築年数が10年以上経過するとお風呂の老朽化や使い勝手の悪さが目立ち始め、リフォームを検討する人が増えます。
しかし、お風呂のリフォームは頻繁に行うものではなく費用や工事内容に不安を感じる人も多いのが実情です。
実際のリフォーム費用は施工範囲や住宅の状況によって大きく変動し、50万円以下の小規模工事から150万円を超える全面改修まで幅広く存在します。
特に浴槽やユニットバスの交換は人気の高いリフォーム内容ですが、選ぶ製品や工法によってもコストに差が出ます。
今回は、お風呂(浴室・ユニットバス)のリフォーム費用相場や、人気メーカーごとの特徴、素材別の価格帯などを網羅的に解説します。
| 利用料金 | サポート内容 |
|---|---|
| 無料 | リフォーム相談、予算案の設定、リフォーム会社の紹介、リフォーム費用の見積もりなど |
| 対応エリア | 相談満足度 |
| 日本全国 | 97.2%※利用者アンケート(2024年5月調べ) |
- お客様満足度91.0%※2024年4月 自社調べ
- 見積もり・会社紹介・契約お断り代行まで一貫して対応
- しつこいセールス・売り込みは一切なし
お風呂(浴室・ユニットバス)リフォームの費用相場
お風呂リフォームの費用相場は50万円〜150万円程度が一般的ですが、リフォームの目的や施工内容によって大きく異なります。
以下に代表的な施工内容ごとの費用帯と工期の目安をまとめました。
| 工事内容 | 費用相場 | 工期の目安 |
|---|---|---|
| ユニットバス全体交換 | 50~150万円 | 4日前後 |
| 在来浴室からユニットバスへの変更 | 65~150万円 | 1週間前後 |
| 在来浴室から在来浴室への改修 | 50~200万円 | 2週間~1か月 |
| 浴室の拡張・移動・増築 | 75~250万円 | 1週間~1か月 |
費用と工期は住宅の構造や既存設備の状況、使用するユニットバスのグレードによっても変動します。
特に拡張・移動工事は費用が高額になりやすく、工期も長期化する傾向があります。
お風呂のリフォーム平均費用は50~100万円
お風呂リフォームの中でも特に多いのが50万円〜100万円の予算帯で行われる工事です。
この価格帯では、ユニットバスの交換を中心とした標準的なリフォームが可能で、多くの家庭でおこなわれています。
例えば、TOTOやLIXILといった主要メーカーの標準グレードのユニットバスであれば、本体価格と施工費を含めて100万円以内に収まるケースが一般的です。
従来工法の浴室からユニットバスへの変更もこの価格帯で対応可能なことが多く、機能性や清掃性の向上を求める人にとってはコストパフォーマンスの高いリフォームと言えます。
一方で、既存の浴室の状態や施工の難易度によっては、追加費用が発生する可能性もあります。
特に築年数が20年以上経過している住宅では、タイルや床下の劣化、シロアリ被害などにより、補修工事が必要になることもあります。
50万円以下の小規模お風呂リフォームの例
50万円以下の小規模なリフォームも選択肢として考えられます。以下は代表的な小規模工事とその費用相場です。
| 工事内容 | 費用相場 | 工期の目安 |
|---|---|---|
| 手すりの設置 | 3~5万円 | 1時間程度 |
| ドア交換 | 5~16万円 | 1日 |
| 浴槽の交換 | 10~55万円 | 1日 |
| 給湯器の交換 | 10~38.5万円 | 2時間~1日 |
このように、お風呂リフォームは施工範囲と目的によって柔軟に対応可能です。機能改善や老朽化対策が目的であれば、50〜100万円の予算で十分に快適な浴室空間を実現できます。
おすすめのユニットバスメーカーの費用相場を紹介
ユニットバスは各メーカーによって機能性やデザインが大きく異なります。リフォームで導入する際には、自宅の構造や使用する家族のライフスタイルに合った製品を選ぶことが重要です。
現在主流となっているユニットバスは、清掃のしやすさや断熱性、省エネ性能に優れた製品が多く、各社とも独自の技術や快適性を追求しています。
以下では、特に人気の高いメーカーについて、価格帯や特徴を解説します。
TOTO「サザナ」
TOTOのユニットバス「サザナ」は、快適性と清掃性の両立を実現した人気シリーズです。戸建て住宅向けとして長年高い評価を受けており、リフォームでも最も選ばれている製品の一つです。
最大の特徴は「ほっカラリ床」と呼ばれるクッション性のある床構造です。踏み心地が柔らかく、冬でも冷たさを感じにくい上に、表面が乾きやすく滑りにくいため、高齢者や子どもがいる家庭でも安心して使えます。
さらに、浴槽には「魔法びん浴槽」が標準搭載されており、保温性に優れているため追い焚きの回数を減らすことができます。光熱費の節約にもつながり、長期的に見ても経済的なユニットバスです。
グレードによっては、自動洗浄機能付きの「お掃除浴槽」や、カウンターの取り外しが簡単なデザインなど、清掃負担を軽減する仕様も搭載されています。シンプルで洗練されたデザインも好評です。
