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不動産売却

不動産売却では査定額だけ高い・相場より高すぎる会社に注意!見積もり額だけで選ぶと売却額が下がってしまう理由

不動産売却 査定額だけ高い
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不動産を売却したい場合は、まず不動産会社に査定額を算出してもらう必要があります。

この際、複数社の査定価格を見比べて査定額が高い不動産会社と契約をすることで、不動産がより高く売れやすいと言われます。

ただし、査定額が高いかどうかだけで契約する不動産会社を決めるのは、大きなリスクもあります。

複数社を比較して、1社だけ飛びぬけて査定額が高いといった不動産会社がいた場合、査定を依頼することでどのようなリスクが生じるのでしょうか?

今回は、不動産売却時に査定額だけ高い不動産会社がいた場合の対処法について詳しく解説していきます。

完了まで60秒!大手不動産会社の売却価格をスピード査定
Contents

不動産査定額は売却価格と100%イコールではない

不動産査定額と売却価格の違い
前提として、不動産会社の査定価格はあくまで各社の見積もりなので、正確な売却価格という訳ではありません。

不動産査定から実際の成約価格が決定されるまでの流れは、下記の通りとなります。

  1. 不動産会社によって査定がおこなわれる(査定価格の提案)
  2. 売主が最終的に売り出し価格を決定(または不動産会社の提案を承認)する
  3. 買主と合意した成約価格を決定する

まず初めに、不動産会社による査定がおこなわれ、査定価格を基準にして売り出し価格を決定していきます。

三井のリハウス「タイプ別売出提案価格」三井のリハウス「タイプ別売出提案価格」
売却プラン 査定価格 スタンダート チャレンジ スピード
売出提案価格 2,184万円 2,180万円~2,380万円 2,380万円~2,580万円 1,980万円~2,180万円
査定価格乖離率 99.8%~108.9% 108.9%~118.1% 90.6%~99.8%
90日以内成約割合 81% 72% 88%

例えば上記は三井のリハウス(三井不動産リアルティ)による査定価格を元にした売り出し価格の提案ですが、ほぼ査定価格通りに売り出すパターンと査定価格の108%~120%程度で売り出すパターン、査定価格の90%~99%程度で売り出すパターンの3通りがあります。

売り出しパターン メリット デメリット
ほぼ査定価格通りに売り出すパターン(99.8%~108.9%) ー(査定価格以上の価格で成約するのが難しい)
査定価格より高値で売り出すパターン(108%~120%) 査定価格より高値での成約が狙える 成約までの期間が長引きやすい※場合によっては売れ残りも
査定価格より低値で売り出すパターン(90%~99%) 通常の売却期間より短期に成約を目指せる 価格を下げることで損をする可能性がある

般的には高値での売却を目指す方が多いため、査定額と同等やそれ以上の売り出し価格を設定するパターンが多いです。

不動産売却価格は買主との交渉で決まる

不動産査定価格と売却価格が異なる大きな理由は、最終的な売却価格は買主と売主の合意によって決まるためです。

通常、物件の内覧が終わった後、買主が購入に前向きであれば購入申込書が売主側へ送付されます。

この購入申込書には買主が希望する条件が記載されており、その中に価格条件なども含まれていることが多いです。

希望価格は基本的に売主側の提案価格が妥当かどうかを基準に見られますが、場合によっては相場価格よりも低い価格を提案してくる買主もいます。

前述の通り、契約までの物件価格は基本的に売主側のみで決められるので、買主からの値下げ要求は妥当性があります。

ただし、適正価格以下まで値下げをしてしまうと売主側の損失となってしまうので、どこまで価格を下げるのかのラインを事前に決めておく必要があります。

不動産査定の依頼方法【3通り】

物件を市場に出す時の決める売り出し価格は、売り主が自由に設定できますが、売値が極端に高すぎたり、安すぎれば、買い手が付かずいつまでも市場に売れ残ってしまいます。

売り出し価格を決める方法として、業者依頼で売却価格の査定を行って算出された金額と、周辺エリアの相場額を参考に売り出し価格を決めるのがベストです。

ここでは、不動産査定を依頼する方法を3つご紹介します。

匿名シミュレーション査定

匿名シミュレーション査定は、近似する物件の売り出し価格を参照して瞬間的に査定額を算出する方法です。

不動産の匿名査定の仕組み
  • パターン1】申込情報をサービス運営会社が処理している
  • パターン2】AIや自動計算システムが査定額を計算している
  • パターン3】特定のマンションのみ査定額を算出している

