
千葉県は、首都圏の東側に位置し、埼玉と同じく、東京都のベッドタウンとして都市近辺のエリアでは都…
いらない家をスムーズに処分するには、業者買取に出すのが一番です。
しかし、業者買取は利益が市場価格よりも低いため、あまりおすすめできません。
買取を選ぶと、利益がどれくらい低くなるのでしょうか?また、利益が下がるのはなぜなのでしょうか?
安易に家を買い取ってもらう前に、必ず読んでほしい内容です。
※家のおすすめ買取業者はこちらにまとめています。
→家買取におすすめの業者ランキング!一戸建て空き家の高額買取が見込める大手を徹底比較家の買取相場は、市場価格(本来の価値)の60~80%になります。
つまり、実際の価値が1000万円の家を買取に出しても、600万円程度の価格しか付かないということです。
はじめて不動産を売りに出す方の中には、”売却”と”買取”を混同している方がいますが、この2つは明確な違いがあります。
この場合の売却とは仲介売却のことで、業者に販売活動を依頼して、成約までこぎつけてもらう方法です。
一方、業者買取は第三者に向けて売るのではなく、業者に物件を直接買い取ってもらいます。
仲介売却と業者買取の特徴を大まかにまとめると、以下のような違いがあります。
売却方法 | 仲介 | 買取 |
---|---|---|
内容 | 仲介業者に販売活動を依頼 | 不動産会社に買い取ってもらう |
長所 | 高額で売れやすい | 成約の可能性が高く、現金化も早い |
短所 | 売れるまで時間がかかる(平均3~6ヵ月) | 利益が低い(仲介の2~4割減) |
一戸建ての家の相場は築年数によっても異なりますが、だいたい3000~1000万円ほどです。
通常、築浅の家のほうが相場は高く、築年数が20年を過ぎると、価値はほぼ0になってしまいます。
→戸建ての家の売却相場と築年数はどう関係する?築年数ごとの売却価格の相場をグラフ付きで解説
築浅の家が3000万円の市場価値を持っているとして、買取を選べば1800万円ほどの利益にしかなりません。
適当に買取を選んでいれば、知らぬ間に約1200万円もの損をしていることになります。
家は普通の人が持ちうる最高価値の資産ですし、売る機会は人生に一度あるかどうかです。
その後の税金の支払いや引っ越し費用、今後の生活費も考えれば、少しでも高く売るに越したことはありません。
あえて買取を選ぶ人もいますが、それでも「買取価格は市場価格より下がる」ことを把握しておかないと損です。
◎自宅の買取相場をカンタン60秒でチェック!
仲介売却と業者買取はターゲットの違いこそあれ、中古の家を売るという点では共通しています。
なぜ、業者買取は価格が大幅に下がってしまうのでしょうか?その仕組みを詳しく解説します。
まず、なぜ不動産会社は中古の家を自社で買い取っているのでしょうか?
