不動産の一括査定サイトは現在30以上あり、それぞれ特徴が異なっています。
査定に対応している不動産タイプや地域も若干異なるので、最初にどのサイトを選ぶのかしっかり選ぶ必要があります。
何より登録会社がそれぞれ違うので、Aのサイトで良いと思って契約した会社が、Bのサイトでは見つからないこともあります。
契約する不動産会社が変われば最大300万円以上売り上げが変わることを考えると、最初のサイト選びは非常に大切なのです。
そこで今回は、賢い一括査定サイトの選び方をわかりやすく解説していきます。どこも同じように見える不動産査定サイトですが、これを読めば考え方が180°変わりますよ!
※一括査定サイトの詳しいサービス内容などは、こちらにまとめています!
あなたに合った不動産一括査定サイトの選び方!状況に応じて使い分けよう
一括査定サイトは前述の通り少しずつ性能が違ってきます。変わったタイプの物件も査定できる、全国対応している、匿名で査定依頼できる…などの性能を、状況に合わせて使い分けると便利です。
今回は、それぞれの状況別におすすめできる一括査定サイトをまとめてみました。どのサイトを使えばよいか迷っている方は、ぜひ参考にしてください!
地方・郊外に住む方は登録社数の多いサイトを利用しよう
一括査定サイトは基本的にどこも全国対応しています。
ただ、これは査定フォームで47都道府県を選べるようになっているだけで、実際には対応する業者がいないことも多いです。
首都圏以外だと地方都市や各県の県庁所在地は辛うじて依頼できる業者がいますが、地方の更に郊外となると1社も対応していないことがほとんどです。
不動産仲介業は仲介した物件のアクセスが良いとその分高く売れ、会社にも利益が入るので、全国規模の大手も地方に対応していないことは多いです。
こうした地域の物件を査定したい場合は、なるべく登録業者数の多いサイトを利用しましょう。
サイト名 | 登録会社/店舗数 |
---|---|
すまいvalue | 6社/875店舗※:2023年4月10日時点(賃貸専門店舗を含む) |
おうちクラベル | 1,400社以上 |
home4u | 約1,000社 |
SUUMO | 2,800店舗以上 |
ライフルホームズ | 1,678社 |
アットホーム | 約1,800社 |
スマイティ | 約1,500社 |
こちらの5サイトは、一括査定サイトの中でも特に登録者数が多いです。
ダントツ1位のSUUMOはもちろんですが、アットホームも独自の登録会社が多いので地方の方にとっては利用しやすくなっています。
これらのサイトを使えば、田舎の家も複数社に一括査定を依頼しやすいですよ。
農地・事務所・倉庫など変わったタイプの不動産を査定するコツ
どのサイトも、マンション・土地・一戸建ての3種類には査定対応しています。
ただ、それ以外の農地や倉庫などの査定対応は、サイトによってマチマチです。
分譲マンション | 戸建て | 土地 | 1棟マンション・アパート | 事務所 | 店舗・工場・倉庫 | 農地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
すまいvalue | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
おうちクラベル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
SUUMO | 〇 | 〇 | △ | △ | △ | △ | △ |
ライフルホームズ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
home4u | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
アットホーム | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | △ | △ |
スマイティ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※〇:記載あり・△:記載なし
こちらは大手査定サイトの対応状況をまとめたものです。
事務所・店舗・工場・倉庫が査定できると明記しているのはライフルホームズ・home4u・スマイティのみで、更に農地の査定も可能なのはスマイティのみとなっています。
その他のサイトだと、農地や事務所は「その他」をチェックして査定依頼することになりますが、依頼した不動産会社が本当にこうした不動産タイプを査定してくれるかはわかりません。
ある程度の実績がある仲介業者なら、いつも農地の売却をしていなかったとしても、できないということはないでしょう。
ただ、農地売却が得意じゃない業者に無理やり査定を依頼しても、恐らく良い結果にはなりません。
変わったタイプの不動産を査定してもらうときはそれぞれのサイトの査定フォームをチェックし、ピッタリ合う選択肢があるかを確認しましょう。
すまいvalueなら最大手6社に一括査定ができる
サービス概要 | 内容 |
---|---|
使用料 | 無料 |
対応地域 | 47都道府県 |
入力時間 | 約60秒 |
