ネット証券は口座開設から有価証券の取引まで、すべてがスマホやパソコンで完結できる、投資初心者も活用しやすいサービスです。
取引時に発生する手数料が安価なものから、少額投資に対応した商品を取り扱っているなど、これから資産運用を始められる方にもおすすめです。
ネット証券を含むインターネット取引の利用者は増加傾向にあり、インターネット取引の口座数も年々増えています。
引用:日本証券業協会|インターネット取引に関する調査結果(2022 年9月末)
日本証券業協会が発表したインターネット取引に関する調査結果(2022 年9月末)によると調査対象会員の個人のインターネット取引を経由した株式等(現物取引)の年代別内訳については、50才代が11兆768億円(21.7%)と最も多い結果でした。
今回はネット証券で資産運用を始めたい方を対象に、おすすめのネット証券会社と自分に合った証券会社を選ぶコツを紹介します。
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| 手数料 | IPO実績 |
|---|---|
|
約120社 |
| NISA・iDeCo対応 | 現物手数料 |
| 可能 | 0円 |
- 証券口座開設数1,400万件超で国内TOP
- 売買手数料・利益にかかる税金0でNISAを始められる
- 問い合わせ窓口・Webサポート最高水準で初心者も安心
初心者におすすめのネット証券ランキング【比較8選】
資産運用を始められる方におすすめのネット証券を8件と合わせて、銘柄件数、口座開設までの日数等の情報を紹介します。
SBI証券
住信SBIネット銀行との連携による為替手数料の優遇がある
投資信託の積立などでVポイントが効率よく貯まる
メンテナンスが多い
対面コースは割高な手数料がかかる
SBI証券は、投資信託から米国株式まで商品のラインナップが充実しており、インターネットで簡単に取引できる初心者にもおすすめのネット証券です。
取引毎にかかる手数料は業界最安値を誇り、1日の約定代金が100万円までは手数料0円で取引できます。
さらに、電子交付サービスを申し込むなどの条件を満たすと国内株式の取引手数料が0円になるなど、様々な特典を用意しています。
業界内でも大きな企業である株式会社SBI証券が運営を務めるネット証券ということも、投資家に人気の理由でしょう。
| 国内株式売買手数料 |
※現物取引スタンダードプラン |
|---|---|
| IPO実績 | 90社 |
| 投資信託の保有銘柄件数 | 2,604銘柄 |
| 外国株 | 9か国 |
| NISA対応可否 | 可能 |
| iDeCo対応可否 | 可能 |
| 口座開設日数 | 最短翌営業日 |
※2025年12月時点
楽天証券
動画セミナーやマーケット情報の配信が多い
手数料が業界最低水準のサービスが多い
IPOの取扱銘柄が少ない
取扱っている外国株式のエリアが限られている
楽天証券は楽天グループに所属する証券会社が運営を務めているネット証券で、楽天グループ経済圏のユーザーに特におすすめ。
楽天証券で口座を開設すれば、取引毎に楽天ポイントが加算され、貯まったポイントを糧に投資商品を購入したり、楽天市場の買い物に利用するなど、様々な用途で活用できます。
さらに、楽天証券で購入できる国内株式の手数料は最低0円から取引が行え、初心者も投資を始めやすいネット証券と言えます。
| 国内株式売買手数料 |
※現物取引超割コース |
|---|---|
| IPO実績 | 54件 ※2024年 |
| 投資信託の保有銘柄件数 | 2,613銘柄 |
| 外国株 | 6か国 |
| NISA対応可否 | 可能 |
| iDeCo対応可否 | 可能 |
| 口座開設日数 | 最短翌営業日 |
※2025年12月時点
松井証券
投資信託の残高に応じて最大1%の松井証券ポイントが貯まる
投資判断に役立つ情報ツールが提供されている
単元未満株の取引ができない
取り扱い銘柄数が少なめ
松井証券は松井証券株式会社が運営を務めるネット証券会社で、少額投資を行っていきたい方のほか、手数料で利益を減額したくないという方など投資の雰囲気をつかみたいにおすすめです。
1日の約定代金合計が50万円未満であれば、何度でも手数料0円で株式取引と少額取引が行えます。
YouTube公式チャンネルでは投資がわかりやすく学べるコンテンツが多数公開されており、これから取り組む若年層も市場や取引のポイントが手軽にチェックできます。
| 国内株式売買手数料 |
※現物取引超割コース |
|---|---|
| IPO実績 | 137社 |
| 投資信託の保有銘柄件数 | 1,915銘柄 |
| 外国株 | 6か国 |
| NISA対応可否 | 可能 |
| iDeCo対応可否 | 可能 |
| 口座開設日数 | 最短即日 |
※2025年12月時点
三菱UFJ eスマート証券(旧社名:auカブコム証券)
現物株式・プチ株®・米国株式・投資信託の取引手数料が無料
クレカ積立でのポイント還元がある
外国株の取扱銘柄が少ない
つみたてNISAでポイント投資ができない