これは、リフォームをした上で再販売し、売上を出すためです。
買い取った状態のまま中古の家を売っても、利益にはなりません。時代遅れの和風の家を洋風にしたり、流行のバリアフリー設備を設置したりと、付加価値を上手くつけて再販していきます。
この、再販にかかる様々な費用が利益から引かれるため、売主の手元に入るお金はどうしても引かれてしまうのです。
業者買取のメリットは、「状態の悪い家でも価格が付きやすい」ということです。
周囲に比べて少しでも状態の悪い家は、購入希望者に気に入られず、何年も売れ残ってしまう可能性が高いです。
一方、業者買取はよっぽどのことがない限り価格が0ということはなく、複数社に当たれば、どこかの業者が低価格でもとりあえず買い取ってはくれます。
そのため、高く売れそうな家は仲介売却に、人気が出なそうな家は業者買取に出す傾向にあります。
再販費用が引かれることを抜きにしても、仲介売却に出す家と業者買取に出す家の状態は大きな差があるのです。
買取業者は再販費用を差し引いて価格を算出しますが、この時の再販費用もあくまで見積もり価格です。
実際の再販費用がどれくらいだったのか、細かい数字まで確かめる術はありません。業者としても、「周辺の買取相場がこれくらいだから、この家の価格もこんな感じ…」と、地域の相場に則って価格を付けることが多いです。
前述の通り、地域の買取相場はそもそも買取に出される家の状態が悪いため、低くなりがちです。
つまり、家の買取相場は慣習上低いから、今後も低くなってしまうという見方も出来るのです。
家の買取相場が市場価格よりも低い理由は、主に不動産会社の利益が差し引かれることに起因しています。
家を直接買取ることで、不動産会社はリスクを負う一方で利益を得ることができます。
その利益は、家の再販価格から買取価格を差し引いた額となります。
具体的には、不動産会社が家を買い取るとき、その物件をいくらで再販できるかを評価します。
この評価価格は市場価格に基づいていますが、不動産会社は自社の利益を確保するため、この価格よりも安い価格で買い取りを提案します。
そして、その差額が不動産会社の利益となります。
さらに、家の買取にはコストがかかります。
これには、物件の修繕やリフォーム、売却にかかる手数料や税金、市場の変動リスクなどが含まれます。
不動産会社は、これらのコストをカバーするためにも、買取価格を市場価格より低く設定します。
不動産買取の価格相場は、物件がある地域の不動産動向や物件の状態・環境など様々な要素を加味して価格を算出しています。
ここでは、不動産買取相場に影響する評価項目について解説して行きます。
物件の築年数はその価値を大きく左右します。
一般的に新築の物件は価格が高く、築年数が経過するにつれて価格は下がります。
特に築10年を超えると価値が急落する傾向があります。
とはいえ、築年数が古いからと言って必ず価値が下がるわけではなく、歴史的価値がある建物や独自の魅力がある物件は高値で取引されるケースもあります。
物件の間取りは、生活スタイルや家族構成に大きく影響し、購入者の選択肢に直結します。
中でも、広いリビング、個室の数、使い勝手の良いキッチンなどは評価を高めます。
特に家族向けの物件では、子供部屋の有無や収納スペースの広さが重要視される一方、独特な間取りや使いにくそうな設計は価格を下げる要素となることがあります。
物件の瑕疵や状態は大きく価格に影響を及ぼします。
大きな損傷や補修が必要な箇所がある場合、その修繕費用が価格から引かれます。
また、内装の劣化や設備の老朽化も評価を下げる要素にもなります。
反対に、良好なメンテナンスが行われていて清潔な物件は高評価を得る可能性があります。
物件の修繕履歴はその物件の長期的な価値を判断するうえで重要な情報です。
定期的なメンテナンスや大規模修繕が適切に行われている物件は、建物の寿命が長く、安心して住むことができると評価されます。
一方、修繕履歴が不明確であったり、必要な修繕が怠られていた場合、その物件は価格が下がる可能性があります。
ここからは、具体的に家の買取相場を調べるにはどうすれば良いのかを解説していきます。
家の買取相場を初心者が簡単に調べられる方法は、こちらの3通りです。
それぞれの方法を、ここから一つ一つ見てきましょう。
SUUMOやライフルホームズ、アットホームのような大手不動産サイトには、全国各地の売り出し物件情報が掲載されています。
初心者が一から査定額を計算するのは大変なので、すでに業者が計算をして売り出している物件の情報を参考にするのが最もスムーズなのです。
ただ、こちらに掲載されている物件はほとんど仲介売却で売り出されている物件なので注意しましょう。業者が直接買い取るならPRの必要がないので、当然と言えば当然ですね。
近い地域の類似物件の価格を調べ、その60%を計算すれば、買取価格の相場がだいたいイメージできます。
国土交通省が運営しているデータベース「土地総合情報システム」は、全国の成約事例が直近5年分掲載されています。
こちらのデータベースで地域検索をすれば、大体の価格相場を調べることができます。
ただ、土地総合情報システムに掲載されているデータは不動産取引のあったほぼ全てなので、どれが仲介売却で業者買取かの区別を付けるのが難しいです。
こちらはあくまで参考程度に使うのが良いでしょう。
一括査定サイトを使えば、簡単な家の情報を入力・送信するだけで、平均最大6社以上に買取査定を依頼することができます。
仲介売却は相手あってのものなので、査定額はあくまで参考程度のものです。
ただ、買取査定額は買取業者本人が算出したものなので、実際の利益とほぼイコールになります。
つまり、一括査定サイトを使い、査定額を比較すれば、かなりの確率で相場以上の買取が実現するのです。
また、大手の一括査定サイトは業者の登録審査を実施しているので、悪徳業者と契約してしまう心配がほぼありません。
利用料は完全無料なので、まだ買取を検討中の方も気軽に使ってみてはどうでしょうか!
