でも名古屋を中心としたエリアは、自動車産業などの製造業が集積しているため、経済的にも活況を呈しています。
この工業地帯の発展と都市部の商業的発展が相まって、土地の価値は持続的に上昇しています。
また、観光地としての三重や静岡も価格を押し上げる要因となっています。
各県の土地買取相場について詳しく解説して行きます。
愛知県内にある土地買取価格の相場

年月 | 買取価格の相場(万円) | 売却価格の相場(万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 2298.8 | 3,284 |
2023年4月 | 1857.1 | 2,653 |
2023年5月 | 1873.2 | 2,676 |
2023年6月 | 2048.2 | 2,926 |
2023年7月 | 2170.7 | 3,101 |
2023年8月 | 1884.4 | 2,692 |
愛知県は、名古屋市を中心に経済活動が非常に盛んで、交通網の発展や工業地域の拡大に伴い、土地価格は高騰しています。
特に名古屋市中心部や、トヨタの工場がある地域は、土地の価値が高いとされています。
名古屋港や中部国際空港などの物流拠点も相場を押し上げる要因となっています。
静岡県内にある土地買取価格の相場

年月 | 買取価格の相場(万円) | 売却価格の相場(万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 925.4 | 1,322 |
2023年4月 | 1247.4 | 1,782 |
2023年5月 | 852.6 | 1,218 |
2023年6月 | 1260.7 | 1,801 |
2023年7月 | 942.9 | 1,347 |
2023年8月 | 935.9 | 1,337 |
静岡県は、富士山をはじめとする観光資源が豊富な地域です。
静岡市や浜松市などの都市部の土地価格は、ビジネスや商業の中心地として高い価格を保っています。
また、伊豆半島や富士五湖などの観光地は、自然環境の良さからも土地の価格が上昇しています。
三重内にある土地買取価格の相場

年月 | 買取価格の相場(万円) | 売却価格の相場(万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 833.7 | 1,191 |
2023年4月 | 1040.9 | 1,487 |
2023年5月 | 819.7 | 1,171 |
2023年6月 | 943.6 | 1,348 |
2023年7月 | 805 | 1,150 |
2023年8月 | 1039.5 | 1,485 |
三重県は、伊勢神宮をはじめとする歴史的・文化的な観光地が多いエリアです。
特に伊勢市や鳥羽市などの観光地は土地価格が高いです。
また、鈴鹿市には国際的なサーキットがあり、モータースポーツのイベントが集客力となって、土地の価格を押し上げています。
岐阜内にある土地買取価格の相場