三菱UFJ eスマート証券はMUFGグループに属するネット証券で、安心と信頼性の高いサービスです。
株、米国株、FX、投資信託、NISA、ポイント投資など豊富な商品を提供しており、資産運用をこれから始めたい人にもおすすめ。
三菱UFJ eスマート証券ではPontaポイントでの資産運用も可能で、高額な資金がなくても挑戦しやすいネット証券と言えます。
| 国内株式売買手数料 |
※現物株式ワンショット手数料コース(プチ株®、プレミアム積立(プチ株®)は除く) |
|---|---|
| IPO実績 | 20社 |
| 投資信託の保有銘柄件数 | 1,858銘柄 |
| 外国株 | 1か国 |
| NISA対応可否 | 可能 |
| iDeCo対応可否 | 可能 |
| 口座開設日数 | 最短2営業日 |
※2025年12月時点
マネックス証券
すべての投資信託は、購入時申込手数料が無料
高性能な取引ツールを提供している
「マネックスポイント」の使い道が限られている
国内株の手数料がやや割高
マネックス証券は、マネックス証券株式会社が運営を務めるネット証券で業界内でも最安水準の手数料が魅力です。
100円から株取引が始められ資産形成のスタートもハードルが高くないでしょう。投資信託を通じて購入できる銘柄の多くが原則100円以上1円単位で取引できます。
オンライン申込にも対応しているので、運転免許証やマイナンバーカードなど、本人確認が取れる書類を持っている方なら、最短で翌営業日から口座開設が可能です。
| 国内株式売買手数料 |
※現物取引取引毎手数料コース |
|---|---|
| IPO実績 | 60社 |
| 投資信託の保有銘柄件数 | 1,842銘柄 |
| 外国株 | 2か国 |
| NISA対応可否 | 可能 |
| iDeCo対応可否 | 可能 |
| 口座開設日数 | 最短翌営業日 |
※2025年12月時点
SBIネオトレード証券
低金利で資金効率を高めながら取引できる
取引ツールが充実している
投資信託や外国株の取扱商品が少ない
PTS取引(夜間取引)は利用できない
SBIネオトレード証券は、SBIホールディングスグループにおいてオンライン取引を全行にしている株式会社SBIネオトレード証券が運営を務めるネット証券です。
信用取引手数料の定額プランは1日の約定代金合計額が100万円以下は無料で、信用取引は条件に応じて制度信用金利が優遇される金利優遇プログラムがあります。
信用取引の新規注文と同時に逆指値注文(あらかじめ指定した株価(条件)に達すると自動で決済注文(成行または指値)を出す方法)も行えるので、急な相場の変動に対する備えを設けられます。
| 国内株式売買手数料 |
※現物取引一律プラン |
|---|---|
| IPO実績 | 21社 |
| 投資信託の保有銘柄件数 | 12銘柄 |
| 外国株 | ― |
| NISA対応可否 | 可能 |
| iDeCo対応可否 | 可能 |
| 口座開設日数 | 最短2営業日 |
※2025年12月時点
GMOクリック証券
GMOあおぞらネット銀行との連携で金利優遇が受けられる
「はっちゅう君」シリーズなど高機能で使いやすい取引ツール
投資信託や外国株の取扱商品が少ない
PTS取引(夜間取引)は利用できない
GMOクリック証券は、GMOフィナンシャルホールディングスの完全子会社に当たるGMOクリック証券株式会社が運営を務めているネット証券会社です。
GMOクリック証券の最大の特徴は手数料の安さで、FX、CFD、株、バイナリーオプションなど取引手数料0円からネットで取引できます。
金融商品の種類が豊富で投資信託やNISAにも対応しているうえ、約定代金の条件なしで現物取引手数料が完全無料なので初心者にもおすすめです。
| 国内株式売買手数料 | 0円 ※現物取引手数料 |
|---|---|
| IPO実績 | 1社 |
| 投資信託の保有銘柄件数 | 135銘柄 |
| 外国株 | ― |
| NISA対応可否 | 可能 |
| iDeCo対応可否 | 可能 |
| 口座開設日数 | 最短即日 |
※2025年12月時点
DMM株
国内株の現物取引プランがシンプルで割安
日本株の取引手数料の1%分がポイントとして貯まる
円と米ドルの交換時に為替手数料が発生する
1株単位の取引のみで単元未満株の購入ができない
DMM株は25歳以下の方なら現物株式取引手数料が実質無料、国内株式も米国株式もお得に取引できます。
スマホでスピード本人確認をすれば、最短即日で取引が始められることもDMM株の大きなメリットでしょう。
DMM株ポイントサービスでは国内株式および米国株式の取引手数料の1%がDMM株ポイントとして還元され、1ポイント=1円として1ポイントから現金に換金できます。
| 国内株式売買手数料 |
※現物取引手数料 |
|---|---|
| IPO実績 | 9社 |
| 投資信託の保有銘柄件数 | ― |
| 外国株 | 1か国 |
| NISA対応可否 | 可能 |
| iDeCo対応可否 | 可能 |
| 口座開設日数 | 最短即日 |
※2025年12月時点
【投資種類別】初心者におすすめのネット証券会社