※一括査定サイトの詳しい内容はこちら!
→不動産一括査定サイトおすすめ比較ランキング!不動産売却におすすめの人気15社を厳選紹介【2023年最新】家の買取相場は実際のところ、一体いくらなのでしょうか?
ここからは首都圏、関西圏、東海圏(名古屋圏)の相場を見ていきましょう。
なお、買取相場参考価格は、仲介相場価格の7割で算出しています。
首都圏内において、家の買取価格は、多くの要因によって大きく異なる可能性があります。
立地条件、土地の広さ、築年数、建物の構造、設備の充実度など、様々な要素が影響を与えます。
特に東京都内や神奈川県内は、土地価格が高く、相対的に買取価格も高価となる傾向が見受けられます。
また、千葉県や埼玉県も、交通アクセスの良さや住環境の質によって、価格にバラつきが出ることが一般的です。
以下は、首都圏内にある家の買取価格の相場になります。
都道府県 | 家買取相場(平均/万円) | 家売却相場(平均/万円) | 土地面積(㎡) | 建物面積(㎡) |
---|---|---|---|---|
東京都 | 3,640 | 5,201 | 104.02 | 98.13 |
神奈川県 | 2,731 | 3,902 | 135.04 | 103.69 |
千葉県 | 1,825 | 2,608 | 175.73 | 108.44 |
埼玉県 | 1826 | 2,609 | 152.19 | 102.34 |
参照:レインズ|マーケットデータ「2023(令和5)年8月度(全国版)」より
首都圏(1都3県)内で住宅の買取相場額は、東京がダントツで高く、次点で神奈川という結果になっています。
東京の買取相場が高い理由は、エリア需要の高さに起因します。
交通の利便性を始め、多種多様な商業施設までのアクセスが良好であるなど、買い手が求めるニーズを満たす要素が多々あることが評価されていることから相場額が高いといえます。
次点に来ている神奈川や埼玉も同様の理由になりますが、東京へのアクセスが良好という点がプラス評価にされて、1,000万円台後半の相場価格を出しています。
ここからは、1都3県の買取相場と価格から読み取れる土地柄について詳しく解説して行きます。
年月 | 家買取相場(平均/万円) | 家売却相場(平均/万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 3834.6 | 5,478 |
2023年4月 | 3685.5 | 5,265 |
2023年5月 | 3491.6 | 4,988 |
2023年6月 | 3698.8 | 5,284 |
2023年7月 | 3726.8 | 5,324 |
2023年8月 | 3640.7 | 5,201 |
東京都内では、土地価格が全国で最も高いことから、買取価格も他の地域に比べて高額になる傾向があります。
特に、都心部や駅近、利便性の高いエリアは、一層のプレミアムが付くことが一般的です。
しかし、築年数が古い、耐震基準未適合などの要因で価格が下がることもあります。
東京都内でもエリアによって大きな価格差があるため、具体的な価格を把握するには、専門の不動産業者に相談することが重要です。
年月 | 家買取相場(平均/万円) | 家売却相場(平均/万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 2876.3 | 4,109 |
2023年4月 | 2947 | 4,210 |
2023年5月 | 2852.5 | 4,075 |
2023年6月 | 2695 | 3,850 |
2023年7月 | 2835 | 4,050 |
2023年8月 | 2731.4 | 3,902 |
神奈川県内もまた、都心へのアクセスが良好な地域や、海に近いエリアなどは、高価格で取引されることが多いです。
横浜市や川崎市など、大都市が存在し、商業施設や教育機関が充実しているため、家の買取価格は比較的高めです。
一方で、山間部やアクセスが不便な地域は、やや価格が低くなる傾向があります。
年月 | 家買取相場(平均/万円) | 家売却相場(平均/万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 1717.8 | 2,454 |
2023年4月 | 1766.1 | 2,523 |
