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家の処分の仕方6選!親の死後にいらなくなった家・空き家の処分費用も紹介

家 処分
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今回はいらない家の処分方法を分かりやすく解説していきます。

親の死後にいらなくなった家を相続したり、売れ残った家をそのまま放置していたりするケースは多いです。

いらない家を放置していると、固定資産税や物件の維持コストがかかってしまい、損をします。

売ってお金に変えられれば利用的ですが、築年数が古かったり立地が悪かったりすると買ってくれる人が現れないかもしれません。

この記事の監修者
岡佳 伸
監修者
社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表
岡佳 伸

社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 大手人材派遣会社、自動車部品メーカーなどで人事労務を担当した後に、労働局職員(ハローワーク勤務・厚生労働事務官)としてキャリア支援や雇用保険給付業務、助成金関連業務に携わる。現在は開業社会保険労務士として活躍。

各種講演会(東京商工会議所練馬支部、中央支部、公益社団法人東京ビルメンテナンス協会)講師及び各種WEB記事執筆、日経新聞、女性セブン等に取材記事掲載、NHKあさイチ2020年12月21日、2021年3月10日にTVスタジオ出演。特定社会保険労務士、キャリアコンサルタント、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士。

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いらない家の処分をおすすめする理由

いらない家は出来るだけ早く処分すべき理由を解説します。

現在、不要な空き家を放置する方が増えています。

空き家問題は地方だけでなく都市部にも拡大しており、近所の空き家を見るのも決して珍しくなくなってきました。

自分も家を放置しようと思っている方は注意が必要です。空き家を処分する期間が長くなれば、その分持ち主にとってのリスクは増大するからです。

参考:厚生労働省 空き家対策特設サイト「空き家の問題とは? 法改正について」

建物の劣化が猛スピードで進む

建物は人が使用しなくなると、一気に劣化のスピードが増します。

問題なく利用できた住まいでも、数か月放置するだけで外観が汚く見えて、どこからか悪臭が発生するようになります。

この状態が何か月も続くと、いざ売る時に価格がつかない可能性もあるので注意が必要です。

管理の手間がかかる

いらない家を劣化させないためには、定期的な管理が必要です。

自分でこまめにメンテナンスを行ったり、業者への管理依頼を考えましょう。

物件そのものだけではなく、庭や外構なども気を配りましょう。

動物が入ったり虫が繁殖すると、害虫や害獣駆除のための費用も必要です。

近所から苦情が来ることがある

空き家を放置すると、近所から苦情が来る可能性があります。

人が住んでない家が身近にあることを、快く思わない人もいるでしょう。

空き家の状態が続くと、周辺の治安の悪化にもつながります。

事件や事故の原因にもなってしまうので、十分に気をつけてください。

固定資産税がかかり続ける

不要な家を放置していると、その間は高額な固定資産税がかかり続けてしまいます。

全く使わない家のために税金を支払わなければいけないのは完全にムダなので、早めに納付をストップしたいところです。

また、家を長期間放置していると、庭の木が近隣住民の敷地へ倒れたりします。

その都度「どうにかしてくれ」という連絡が役所から届くので、持ち主は自腹で対応しなければいけません。

これら維持費は、放置期間が長引くほど高額になっていきます。

ムダな出費を出来るだけ早くやめるためにも、早急な処分をおすすめします。

放置期間が長いと売り時を逃してしまう

不動産業の将来の見通しは決して明るい訳ではありません。

今後は少子高齢化の進展や賃貸率の増加などにより、一戸建てはどんどん売れにくくなると考えられます。

いらない家を今現在放置している方は、要注意です。

売り時をみすみす逃していることを認識しましょう。

いらない家の処分の仕方6選

いらない家を処分するには、こちらの方法があります。

  • 仲介売却をする
  • 業者に買い取ってもらう
  • 家を解体して土地のみを売却する
  • 相続放棄も視野に入れる
  • 寄付をする
  • 一軒家の賃貸物件にする