TOTO「サザナ」の価格帯は60万円〜130万円前後が目安です。グレード選択や追加オプションの有無によって最終価格は変動しますが、コストと機能のバランスが非常に良く、初めての浴室リフォームにも最適です。
また、TOTOはアフターサポートにも定評があり、全国にショールームも展開しているため、実物を確認しながら安心して検討できる点も魅力です。
お風呂リフォームの事例を価格別で紹介
お風呂のリフォームを検討する際、費用相場だけでは具体的なイメージが掴みにくいという人も少なくありません。実際にどのようなリフォームが、どのくらいの費用で行われているのかを知ることで、自分の予算でどんな内容が可能なのかが明確になります。
ここでは、50万円〜150万円以上の価格帯ごとに代表的なリフォーム事例を紹介します。
使用するユニットバスのグレードや施工内容の違いを把握し、予算計画の参考にしてください。
予算50~100万円のリフォーム例
50万円〜100万円の予算があれば、標準的なユニットバスへの交換を含むリフォームが可能です。築20〜30年以上の住宅でも、機能性・清掃性に優れた最新のユニットバスへと刷新できます。
例えば、TOTO「サザナ」やパナソニック「MR-X」などのスタンダードグレードのユニットバスを選べば、本体と施工費込みで100万円以内に収まるケースが多数あります。
また、壁パネルのカラー選択や浴槽サイズのカスタマイズもある程度可能で、デザイン面でも満足度の高いリフォームが実現できます。
女性に人気の「酸素美泡湯」などの美容機能付き浴槽も、製品やオプションの選び方によっては100万円以内で導入可能です。
費用を抑えながらも快適な入浴空間を手に入れたい方にとって、最もコストパフォーマンスが高い予算帯といえます。
予算100~150万円のリフォーム例
100万円〜150万円の予算があれば、ユニットバスのグレードアップや内装の刷新を含めた、より自由度の高いリフォームが可能になります。
標準仕様に加え、断熱性能や清掃機能の強化、壁面デザインのアップグレードなどにも対応できます。
たとえば、LIXILの「アライズ」やTOTOのサザナ高グレード仕様では、浴室内にテレビや浴室乾燥暖房機、節水シャワー、断熱材強化などのオプションを追加してもこの価格帯に収まることが多いです。
また、マンションでも高性能ユニットバスへのリフォームが可能です。
築20年以上の住宅でも床下の補修や劣化部分の対応を含めた施工を行うことができるため、見た目だけでなく安全性・耐久性も向上させられます。
加えて、シロアリ対策や断熱窓の設置などもセットで検討されるケースが増えています。
予算150万円以上のリフォーム例
150万円を超えるリフォーム予算がある場合、ハイグレードなユニットバスの導入や浴室全体の大規模な改修が可能になります。
人工大理石や高級ホーロー素材を使用した高耐久・高断熱仕様の浴槽への交換や、浴室全体の壁・天井・床の意匠性を高めたパネル設計、照明演出など、ホテルライクな空間づくりも実現できます。
また、既存の浴室を大きく拡張したり、隣接する洗面室や脱衣所との一体的なリフォームを行うケースも多く、構造的な工事や水回りの配管変更が伴うこともあります。
そのため、設計段階での十分な打ち合わせと専門業者の選定が重要になります。
「広く、快適で、高機能なバスルームを実現したい」「老後も見据えた完全バリアフリー化を行いたい」といったニーズには、150万円以上の予算が適しています
浴槽の価格は素材によって変化する
浴槽リフォームを行う際には、使用される素材によって価格や性能が大きく異なることを理解しておくことが重要です。
見た目が似ていても、実際の耐久性や断熱性、重量、メンテナンス性には大きな差があり、選ぶ素材によって費用も大きく変動します。
| 素材 | 価格の目安 |
|---|---|
| FRP(繊維強化プラスチック) | 1〜35万円 |
| 人造大理石(ポリエステル系) | 2〜40万円 |
| 人造大理石(アクリル系) | 30〜120万円 |
| ホーロー | 8〜135万円 |
| ステンレス | 2〜30万円 |
コストを抑えたい場合にはFRP、高級感や耐久性を求めるならアクリル系人造大理石やホーローが適しています。
また、同じ素材でもメーカーやグレード、加工方法によって価格が変動するため、単に価格だけで判断せず、カタログやショールームで実物を確認することが大切です。
費用を抑えたい人はFRPがおすすめ
浴槽リフォームでコストを重視する場合、最もおすすめなのがFRP(繊維強化プラスチック)製の浴槽です。価格帯はおよそ1〜35万円程度と非常にリーズナブルでありながら、軽量・高強度というバランスの取れた性能を備えています。
FRPはプラスチック素材の中にガラス繊維を混ぜて強化した構造で、衝撃に強く、加工性や補修性にも優れた素材です。重量が軽いため施工性も高く、在来浴室からの交換にも適しています。
また、防水性が高く、カビの発生も抑えやすい点から、長期間にわたりメンテナンス費用を抑えたい人にも最適です。特に賃貸物件や築年数の古い住宅において、費用対効果を重視するケースでは多く採用されています。