2023年5月 | 1658.3 | 2,369 |
2023年6月 | 1739.5 | 2,485 |
2023年7月 | 1680 | 2,400 |
2023年8月 | 1825.6 | 2,608 |
千葉県内では、新興住宅地やリゾート地が点在しており、価格帯も多様です。
成田空港やディズニーランドがあることから、観光地としての価値も影響を与えています。
また、自然環境が豊かなエリアも多く、それが価格に反映されるケースもあります。
ただし、交通の便があまり良くない地域や、工場地帯に近い場所では、価格が低下していくこともあります。
年月 | 家買取相場(平均/万円) | 家売却相場(平均/万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 1859.9 | 2,657 |
2023年4月 | 1757 | 2,510 |
2023年5月 | 1877.4 | 2,682 |
2023年6月 | 1770.3 | 2,529 |
2023年7月 | 1888.6 | 2,698 |
2023年8月 | 1826.3 | 2,609 |
埼玉県内は、比較的広大なエリアにわたっており、家の買取価格も地域によって異なります。
埼玉県内でも交通アクセスの良いさいたま市や川越市などの地域では、価格が高くなる傾向があります。
また、自然環境が豊かで、住みやすいエリアも多いため、ファミリー層からの需要が高まり、それが価格に影響しています。
しかし、都心から離れるほど、相対的に価格は低くなる傾向にあります。
関西圏内においても、家の買取価格は地域ごとに大きな差が見られます。
大阪府や京都府は商業地域が多く、観光資源も豊富であるため、相対的に価格が高くなりがちです。
また、兵庫県や滋賀県では自然環境の良さが影響を与え、地域によって価格帯が異なります。
奈良県や和歌山県では歴史的な価値や自然環境が価格に影響します。
以下は、関西圏内にある家の買取価格の相場になります。
都道府県 | 家買取相場(平均/万円) | 家売却相場(平均/万円) | 土地面積(㎡) | 建物面積(㎡) |
---|---|---|---|---|
大阪府 | 1502.2 | 2,146 | 108.67 | 98.63 |
京都府 | 1474.2 | 2,106 | 112.04 | 86.88 |
兵庫県 | 1605.8 | 2,294 | 163.03 | 111.80 |
滋賀県 | 1,029 | 1,470 | 260.91 | 123.60 |
奈良県 | 1073.8 | 1,534 | 214.30 | 113.79 |
和歌山県 | 882.7 | 1,261 | 200.10 | 108.63 |
参照:レインズ|マーケットデータ「2023(令和5)年8月度(全国版)」より
関西圏の家買取相場は、兵庫県に次いで京都府、大阪府の相場価格が高い結果になっています。
相場価格が高い理由は、前述したものに起因しますが、特に大阪の場合、2025年に開催される大阪万博に向けた都市開発が進んでいるため、住宅の買取需要が上昇している傾向にあります。
ここからは、2府4県の買取相場と価格から読み取れる土地柄について詳しく解説して行きます。
年月 | 家買取相場(平均/万円) | 家売却相場(平均/万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 1574.3 | 2,249 |
2023年4月 | 1434.3 | 2,049 |
2023年5月 | 1507.8 | 2,154 |
2023年6月 | 1555.4 | 2,222 |
2023年7月 | 1639.4 | 2,342 |
2023年8月 | 1502.2 | 2,146 |
大阪府内では、都市部では特に土地価格が高く、その影響を受けて家の買取価格も高価となります。
特に、中心地である梅田や難波、心斎橋周辺は高額取引が多いです。
一方で、郊外になると価格帯は幅広くなります。
大阪府内でも地域の特性や立地条件によって価格が変動するため、査定を受ける際は複数の不動産業者に相談することが推奨されます。
年月 | 家買取相場(平均/万円) | 家売却相場(平均/万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 1752.8 | 2,504 |
