この度は、株式会社田村ビルズ様にインタビューをさせていただきました。
株式会社田村ビルズは、山口県No.1の不動産仲介実績を誇る企業です。
同社が目指すのは、社会性、収益性、教育性の三要素を兼ね備えた「グレートカンパニー」として持続可能な成長を続けること。
その理念の下で生まれた住宅ブランド「LIFE FAN BOX」は、安心・安全な住まいを提供し、暮らしをより豊かにすることを使命としています。
今回は、田村ビルズの取り組みとその住宅ブランドについて詳しく伺いました。
- 株式会社田村ビルズの概要
- 会社ホームページを拝見すると幅広く不動産事業他を展開しているように見受けられるが、グループ全体の事業領域的なところを教えて下さい。
- ホームページを拝見すると田村屋からのヒストリーが濃厚そうですが、沿革を教えてください。
- 会社コンセプト(会社の目指すところ)は?
- 現在、力を入れている事業は?
- 競合他社と比較した際の御社の強み、優位性があれば教えてください?
- 事業エリアは、山口県、福岡県、熊本県を中心に行っておりますが、今後のエリア拡大について教えてください
- 山口県第1号の事業者として、不動産クラウドファンディングへ参入されているようですが、今後の展望は?
- オリジナルグッズも作成していますが、その経緯等がありましたら教えて下さい
- 最後にインタビュー記事の読者について、一言お願いします。
株式会社田村ビルズの概要
会社名 | 株式会社田村ビルズ |
---|---|
本社所在地 | 山口県山口市黒川400-1 |
代表者 | 田村 伊幸 |
設立 | 昭和47年1月1日 |
主な事業 | 中古不動産売買仲介事業、賃貸管理事業、戸建分譲事業、新築・リフォーム事業、足場工事業、投資用アパート企画・販売事業、賃貸仲介、不動産テック事業、カフェ事業 |
支店/営業所 | 【山口県】 ・ハウスドゥ 周南城ケ丘 ・ハウスドゥ 防府寿町 ・ハウスドゥ 山口平川 ・ハウスドゥ 宇部 など 【福岡県】 ・ハウスドゥ 久留米諏訪野 ・ハウスドゥ 小倉片野 【熊本県】 ・ハウスドゥ 熊本託麻 |
許可一覧 | 【宅地建物取引業】 【一般建設業】 【特定建設業】 【一級建築士事務所登録】 【食品衛生許可証】 【賃貸住宅管理業】 |
登録 | 国土交通大臣(2)第9501号 |
会社ホームページを拝見すると幅広く不動産事業他を展開しているように見受けられるが、グループ全体の事業領域的なところを教えて下さい。
田村ビルズグループは、多岐にわたる事業領域を展開しており、建築・不動産事業や廃棄物処理・リサイクル事業を手掛けています。
会社名 | 事業分野 | 事業内容 |
---|---|---|
株式会社田村ビルズ | 建築・不動産事業 | 中古不動産売買仲介事業 賃貸管理事業 戸建分譲事業 新築・リフォーム事業 足場工事業 投資用アパート企画・販売事業 賃貸仲介 不動産テック事業 カフェ事業 |
株式会社ふたば不動産 | 建築・不動産事業 | 不動産売買 中古不動産買取再販事業 賃貸仲介 管理事業 |
株式会社アービックマネジメント | 不動産事業 | 不動産管理業 |
タムラエンバイロ株式会社 | 環境リサイクル事業 | 産業廃棄物処理業 |
有限会社キャロットたむら | 環境リサイクル事業 | 産業廃棄物処理業 |
建築・不動産事業
田村ビルズグループは、建築および不動産事業において幅広いサービスを展開しています。
住宅ブランド「LIFE FAN BOX」では、新築からリフォーム、リノベーションまで、お客様のライフスタイルに合った住まいを提案し、快適で安全な暮らしをサポートします。
LIFE FAN BOX | 事業内容 |
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LFB新築住宅 | 厳選された立地と高品質な仕様、手頃な価格をコンセプトにした新築建売住宅を九州・山口地域で提供し、地域に密着したサービスを展開 |
LFB再生住宅 | 空き家を積極的に買い取り、リフォーム済みの中古住宅を通じて地域の活性化に寄与 |
LFBアパートメント | デザイン性の高い新築アパートを提供し、厳選された土地で高い入居率を実現 |
