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住宅ローンコラム

「35年ローンで家を買うなんてあり得ない」「35年ローンは頭おかしい」という意見は的確?35年ローンの恐ろしさや得する人と損・後悔する人の違い

35年ローンで家を買うなんてあり得ない
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【2025年12月】国内 住宅ローン 最新金利(変動/固定)
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SBI新生銀行住宅ローンSBI新生銀行住宅ローン 固定金利/変動金利 最大3億円 元利均等返済 最大50年※35年超の借り入れの場合は、契約時の利率に年0.1%上乗せされた金利が適用 借入額×2.20%(税込) 年14.0% 年14.0% 最大35年以内
りそな銀行住宅ローンりそな銀行住宅ローン 固定金利/変動金利 500万円以上2億円以内(10万円単位) 元利均等返済 最大35年以内 借入金額×2.20%(税込) 年14.0% 年14.0% 最大35年以内
ARUHI住宅ローン「フラット35」ARUHI住宅ローン「フラット35」 固定金利 100万円~8,000万円 元利均等返済と元金均等返済のどちらか 15年以上35年以内 借入金額×年2.20%(消費税含む) 年14.5% 年14.0% 15年~35年
ソニー銀行「固定セレクト住宅ローン」ソニー銀行「固定セレクト住宅ローン」 固定金利/変動金利 500万円~2億円(10万円単位で借入可能) 元利均等返済 1年以上35年以内(1か月単位)
  • 住宅ローン : 一律44,000円(税込)
  • 変動セレクト住宅ローン、固定セレクト住宅ローン : 借入金額×年2.20%(消費税含む)
年14.6% 年14.6% 最大35年以内
PayPay銀行住宅ローンPayPay銀行住宅ローン 固定金利/変動金利 500万円~2億円(10万円単位で借入可能) 毎月返済/半年毎増額(ボーナス)返済 1年以上35年以内(1か月単位) 借入金額×年2.20%(消費税含む) 年14.0% 年14.0% 最大35年以内
イオン銀行住宅ローンイオン銀行住宅ローン「フラット35」 固定金利 100万円~8,000万円 元利均等返済と元金均等返済のどちらか 15年以上35年以内
  • 定率型:借入金額×年2.20%(消費税含む)
  • 定額型:55,000円(消費税含む)
年14.5% 年14.0% 最大35年以内
住信SBIネット銀行フラット35住信SBIネット銀行フラット35 固定金利 100万円~8,000万円 元金均等返済 35年以内(1か月単位) 借入金額×年2.20%(消費税含む) 年14.0% 年14.0% 最大35年以内
三井住友銀行住宅ローン「フラット35」三井住友銀行住宅ローン「フラット35」 固定金利 100万円~8,000万円 元利均等返済と元金均等返済のどちらか 15年以上35年以内
  • 定率型:借入金額×年2.20%(消費税含む)
  • 定額型:55,000円(消費税含む)
年14.5% 年14.0% 最大35年以内
楽天銀行住宅ローン「フラット35」楽天銀行住宅ローン「フラット35」 固定金利 100万円~8,000万円 元利均等返済と元金均等返済のどちらか 15年以上35年以内 借入金額×年1.404%(消費税含む) 年14.5% 年14.0% 最大35年以内

※1:2025年12月時点
※2:適用金利や引下幅は、お申込内容や審査結果等により決定いたします。
※3:金利は、お申込時ではなく実際に住宅ローンをお借入れいただく日の金利が適用となります。
お借入期間を35年1ヶ月以上(長期返済)としてご契約される場合は、年0.1%の上乗せが発生します。
2025年12月現在の金利にau金利優遇割を適用した金利であり、実際のお借入日の金利により変動します。
・審査の結果によっては保証付き金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。
・金利プランが保証付き金利プランとなる場合は固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。
・審査の結果、保証会社をご利用いただく場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途お支払いいただく保証料はございません。
※4.2019年11月の消費税増税で各社の事務手数料などは変更になります。詳細は各金融機関の公式サイトで必ずご確認ください。
※5.金利は、お申込時ではなく実際に住宅ローンをお借入れいただく日の金利が適用となります。
※6.お借入期間を35年1ヶ月以上(長期返済)としてご契約される場合は、年0.1%の上乗せが発生します。

「35年ローンで家を買うなんてあり得ない!」という声をよく聞きます。

将来どうなるか分からない中で35年ものローンを組むなんて無謀だという意見は多いですが、実際のところはどうなのでしょうか?