ここでは、投資の種類別で口座開設がおすすめの証券会社を、投資種類別に紹介します。
- 成長投資枠の利用がおすすめの証券会社
- つみたて投資枠の利用がおすすめの証券会社
- iDeCoの利用がおすすめの証券会社
- IPO投資の利用がおすすめの証券会社
証券会社によって、取引毎にかかる手数料の価格が一部変動していたり、新規口座開設に伴って様々な特典やキャンペーンへの応募ができます。
成長投資枠の利用がおすすめの証券会社
年間240万円の投資による利益が非課税となる成長投資枠の利用は、1人1口座のみの取引になるので、証券会社を選ぶ時は慎重に事を進める必要があります。
成長投資枠を利用して証券会社の口座開設を進めるなら、以下の3社がおすすめです。
- SBI証券
- マネックス証券
- 松井証券
最もおすすめとして取り上げているSBI証券では、2,676銘柄を取り扱っているだけじゃなく、9か国にも及ぶ外国株を保有しています。※2025年12月時点
目的に即した投資方法の中から、運用費に適した銘柄を選定して、利益獲得を狙いたい方におすすめです。
つみたて投資枠の利用がおすすめの証券会社
つみたて投資枠も非課税制度の1つに属し、年間120万円の投資枠が無期限で非課税になる制度です。
つみたて投資枠は、少額かつ長期的運用に適した投資手法の1つでもあるので、これから投資を始められる方におすすめです。
つみたて投資枠を利用して証券会社の口座開設を進めるなら、以下の3社がおすすめです。
- SBI証券
- 松井証券
- 楽天証券
中でもSBI証券と松井証券では、約270以上もの銘柄を取り扱っており、SBI証券は毎日、毎週、毎月の3コースから取引頻度の選択が可能。松井証券は投信アプリを介すことで気軽に投資が行えます。※2025年12月時点
iDeCoの利用がおすすめの証券会社
iDeCoは個人型確定搬出年金制度の1つで、様々な税制優遇措置が受けられます。
将来の老後資金問題解決の1つとして利用される方がおり、ネット証券でもiDeCoができる企業が多数点在します。
その中でも、iDeCoの利用に適している証券会社が、以下の3社になります。
- SBI証券
- 楽天証券
IPO投資の利用がおすすめの証券会社
IPO投資とは、新規上場株を上場する前に購入し、上場後に売却して大きな利益を得る投資方法です。
IPO投資で資産を形成していきたい方は、取扱銘柄数、当選方法、当選確率の3点を加味して慎重に選定することです。
その3点を加味して選択するなら、おすすめの証券会社が以下の3社です。
- SBI証券
- マネックス証券
- 松井証券
初心者向けのネット証券(証券会社)の選び方・始め方のポイント
資産運用の初心者向けに、ネット証券(証券会社)の選び方をまとめました。
- 投資したい商品で選ぶ
- 手数料の安さで選ぶ
- 投資情報の量で選ぶ
得意とする投資方法を主軸において証券会社を選ぶことで、自分が思い描く理想に近い投資スタイルで資産形成が行えます。
選び方1】投資したい商品で選ぶ
証券会社によって取り扱っている商品や数が異なり、そのことが資産運用に大きな影響を及ぼします。
中でも、外国株やIPO銘柄など、運用実績の高い商品を多く取り扱っているところほど、得られる利益に期待が高まります。
ただし、初心者はまずは投資目的・期間・許容できるリスクを考え、少額から始められる投資信託やiDeCo、NISAを活用しましょう。
投資目的・期間・許容できるリスクは事前に考えておき、投資は少額から始めることも重要です。
選び方2】手数料の安さで選ぶ
取引毎にかかる手数料は、投資を通じて得た利益に直結する重要な要素の1つです。
例えば、50万円の株取引で55万円の利益を出したと仮定して、A証券会社では手数料が275円、B証券会社では385円の手数料が発生します。
その例で、手元に残る利益を算出すると、以下のようになります。
| 証券会社(取引手数料) | 計算式 | 獲得利益 |
|---|---|---|
| A証券会社(275円) | 55万円―購入手数料275円 – 売却手数料275円 | 549,450円 |
| B証券会社(385円) | 55万円―購入手数料385円 – 売却手数料385円 | 549,450円 |
このように手数料の影響で手元に残る利益が異なるので、証券会社を選ぶ時は、取引毎にかかる手数料を確認してから選びましょう。
選び方3】投資情報・データの量で選ぶ
資産運用を始める方の中には、投資商品に関する知識を身に着けてから運用を始められる方が多くいます。
何も知らない状態で始めるよりも、ある程度の知識を持っている状態で始める方が資産損失のリスク軽減が図れます。
証券会社の中には、投資情報を公式サイト内に掲載しているところや、定期的にセミナーなどを開催しているところもあります。
SNSや個人プロガーが掲載している2次情報よりも、法人が解説してくれている内容の方が信頼できるので積極的に利用していきましょう。
ネット証券口座選びでよくある質問
ネット証券口座選びでよくある質問や疑問を解消します。
- 初心者におすすめのネット証券は?