LFB賃貸 | 住みたい立地と仕様を実現する物件を提供するだけでなく、賃貸管理業務も一括して行い、オーナーの賃貸経営を全面的にサポート |
不動産売買仲介事業においては「ハウスドゥ」ブランドを掲げ、山口県、福岡県、熊本県で店舗展開を行い、地域に根差した不動産ソリューションを提供しています。
業界の透明化をミッションに掲げ、お客様一人ひとりのニーズに応じた最適な不動産プランを提案しています。
加えて、足場工事業や不動産ファンド事業も展開し、建築関連の安全性を提供するとともに、資産形成を支援するサービスも提供しています。
これにより、田村ビルズグループは、多様なニーズに応じた「価値ある住まいと暮らし」を幅広くサポートしています。
環境リサイクル事業
田村ビルズグループの環境リサイクル事業は、企業が安心して廃棄物処理を任せられる信頼のパートナーを目指し、持続可能な社会に向けた取り組みを展開しています。
環境リサイクル事業 | 事業内容 |
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リサイクル事業 | 廃石膏ボードや木くず、廃プラスチックなどのリサイクルを行うため、各種リサイクルプラントを山口県内に保有 |
廃棄物処理事業 | リサイクルが難しい廃棄物に関しても、西日本最大級の安定型最終処分場(有限会社キャロットたむら)を有しており、収集運搬から最終処分まで一貫して対応 |
廃棄物ソリューション事業 | リサイクル事業に加え、解体工事や草刈・伐採などの関連工事も行い、環境に関するあらゆるニーズに応える柔軟な提案力を有する |
同社は、安心して廃棄物処理を任せられる体制を整えるだけでなく、リサイクルを最大限に推進することで、企業の価値向上に寄与しています。
環境に配慮した適正処理はもちろん、廃棄物が再利用可能な資源へと変わるプロセスを促進し、企業が環境負荷を低減できるよう支援しています。
ホームページを拝見すると田村屋からのヒストリーが濃厚そうですが、沿革を教えてください。
田村ビルズグループの歴史は、1879年に田村伊右エ門が「田村屋」として創業したことから始まります。
当初はこんにゃくの製造販売を手掛ける食料品店でしたが、時代の変化に対応し続け、事業は次第に拡大していきました。
1892年に「田村商店」に改名し、鍋や茶碗、セメントなどの生活必需品の販売を行うようになり、地元に根ざした商売を展開しました。
昭和の高度成長期に入ると、田村商店は建材業へとシフトし、1972年には「田村建材株式会社」として法人化されました。
これにより、建材の販売や多店舗展開が本格化し、地域における住宅建設ブームの波に乗りました。
その後も事業は多角化し、2003年には環境リサイクル事業を手掛ける「タムラエンバイロ株式会社」を設立しました。
2009年には5代目となる田村伊幸が代表取締役社長に就任し、経営理念の浸透を図り、社是を制定するなど、組織改革を進めました。
2017年に「田村建材株式会社」は「株式会社田村ビルズグループ」に社名変更され、さらなる成長を目指しました。
その後も新たな事業を展開し、2023年には福岡に新本社を設置し、二本社体制での運営を開始しています。
このように、創業から140年以上にわたり、田村ビルズグループは変化と挑戦を続けています。
会社コンセプト(会社の目指すところ)は?
社是にあるように「心を高める、経営を伸ばす」というコンセプトを元に人として大切なことを忘れずにやるべきことを当たり前のように出来るようにしたいです。
この社是は、社員一人ひとりが仕事を通じて心を磨き、人として、企業としての成長を追求するという考え方に基づいています。
また、経営理念「ともに豊かに」は、全従業員の物心両面での幸福を追求し、地域社会や業界全体の進歩発展に寄与することを目指しています。
さらに同社は、「すべてのステークホルダーに『よかれかし』」という精神を大切にしており、社員や顧客、取引先、地域社会のすべてに対して「この会社と関わってよかった」と思われるような存在であり続けることを目指しています。
このように、田村ビルズグループは社会的責任を果たしながら、持続可能で人間性を重視した経営を実践しています。
現在、力を入れている事業は?