ここから、それぞれの内容を解説していきます。

①仲介売却をする

最も利益を得られる処分方法が、仲介売却です。

仲介業者に売却を依頼し、全国の不特定多数に売り出します。成約に至ったあかつきには、売却代金を全てもらう代わりに一部を仲介手数料として業者に支払う仕組みです。

売り出してから成約するまでの期間は平均で3~6ヶ月となります。

利益が見込める処分方法ですが、条件が良くないと売れ残ってしまう可能性も高いので注意しましょう。

②業者に買い取ってもらう

いらない家を不動産会社にそのまま買い取ってもらうことも可能です。

仲介売却はマッチングが必要なので、いつ売れるかの予測ができません。

一方で業者買取は、相談した日に査定と契約が可能です。その日のうちに引き渡し日なども共有してくれるので、計画が立てやすく、トータルでも1ヶ月ほどしかかかりません。

また、仲介売却は相手が素人なので、壁のキズやフローリングの凹みに結果が左右されてしまいがちです。

一方、業者買取は相手がプロなので、見た目よりも構造の頑丈さや柱の劣化具合をしっかり見てくれます。

そのため、仲介売却で売れ残った家でも買い取ってもらえるケースは多いです。

ただ、業者買取でもらえる金額は仲介売却の6割ほどと低めです。

これは、仕入れ後に再販のためにリフォームをする際の費用を差し引いているからです。

スピーディさを選ぶか利益を選ぶか、じっくり考えましょう。

③家を解体して土地のみを売却する

築年数がだいたい20年を超えると、家の価値は0になってしまいます。

古くなった家はそのまま売るより、解体して更地にして売却するほうが早く高く売れることが多いです。

家の用途は限られていますが、更地なら新居を建てる、店舗を出す、駐車場にする…といった様々な用途が思い浮かびます。

更地にするには家の解体が必要ですが、解体費用は家の構造によって以下のようになります。

家の構造 1坪あたりの解体費用相場
木造 25,000円~40,000円
鉄骨造 30,000円~50,000円
鉄筋コンクリート造 35,000円~60,000円