氏名や住所の記入が不要なうえ、査定依頼を不動産会社行っても営業電話がかかってきません。

しかし算出される査定額は、物件条件や状態を基に近似する物件の売り出し価格を参考にして算出された金額になるため、エリア相場額よりも価格が前後する可能性が高いです。

近年ではAIを活用した匿名査定サービスが注目されており、下記のようなモデルを活用した開発も進んでいます。

不動産AI査定のモデル 内容 メリット デメリット
ヘドニック回帰モデル 不動産価格の要因(立地、面積、築年数、駅からの距離など)を変数として、回帰分析を行う 既存の不動産査定の仕組みと近く、違和感なく利用できる
  • 複数の価格影響要因がある場合、その力関係の判断などが必要
  • 外れ値(要因と価格の比例関係から漏れるケース)に対応しにくい
深層学習(ディープラーニング) 大量の取引データを学習することで、「この場合は○○万円」というように、価格を細かくパターン化
  • 外れ値などにも対応しやすい
  • 外観など画像・映像データも取り込める
  • 大量の学習データが必要
  • 結論を導く根拠が分かりにくい
類似物件比較モデル 過去の取引事例などとより直接的に結び付けて査定価格を算出 参考データと1対1で価格を算出するので分かりやすい 外れ値に影響しやすく、参考データが相場より高すぎたり低すぎたりすると影響を受ける
強化学習モデル 現在の市場の価格と過去の成約価格などの違いを学習して、その差異を用いて算出 価格変動の要因をどんどん学習していくので、継続的に査定精度が高まっていく 学習に時間がかかる
ハイブリッドモデル 複数のモデルを組み合わせて活用

実際、AI査定の算出価格も人力での査定と遜色ないケースが多くなっています。

AI査定と有人査定比較
AI査定と有人査定の比較
査定物件の情報
交 通 JR○○駅 徒歩9分
土 地 面 積 215.69㎡(65.24坪)公簿
土 地 基 準 面 積 215.69㎡(約 65.24坪)
土 地 権 利 所有権
方位/接面道路 南西側約6m公道
用 途 地 域
(建ぺい率・容積率)
第一種低層住居専用地域(建ぺい率 50% 容積率 80%)
構 造 / 階 数 木造/-
建 物 面 積 158.99㎡(48.09坪)公簿 (1階 95.23㎡・2階 63.76㎡)
間 取 り 7部屋
建 築 年 月 平成13年1月

1】東急リバブルのAI査定

東急リバブルのAI査定の結果東急リバブルのAI査定の結果

結果:2,036万円~2,300万円

2】ハウスドゥのアプリ「10秒でDo」のAI査定

10秒でDoのAI査定の結果10秒でDoのAI査定の結果

結果:2,179万円~2,291万円

3】三井のリハウス(三井不動産リアルティ)の机上査定

査定価格の算出-三井のリハウス査定価格の算出-三井のリハウス

結果:基準額2,184万円

AI査定と有人査定の比較結果
  • 東急リバブル AI査定:2,036万円~2,300万円
  • 10秒でDo AI査定:2,179万円~2,291万円
  • 三井のリハウス 有人査定(机上査定):2,184万円

机上(簡易)査定

机上査定は、査定対象の物件を担当者が閲覧せず、住宅地図や登記簿謄本、周辺の過去の取引事例などの資料を参考に査定金額を算出する方法です。

机上査定で用いる項目
  • 依頼者自身の自己申告(Webフォームへの入力内容など)
  • 書類に記載されている情報
  • 各不動産会社が持ち合わせているデータベース