同時依頼件数 | 最大6社 |
利用者数 | 年間取引数11万件以上 |
査定可能な不動産の種類 |
|
「すまいvalue」は、不動産業界最大手の6社に査定依頼ができる一括査定サイトです。
- 三井不動産リアルティ(三井のリハウス)
- 住友不動産販売
- 東急リバブル
- 小田急不動産
- 野村不動産ソリューションズ(株)
- 三菱地所ハウスネット
運営に携わっている6社それぞれが、査定から売却活動、売買契約締結後のアフターサービスに至るまで、充実したサービスとサポート体制を設けています。
また共同運営に関わっている6社の合計店舗数は全国875と非常に広く、結果内容で気になる部分があれば、最寄りの店舗に査定結果に関する疑問や悩みの相談ができます。
おうちクラベルはAI査定ができる
サービス概要 | 内容 |
---|---|
使用料 | 無料 |
対応地域 | 47都道府県 |
入力時間 | 約60秒 |
同時依頼件数 | 最大15社 |
利用者数 | 年間20万仞以上 |
査定可能な不動産の種類 |
|
おうちクラベルは、AI査定と一括不動産査定ができるサイトです。
最大で15社から不動産の査定をしてもらう事ができます。
また、不動産の一括査定だけでなく、AIによる査定も合わせて行うことができるのでより精度高く依頼する不動産業者の選定を行う事が可能です。
不動産売却が成功するかどうかを左右するのは合い見積もりをしたかどうかが一つの大きな要素となります。
優柔不断な方におすすめ!一括で10社以上に査定依頼できるサイト
一括査定依頼できる業者の数は、平均で最大6社ほどとなります。
ただ、なかには6社以上にも一括で査定依頼できるサイトがあります。
- リガイド(最大10社)
- 不動産広場(最大10社)
- スモーラ(最大9社)
サイトによってそれぞれ登録会社が違っていたり、サイトから査定依頼をしても「他にも良い会社があるかも…」と不安になり、どこと契約すればよいか決断できない方は多いです。
こうした方は、依頼数の多いサイトを利用することで、業者選びがやりやすくなりますよ!
それでも迷ったらお得なキャンペーンで選ぶのも一つの手!
それでもどのサイトを使えば良いか迷う方は、各サイトが提供している季節ごとのキャンペーンで選ぶのも一つの手です。
過去には、以下のサイトがキャンペーンを実施しました。
サイト | キャンペーン名 | キャンペーン内容 |
---|---|---|
SUUMO | プレゼントキャンペーン | 成約後にアンケートを答えると、先着で景品をプレゼント |
オウチーノ | 不動産売却応援キャンペーン | オウチーノ経由で契約・成約した方に現金5万円をプレゼント |
ノムコム | 住みかえ応援キャンペーン | ノムコム経由で専任媒介契約を交わした方に季節ごとの豪華景品をプレゼント |
こうしたキャンペーンだけで選ぶのは危険ですが、どうしても決めきれないのであれば、自分が欲しい景品で選んでも良いでしょう。
不動産一括査定サイトの選定基準
一括査定のシステム自体は、ある程度の知識とWEBスキルがあれば1人でも作成できます。
高利益が見込めることもあり、大小さまざまなIT企業が一括査定サービスを提供しはじめていますが、その多くは不動産知識が全くない素人が運営しています。
素人が運営しているサイトは登録されている不動産会社と連携が取れていないことが多く、「今は売却を検討している段階」と言ったはずなのに、不動産屋の営業マンがガンガン勧誘してくることも良くあります。
不動産査定サイトの数が増えた現在、しっかり登録会社を監視しているか、登録会社と提携しているかなどを見抜くのが難しくなっています。
サイト利用のトラブルを無くすために、これから紹介する9つのポイントをしっかり抑えておきましょう。
対応しているエリアの幅
利用を検討する不動産一括査定の選定基準で最初に押さえておきたいポイントは、査定額の提示に対応しているエリアの広さです。
との不動産一括査定でも、日本全国47都道府県に対応している状態ですが、市区町村で物件情報を詳細に調べた際、一部の地域によっては、システムが対応していない場合があります。
またサイトによって、都市部に強いモノと、地方エリアに強いものなど、サイトによって一部違いがあります。
サイトを選ぶときは、売却したい物件があるエリアに対応しているかどうかを見てからサイトを選びましょう。
提携を組んでいる会社の数
2つの基準として提携を組んでいる会社の数を調査・比較しましょう。
そもそも、不動産一括査定サイトは、売却を検討している方と、不動産会社を結びつけるマッチングサイトのようなものです。
サイトごとに提携を組んでいる会社数が異なるうえ、会社数が多ければ多いほど、マッチングする会社の数が多く、選択の幅が広がります。
またサイトを活用するときは、1サイトにこだわらず、複数のサイトを並行利用しましょう。
得意な物件種別
不動産売却を行うときは、売却を検討している物件の取り扱いが得意なところを選ぶようにしましょう。
取り扱いが得意なところで売却を行えば、物件の特色に合った売却方法で買い手探しができるうえ、最適な活用方法を提示してもらえます。