ただ、自治体の中には空き家の解体費用を補助してくれるところもあります。一度問い合わせてみましょう。

また、買主との交渉次第では、解体費用を売主が全額負担するのではなく、分割負担にすることもできます。一度不動産会社に相談してみましょう。

④相続放棄も視野に入れる

いらない家は、相続放棄も視野に入れましょう。

不要な場合は相続可能の日から3ヶ月以内に対応してください。

3ヶ月以内の手続きであれば相続放棄は難しくありません。

初めからいらないことが決まっている家は、相続を放棄するのもひとつの方法です。

ただし、相続放棄をしても、空き家がある限りはメンテナンスや管理が必須と考えましょう。

現状維持分のコストがかかることに注意してください。

⑤寄付をする

どうしても売れ残ってしまう場合は、無償で寄付をするのも一つの手です。

寄付を募集しているのは自治体や公益法人などですが、常に受け入れがあるわけでないので注意しましょう。

そこでおすすめなのが、近隣住民に更地を寄付する方法です。

彼らにとっては無料で敷地を広げることができ、非常に魅力的な提案でしょう。

ただ、敷地が広がれば固定資産税が高額になることもあり、必ずしも受け入れてもらえるわけではないので注意しましょう。

⑥一軒家の賃貸物件にする

いらない家を賃貸物件にすることで、収益化が見込めます。

エリアにもよりますが需要が高ければおすすめです。

ある程度新しい家なら賃貸として貸し出すメリットはあります。

ただし、入居者が見込めない場合はコストがかかってしまうので注意してください。

あまりに古い家や田舎の物件は、別の方法を考えましょう。

いらない家の売却で節税できる

いらない家を売却することで、場合によっては節税が可能です。

控除制度を利用すれば、売却した時に利益が出ても課税対象額が抑えられるでしょう。

家の状態によっては非課税になる可能性も考えられます。

3,000万円の控除ができる

いらない家を売った時に収益が出た場合、所得税と住民税を支払わなくてはなりません。

しかし次の条件を満たせば、3000万円の控除が受けられます。

非課税となる場合もあるのでチェックしてください。

家を売却した際に売却益が出た場合は、その金額に対して所得税と住民税がかかります。

  • 現在主に居住している住宅の売却
  • 取り壊した場合は1年以内に売却
  • 空き家の場合は住まなくなってから3年以内の売却
  • 家族など特別な関係の人への売却ではないこと
  • 前年や前々年に同じ特例を受けていないこと

参照:国税庁公式サイト マイホームを売ったときの特例
より

以上の控除はマイホーム(居住用財産)の売却を前提としたものです。

手元にお金を残して節税したい人におすすめの方法です。

空き家売却の特別控除

空き家の場合でも以下の条件を満たせば、最大3,000万円の控除が受けられます。

  • 昭和56年5月31日以前に建築されたもの。
  • 区分所有建物登記がされている建物でないこと。
  • 相続の開始の直前において被相続人以外に居住をしていた人がいなかったこと。
  • 売却額が1億円超ではない
  • 譲渡所得の内訳書など行政が発行する証明書等が揃っている

参考:国税庁公式サイト 被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例

以上の他にも、詳細な要件があるので気をつけましょう。

特別控除にはいらない家が建てられた時期も関係するので、注意してください。

行政が発行する必要書類は、事前に準備しておきましょう。

いらない家を売る注意点

いらない家を売る時の注意点は以下の通りです。

不動産を売る時は売却相場を調べておきましょう。

相続放棄は家だけを対象に手続きできません。

名義変更は出来ているか

相続した実家を処分する場合は、必ず登記簿謄本の名義を変更しなければいけません。

登記簿謄本上の名義は、誰かが申請をしない限り、過去に申請したままになっています。

そのため、相続した実家の名義は何もしない場合は亡くなった親名義のままになります。

登記簿謄本の名義と事実上の所有者の名義が一致していなくても違法とみなされる訳ではないので、放置している方も多いです。

ただ、実家を処分するとなれば、名義人以外が処分することは許されないので、基本的には名義変更をしなければいけません。

名義変更はいつでもできますが、一般的には売却に出す前に変更しておくことをおすすめします。

※令和6年4月から相続登記の申請が義務化されます。相続(遺言も含みます。)によって不動産を取得した相続人は、その所有権の取得を知った日から3年以内に相続登記の申請をしなければならないこととされました。

購入希望物件の登記簿謄本は購入希望者もチェックするので、この時に真の所有者が分からないと不審がられる恐れがあります。

購入当時の書類があるか

不動産を売却した際には、売却価額と購入価額を比較して、どちらの額が大きいかによって税金の金額などが決まってきます。

そのため、古い実家でも購入当時の書類は確実に確保しておいたほうが良いのです。

重要な資料をわざわざ捨てるとは考えられないので、親が大切なものをしまっていた棚などをチェックしてみましょう。

それでも見つからない場合は、購入した不動産会社の名前さえ知って入れば、問い合わせてコピーを送付してもらうことができます。

※売った土地建物が先祖伝来のものであるとか、買い入れた時期が古いなどのため取得費が分からない場合には、売った金額の5パーセント相当額を取得費とすることができます。