前述した匿名シミュレーション査定に似た方法を取りますが、コンピューターとは違い、人間が査定額を算出してくれます。

なお、算出された金額には、騒音や振動、眺望、デザイン性、リフォームの有無が査定額に反映されていません。

メリット
デメリット
・自宅まで訪問される心配がない
・短時間で売却の相場がわかる
・詳細部分まで評価してもらえない
・査定後に売却価格が変動する場合がある

訪問査定

訪問査定は、不動産会社の担当者が現地に赴いて、物件の状態やエリア環境などを細かく調査して査定額を算出してくれる方法です。

細かく物件を調査するので、結果が出るまで時間がかかります。

しかし、物件状態を確認してから売り手とのヒアリングも実施してから査定を実行するので、査定方法の中では高精度の部類に入ります。

メリット
デメリット
・高い精度で査定額を算出できる
・売り出し価格の変動が起きにくい
・営業の電話がかかってきやすい
・売却に迷っている人には不向き

不動産査定を依頼する際のポイント

買い手を募るためにも、エリア相場に適した売り出し価格で物件を市場に出すのが適切です。

価格は売り手が自由に設定できますが、専門家の目利きで算出された金額参考に自分で売り出し価格を決めるのが賢い売却方法です。

ここでは、不動産会社に査定依頼を出す時の心得を3つご紹介します。

ポイント1】査定依頼は必ず複数社に申し込むこと

売り出し価格の査定を依頼するときは、必ず複数の不動産会社に依頼しましょう。

たとえ、付き合いが長く、信頼における不動産会社に依頼する前提であっても、物件の資産価値を正確に測るなら、複数社に依頼申し込みを行うのが妥当です。

理由としては、不動産会社によって注目している項目が異なるからです。

見ている項目が異なると、価格が大きく変わってきます。

実際に複数者会社に査定依頼をした結果、100~300万円近くの開きが見られます。

ポイント2】売却相場の確認を前もって実施すること

不動産会社に査定額の算出を依頼しますが、売り出し価格の最終決定権は売り手自身に委ねられています。

買い手を募るためにも、物件があるエリアで売りに出されている不動産の売り出し価格相場を調査して基準点を把握しておきましょう。

相場価格が分かれば、会社依頼で算出された査定価格が相場額と比較した時、適切であるかどうか判断できます。

ポイント3】信頼できる不動産会社に依頼する

査定依頼を出すなら、信頼できる不動産会社に依頼するのが妥当ですが、「信頼できる」というのはどの点を見て、「信頼に足る会社であると見極めるのか」少々判断しにくい部分があります。

判断基準としては、営業実績、営業団体への加入、レインズに物件情報の記載をしていること、査定根拠を説明してくれるなどが挙げられます。

不動産の査定額だけを高く吊り上げる悪徳業者も存在する

不動産会社が提示する査定額は、「うちの会社が通常通り売却できた時の予想価格」という意味合いを持ちます。

ただ、不動産会社が提示する査定額には、法的な証明能力はありません。

無料査定は不動産会社の良心によって支えられているサービスであり、中には故意に嘘の価格を提示する不動産会社も存在するのです。

査定額を吊り上げて契約をとろうとする業者が存在する

一括査定サービスの登場もあり、最近では査定額を比較して高値で査定してくれた業者と契約することで、高く売れやすくなるという考えが一般化しています。

査定額=売却価格と考えればその通りなのですが、中にはその考えを悪用して他社よりも高値を提示して契約をとろうとする業者がいます。

仲介売買業の利益は、成約時に契約者から支払われる仲介手数料となります。

逆に言えば、利益をあげるためには何としても査定時に依頼者の気をひいて、契約を結ぶしかありません。

平均よりも2割ほど査定額が高い業者は危険

ただ、不動産会社の査定額は各社バラバラで、比較をすれば高い業者、低い業者に分けることができます。

単純に査定額の高い業者とワザと吊り上げている業者の違いを見抜くのは難しいですが、目安としては、純粋に査定額の高い業者は平均の1割増し程度で、2割増し以上になると悪徳業者の可能性が高くなります。

不動産会社の査定額がバラバラでも、基準地価や過去の成約事例などを知っていれば、ある程度の価格帯に収束するのが普通です。

それが1社だけダントツで査定額が高いとなると、かなり故意である可能性が高いのです。

査定額を比較すれば高く売れやすくなるのは確かですが、「常識の範囲内」で比較する必要があります。

査定額だけ高い不動産会社を選ぶと失敗してしまう理由

査定額をしょせん見積もり価格だと考えれば、査定額だけ高い不動産会社を選んだとしても、そこまで大きなデメリットはないように感じます。

しかし、査定額だけ高い業者を選ぶと、不動産売却で失敗する可能性は一気に上がってしまいます。

理由1】割高物件と購入希望者にみなされる

中古の不動産売買では、売主のほうは「いらない物件を処分したい」程度にしか考えていないことも多いですが、買主にとっては大金を要する大きなイベントです。

そのため、売主に比べて買主のほうが知識の吸収に力を入れています。

その中で相場の2割増し前後の物件を売り出したとしても、割高とみなされて相手にされません。

これを防ぐには、査定額が高い根拠を必ず確認する必要があります。

査定額が高額な根拠として正しいもの
  • 高く売れる戦略がある
  • 他社には見抜けなかった不動産の良さを見抜いている

査定額が高い業者を選ぶ際は、その業者が適正価格を理解した上で、高く売れる確信があるかどうかが重要です。

査定額が高額な根拠として誤っているもの
  • 適正価格を見誤っている
  • 調査項目や参考データが他社と比べて不足している
  • そもそも根拠が曖昧、根拠がない

