注文住宅の費用には、土地の購入費、建築費、登記や住宅ローンなどの諸費用が含まれます。
建物本体の価格に、地盤改良・外構・給排水設備などの工事費や、各種手続きの費用を加えた金額が、住宅取得に必要な予算になります。
この記事では、注文住宅の費用相場と内訳、建築コストを抑える方法、費用を削る際の注意点を解説します。
| 利用料金 | サポート内容 |
|---|---|
| 無料 | 新築サポート、ファイナンシャルプランナー紹介など |
| 対応エリア | 相談満足度 |
| 日本全国 | 97.2%※利用者アンケート(2024年5月調べ) |
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注文住宅の相場価格は?
住宅金融支援機構の「2025年度フラット35利用者調査」によると、全国の平均所要資金は、注文住宅が4,262万円、土地付注文住宅が5,313万円です。
この調査では、建設費に加えて土地取得費にもフラット35を利用したかどうかで、注文住宅を2つの区分に分けています。
| 調査上の区分 | 全国の平均所要資金 | 対象となる住宅 |
|---|---|---|
| 注文住宅 | 4,262万円 | 建設費をフラット35で借り入れ、土地取得費にはフラット35を利用していない住宅 |
| 土地付注文住宅 | 5,313万円 | 建設費と土地取得費の両方をフラット35で借り入れた住宅 |
※2025年度(2025年4月~2026年3月)のフラット35利用者を対象とした調査です。
調査上の「所要資金」は、予定建設費と土地取得費を合計した金額です。建設費には、住宅本体に加えて設備工事、設計・工事監理、解体、屋外の付帯工事なども含まれます。
また、「注文住宅」の区分には、土地取得費をフラット35以外で調達した住宅も含まれます。表の金額は、融資の利用方法ごとに集計した住宅取得資金の平均額です。
個別の住宅では、建築予定地、土地・建物の面積、木造・鉄骨造などの構造、設備や仕上げの仕様によって費用が変わります。
土地を購入する計画では土地代と建設費、所有地に建てる計画では建設費を中心に、必要な支出を積み上げて予算を組みます。
参考:住宅金融支援機構「2025年度フラット35利用者調査結果の概要」/調査対象・用語の定義
注文住宅でかかる費用の内訳
土地の購入費
土地の購入費は注文住宅を建てるための敷地を取得する代金です。建築用地を新たに買う計画では、建物とは別に土地代が必要になります。
土地の価格は、所在地や面積、交通アクセス、形状、道路との接し方などによって変わります。
同じ地域でも、敷地の広さや接道条件が異なれば、購入に必要な金額にも差が出ます。
土地に充てる予算が増えると、その分だけ建物や設備に使える予算は少なくなります。
土地と建物を合わせた総予算の中で、それぞれにいくら配分するかを考えることになります。
すでに所有する土地に建てる計画では、新たな土地購入費はかかりません。※所有している土地の改良費は建築費用として扱われます
建築費
建築費は住宅本体をつくる工事と、その住宅を敷地内で使える状態にする付帯工事の費用です。
本体工事には、基礎・柱・梁・屋根・外壁のほか、内装や住宅設備、屋内の電気・給排水設備などが含まれます。
付帯工事には、地盤改良や外構、屋外の給排水工事などがあります。
| 区分 | 主な費用 |
|---|---|
| 本体工事費 | 基礎・構造・屋根・外壁・内装・建具・住宅設備・屋内の電気や給排水設備など |
| 付帯工事費 | 地盤改良、造成、既存建物の解体、屋外給排水、外構・庭など |
付帯工事の内容は敷地の状態によって変わります。
高低差のある土地では擁壁や造成、地盤の支持力が不足する土地では地盤改良、建て替えでは既存建物の解体が必要になります。
本体工事費は、キッチンや浴室、床材、窓などの仕様によって変わります。
標準仕様から設備や仕上げを変更すると、製品代や施工内容の差が工事費に反映されます。
照明・カーテン・空調設備を別途購入する契約では、その購入費も加わります。
各種諸費用
建築確認・検査などの費用
建築確認は、建築計画が建築基準法などの関係法令に適合しているかを着工前に審査する手続きです。
完成後の完了検査では建てられた住宅が関係規定に適合しているかを調べます。
これらの手続きには申請先へ支払う審査・検査の手数料がかかります。
施工会社や設計事務所に書類の作成・提出を依頼すると、その業務への費用も発生します。
設計・工事監理の費用
設計料は希望する間取りや設備、敷地の条件を基に、建築計画や図面を作成する業務への費用です。