- 「総合証券会社」と「ネット証券」 どちらがおすすめ?
- 楽天証券とSBI証券どっちがお得?
- ネット証券は口座開設費用が必要?
- ネット証券にはどのような口座がある?
- 証券口座はいくつまで持っていてもいいの?
- LINE証券は潰れるのか?
初心者におすすめのネット証券は?
ネット証券会社で開設できる口座開設に伴う費用を含め、年会費用は基本無料です。
SBI証券はポイント投資、ロボアドバイザーなどのサービスが豊富で、初心者も投資を始めやすいでしょう。
楽天証券はポイントで株が買える「ポイント投資」も提供しており、楽天ユーザーはお得に利用できます。
投資の勉強になる情報ツール・コンテンツのほか、ネット証券会社の特色などをを複数比較することも重要です。
「総合証券会社」と「ネット証券」 どちらがおすすめ?
ネット証券会社で開設できる口座開設に伴う費用を含め、年会費用は基本無料です。
費用が掛かるとすれば、購入時と売却時にかかる手数料と、投資信託など、プロに資産の運用と管理を委託したときに諸経費が掛かります。
楽天証券とSBI証券どっちがお得?
楽天証券は、楽天経済圏を利用している方は高いポイント還元が受けられます。
SBI証券は、NISAのつみたて投資枠ででIPO(新規公開株)を購入できる点が魅力です。
証券会社の使い分けを視野に入れて使い分けてもいいでしょう。
ネット証券は口座開設費用が必要?
ネット証券会社はパソコンやスマートフォンで取引できるほか、取引手数料が安く、口座管理料がかからないメリットがあります。
総合証券は、証券会社に疑問点を直接聞けますが、取引手数料が高い傾向にあるのでコストはそれなりにかかります。
ネット証券にはどのような口座がある?
特定口座は、一年間の1年間の取引報告書を証券会社に作成してもらえる口座で、翌年に行う確定申告がスムーズに行える一方、税金面で損する可能性があります。
一般口座、特定口座のような特徴を持っていない口座を指します。
証券口座はいくつまで持っていてもいいの?
複数持つことで、各証券会社が持つ特性を使い分けた投資が行えるほか、IPOの抽選当選率が高まるなどのメリットがある一方、アカウント情報や資産の管理が大変、取引のタイミングを逃すなどのデメリットが生じます。
もし複数もの口座を開設する方向でいるなら、最低3口座に留めて運用するのがおすすめです。
ネット証券にはどのような口座がある?
特定口座は、一年間の1年間の取引報告書を証券会社に作成してもらえる口座で、翌年に行う確定申告がスムーズに行える一方、税金面で損する可能性があります。
一般口座、特定口座のような特徴を持っていない口座を指します。
LINE証券は潰れるのか?
2024年7月21日約定分でLINE証券が提供する証券サービスはすべて終了しました。
業界の競争激化が原因となる採算悪化がLINE証券が撤退した背景にあります。
ネット証券選びは慎重に行うこと
ネット証券を介して資産運用を始められる方を対象に、おすすめのネット証券会社を8社紹介すると同時に、自分に合った証券会社を選ぶコツを紹介してきました。
証券会社によって得意とする投資商品があったり、銘柄の購入や売却時にかかる手数料で最終的に残る利益が大きく異なったりするので、証券会社選びは慎重に行うべきです。
口座開設に伴って、投資を始める目的や目標金額など、資産運用の軸を定めておくと、自分に合った証券会社を見つけやすいです。
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