年月 | 買取価格の相場(万円) | 売却価格の相場(万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 970.2 | 1386 |
2023年4月 | 607.6 | 868 |
2023年5月 | 823.2 | 1,176 |
2023年6月 | 650.3 | 929 |
2023年7月 | 545.3 | 779 |
2023年8月 | 828.1 | 1,183 |
岐阜県は、美しい自然環境や歴史的な観光地が魅力の地域です。
特に、白川郷や五箇山などの世界遺産地域は、観光資源としての価値が高く、土地価格もそれに伴って上昇しています。
また、岐阜市や多治見市などの都市部は、商業やビジネスの中心地として土地の価格が安定しています。
47都道府県の土地買取相場
都道府県 | 土地の買取価格の相場(万円) | 土地売却相場(万円) | ㎡単価(万円)1㎡当たり | ㎡単価(万円)50㎡換算 | ㎡単価(万円)100㎡換算 | ㎡単価(万円)150㎡換算 |
---|---|---|---|---|---|---|
北海道 | 1,323 | 1,890 | 4.7 | 235 | 470 | 705 |
青森県 | 405 | 579 | 1.43 | 71.5 | 143 | 214.5 |
岩手県 | 998 | 1,425 | 6.35 | 317.5 | 635 | 952.5 |
秋田県 | 937 | 1,339 | 2.09 | 104.5 | 209 | 313.5 |
宮城県 | 1,357 | 1,938 | 12.7 | 635 | 1270 | 1905 |
山形県 | 668 | 954 | 2.48 | 124 | 248 | 372 |
福島県 | 890 | 1,272 | 2.63 | 131.5 | 263 | 394.5 |
山梨県 | 486 | 694 | 1.81 | 90.5 | 181 | 271.5 |
長野県 | 669 | 955 | 1.8 | 90 | 180 | 270 |
新潟県 | 706 | 1,009 | 4.29 | 214.5 | 429 | 643.5 |
富山県 | 799 | 1,142 | 3.73 | 186.5 | 373 | 559.5 |
石川県 | 1,070 | 1,529 | 6.15 | 307.5 | 615 | 922.5 |
福井県 | 971 | 1,387 | 3.89 | 194.5 | 389 | 583.5 |
東京都 | 4,254 | 6,077 | 42.1 | 2105 | 4210 | 6315 |
神奈川県 | 2,552 | 3,646 | 18.06 | 903 | 1806 | 2709 |
千葉県 | 1,696 | 2,423 | 10.6 | 530 | 1060 | 1590 |
埼玉県 | 1,783 | 2,547 | 15.19 | 759.5 | 1519 | 2278.5 |
茨城県 | 682 | 974 | 95.4 | 4770 | 9540 | 14310 |
栃木県 | 717 | 1,024 | 2.6 | 130 | 260 | 390 |
群馬県 | 642 | 917 | 2.99 | 149.5 | 299 | 448.5 |
愛知県 | 1,884 | 2,692 | 11.75 | 587.5 | 1175 | 1762.5 |
静岡県 | 936 | 1,337 | 5.36 | 268 | 536 | 804 |
岐阜県 | 828 | 1,183 | 3.41 | 170.5 | 341 | 511.5 |
三重県 | 1,040 | 1,485 | 4.78 | 239 | 478 | 717 |
大阪府 | 2,134 | 3,049 | 16.63 | 831.5 | 1663 | 2494.5 |
兵庫県 | 1,830 | 2,614 | 12.6 | 630 | 1260 | 1890 |
京都府 | 1,835 | 2,622 | 19.15 | 957.5 | 1915 | 2872.5 |
滋賀県 | 867 | 1,239 | 6.16 | 308 | 616 | 924 |
奈良県 | 1,437 | 2,053 | 8.3 | 415 | 830 | 1245 |
和歌山県 | 587 | 838 | 4.21 | 210.5 | 421 | 631.5 |
岡山県 | 1,039 | 1,484 | 5.2 | 260 | 520 | 780 |
広島県 | 1,460 | 2,086 | 10.55 | 527.5 | 1055 | 1582.5 |
島根県 | #VALUE! | ー | ー | ー | ー | ー |
鳥取県 | 516 | 737 | 2.9 | 145 | 290 | 435 |
山口県 | 914 | 1,306 | 2.94 | 147 | 294 | 441 |
愛媛県 | 738 | 1054 | 4.35 | 217.5 | 435 | 652.5 |
香川県 | 638 | 911 | 1.68 | 84 | 168 | 252 |
高知県 | 762 | 1,088 | 8.68 | 434 | 868 | 1302 |
徳島県 | 895 | 1,278 | 3.17 | 158.5 | 317 | 475.5 |
福岡県 | 1,352 | 1,932 | 5.3 | 265 | 530 | 795 |
佐賀県 | 414 | 592 | 0.99 | 49.5 | 99 | 148.5 |
長崎県 | 755 | 1,078 | 2.89 | 144.5 | 289 | 433.5 |
熊本県 | 1,660 | 2,372 | 4.1 | 205 | 410 | 615 |
大分県 | 1,638 | 2,340 | 6.15 | 307.5 | 615 | 922.5 |
宮崎県 | 1,546 | 2,208 | 3.94 | 197 | 394 | 591 |
鹿児島県 | 1,020 | 1,457 | 5.81 | 290.5 | 581 | 871.5 |
沖縄県 | 2,314 | 3,306 | 8.24 | 412 | 824 | 1236 |
参照:レインズデータライブラリー
日本全国、47都道府県それぞれには独自の経済、文化、歴史背景があり、それに伴い土地価格も大きく異なります。
例えば、都市部や観光地、交通の要所などの地域は高い土地価格を維持している一方、山間部や人口の少ない地域では比較的安価な土地が見られます。
特に首都東京を筆頭に、大都市圏(関東、関西、東海等)は、経済活動が盛んで、人の流入が多いため、土地価格は全国的に見ても高めとなっています。
さらに、駅近やビジネスエリア、学校や公共施設が近いエリアは、土地の相場がさらに上昇する傾向にあります。
一方、東北や九州の一部エリア、四国などの地域は、人口減少や経済の停滞を背景に、土地価格が低くなっているところも見られます。
しかし、これらの地域にも魅力的な観光地や天然資源があり、これらを背景に土地の価値を見直す動きも出てきています。
また、日本は多様な自然環境を持つ国で、山や海、温泉地などの自然環境を持つ地域も多いです。
これらのエリアは、リゾート地としての価値や、逆に自然保護の観点からの制限など、様々な要因で土地価格が変動しています。
近年、地方創生や移住促進の取り組みが各地で行われており、都市部から地方への人の移動や、地域資源の活用によって、新たな土地の価値が生まれているところもあります。
土地の価値や相場は、これらの社会的、経済的背景や地域性によって形成されており、常に変動しています。
土地買取相場を自分で調べる方法
土地買取価格を不動産会社に算出・提示してもらう前に、自分自身で買取価格がだいたいいくらになりそうか調査をしておくのがおすすめです。
事前に価格のイメージをつけておくことで、安値で買い叩こうとする不動産会社との契約を回避できたり、逆に価格を高く吊り上げて契約をとろうとする詐欺を受けた際に「おかしい」と気づくことができます。
土地の買取価格は一般的に公開されていませんが、データベースなどを利用することでおおよその価格を算出することが可能です。
ここからは、初心者でも土地の買取相場を調べられる5つの方法を紹介します。
方法1】不動産情報ライブラリ(旧 土地総合情報システム)を活用する