返済期間 2025年4月調査 2024年10月調査 2024年4月調査 2023年10月調査 2023年4月調査 2022年10月調査 2022年4月調査
40年超~50年以内 7.1 4.4 2.3 1.7
35年超~40年以内 18.4 16.5 13.7 10.9 12.8 9.5 9.3
30年超~35年以内 45.8 48.6 50.8 50.8 54.5 56.7 58.7
25年超~30年以内 8.5 10.0 10.6 10.6 11.7 9.5 10.0
20年超~25年以内 6.6 8.5 8.5 8.5 7.5 9.9 9.9
15年超~20年以内 6.3 5.6 7.0 7.0 6.5 7.9 6.1
10年超~15年以内 3.7 3.4 4.7 4.7 4.1 3.8 4.0
10年以内 3.6 3.0 2.5 2.5 2.9 2.5 2.1

※1:「40年超~50年以内」は、2023年10月調査より選択肢に加えて設問している
※2:2023年4月調査までは「35年超」として設問している

上記データにもあるように、一般的には30年~35年でローンを組む方が圧倒的に多く、決して珍しくはありません。

返済負担が通常より大きいのは間違いないですが、効率よく利用できている方は多くいます。

今回は、35年ローンは本当におすすめできないのか、安全に利用するにはどうすれば良いのかを詳しく解説していきます。

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長期借入の代名詞「35年ローン」

35年ローンと言えば、長期の住宅ローンの代名詞として有名です。

住宅ローンの返済期間は金融機関ごとに異なり、中には35年以上で設定できるものもあります。

ただ、多くの金融機関が最長を35年と定めている傾向にあります。

35年ローンは長期的に返済し続ける必要がありますが、1か月あたりの返済額が低くなるので負担が軽くなる側面もあります。

ただ、月々の返済には利息がかかるのでトータルの返済額は短期返済よりも高額になります。

メリット・デメリットを把握した上で利用する必要があります。

35年ローンが組める年齢は満80歳までが目安

住宅ローンには、借入時の年齢制限と完済時の年齢制限があります。

このうち、完済時の年齢制限は最大でも80歳以下と定められています。

35年ローンを借りるなら、逆算して45歳までには借入をおこなう必要があります。

ただ、住宅ローンには審査があり、完済が危ぶまれる人は落とすようになっています。

申込みの年齢制限が80歳以下の場合、45歳から借入をおこなってピッタリ80歳で完済するプランの人は条件をクリアしても審査で落とされる可能性は高いです。

審査へ確実に通ろうと思ったら、35~40歳までには申し込みをする必要があります。

35年ローンを組んでも損しない人の特徴

毎月の返済額を固定したい人

住宅ローンの35年の固定金利を利用することで、毎月の返済額を固定して返済を進めることが出来ます。

変動金利を利用してしまうと毎月の返済金額に変動が生まれてしまうので固定をする事で返済金額が市場に影響されないで安定させることが出来ます。

毎月の返済額を固定したい人は、定額の固定金利を利用するようにしましょう。

返済計画を明確にしたい人

住宅ローンの返済期間で35年を選ぶ場合は人生の中でも長期間において毎月決まった金額を返済することになります。

35年ローンを利用することで、長期のライフプランにおける出費を明確にすることが出来ます。

家族や子供がいる人の場合は成長に応じてタイミングタイミングで出費が多くなるので住宅ローンの返済金額が市場に合わせて変動してしまうと返済に困ってしまうタイミングが生まれてしまいます。

長期のライフプランを組みたい人に35年の期間設定はおすすめです。

35年ローンを組んで損する人の特徴

返済額を少なくしたい人

住宅ローンの返済期間を最大の35年ではなくもっと短い期間に設定することで、毎月の返済額が多くなりますが、返済の総額は長期の返済期間よりも少なくすることが出来ます。

