
住み替えの失敗を事例で徹底解説!成功させるための注意点・流れを紹介
長きに渡る不況やリーマンショック。東日本大震災などで落ち込んでいた不動産市況も近年は回復思考をしており、住宅ローンの低金利と相まって住み替えを実施する方が増えています。
しかし、住み替えは旧物件の売却から新居の購入、ローン処理・審査など複数の手続きが絡む難しい作業で、適当なプランで住み替えを進めると最終的に大損する可能性があります。
今回この記事では、そんな方に向けて「住み替え」を徹底解説していきます。
よくある失敗の事例と注意点・住み替えの流れを合わせて紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
住み替え成功ガイド!不動産の買い替えで後悔しないポイント・注意点を徹底解説
2つの住み替え方法
住み替えと一言に言っても住み替えをする際は、大きく2つの方法で住み替えをすることが出来ます。
今住んでいる物件を売却した後に新しい物件に引っ越す住み替え方法、引っ越し先を購入した後に昔住んでいた物件を売却する方法、前者を売り先行・後者を買い先行と言います。
どちらの方法を利用してもメリット・デメリットがあるので自分がしたい住み替え方法はどちらかしっかりと確認をしていきましょう。
住み替えの手順に正解はある?スケジュールを流れに沿って分かりやすく解説売り先行で住み替える
売り先行での住み替え方法を選択する場合は、先に住んでいる物件を売却することが出来るので、その後の資金繰りがしやすくなります。
住み替えをする際に必要な経費が不動産を売却したことで自分の手元にあるので、自分で売却した利益を手元に置いて、引っ越し先の物件の予算などを決めることが出来ます。
ただし、物件を売却した後は買主に物件を引き渡す必要があるので、新しく住む場所の準備などが必須です。
新居への引越しがスムーズに行えない場合は、新居に住むことが出来るようになるまでの期間をホテルなどで過ごす必要があり、予定していたものよりも出費が多くなる可能性があります。
売り先行での住み替えをする際は、スケジュールに余裕を持って住み替えを行うようにしましょう。
買い先行で住み替える
買い先行で住み替える場合は、すでに引っ越しが完了しているのでスケジュールの調整に余裕があり時間をかけて売り先などを選定することが出来ます。
また、買主にあわせたスケジュールを調整して売却をすることが出来るので、成約までのハードルが売り先行よりも低いことが特徴です。
ただし、売却するまでは二つの不動産を有していることになり税金や二重ローンなどの状況に陥ってしまう可能性があり、不動産の売却がスムーズに行われないとローンの支払いが難しくなってしまいます。
買い先行で住み替えをする際は、十分な資金的余裕を持って行うようにしましょう。
住み替えのよくある失敗事例4選
住み替えを行う理由は人によって様々ですが、住み替えを行うことで周囲の環境が変わり生活に大きな影響を与えます。
しかし、人生の内で住み替えを何度も行う人はまれであることから、住み替えを行った後に後悔をしてしまう人がいます。
住み替えには、高額な金額が動くため後悔をした後にすぐに再度、住み替えを行うことは難しいです。
失敗事例をしっかりと把握することで同じような失敗をしないようにしましょう。
戸建てから戸建てに住み替える方法は?買い替えの流れや注意点を徹底解説引っ越しと入居のタイミングがズレる
住み替えを行う際は、売り先行・買い先行どちらで行うかによって、必要な諸経費に大きな差があります。
引っ越しと入居のタイミングのズレを最小化することで、無駄なコストを抑えて住み替えを行うことが可能です。
住み替えを行う前の住居に住んだまま売却を行う際は、綿密な計画を立てた上で、住み替えを行うようにしましょう。
資金の運用を誤る
住み替えを行う際は、多額の資金が必要で住み替え先の購入費用や売却の諸経費・税金など様々な種類の支払いが関わってきます。
初めて住み替えをおこなう際は、必要な資金の計算をするだけでも徒労感を感じてしまいます。
税金の計算を誤ってしまうと後日追徴課税などが行われ、本来は支払う必要が無い費用を余計に支払うことになってしまうので、資金の運用は誤りのないようにしましょう。
自分で資金の運用を行うのが心配な場合は、不動産買取業者や不動産仲介業者に相談をして、失敗をしないようにしましょう。
住宅ローンの新規借入を失敗する
住み替えを行う多くの人が、住宅ローン・フラット35などを利用します。
住宅ローン契約を結ぶ際に、自分の収入に合わない金額の借入をしてしまい、結果的にローンの返済に追われて日常の生活が逼迫してしまいます。
特に、最近は低金利かつ頭金0円でも住宅ローンを組むことが出来る金融機関が増えてきて、好条件だと思い、多くの金額を借り入れてしまうケースが多いです。
住み替えをする人の多くが、30~40代であり、早期退職や年金制度の破綻などがあると将来も住宅ローンの支払いを安定的に行うことが難しくなってしまいます。
住宅ローンを利用する際は、超長期的に支払いを続けられる金額で借り入れを行うようにしましょう。
新居選びの失敗
しっかりと住み替え先の物件を見た上で引っ越しをしたけれど、実際に住んでみると問題点や不満点が出てきます。
中には、引っ越す前の家の方が良かったと後悔することもあります。