一方で、表面の光沢が経年劣化により曇りやすく、高級感や耐久年数では他素材に劣る側面もあります。そのため、美観や長期使用を重視する場合は、人造大理石やホーローとの比較検討もおすすめです。
お風呂リフォームでオプションを利用した場合の費用相場
お風呂リフォームでは、ユニットバスの入れ替えに加えて、便利な機能を追加するオプション工事を検討する人も多くいます。
特にバスタイムの快適性や安全性を高める設備は人気が高く、必要に応じて追加することで満足度の高いリフォームが実現できます。
代表的なオプションには、浴室暖房乾燥機・追い焚き機能・ジェットバス・浴室テレビなどがあり、家庭のニーズに応じて選ぶことができます。
| 追加オプション | 料金の目安 |
|---|---|
| 手すり・握りバー | 4千〜3万円 |
| テレビ | 3〜14万円 |
| 浴室暖房乾燥機 | 3〜40万円 |
| ジェットバス | 15〜30万円 |
| 追い焚き機能 | 1万5千〜4万円 ※給湯器交換が必要な場合+20万円前後 |
オプションの追加によって費用は上乗せされますが、快適性や機能性の向上に直結するため予算に余裕がある場合は導入を検討する価値があります。
ただし、後付けが難しい設備もあるため、施工タイミングと同時に導入することが推奨されます。
追い焚き機能はまとめて工事すると費用を抑えられる
追い焚き機能はお風呂のお湯を再加熱できる便利な機能で、家族で入浴時間がずれる家庭や寒冷地での利用において非常に重宝されます。
ただし、後から追い焚き配管を追加する工事は壁や床を再度開口する必要があり、費用も高額になりがちです。
一般的に追い焚き機能単体の追加は35万円〜80万円程度とされており、施工の難易度や既存配管の状況によってはさらにコストがかかる場合があります。
また、給湯器の交換が必要なケースでは、追加で20万円前後の費用が発生します。
こうした理由から、お風呂のリフォームと同時に追い焚き機能を導入することが推奨されます。新規ユニットバスの施工と同時であれば、配管・機器の設置作業が効率的に進められ、施工コストを抑えることができます。
なお、マンションなどの集合住宅では、建物構造や給湯設備の制約から追い焚き機能の後付けができないケースもあります。こうした場合には、保温性能に優れた「魔法びん浴槽」などの断熱浴槽を採用することで、追い焚きなしでも温度が長時間持続する環境を整えることが可能です。
お風呂リフォームに関する注意点
注意点1】浴槽のサイズは必ずチェックしよう
お風呂リフォームを成功させるためには、浴槽のサイズ選びが非常に重要です。
快適に入浴できるかどうかは、使用する人数や体格、ライフスタイルに応じた浴槽の大きさに大きく左右されます。
例えば、家族全員でお風呂を使う家庭では、洗い場と浴槽の両方にゆとりがある設計が求められます。
一方で、高齢者のいる家庭では、またぎ高さが低く安全に出入りしやすい浅型浴槽が適している場合もあります。
さらに、ユニットバスに変更する場合は、搬入経路や天井・壁の寸法制限も考慮が必要です。
希望するサイズの浴槽が物理的に設置できないケースもあるため、事前の現地調査とプラン設計が不可欠です。
注意点2】介護対策でのリフォームは補助金を活用できる
高齢の家族がいる家庭では、介護を見据えた浴室リフォームを検討するケースが増えています。
滑りにくい床材や手すりの設置、またぎやすい浴槽、引き戸の導入など、安全性を高める工夫が求められます。
このようなバリアフリー対応のリフォームについては、介護保険制度や自治体の補助金制度を利用できる場合があります。
たとえば、要支援・要介護認定を受けている方が住んでいる住宅であれば介護保険による「住宅改修費」の支給が受けられる可能性があります(上限20万円/自己負担1〜3割)。
また、自治体によっては高断熱浴槽や浴室暖房設備の導入などを対象とした独自の助成制度を設けていることもあり、省エネや健康促進の観点からも支援が広がっています。
これらの制度を利用するためには、事前の申請・事前承認が必要です。リフォーム後の申請では対象外となるため、必ず工事着手前に制度の詳細を確認し、申請手続きを済ませておく必要があります。
お風呂場リフォームの費用相場は50~150万円!補助金制度もあるので要チェック
お風呂場リフォームにかかる費用は、一般的に50万円〜150万円程度が相場となります。
選ぶユニットバスのグレードや追加するオプション、建物の構造や既存の設備状況によって、最終的な費用は大きく変動します。
シンプルなユニットバスの交換であれば50万円台から対応可能ですが、在来工法からの変更や高機能な浴室設備の導入を伴う場合は100万円を超えるケースも少なくありません。デザイン性や快適性を重視するリフォームでは、150万円以上の予算が必要になることもあります。
介護保険や自治体の制度を活用すれば、バリアフリー化や断熱性能向上を目的とした工事に対して補助金が支給されることがあります。
費用面に不安がある場合は、まずは信頼できる業者に現地調査と見積もりを依頼し、自分にとって必要なリフォーム内容と予算のバランスを明確にすることが重要です。
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