注文住宅でおすすめのオプションやオプションの選び方をお伝えします。
注文住宅のオプションの平均総額や失敗しないためのポイントもご紹介します。
注文住宅を考える中で、キッチン、トイレ、浴室、リビング、外装など、各スペースでどの程度のオプションを付けるか悩む方も少なくありません。
「お金を掛けたけど、あまり必要ではなかった」や「ここにオプションを付けるなら、他のところにお金を掛けるべきだった」、など、本記事ではよくある失敗談についてもまとめました。
利用料金 | サポート内容 |
---|---|
無料 | 新築サポート、ファイナンシャルプランナー紹介など |
対応エリア | 相談満足度 |
日本全国 | 97.2%※利用者アンケート(2024年5月調べ) |
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注文住宅のオプション選びのコツ
注文住宅のオプションとはどんなものがあるのでしょうか?
オプションとは、元からプランの中に入っている設計(設備)にプラスして、自分たちの好きなようにカスタマイズできるシステムです。
設備の追加や手入れのしやすいものにするなど、アップグレードすることができます。
念願のマイホームを購入するなら、しっかりこだわって、快適な住宅にしたいですよね。
しかし「オプションはどんなものを付ければいいのか」や「どこに機能の良いものを付ければ良いのか」、「相場はどの程度なのか」など、たくさんの疑問が浮上します。
オプションを選ぶ際は、値段の高いモノを選んで付ければ良いというわけでもありません。
オプションを選ぶ際に必要なことは、自分たちのライフスタイルやどのような雰囲気の住宅にしたいかを基準に選ぶことです。
オプションはそれぞれの間取りやスペースに追加します。
特にキッチン、リビング、浴室、トイレ、外装とその他にわけて各スペースに必要なオプションを考えることがおすすめです。
注文住宅でおすすめのオプション【種類別】
注文住宅で、オプションとして付けられるものの例をご紹介します。
スペースごとに、人気のあるオプションを説明しています。
住宅全体
ここでは、注文住宅の内装や構造に付与するオプションの内容と、費用を紹介します。
全館空調
近年注目が高まっているのが全館空調の設備です。
気密性と断熱性が高いため、通年を通してエアコンなしで過ごすことができます。
またお風呂場やトイレなど関係なく、家全体の気温を一定に保つことができます。
一方コストはかなり高くなりますので、余裕のある方におすすめしたいオプションです。
床材
水回りとそれ以外のエリアで床材を分けるケースが多いです。
水回りは耐水性や手入れのしやすさを重視しましょう。
家全体のベースとなるフローリングには、複合と単層の2種類があります。
複合は合板に木目調のシールを貼り付けたものです。
一方単層は本物の木材を使用しています。
手入れのしやすさや丈夫さから複合を選ぶことが一般的ですが、複合フローリングにも木目の風合いによって種類がありますので、コストと好みを考えて選びましょう。
フロアコーティング
フロアコーティングは、フローリングを傷や汚れから守るものです。
床は毎日歩く部分ですので、意外と傷や汚れがつきやすいです。特にペットを飼っている方はペットが滑りにくいコーディングや爪の傷がつきにくいコーディングを選ぶ方がおおいです。
いろんな種類がありますが、シリコンコーティングが人気です。
コスト面と機能性どちらも標準的なラインになっています。
キッチン
ここでは、キッチン周りの環境をより充実したものにしてくれるオプションの内容と施工費用を紹介します。
食器洗い機
ビルトインタイプといって、入れ込み型の食洗機にする場合は、オプションとして設置する必要があります。
据え置き型の場合は、住宅が完成してからキッチンに置くこととなりますが、その分キッチンが狭くなります。
食器洗い機は、初期費用は掛かりますが、家事の時短になるだけではなく、手洗いよりも節水になり、汚れもよく落ちます。
ディスポーザー
ディスポーザーとは、シンクに取り付ける生ゴミ分解システムです。
キッチンを使った後の生ゴミの処理が不要になり、衛生的です。
排水口の下に設置するため、出た生ゴミをそのままシンクにあるディスポーザーに流すことができます。
浄水器
キッチンの水道に浄水器を取り付けることで、いつでもきれいな水を使うことができます。