一方、実績がないからこそ適正な見抜きが出来ず、査定額が高くなるというケースもあります。

この場合は、査定額と売却価格に大きな乖離が生まれてしまいがちです。

理由2】売り出し価格を修正しても悪影響は残る

高すぎる査定額のまま売り出しても、割高と見抜かれれば売れ残りが続いてしまいます。

この状況を改善するには、売り出し価格を修正する必要があります。

売り出し価格を修正しても悪影響は残る

この時に重要なポイントとなるのが市場の存在です。

不動産の評価は売却前に仲介業者によって付けられますが、販売期間中につけられる自然な評価というのも存在します。

SUUMOなどのポータルサイトでエリアを絞り込めば、そこで売り出されている物件や土地をリアルタイムで確認することができます。

多くの購入希望者はエリア情報を継続的に見ていきます。人気の不動産は飛ぶように売れる一方で、いつまで経っても売れない物件はかなり目立ってしまいます。

その上で適正価格に値引きしたとしても、売れ残りというレッテルが貼られてしまい、上手く売れない可能性が高くなります。

では、上手く売れない時にどうするかと言えば、更に値下げをするのがセオリーです。

このようになフローで、査定額だけ高かった業者と契約してしまうと、売れ残ってしまい、最終的に適正価格よりも下がってしまうということになるのです。

理由3】相手が悪徳業者である可能性もある

そもそも査定額が平均よりずっと高いということは、その会社に最初から売却の意思がない、顧客を欺こうとしているということも考えられます。

業者が査定額を吊り上げるのは契約を競合より早く取るためですが、一部には顧客の個人情報や口座預金をだまし取ることを目的とした悪徳業者(非正規業者)というのも存在します。

他社に比べて圧倒的に査定額が高かったり、信じられないほど上手い話しをしてきたりする業者は悪事を働く可能性が通常よりも高いのです。

査定額だけ高い不動産会社と契約しないポイント

査定額だけ高い業者と契約した場合のリスクは前述の通りです。

ただ、ある業者は査定額だけ高いのか、普通に査定額が高いのかという見分けは、素人には少々ハードルが高くもあります。

ここからは、査定額だけ高い業者を見抜いて、契約するのを防ぐためのポイントを紹介します。

周辺エリアの売り出し物件の価格を参照する

一括査定サイトで査定を依頼する場合、1回で同時申込できる業者は6社ほどです。

6社の中で査定額が高い業者がいたとしても、「そんなものか…」と納得してしまう方は少なくありません。

そんな時はSUUMOなどでエリアの売り出し物件を、同じ地域・築年数の条件で絞り込み検索してみましょう。

出てきた数十社と比較をしても査定額がずば抜けて高いのであれば、その業者と契約するのはリスクがあります。

不動産会社の実績をチェックする

不動産仲介業は会社によって得意・不得意があります。

例えば、1年間の仲介件数の99%がマンションで、残り1%が戸建てや土地という業者も少なくありません。

こうした業者でも戸建て・土地の査定を広く募集しているケースは多いですが、経験・データがない分、誤った目利きをする可能性は十分あります。

他社と比べて大きな乖離がある会社の実績は調べておいて損はありません。

査定書を持ち寄って査定額の根拠を聞く

不動産の査定を業者に依頼すると、結果は査定書と呼ばれる詳しく査定根拠や項目などを記載した書類にまとめられて、返ってきます。

査定額が高くて怪しい業者に対しては、他社の査定書を持ち寄って、なぜ評価の食い違いが起きているかなどを聞いてみましょう。

この時、本当に高く売れるプランがある業者なら、理路整然とその理由と答えてくれます。

一方で、「慣習として…」「業界的に…」など、素人が聞いて良く分からない表現で説明してくる業者は、査定額に明確な根拠がない可能性が高いので、契約を見送る方向で考えておいたほうが良いでしょう。

しつこい営業には毅然と対応する

創立間もない、営業マンが若い不動産会社だと個人の売上や件数実績に応じてインセンティブが入る給与体系のところも多いです。

大手と呼ばれる会社でもしつこい営業をすることがありますが、特にこうした会社は査定額を吊り上げたり、何度も電話をしたりして契約を取ろうとすることが多いです。

しつこい営業に対して「今忙しいので…」「検討中です…」などの甘い対応をしてしまうと、また何度もかかってくる可能性があるので毅然と対応する必要があります。

それでも向こうが強引な営業をやめない場合は、自治体などに相談することをおすすめします。

不動産売却では業者選びこそが最も重要ですが、営業をかけられて受動的に契約を結んだ方は能動的に選んだ方と比較して成功率がかなり落ちます。

査定額が高い不動産会社と契約する場合の注意点をおさらい

ここでは、査定額が高い不動産会社との契約に関する質問を5つ紹介します。

高額査定を出している会社の目的は?