2023年4月 | 1530.9 | 2,187 |
2023年5月 | 1713.6 | 2,448 |
2023年6月 | 1761.2 | 2,516 |
2023年7月 | 1625.4 | 2,322 |
2023年8月 | 1474.2 | 2,106 |
京都府内は、歴史的な背景と伝統文化が豊富で、そのため特定地区では価格が高騰しています。
特に、観光地や文化財に近い地域では、買取価格が他の地域に比べて高くなりがちです。
しかし、市街地から離れると、アクセスの不便さから価格が低下していくケースもあります。
よって、買取補依頼する際は、地域ごとの特性を理解し、適切な査定を受けることが重要です。
年月 | 家買取相場(平均/万円) | 家売却相場(平均/万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 1605.1 | 2,293 |
2023年4月 | 1568.7 | 2,241 |
2023年5月 | 1540 | 2,200 |
2023年6月 | 1583.4 | 2,262 |
2023年7月 | 1438.5 | 2,055 |
2023年8月 | 1605.8 | 2,294 |
兵庫県内では、神戸市を中心に商業施設や住宅地が広がっており、交通の便も良好なため、家の買取価格は安定しています。
海に近いエリアや自然環境の良い地域では、価格が上昇する傾向にあります。
しかし、山間部やアクセスが限定される地域では、価格が下がることもあるため、注意が必要です。
年月 | 家買取相場(平均/万円) | 家売却相場(平均/万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 1436.4 | 2,052 |
2023年4月 | 1310.4 | 1,872 |
2023年5月 | 1346.8 | 1,924 |
2023年6月 | 1194.9 | 1,707 |
2023年7月 | 1157.8 | 1,654 |
2023年8月 | 1029 | 1,470 |
滋賀県内は、近江大津市や彦根市など、比較的都市部では家の買取価格が高めに設定されています。
また、琵琶湖周辺は自然環境が良好であり、リゾート地としても人気があるため、価格が高くなりがちです。
一方で、県内の山間部や交通アクセスの不便な地域では、相対的に低価格での取引が一般的です。
年月 | 家買取相場(平均/万円) | 家売却相場(平均/万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 1266.3 | 1,809 |
2023年4月 | 1099.7 | 1,571 |
2023年5月 | 989.8 | 1,414 |
2023年6月 | 1112.3 | 1,589 |
2023年7月 | 1090.6 | 1,558 |
2023年8月 | 1073.8 | 1,534 |
奈良県内では、歴史的な観光地が多く、そのため中心地では高価格での取引が見られます。
また、自然に囲まれた地域では、住みやすさが評価され、価格が上昇することがあります。
しかし、奈良市以外の地域では、アクセスの問題や地域の特性によって価格が大きく変動します。
年月 | 家買取相場(平均/万円) | 家売却相場(平均/万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 760.9 | 1,087 |
2023年4月 | 1035.3 | 1,479 |
2023年5月 | 1085 | 1,550 |
2023年6月 | 686.7 | 981 |
2023年7月 | 756 | 1,080 |
2023年8月 | 882.7 | 1,261 |
和歌山県内は、自然豊かな地域が多く、海や山に近い地域では、価格が高騰することがあります。
特に、観光地である和歌山市や白浜周辺では、高価格での取引が見られます。
しかし、県内全体で見ると、都市部と郊外では価格差があり、立地やアクセスによって価格が変動します。
東海圏内では、経済発展や交通インフラの整備が進んでおり、それが家の買取価格に反映されています。
愛知県や静岡県では、工業地帯の発展や観光地の存在が価格を押し上げる要因となっています。