水を買う必要も、飲料水のサーバーを設置する必要もなくなります。
浄水器のフィルター交換の手間とコストはかかりますが、大家族やサーバーを設置したり、水を保管しておくスペースがない場合にはおすすめです。
水道の元に取り付けるタイプ(元付タイプ)にすると、キッチン以外の水も浄水されたキレイな水になります。
吊り棚収納/h4>
パントリーをつくるスペースがない方や、そこまでたくさんのストックをしない方には、吊戸棚タイプの収納がおすすめです。
一方で吊り棚は使いやすい高さに設置したり、可動式でない場合は、手が届かず使いにくい結果になりかねません。
高い部分のデッドスペースを有効的に使うためにも、多少コストはかかっても使いやすく設置しましょう。
パントリー
買い溜めが多い方や大家族で収納がたくさん必要な方にはパントリーがおすすめです。
間取りにこだわることで、パントリーは大変便利に使うことができます。
家事動線を意識したり、デッドスペースを活用するなど、工夫一つで使いやすいパントリーになります。
リビング
ここでは、住宅の憩いの場となるリビングをより一層快適にしてくれるオプションとその施工費用を紹介します。
カーテンボックス
カーテンボックスを設置すれば、カーテンを取り付けることも、ロールカーテンを付けることもできます。
さらに窓の周りをスッキリと天井を高く見せることができます。
リビングが少し狭く、圧迫感があると思った方にはおすすめのオプションです。
遮光性が高くなることで、省エネにもつながります。
間仕切り
リビングに階段を設置する場合に間仕切りをつけて気密性を高めたり、リビングの一部分に間仕切りをつけることで、小さな部屋にすることができます。
来客の際などに少しスペースがあると、物をさっと隠せたりするので便利です。
子どもの遊びスペースなどにも活用できますよ。
床暖房
電気ヒーターで温める電気式床暖房と、床下に温水を流す温水循環式タイプがあります。
最近は、床下に温水を流すタイプの床暖房が主流です。
電気式床暖房よりもコストがかかりますが、エアコンを長時間つけておくよりも、月々のランニングコストが安くなります。
ただし、温水式の床暖房は、温まるまでやや時間がかかるデメリットがあります。
浴室
ここでは、浴室を快適な環境にしてくれるオプションを3つ紹介します。
バスタブ
樹脂素材やアクリル、ステンレスなどの種類があります。
中でも人気は、人工大理石です。
人工大理石は手入れの手間が格段に少なくなります。
汚れがつきにくいので、さっと流すだけでバスタブの掃除が完了します。
耐水性に優れているので、劣化もしにくくランニングコストが抑えられます。
床や壁の素材
水はけの良い素材にすることで、手入れの手間が格段に楽になりますよ。
お風呂は水垢やカビの繁殖に悩まされますよね。
少しコストをかけても、掃除が楽に済む素材を選ぶことがおすすめです。
また壁や床の色も薄い系統にすることで、汚れが目立ちにくくなります。
浴室乾燥と物干しスペース
特に冬場の浴室は、ヒートショックが発生しやすく、お風呂も億劫になってしまいますよね。
浴室暖房をつけておけば、冬場にお風呂場や脱衣所を暖かくしておけるので、快適です。
浴室内に物干しスペースを作っておけば、浴室乾燥で洗濯物を乾かすこともできて大変便利です。
浴室乾燥はお風呂場のカビ対策にもなります。
トイレ
ここでは、手洗い場に設けるオプションとその施工費用を解説します。
タンクレストイレ
タンクレストイレにすることで、見た目がスッキリします。
タンク部分はほこりが意外と多くたまる部分なので、タンクレストイレにすることでお掃除も楽になります。
通常のトイレよりも、1/2~1/3程度の水量で流せるので、節水効果が見込めます。
手洗い場
タンクレストイレの場合、手洗い場を別で設置することが必要です。
介護、子育ての際、少しの汚れ物を手洗いしたい時などに活用できる場面が多いです。
外回り
ここでは、住宅の外装といった外回りに設けるオプションを紹介します。
タイル外装
変色や劣化がしにくく、おすすめなのがタイル外装です。
タイル外装は見た目もおしゃれになることに加え、磁器質のタイルを選ぶことで、紫外線や雨から守ってくれます。
磁器質は水はけの良い素材のため、経年劣化が格段に減り、ランニングコストがあまりかかりません。