当社は現在、「不動産クラウドファンディング」に力を入れています。
田村ビルズグループの不動産クラウドファンディングは、不動産特定共同事業に基づき、投資家から資金を集め、その資金で不動産を取得・運用するサービスです。
このサービスは、投資家に資産形成の機会を提供すると同時に、空き家の再生や街並みの保全といった社会課題の解決にも貢献します。
不動産の賃借や売却から得られた利益の一部を配当として投資家に還元することで、投資を通じて社会貢献を実現するというユニークな仕組みです。
このクラウドファンディングの特徴の一つは、少額から投資を始められる点です。
従来の不動産投資は高額な資金や銀行融資が必要とされ、個人が参入しにくいものでしたが、田村ビルズのプラットフォームは、より手軽に投資できる環境を整えています。
オンラインで完結するプラットフォームを通じて、投資案件の情報収集や運用モニタリング、配当の確認まで、すべてのプロセスがウェブ上で効率的に行える点も大きな利点です。
さらに、このサービスを通じて地域の活性化にも貢献できます。
新たな不動産施設の建築や空き家再生は、地域に雇用を生み出し、地元の成長をサポートする一翼を担います。
これから投資を始めたい方や、社会貢献に興味がある方にとって、この不動産クラウドファンディングは魅力的な選択肢となるでしょう。
競合他社と比較した際の御社の強み、優位性があれば教えてください?
田村ビルズグループの最大の強みは、長い歴史と革新を続けてきた挑戦の精神にあります。
明治12年に創業し、140年以上の歴史を持つ老舗企業として、ただ長く続いているだけでなく、時代に合わせて変化と挑戦を重ねてきました。
その結果、現在の田村ビルズグループは建築・不動産事業、環境リサイクル事業を中心に、不動産テックやクラウドファンディングといった新たな事業にも果敢に取り組んでいます。
新卒採用を毎年行っている、組織が若い
田村ビルズグループは毎年新卒採用を行い、常に新しい力を組織に取り入れています。
若い社員が多く、エネルギッシュで柔軟な組織体制が特徴です。
若手社員は、「TAMURAフィロソフィ」をベースにしっかりとした教育を受け、ビジネスパーソンとしてだけでなく、人としての成長を重視した環境で成長しています。
これが会社全体の活力となり、新たな挑戦やイノベーションを生み出す源となっています。
明治時代から140年以上続いている企業
田村ビルズグループの歴史は明治12年(1879年)に遡り、140年以上にわたる歴史と信頼を築いてきました。
この長い歴史の中で、時代の変化に応じた事業展開を行い、地域社会やお客様に信頼され続けています。
建材販売から始まり、現代に至るまで建築・不動産や環境リサイクル事業など、様々な分野で成功を収めてきたその実績は、競合他社に対する強力な優位性となっています。
LFB・フィロソフィ・YouTubeなどにも力を入れている
田村ビルズグループは、企業の透明性を高め、地域や顧客とのつながりを深めるために、デジタルメディアの活用にも力を入れています。
YouTubeチャンネルを通じて、企業活動やサービスを広く発信し、視覚的に分かりやすく情報を届けることで、企業のブランディングを行っています。
また、「LIFE FAN BOX(LFB)」という自社ブランドや「TAMURAフィロソフィ」を掲げ、従業員の一体感を高めながら、地域に貢献する企業としての存在感を強めています。
これらの取り組みは、競合との差別化を図る大きな要因となっています。
事業エリアは、山口県、福岡県、熊本県を中心に行っておりますが、今後のエリア拡大について教えてください
ご存じの通り、田村ビルズグループは、山口県、福岡県、熊本県を中心に不動産売買仲介事業を展開しており、地域に密着したサービスで高い評価を得ています。
特に、山口県においてはNo.1の不動産仲介実績を誇り、地元のお客様に対して信頼される不動産ソリューションを提供してきました。
今後、田村ビルズグループは、地域に根差しながら、九州地方全体への事業拡大を目指しています。
これにより、現在の事業エリアである山口、福岡、熊本の他に、九州全域で同様のサービスを提供し、より多くの地域で暮らしを支援することを目標としています。
不動産情報のオープン化を推進し、お客様一人ひとりのニーズに合ったサービスを提供することで、地域に密着しつつも、広域な展開を視野に入れた成長戦略を進めています。
この拡大により、地域経済の活性化にも貢献し、田村ビルズグループが掲げる「GREAT COMPANY」のビジョンをさらに広めていくことを目指しています。
山口県第1号の事業者として、不動産クラウドファンディングへ参入されているようですが、今後の展望は?