部屋の配置だけでなく、構造や設備、法令上の条件を調整し、実際に施工できる計画にまとめます。
工事監理料は、その計画どおりに工事が行われているかを確かめる業務への費用です。
登記・税金・住宅ローンなどの費用
土地や建物を取得すると所有権などを登記する費用や税金が発生します。
住宅ローンを利用する計画では、金融機関に支払う手数料なども加わります。
| 費用項目 | 主な内容 |
|---|---|
| 登記関連費用 | 建物表題登記、所有権保存・移転登記、抵当権設定登記などに伴う税金や、土地家屋調査士・司法書士への報酬 |
| 税金 | 課税対象となる契約書にかかる印紙税、不動産の取得にかかる不動産取得税など |
| 仲介手数料 | 不動産会社の仲介で土地を購入するときに、仲介業務の対価として支払う費用 |
| 住宅ローン関連費用 | 融資事務手数料、保証料など。完成前の支払いにつなぎ融資を使うと、その利息や手数料も発生する |
| 保険料 | 火災保険・地震保険などの契約に伴う費用。補償内容や保険期間などによって金額が変わる |
| 入居準備費用 | 引っ越し、家具・家電の購入、建て替え時の仮住まいなどの費用 |
例えば、不動産会社の仲介で土地を買う計画では仲介手数料が加わり、所有地での建て替えでは解体期間から入居までの仮住まい費用が生じます。
注文住宅の建築コストを抑える方法
建物の形をシンプルにする
外壁の凹凸や複雑な屋根形状を減らすと部材の加工や施工の手間を抑えられます。
同じ床面積でも、建物の外周が長く角や接合部分が多い形ほど、外壁材や納まりの処理が増えるためです。
例えば、建物の一部が何か所も張り出しているプランでは、それぞれの角に合わせて外壁材を加工し接合部分を施工します。
外形を正方形や長方形に近づけると、こうした細かな加工や接合の箇所を減らせます。
屋根も、複数の面が入り組む形から単純な形にすると接合部分の施工を整理できます。
水回りの位置を近くにまとめる
キッチン・浴室・洗面所・トイレなどを近くにまとめると、給排水管の経路を短く単純にしやすくなります。
配管に使う材料と施工量を減らすことで、工事費を抑えることができます。
水回りが離れた場所に点在していると、それぞれの設備まで配管を延ばす必要があります。
近い範囲に配置すれば設備同士をつなぐ経路を整理でき、建物内に長く配管を回す工事を減らせます。
2階にも水回りを設けるプランでは、上下階の位置を近づけることで縦方向の配管経路もまとめやすくなります。
部屋数や床面積を見直す
構造上必要な壁を残したうえで部屋を区切る間仕切り壁や室内ドアを減らすと、その材料費と施工費を抑えられます。
例えば、将来2室に分ける予定の子ども部屋を当初は一つの部屋としてつくると、新築時の間仕切り工事を減らせます。
将来の区切り方に合わせて窓や照明、コンセント、出入口を配置すれば、部屋を分けたあとも使いやすい間取りになります。
家全体の規模を小さくする方法もあります。使用頻度の低い部屋や長い廊下を整理して延べ床面積を減らすと、建築する面積そのものを縮小できます。
注文住宅にかける費用を安く抑える時に気をつけること
防犯やセキュリティ
予算を抑えるために玄関や窓の防犯対策を後回しにすると、侵入への備えが不十分になります。
ドアや窓は価格やデザインだけでなく、家族や財産を守る役割も持つ設備です。
例えば、玄関の二重ロックや窓の補助錠、防犯ガラスは、侵入するまでに手間をかけさせる対策です。
こうした機能まで費用削減の対象にすると、建築費と引き換えに防犯性を下げることになります。
断熱性能
断熱材や窓の性能を下げる節約は入居後の光熱費や住み心地に影響します。
断熱性能が低いと、冬は室内の熱が外へ逃げやすく夏は屋外の熱が入りやすくなるためです。
同じ室温を保つにも冷暖房の負荷が増え、電気やガスの使用量が増える要因になります。
建築時の費用を減らせても住み始めてからの光熱費が増えれば、長期的な住居費の負担につながります。
防火性や耐震性
防火性や耐震性は建築費を減らすために犠牲にしてはいけない部分です。
必要な工事や設備を省くと、地震や火災が起きた際に、家族や住宅を守るための備えが弱くなります。
例えば、地盤の支持力が不足している土地で必要な地盤改良を省いたり、構造上必要な壁や補強を減らしたりすると、建物を支える性能に影響します。
これらは内装の装飾とは異なり、建物の安全性を確保するための工事です。
防火性のある屋根・外壁・窓や、火災を早く知らせる警報器も、費用だけを理由に省く対象ではありません。
火の広がりを抑える設備と、避難のきっかけをつくる設備には、それぞれ必要な役割があります。