広告写真の綺麗さや最新設備などに惹かれて物件を選んだものの、自分の生活スタイルに合わず、全く使わなく宝の持ち腐れ状態になってしまうこともあります。
そのため漠然と住みにくさを感じる方がかなり多いです。
特に賃貸から戸建て注文住宅への住み替えは、新生活の期待もあって胸を躍らせながら、物件選びをする方がほとんどでしょう。
あなたが住まいに求める物は何なのか、立ち返って考えることが住み替えを成功させるカギです。

住み替えで失敗しないための注意点
住み替えで失敗をしないためには、実際に住み替えをした人の失敗例を参考に反面教師にすることで、住み替えを成功させることが出来ます。
注意点を事前に抑えてく億ことで、住み替えを失敗させることがなくなるので、注意点を詳しく紹介します。
住み替えのスケジュールに余裕を持たせる
住み替えをする際は、ハウスメーカーだけでなく今住んでいる部屋の管理会社・ローン先の金融機関、住所変更を行うなどの様々な機関や人が関ります。
特に銀行や市役所はこちらの住み替えスケジュールに合わせた対応をしてくれることが難しいので、そこに合わせて不動産会社などとスケジュール調整をする必要があります。
短期間での住み替えの場合は、スケジュールの調整が難しく引越し先に住むことが出来ず、ホテルなどに宿泊する必要を求められ、余計な出費が発生してしまいます。
住み替えを行う際は、必ず余裕を持ったスケジュール調整をするようにしましょう。
不動産会社に相談をする
住み替えで利用する不動産会社には、沢山の相談をするようにしましょう。
住居探しだけでなく、利用する住宅ローンや住み替えによって求めている物・自分の置かれている状況などの様々なことを相談しておくようにしましょう。
住み替えを検討している人は、初めての住み替えかもしれませんが不動産会社は何度も住み替えを行っている人に携わっています。
そのため、不動産会社だから知っていることやお得な情報なんかを聞くことが出来ます。
不動産会社の担当者と良好な関係を気づいておくことで、スムーズで円滑な住み替えを行うことが出来ます。
せっかく不動産会社を利用しているので、自分一人で悩まずにプロの知識を借りるようにしましょう。
返済期間・頭金の設定をしっかりとする
住宅ローンを利用して住み替えを行う場合は、返済期間と頭金の設定をしっかりとするようにしましょう。
仮に支払い総額の10%の頭金を準備したとしても、返済期間が30年超であればひと月当たりの返済額の差は、頭金0の場合と大差ありません。
将来の市場状況や、債権者の置かれている状況によっては、特別な理由がなければ超長期間での住宅ローンの返済期間を設定するのには、高いリスクがあります。
30年後に月数万円の支払いが出来るかどうかを把握する事は、難しいです。
病気・リストラなど予想外のイベントが起こることを考えて、返済期間は出来るだけ短く設定するようにしましょう。
住み替え先を売る前提で選ぶ
「新居は見た目ではなく機能性で選ぼう!」と言っても、やはり住み替え先の物件の見た目は大切ですよね。
しかし、仮に理想の物件に引っ越すことが出来たとしても住み替えが成功したかどうかは実際に住んでみて半年程度の時間が経ったときに初めて分かります。
住み替えをするか悩む場合は、実際に住み替えをした後に再度住み替えが出来るように、住み替え先の新居は資産としての価値が高いものにしましょう。
高く売れる物件の特徴を確認した上で、そのポイントを押さえた不動産に住み替えをすることで、住み替えをした後に後悔しても費用面でのダメージを最小化することが出来ます。
高く売れる物件の特徴としては以下のようなものがあります。一度照らし合わせてみましょう!
- 都市部へのアクセスが良い
- 新築・築浅(購入時の築年数が10年以内)
- 設備やサービスが充実している(コンシェルジュなど)
- 風通し・日当たりが良い
住み替えに関するよくある質問
住み替えに関するよくある質問について紹介します。
居住しながら住み替えは難しい?
居住しながらの住み替えの場合を売り先行と言い、今住んでいる物件を売った後に引越し先を探すような流れになります。
居住しながらの場合は、スケジュールの調整で生じる問題点を解決できれば難しくありません。
余裕の持った住み替えを行うことで居住しながらでも住み替えを行うことが可能です。
住宅ローンが残った状態で住み替えは出来る?
住宅ローンが残った状態で住み替えをすることは可能です。
住み替えを行う多くの人が住宅ローンの残った状態で住み替えを検討しています。
ただし、住宅ローン残高があるということは不動産に抵当権が付いているので、抵当権を抹消した後に売却をするという流れになります。
住み替えで失敗を避けようと注意している人は少ない
住み替えを成功させたい!と思っている方は多くても、絶対に失敗しないぞ!と考えている方は、意外に少ないです。
同じような内容ですが、実はこの両者は似て異なるものです。
2022年現在は不動産業界の活況と住宅ローンの低金利で住み替えがやりやすいタイミングでもあるので時期を精査せずに、住み替えを進めてしまう人が多くいます。
住み替えを失敗しないためにも住み替え資金と住宅ローンの借入額・頭金に関しては十分注意を払って、スケジュール感に余裕のあるタイミングで住み替えを行うようにしましょう。