高額査定を出している不動産会社の主な目的は、他の競合会社よりも高い利益を見込んで売主から物件を引き受けることです。

査定額を高くすることで、売主からの依頼を獲得し、その後で販売価格を下げるか、または長期間販売活動を行い、最終的に売主が価格を下げることを待つ可能性があります。

また、高額査定を提出する別の目的は、物件を「囲い込む」ことです。

囲い込みとは、ある一定の物件を独占的に取り扱い、買主を見つけるまでの期間、その物件に対するすべての情報を一手に握るというものです。

これにより、会社は物件についての情報を独占し、高額な手数料を独占できます。

高額査定を出す会社に騙されないようにするには?

高額査定を出す不動産会社に騙されないためには、まず、数社から査定を受けてみることが重要です。

各社がどのような価格を提示しているのか比較し、極端に高い査定額を出す会社がいる場合は、その理由を詳しく聞くことが重要です。

また、その会社が市場動向を的確に把握しているか、物件の評価が適正であるかどうかを見極める必要もあります。

さらに、高額査定を提示する理由として物件の特性や立地条件、市場の動向等具体的な根拠が示されているか確認し、納得できない場合は、他社からの意見を取り入れましょう。

査定額が高いからといって、急いで契約するのではなく、納得のいく説明を求め、必要なら専門家の意見も求めることが重要です。

一括査定サイトの中にも高額査定を出している会社がいる?

一括査定サイトを利用する際も、高額査定を出す会社は存在します。

一括査定サイトは、多数の不動産会社から査定依頼が出せ、価格の比較が容易に行えます。

提示された査定額の中には、市場価格を大きく上回る査定額を提示する会社が混在することもあります。

そのような場合、その会社がなぜ高い価格を提示しているのか、その理由が具体的で信頼できるものであるかどうかを確認することが重要です。

また、評価が高いだけでなく、会社の評判や信頼性も確認し、不動産取引における経験や実績も考慮しましょう。

会社によって提示してくる査定額に違いがあるのはなんで?

会社によって提示してくる査定額に違いがある理由は、会社の査定基準や物件に対する評価、また市場理解に差があるためです。

不動産査定は、主観的な要素も含まれており、物件の条件や立地、築年数、周辺の環境等に基づいて決定されますが、これらの要素に対する評価は会社によって異なります。

また、会社によっては特定の地域や物件タイプに強みを持っているため、そのような会社は、他社よりも高い査定額を提示する傾向があります。

しかし、査定額が高いからといって、必ずしもその会社が最適であるわけではなく、各社の査定額とサービス内容を比較検討することが重要です。

高額査定を出す会社と契約したときに起きるトラブルは?

高額査定を出す会社と契約した場合、売却期間が長引いたり、最終的な売却価格が査定価格よりも大幅に減額する可能性が高いです。

初めて高額査定を提示され、それに基づいて契約した場合、その価格での買い手が見つからず、長期間売却できないという状況が発生します。

また、高額査定を提示した会社が両手取引を目指す場合、売主の利益を二の次にして、自社の利益を優先する可能性があります。

その結果、売主は期待していた売却価格を得られない可能性があります。

これらのトラブルを避けるためにも、査定額だけでなく、不動産会社の評判や実績、取引方法などをよく調べ、複数の会社から見積もりを取りましょう。

業者との契約の重みを把握した上で査定額をチェックすべし

不動産売却を成功させたいと思っても、実際に販売活動をおこなうのは契約した仲介業者になります。

そのため、不動産売却の結果は業者選びで決まってしまうと言っても過言ではないのです。

業者選びの大きな材料が各社の査定額ですが、それだけで契約をしてしまうと大失敗する可能性も十分あります。

契約の重みを十分理解した上で、査定額を参考材料にして業者選びを進めていきましょう。

完了まで60秒!大手不動産会社の売却価格をスピード査定