国土交通省が運営しているデータベース「不動産情報ライブラリ(旧 土地総合情報システム)」では、過去の成約事例をチェックすることができます。

データ上の価格は成約価格ですが、アンケートに基づいた金額なので100%成約価格とイコールではないことを留意しておく必要があります。
方法2】不動産ポータルサイト(SUUMO・ライフルホームズなど)を活用する

SUUMOやアットホームといった不動産ポータルサイトは、賃貸物件だけでなく売り出し地の情報なども掲載されています。
同一エリアで似たような面積の土地の価格を見れば、だいたいの相場が分かります。
ただ、こうしたポータルサイトに掲載されている価格はあくまで売り出し価格であり、成約時には違った金額になる可能性があるという点に注意しましょう。
方法3】公示地価・基準地価から算出する
公示地価や基準地価は、土地の価値を判断する重要な指標となります。
公示地価は、国が公表する土地の価格で、年1回発表されるものです。
基準地価は、公示地価をもとに各都道府県が算出する価格で、より詳細な地域情報を反映しています。
公示地価や基準地価を用いて実勢価格、土地の買取を相場を調べるときは以下の計算式を使用します。
たとえば、公示地価が1平方メートルあたり30万円の場合、100平方メートルの土地の相場を求める計算式は、「30万円×100平方メートル=3,000万円」となります。
そこに、0.7(買取価格の相場の割合)をかけて、土地買取価格の相場に変換します。
しかし、具体的な価格は立地条件や形状、地勢など、土地個々の特性により変動します。
方法4】固定資産税評価額から算出する
固定資産税評価額は、市町村が毎年評価する土地の価格で、固定資産税の計算のために用いられます。
しかし、この評価額は公示地価や基準地価に比べて低く設定されています。
固定資産税評価額から実勢価格、買取相場を求めるときは、以下の計算式を使用します。
例えば、固定資産税評価額が1,500万円だった場合の実勢価格は、「1,500万円÷ 0.7 × 1.1=約2,357万円」となります。
そこに、0.7(買取価格の相場の割合)をかけて、土地買取価格の相場に変換します。
ただし、この方法も他の要素により価格が変動する可能性があります。
方法5】路線価から算出する
路線価は、国土交通省が公表する、主要な道路沿いの土地の平均的な価格です。