予算に収めるには、安全に関わる工事・設備の費用を先に確保し、建物の規模や形状、仕上げなどを調整します。
注文住宅を建てる際に比較したいハウスメーカー3選
住友林業
| 主な構法 | 木造のBF(ビッグフレーム)構法 |
|---|---|
| 構法の特徴 | 幅の広い柱と独自の金属接合部材を使い、大きな開口部や、上下階で配置を変えた間取りに対応 |
| 保証・アフターサービス | 構造躯体・防水の初期保証30年。所定のメンテナンス工事と耐久診断などを経て、10年ごとの延長で最長60年まで保証 |
| 会社情報 | 住友林業株式会社の会社概要 |
住友林業のBF構法は、幅の広い柱「ビッグコラム」と、柱・梁をつなぐ独自の金属接合部材を使う木造の構法です。
柱と梁の接合を強固にすることで、大きな窓や開放的な空間を計画しやすくしています。
また、梁を優先して構造を組み立てる「梁勝ち」の仕組みを採用しています。
上下階の柱の配置を調整しやすく、1階に広いリビング、2階に複数の個室を設けるなど階ごとに異なる使い方に合わせた間取りにつながります。
保証は、構造躯体と防水を対象とする初期30年保証と、その後の延長保証で構成されています。
30年目に有料メンテナンス工事と耐久診断を行い、以降も所定の条件を満たすことで、10年ごとに最長60年まで延長する仕組みです。
積水ハウス
| 住宅の種類 | 鉄骨住宅と木造住宅「シャーウッド」 |
|---|---|
| 構法・階数 | 鉄骨1・2階建て、鉄骨3・4階建て、シャーウッドの木造1~3階建てを展開 |
| 保証・アフターサービス | 躯体・防水に関する箇所を対象とした初期30年保証。10年目・20年目の点検を受けることが継続条件。30年以降は、必要な有料点検・有償工事を経て10年ごとに再保証 |
| 会社情報 | 積水ハウス株式会社の会社概要 |
積水ハウスは鉄骨住宅と木造住宅「シャーウッド」の両方を展開しています。
鉄骨では1・2階建てと3・4階建て、木造では1~3階建ての住宅を扱い、希望する階数や空間のつくり方に応じた選択肢があります。
複数の構法を扱っているため、構造の選択から住宅の計画を進められる点も特徴です。
引き渡し後は、躯体・防水に関する箇所に初期30年保証が付きます。10年目と20年目の点検を受けて保証を継続し、30年以降は「ユートラスシステム」により必要な有料点検・有償工事を経て10年ごとに再保証を受けられます。
一条工務店
| 住宅の特徴 | 断熱材・窓・気密施工と熱交換換気を組み合わせ、室内外の熱の移動を抑える住宅 |
|---|---|
| 主な換気設備 | 熱交換換気システム「ロスガード90」。取り込む外気を室温に近づけて給気する |
| 保証・アフターサービス | 最長30年の長期保証。所定の無料点検、防水について必要と判断されたメンテナンス工事などを受けて保証を継続 |
| 入居後のサポート | 専用アプリ「i-サポ」でメンテナンス依頼や消耗部品の購入に対応。アフターサポートセンターも設置 |
| 会社情報 | 株式会社一条工務店の会社概要 |
一条工務店は断熱材や窓による断熱性能、隙間からの空気の出入りを抑える気密施工、熱交換換気を組み合わせた住宅を展開しています。
これにより壁や窓からの熱の移動と、換気による熱の損失をそれぞれ抑えることが可能です。
熱交換換気システム「ロスガード90」は、室内から排出する空気の熱を利用し、取り込む外気を室温に近づけてから給気します。
冬であれば、冷たい外気をそのまま取り込むよりも、換気に伴う室温の低下を抑えられます。
断熱・気密と換気を一体で計画することで、空気を入れ替えながら冷暖房の負荷を減らす構成になっています。
入居後は、専用アプリ「i-サポ」からメンテナンスを依頼でき、自宅に使われている設備の消耗部品も購入できます。
長期保証は最長30年で、防水については、15年目の点検で必要と判断された有償メンテナンス工事を受けることで、30年目まで延長できます。
注文住宅の予算は土地代・建築費・諸費用の総額で考える
注文住宅の総予算は、土地代・建築費・諸費用を合計した金額です。
建物本体に付帯工事や手続きの費用、入居準備の支出を加えることで、土地の取得から住み始めるまでに必要なお金を整理できます。
注文住宅の予算は工法や設計・オプションの内容に応じて安く抑えることができますが、それによって理想の住まいが手に入らなかったり、防犯・防災などの点で不足が発生したりするリスクもあります。
注文住宅にかける費用は事前に相場を確認した上で、慎重に検討するようにしましょう。
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