住宅ローンを利用する際は借入金に対して金利が発生するので、返済期間を長期に設定する程返済の総額は増加します。

毎月の返済額が増えても支払い総額を減らしたい人は、35年の住宅ローンでなく可能な限り短期間での返済をするようにしましょう。

年齢が高い人

住宅ローンの借り入れを受けるタイミングの年齢が高い場合も35年の長期住宅絵ローンはおすすめできません。

多くの金融機関では住宅ローンの完済時の年齢が80歳未満である必要があります。

つまり45歳以上ではそもそも35年ローンを組むこと自体出来ないわけです。

また、定年退職を迎えた後は毎月の収入が少なくなるためこれまで通り住宅ローンの返済をすることが難しいです。

そのため年齢が高い人は長期の住宅ローン返済には向いていません。

35年ローンで家を買う時に良くある意見を検証

意見1】「借金を35年するのと同じ」

良くある意見が、「住宅ローンは借金と同じ」というものです。

ローンにそうした側面があるのは確かですが、借金と住宅ローンは考え方が少し違います。

住宅ローンは、出来るだけ安い元手で固定資産を購入することを目指すローン商品です。

例えば不動産投資は、変わらないお金の価値に対する、相場変動で上昇する不動産の価値の差異によって利益を創出する投資方法です。

住宅ローンを使って安い元手で優良物件を購入し、その後に物件価格が上昇すれば、ローン借入分以上の利益がポケットに入ってきます。

居住用不動産の相場が数千万円だとしたら、一括キャッシュで購入できる人はほとんどいません。

一方で、カードローンやフリーローンなどで数千万円を一気に借りることは、限度額の関係でかなり難しくなります。

住宅ローンは単なる借金ではなく、持ち家という本来は購入が難しい資産に対して、低リスクで買えることを支援する商品とも言えます。

意見2】「金銭的に無理してまで家を買う必要はない」

ローンを借りてまで家を買うのは意味が分からないという意見もあります。

つまり、ローンが不要になるまで資産を形成してから家を買うべきだということです。ただ、この考え方にはリスクがあります。

お金は流動的な資産なので、一気にまとめて家を購入した後、収入が滞って出費が増えるケースも十分考えられます。

結局のところ、複数の出費が重なって一気に負担が増加するケースが最も危険です。

住宅ローンは、そうしたリスクを分散することが出来るので、一括で購入するよりも逆に安全です。

意見3】「せっかく家を買ってもいつ引っ越すか分からない」

「35年ローンを組む=35年も同じ家に住むということだが、その間に転勤がないという確証はない」という批判もあります。

これに関しては、そもそも35年ローンを組んだからといって35年間住む決まりはありません。

残債を処理できれば、35年以内に家を売却して新居に住み替えることは可能です。

逆に、将来売却することを考えるなら住宅ローンを借りるのが絶対におすすめです。

例えば2,000万円の家を一括で購入した数年後に売却する場合、築年数の経過によって価値が減少するため、確実に赤字となります。

住宅ローンを利用して元手を減らせれば、赤字のリスクを減らせるので安心です。

意見4】「医療費などの急な出費を考えず固定費を上げるべきではない」

35年ローンを組む方は、返済期間内に病気や死亡などが起こり、返済が滞るリスクを考えていないという批判があります。

ただ、住宅ローンは所定の病気にかかった場合にローン残高を減免する団信保障があるので、一括で購入するよりも安全性は高いです。

持主が亡くなった場合も、団信を利用していれば残債を0にした後で相続ができるので、おすすめです。

35年ローンで家を買う前に知っておくべきこと

キリの良い年数で組む必要はない

長期で住宅ローンを組みたい方に担当者が担当するのは35年ローンや30年ローンなど、キリの良い数字でしょう。

ただ実際は、1年単位で住宅ローンを借りることができます。

家計への負担感と総利息を天秤にかけてバランスの良い返済期間を設定するとしたら、キリの良い年数になるケースはほとんどないでしょう。

シミュレーションは繰り上げ返済を含めずにしてみる

返済が長期に渡るとしても、繰上げ返済を上手く活用すれば想定以上に期間を短縮することが出来ます。

ただ、繰上げ返済をすること前提で35年ローンを組むのは非常に危険です。

繰上げ返済を毎月の約定返済に加えてコンスタントに出来るかどうかは、今後の収入や家族構成、健康状態なども関係しているので断言はできません。

繰上げ返済を含めたシミュレーションでローンを借りると不確定要素が増えるので、リスクは高まるということを知っておきましょう。

頭金は可能であれば入れるべき

ローンの返済期間が35年だとしても、事前に頭金を多く入れておいたならリスクは減らせます。

35年ローンを頭金0で組むのは非常に大きなリスクであり、破綻の可能性はかなり大きくなるので注意が必要です。

年収はそこまで高くなくても自己資金が潤沢にあり、高額な頭金を入れられるなら35年ローンも選択肢に入ってくるでしょう。

35年ローンのリスクを回避するポイント

ポイント1】住宅ローンの総返済負担率をチェックする

住宅ローンを借りる前にチェックして欲しいのが、総返済負担率(年間収入における年間返済額の割合)です。

割合が一定水準以内にあるなら、安心して借りることが出来ます。

民間の住宅ローンの場合、総返済負担率は以下が目安となります。

民間住宅ローンの返済比率(返済負担率)基準
【返済比率(返済負担率)(%)=年間返済額÷年収×100】
年収 返済比率(返済負担率)の基準
100万円~299万円 20%以下
300万円~449万円 30%以下
450万円~599万円 35%以下
600万円以上 40%以下

ポイント2】収入が下がった時にどうするか考えておく

住宅ローンを組む際、多くの方は「将来の収入は最低でも今と同じ」と考えています。

収入は上がるのが普通で、下がる可能性など想像もしていない方は、万が一の時に返済負担で自己破産してしまう可能性もあります。

住宅ローンを借りる際は、収入が下がるケースもしっかり想定しておくことが、将来の自分の為でもあります。

ポイント3】各銀行の住宅ローンのプランを比較する

住宅ローンのプランは、銀行ごとにかなり違いがあります。

適用金利の値から金利変更の仕組み、付帯する保障の内容などがそれぞれ異なるので、自分に合わせたものを利用することが大切です。

長期の住宅ローン借入の際はライフプランの設計も重要になる

35年ローンのリスクを回避するためには、ライフプランの設計が何より重要になります。

将来はどんなお金がかかるのか、何がリスクになりそうなのか…などを明確に把握していることで、将来的に返済でつまずくリスクは少なくなります。

新居の購入やローン借入の際はライフプランの設計が重要になるのは良く言われることですが、35年ローンを組む際は通常よりも更に重要性が増すと思っておくべきでしょう。

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