サイト選びも同様で、サイトごとに得意とする物件種別があり、サイトの毛色に合わせて不動産会社が参画しています。
サイトの中には、マンションの売却。買取を得意とする不動産会社のみが集まっているものや、都市部の物件売却を得意とする会社が集まっているところなど、様々なサイトがあります。
併せて、不動産会社から得られるアドバイスも、三者三葉なので、対象の物件種別の取り扱いを得意とする会社が集まっている毛色のサイトを複数活用して様々な意見を取り入れてみましょう。
サポート体制があるかどうかで選ぶ
WEBページ内で唐突に外部の査定サイトを紹介したり、記事の下部に広告が貼ってあったりするようなものはあまり信用ができません。
査定サービスの質だけでなく、その他の電話問い合わせサービスなども提供しているところを選ぶのがおすすめです。
こちらは査定サイト「イエイ」のトップページですが、この会社は査定サービスのほかに電話相談サービスや個別相談デスクを提供しています。
このように、スタッフが不動産に対する知識があると、営業や記事内容のチェックも比較的しっかりしています。
もちろん電話サービスを利用すれば、第三者として中立のアドバイスを貰えるので、単純にためになる部分も大きいです。
査定できる不動産タイプが少ないサイトは利用しない
サイトの中には一戸建て・マンション・土地の3種類しか査定対応していないところも多々あります。
マンションと言っても居住用の分譲マンションか投資用の一棟マンションかによって査定額は大きく異なるので、一緒くたに査定依頼をしても正確な価格は算出できません。
選べる不動産タイプが少ないのは未だ規模が小さいか、運営者が不動産に関して良くわかっていないケースが多いので、利用はおすすめできません。
おすすめなのは一戸建ての他に店舗や倉庫があったり、マンション(分譲)の他にマンション(一棟)やアパート(一棟)が選べるサイトです。
不動産の仕組みをある程度わかっていればこのように居住用と投資用で物件をカテゴリ分けするので、素人が運営しているのではないとわかります。
大手の登録社数で選ぶ
査定サイトは、最初のうちは小規模の業者だけ登録されており、規模が拡大してくれば大手業者から営業が来て契約を交わす…という手順を取ることが多いです。
そのため、登録会社に大手が並んでいる場合は、ある程度規模が大きく、プロの不動産屋にも認められるクオリティだと考えて良いでしょう。
例えば、有名な5査定サイトにはこちらのような大手業者が登録されています。
主な大手登録会社 | |
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SUUMO |
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ライフルホームズ |
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home4u |
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アットホーム |
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スマイティ |
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最初から「ソニー不動産に査定を依頼したい!」などと思っているならその会社に直接査定依頼する方がスムーズですが、一括査定サイトを選ぶ際にも自分が目星を付けている大手がいるかどうかは一つの指標になります。
信頼性と実績
不動産一括査定サイトの信頼性は非常に重要です。
サイトの運営会社や提携している不動産会社の実績や信頼性を調査しましょう。
運営会社の歴史や評判、過去の取引実績などを確認し、信頼性のあるサイトを選びましょう。
また、提携している不動産会社の数や評価も参考になります。
利便性と使いやすさ
不動産一括査定サイトの利便性と使いやすさも重要な要素です。
サイトの操作が簡単で直感的であり、査定依頼の手続きが迅速に行えるかどうかを確認しましょう。
また、査定結果がわかりやすく提示され、複数の査定結果を比較することができるかもチェックしましょう。
査定の詳細性と透明性
不動産一括査定サイトから受け取る査定結果は、できるだけ詳細で透明性があることが望ましいです。
査定金額の根拠や、査定に使用された基準やデータなどが明確に示されているか確認しましょう。
これによって、査定結果の信頼性を判断しやすくなります。
選び方を間違えると大きなリスクも!一括査定サイトは慎重に選ぼう
間違って質の低い一括査定サイトを選んでしまうと、以下のようなリスクがあります。
- 個人情報が流出する
- 査定額をつり上げられる
- 依頼通りに対応してくれない
ただ、そんなリスクのある一括査定サイトですが、不動産を高く売る際は利用が必須なのも事実。実際にサイトを利用した方には最大で相場より300万円高く売れたという声もありました。
そんな便利な一括査定サイトですが、逆にサイト選びに失敗すると出足からつまずいてしまうので、上で挙げたポイントを参考にして、慎重に選ぶようにしましょう。