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旗竿地とはどんな形?買うと後悔?旗竿地の定義とメリット・デメリットをわかりやすく紹介

【更新日】2023-11-29
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旗竿地
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旗竿地とは、その名のとおり旗のような形状をしている土地を指します。

正方形・長方形の土地に比べて評価は低くなりがちですが、一方ではそうした土地にはないメリットも存在します。

今回は、旗竿地のメリット・デメリットを分かりやすく解説していきます。

旗竿地とは道路に接する部分が細長い土地のこと

旗竿地とは、道路に接する部分が細長い土地のことです。

上から見た時、旗のような形をしていることから、旗竿地と呼ばれています。

旗竿地は自然とこうした形状になるケースは少なく、主に土地を分割することで生まれます。

旗竿地が生じる仕組み

ある土地をまるまる相続した時、「土地を全て利用する計画はないので、一部だけ所有しておき、他は売り出していこう」という判断をすることがあります。

土地を分割する際は一部が道路に接している必要があるので、何とか接道状態を維持しようとした結果、旗竿地のような不自然な形になってしまうのです。

旗竿地のメリット

購入価格が整形地よりも安い

土地は大きく、整形地と不整形地に分けることができます。

旗竿地は不整形地に属するため、同じ面積・立地の整形地よりも価格が低くなります。

旗竿地の中の道路に接している細長い路地部分は、建築基準法的にも活用の用途はほぼありません。

ただ、旗竿は路地部分を含めて割返すので、安くなります。

旗竿地の坪単価

売却する側にとっては不利ですが、購入するほうからすると近隣より安値で土地が手に入るのでラッキーです。

旗竿地の路地部分を活かすことができる

上記の図にあるように、住まいを建てられる部分は整地と変わりませんが、旗竿地には路線部分が含まれるので、こちらを活用することも可能です。

旗竿地の活用方法

例えば、旗竿地の路線部分に駐車場を置けば、整地よりも広々と居住スペースを利用することができます。

このように、路線部分を活かした上手なプランニングが可能です。

道路から離れているので家の中が静か

旗竿地には路線部分があるので、道路から一定の距離があります。

そのため、整地よりも静かに室内で暮らすことができます。

旗竿地のデメリット

旗竿地を活用前提で購入して上手くいかないケースも多い

上記のように旗竿地を上手く活用できたら費用も安く済んでお得ですが、そう必ずしも上手くいく訳ではありません。

狭い土地を上手く活用しようとすればするほど、シンプルな土地利用からほど遠くなってしまうので、結果的に破綻してしまう可能性は高まります。

上手く旗竿地を活用するには、最初から綿密に計画を立てておく必要があります。

外構工事費が高額

旗竿地の外構にフェンスを貼る場合などは、整地に比べて距離が長くなるので費用が高額になります。

路線部分は鳥観図などで見ると細くて狭いですが実際は結構広いので、見積もりを見誤らないように注意しましょう。

隣家からの距離が近くなりがち

旗竿地は住宅街の中にポツンをあることが多く、近隣との距離が近いです。

1つの区画内で切り取った整地と旗竿地にそれぞれの世帯が暮らしているケースもあり、プライバシーや騒音は注意がかなり必要です。

採光・通風の工夫が必要

旗竿地は道路の奥側にある上、周りを家に囲まれており、日当たり・風通しが悪くなってしまいがちです。

旗竿地で快適に暮らすには、どうすれば日光や風が来るか工夫する必要があります。

路線部分に駐車場を置くと歩行者通路はかなり狭い

路線部分に駐車場を置くと、歩行者の通路はかなり狭くなってしまいます。

駐車場自体も狭くなるケースが多く、大型車が駐車できない可能性もあります。

利用・工事コストが高くなりがち

整地であれば導入できるはずの重機が旗竿地には導入できないので回り道をしなければならず、かつ職人がする作業量も多くなるのでコストと時間がかかってきてしまいます。

旗竿地に家を建てる際は、十分注意しましょう。

旗竿地を購入する際の注意点

旗竿地は使い方次第では便利ですが、利用に際して確認しておきたい事柄もいくつかあります。

思い通りの物件が建てられるとは限らない

建築基準法では、各方面の路地幅が全て2m以上ないと建てることができません。

旗竿地は形状がいびつなので、見た目では結構広々していても実際に建てられる物件はかなり制限されたものになってしまう可能性があります。

旗竿地を有効活用しようと思ったら、当初希望していたデザインを諦めなければいけないこともあるので注意しましょう。

リビングなど生活拠点を2階に移す可能性も考慮する

1階にリビングやバスルームがあり、2階にそれぞれの部屋があるのが一般的です。

しかし旗竿地は1階部分の日当たり・風通しが極端に悪いことも多く、生活の中心が2階に置かれるケースもあります。

旗竿地は状況に合わせて、柔軟に使い方を換えていく必要があります。

重機を利用できるかチェックする

家を建てる際はクレーンやショベルカーを利用するのが一般的です。

ただ、旗竿地の場合は重機が入れられないケースも存在するので、事前に確認しておくことをおすすめします。

事前確認をしておかないと、予想外に工費・工期がかかった場合に対応できなくなってしまいます。

電気・水道の引き込み状況も要チェック

旗竿地は、電気や水道の引き込みが上手くいっていない可能性も多々あります。

家を建てる前に、インフラ状況を必ずチェックしておきましょう。

旗竿地のメリット・デメリットを事前に知っておこう

旗竿地は一般的におすすめされない不整形地ですが、形状を活かすことでお得に利用することもできます。

ただ、特殊な形状のために用途が制限されるケースも多く、購入の際は注意が必要です。

旗竿地のメリット・デメリットを把握した上で有効活用していきましょう。

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