路線価は一般的には商業地域の価格を反映しており、公示地価や基準地価と比較すると価格が高めに設定されています。
路線価から実勢価格、買取相場を求めるときは、以下の計算式を使用します。
例えば、路線価が1平方メートルあたり50万円で、その土地が100平方メートルだとすれば、土地の買取相場は50万円×100平方メートル=5,000万円となります。
しかし、道路からの距離や地形など、個々の土地の特性によって価格が変動します。
土地を買取相場より高く買い取ってもらう方法
土地を買取相場より高く買い取ってくれるにはどうすれば良いのでしょうか?
ここからは高額買取の主なポイントを紹介していきます。
複数社の買取査定額を比較する
買取査定額は仲介売却と異なり、実際に買い取る業者が「ウチはこれくらいの金額で買い取る」ということを明言しているので、比較して高値で査定してくれた業者に依頼をすればその分だけお得になります。
複数社の査定額をスムーズに比較できるツールが不動産一括査定サイトです。

土地の簡単な情報を入力するだけで、複数社への査定を一括で依頼することが可能。査定結果を比較すれば、どこが一番高値で買い取ってくれるか一目瞭然です。
利用料は完全無料なので、まだ買取に出すのを検討中の方にもおすすめです。
リノベーション・再販実績をチェックする
土地の買取価格は再販費用を差し引いているから時価より低くなると言いますが、再販費用がどれだけかかるかに関しては、業者ごとのリノベ力や営業力によって変わります。
条件の悪い不動産の特徴を生かして上手く再販をすれば、コストを抑えながら高額売却をすることもできます。
こうした業者は再販費用が低い上に再販ルートも整備されているので、高く買い取ってくれる傾向にあります。
逆に実績のない業者だと再販に自信のない土地は買取を断ったり、より安値で仕入れたりすることになり、買主にとっては損です。
土地の買取相場を調べる時の注意点
注意点1】土地の買取相場はあくまでも参考価格
仲介売却と違い、買取は売主と不動産会社(買主)の取引になるので、不動産会社が提示する買取価格は「この価格であれば購入できる」と買主自身が納得した価格ということになります。
そのため、買取価格がたとえ相場価格より高かったとしても、基本的にはそのままお得に買い取ってもらうことになります。
事前に買取価格の相場は調べた方が良いですが、買取業者を比較する場合は、できるだけ相場より高い価格を提示してくれるところを探し出すようにしましょう。
注意点2】買取を断られるケースもある
前述の通り、買取は仲介売却に比べて条件が悪い土地も成約する可能性が高いですが、どんな土地でも買い取ってもらえる訳ではありません。
土地の条件・状態次第では不動産会社が再販をしても利益が見込めないと判断して契約を断る可能性もあります。
また、買い取ってはもらえるものの、タダ同然の価格でしか取引されなかったというケースもあります。
この際、いらない土地を譲渡できるなら価格が安くてもメリットがあると考えるべきか、少しでも高値で売れる方法を探すべきかは、売主の判断による部分も大きいので慎重に考えましょう。
土地の買取相場の仕組みを事前に理解しておこう
土地を買取相場より高く買い取ってもらうためには、業者選びに力を入れる、自身で相場を事前に調べておき交渉するといった行動が大切になります。
依頼者自身の努力も必要になってくるので、業者に任せきりにせず、自発的な行動を心がけましょう。