田村ビルズグループは、山口県初の不動産クラウドファンディング事業者として、地域の発展と社会貢献を目指しています。
田村ビルズグループはこのクラウドファンディングをさらに広げ、単なるマンションや建物の取得にとどまらず、地域の人々の幸せに直結する場所を創り出すプロジェクトに取り組んでいきたいと考えています。
クラウドファンディングを通じて、投資家が地域の活性化や新しい雇用創出に貢献できることを多くの人に知ってもらいたいとしています。
最もこのサービスは、単なる不動産投資ではなく、地域再生や空き家問題の解決、街並みの保全など、さまざまな社会課題にアプローチするものです。
投資家は資産を形成しながら、地域社会に貢献することができ、地元の成長に貢献する重要な役割を担うことができます。
田村ビルズグループは、今後も新たなプロジェクトを展開し、クラウドファンディングを通じて地域社会と密接に関わり続けることを目指しています。
オリジナルグッズも作成していますが、その経緯等がありましたら教えて下さい
私たちがオリジナルグッズを作成するきっかけとなったのは、カフェという空間が単なる飲食提供の場ではなく、訪れるお客様にとって特別な体験を提供したいという思いからです。
LFB CAFEは山口県山口市の中央商店街に位置し、地域のカルチャーや文化を発信する場所としても機能してきました。
2024年10月末には、同じ商店街に誕生した「LFB TOWER」内にリニューアルオープンを果たし、新たな発信拠点として、パワーアップしています。
今後も定期的に、アート、音楽、ファッションなどのイベントを開催し、地域活性化につなげる取り組みを行っていきます。
また、このような文化的発信をもっと多くの人々にお届けするため、オリジナルグッズ制作に着手しました。
2024年には、東京タワーとのコラボレーションが実現し、私たちの活動は全国へと広がりを見せています。
このコラボレーションを機に、Tシャツやパーカー、マグカップ、トートバッグ、さらにはカフェで提供するこだわりのコーヒーを含む様々なオリジナル商品を展開しています。
これらのグッズは、カフェの雰囲気や地域文化を象徴するアイテムとして、多くのお客様に愛されるようになりました。
私たちのオリジナルグッズは、カフェでの体験をお持ち帰りいただける形にするだけでなく、LFBカフェをきっかけに地域の魅力を広めたいという願いから誕生しました。
グッズを通じて、カフェや地域文化に共感してくださるお客様とのつながりを深め、さらに多くの方々に私たちの思いを届けていきたいと考えています。
最後にインタビュー記事の読者について、一言お願いします。
私たちが目指しているのは、単に規模が大きい企業ではなく、フィロソフィを持った「グレートカンパニー」です。
高い収益性を実現しながら、社員一人ひとりがビジネスパーソンとしてだけでなく、人として成長できる環境を提供すること。
そして、すべてのステークホルダーに対して「よかれかし」の精神で貢献できる社会性を持った企業であることを常に心がけています。
私たちと共にこの理念を実現し、持続可能な成長を追求したいと思っていただけた方、私たちの仲間になりませんか?
私たちはあなたのスキルや情熱を、存分に発揮していただきたいと思っています。
共に未来を切り開きましょう。