前もって売却相場を調べておく

いらない家の売却は事前に相場価格を調べておきましょう。

価格の設定次第では早めに売れることもあるので、徹底したいポイントです。

物件の管理コストなどを買収するためにも、損失が出ないように気をつけてください。

相場以上の価格設定で売り出すと、なかなか家が売れない場合もあります。

不動産会社の査定を参考にし、周囲の似た物件の価格などをチェックしましょう。

物件だけの相続放棄は不可

相続放棄は、全ての遺産が対象になります。

いらない家だけを相続放棄することはできません。

他の不動産や資産を相続したい場合は、不要な家の処分方法を決めましょう。

相続放棄をする際は十分に注意してください。

参考:e-Govポータル 民法939条 相続放棄

売る時は家の中を空にする

家の売却前に、家財道具や日用品などを処分しましょう。

不動産の売却は、基本的に物件に何もない状態で行います。

ただし買主との交渉がうまくいけば、家財道具や電化製品などは残せることがあります。

契約時にヒアリングをし、必要なものがあれば残しておきましょう。

処分の費用や手間がかからないため、売主にとってもメリットがあります。

いらない家の処分にかかる費用

家の処分にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?

処分費用はそれぞれの家の間取りや面積によって異なるので一概にはいえません。ただ、物件の構造によってある程度の相場は決まっています。

家の構造 1坪あたりの費用相場
木造 25000円~40000円
鉄骨造 30000円~50000円
鉄筋コンクリート造 35000円~60000円

処分を検討する際は、一度業者に見積もりを依頼することをおすすめします。

家を処分する際は補助金・助成金を活用する

自治体によっては、空き家問題解決を促進するため、家の処分時に補助金・助成金が出るところもあります。

補助金を使うことで出費を大幅に下げられるので、ぜひ一度自治体のほうに確認しておきましょう。

また、自治体によっては条件にあった空き家(特定空き家)の処分時しか補助金がおりないところもあります。

依頼者が税金を滞納していないかなどを厳しくチェックするケースもあるので注意しましょう。

家財道具はより安く処分できる

建物の処分時に家財道具もまとめて処分する際は、費用がどうしても高くなってしまいます。

家財道具の処分に関しては、物件の処分とは別にリサイクルショップや不用品回収業者へ依頼することをおすすめします。

いらない家の処分におすすめの買取業者

「いらない家どうせ処分するなら買取って貰ったほうがお得?」と考える人は多いです。

家の処分は解体費用や家具の処分で費用が重なり、結果的に相続した人が損をしてしまうケースもあります。

そこで今回はいらない家を処分してもらうのにおすすめの買取業者を紹介します。

「家が劣化していて買取ってもらえないかも?」「不動産会社に買取を断られた」という人は必見です。

Alba Link

Alba Link

Alba Link は全国の訳あり物件を高速スピードで買取してくれる不動産会社です。

再建築不可物件や共有持分の物件も積極的に買い取ってくれるので、家の処分に困っている人におすすめです。

またAlba Link は不動産買取を9年行なっていた実績がある為、信頼性も高いです。

いらない家が買取してもらえない物件で困っている人は、気軽に相談してみてください。

訳あり物件買取センター

訳あり物件買取センターは株式会社ティー・エム・プランニングが運営するサービスで、訳あり物件でも買取ってくれます。

事故物件や売却困難物件も積極的に買取してくれるので、家処分に困っている人におすすめです。

また1億円まで現金一括買取をおこなっている実績があることから、高額査定でも現金で受け取ることができます。

とにかくいらない家を早めに現金化したい!という人は利用を検討してみてください。

不動産買取アイコム

不動産買取アイコム

不動産買取アイコムは、株式会社ライフパートナーが運営している訳あり物件買取サービスです。

不動産買取アイコムは、事故物件を特殊清掃しリフォーム・解体をおこなったあとに売却してくれるので高値で売れる可能性があります。

事故物件に強い不動産会社なので「事故物件になってしまったので処分したい」という人におすすめです。

家・一軒家の処分はスピード感も大切

家が古くなってくると、処分する選択肢の幅が少なくなってきます。

まず、需要がない・住宅ローン審査に通らないという理由で売ることができなくなります。

他人に貸し出す場合も同様で、募集をかけても人が集まらなくなります。

また、放置する時間が長いとその分、支払う税金・費用が増えるので、お得度が減ってしまいます。

一度いらないと思ったら、躊躇なく処分していきましょう。