修理が必要な場合には、部分的な補修工事がしやすいなど、後々のメンテナンスがしやすくなることもメリットです。
省エネ設備
節約や環境のために設置する家が増えているのが省エネ設備です。
特に人気のオプションは太陽光発電です。
太陽の光を集めて発電するので、災害時にも役立ちます。
一方で曇りや雨の日は活用できないデメリットもあります。
自治体によっては設置費の補助金がおりるところもあるので、住む場所が決まっている方は、調べてみると良いでしょう。
スマートドア
最近のスマートドアは、電子化されていることが特徴です。
専用のリモコンやカードのほか、各自のスマートフォンを鍵にすることも可能です。
センサーにタッチするだけで鍵が開くので大変便利です。
タッチしなくても、カバンやポケットに身につけているだけで開けられるドアもあります。
鍵が不要のキーレスのドアにすることで鍵を無くす心配がなく、オートロック式のドアもあります。
宅配ボックス
共働き家庭など、自宅にいないことが多い家庭の場合は、宅配ボックスの設置が便利です。
「自宅にいない間に不在票がたくさん来ている」というストレスから開放されます。
必ずその日に受け取りたいという荷物も宅配ボックスがあれば、宅配時間を気にせず外出できます。
玄関先に置くだけのものは、比較的安く自身で設置もできます。
注文住宅に設けるオプション選びで気を付けること
オプションを付ければ、便利になるケースが多いですが、気を付けておくことも多々あります。
- 設置分のコストがかかる
- ランニングコストがかかる
- かえって手入れが面倒になった
- 自分たちにとってメリットが感じられなかった
- オプションを付けたことで圧迫感を感じる
実際に、「良さそうだしとりあえず付けておく」や「迷ったから安い方にする」など、安易な動機で決めるのは控えましょう。
注文住宅を建てる際、金額が高額なため数十万のオプションを安いと考えてしまいがちです。
無駄な費用を掛けないために、お手入れ、デザイン性、快適さに着目すれば、必要なオプションとそうではないオプションを選びやすいです。
注文住宅に設けるオプションを決める前にやっておくこと
冒頭で、注文住宅に設けるオプション選びのコツや人気が高いオプションの種類を紹介してきました。
オプションを設ければ、より充実した暮らしができる一方で、当初計画していた予算をオーバーしてしまうことが度々あります。
このような失敗をしないためにも、以下のことをやってから導入の話を担当者としましょう。
- 優先順位をつける
- オプションの実物を見る
- 施工を依頼している会社に相談する
ここでは、先のリストで上げた3つのポイントを1つずつ解説していきます。
優先順位をつける
自分にとって有益なオプションをいくつも選んでいると、予算を大きく上回ってしまう場合があります。
予算の範囲内にとどめるためにも、導入したいオプションとそうでもないオプションとで優先順位を決めておきましょう。
優先順位の決め方は人それぞれですが、必要性と実用性の観点からオプションを決めていくと、整理がしやすいです。
また何に予算を回すのかを、家族で話し合って決定するのも1つの手です。
オプションの実物を見る
導入するオプションを決定したら、実物を見てみるのも大切です。
カタログやホームページの画像だけを参考に導入してしまうと、イメージしていたものからかけ離れた結果になってしまうことがあります。
また、注文住宅に設けるオプション料金は非常に高額です。
可能な限り、モデルハウスやショールームなどで実物を見てから決定するようにしましょう。
施工を依頼している会社に相談する
住宅への導入を考えているオプションがあるときは、施工を依頼している会社に相談してみるのも1つの手です。
会社に相談すれば、検討しているオプションを実際に導入した方がどのような用途で使用しているのかといった生の声を聞くことができたり、最新の情報をその場で得ることもできます。
またカタログやホームページ上には記載されていないポイントも教えてくれるので、迷ったら一度、会社に問い合わせてみましょう。
注文住宅に必須!オプション選びのおすすめ
オプションは注文住宅だから付けられる、暮らしを快適にするためのものです。
また近年は次々と最新の住宅オプションが登場しています。
迷うことはたくさんありますが、じっくり家族やハウスメーカー、工務店と相談しながら納得のいく家づくりをしてください。