一方で、岐阜県や三重県では、自然環境の良さや歴史的な観光地が多いため、地域によって価格差が見られます。
各県内でも地域差が大きいため、正確な価格を知るには専門の査定が必要です。
以下は、東海圏内にある家の買取価格の相場になります。
都道府県 | 家買取相場(平均/万円) | 家売却相場(平均/万円) | 土地面積(㎡) | 建物面積(㎡) |
---|---|---|---|---|
愛知県 | 2,016 | 2,880 | 200.80 | 123.17 |
静岡県 | 1,274 | 1,820 | 209.88 | 117.81 |
岐阜県 | 709.8 | 1,014 | 344.56 | 121.11 |
三重県 | 1,196.3 | 1,709 | 322.51 | 119.74 |
参照:レインズ|マーケットデータ「2023(令和5)年8月度(全国版)」より
東海圏では、名古屋市を擁する愛知県が最も高く、次点で静岡県、三重県、岐阜県となっています。
東海圏の場合、経済の中心が愛知県名古屋市と、自動車業界最大手のトヨタ自動車の本社がある豊田市の存在が大きく、通勤の利便性からこのような結果になったといえます。
岐阜県の買取相場額が東海圏内の中で一番低い理由は、土地柄にあります。
岐阜市内は栄えていますが、市を離れれば行く先々で田畑や山道が続く田舎道になります。
加えて電車やバスなどの公共交通機関が通っていても、1日数本程度と交通の便があまりよろしくありません。
また名古屋市までのアクセスが良好というメリットから、勤め先を名古屋にしている方が大勢います。
その中には、快適な通勤を実現させるため、住居を名古屋市に変える方もいるため、愛知県と岐阜県の相場価格には大きな差が生じているのです。
ここからは、各県の価格相場から読み取れる土地柄の特徴についてより詳しく解説します。
年月 | 家買取相場(平均/万円) | 家売却相場(平均/万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 1960 | 2,800 |
2023年4月 | 1882.3 | 2,689 |
2023年5月 | 1975.4 | 2,822 |
2023年6月 | 1981.7 | 2,831 |
2023年7月 | 1961.4 | 2,802 |
2023年8月 | 2016 | 2,880 |
愛知県内では、名古屋市を中心に経済活動が盛んで、商業施設やオフィスビルが集中しています。
そのため、都市部では高い価格で取引される傾向があります。
一方、郊外や山間部では、価格は比較的抑えられ、広い土地を手頃な価格で購入できる可能性があります。
交通アクセスや周辺環境、施設の利便性などによって、価格は大きく異なります。
年月 | 家買取相場(平均/万円) | 家売却相場(平均/万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 1188.6 | 1,698 |
2023年4月 | 1316.7 | 1,881 |
2023年5月 | 1164.1 | 1,663 |
2023年6月 | 1332.8 | 1,904 |
2023年7月 | 1080.8 | 1,544 |
2023年8月 | 1274 | 1,820 |
静岡県内は、富士山や温泉地など観光資源が豊富で、それが価格に影響を与えています。
静岡市や浜松市などの大都市では、土地価格が高く、家の買取価格も比較的高めです。
しかし、県内の山間部やアクセスが不便な地域では、相対的に低価格で取引されることが一般的です。
地域の特性や利便性を考慮し、査定を受けることが重要です。
年月 | 家買取相場(平均/万円) | 家売却相場(平均/万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 767.9 | 1,097 |
2023年4月 | 1040.9 | 1,487 |
2023年5月 | 886.9 | 1,267 |
2023年6月 | 916.3 | 1,309 |
2023年7月 | 980.7 | 1,401 |
2023年8月 | 709.8 | 1,014 |
岐阜県内では、自然環境が豊かで、古い城下町や温泉地が観光資源となっています。
岐阜市や多治見市などの中心地では、価格が高くなる傾向にありますが、山間部では比較的安価です。
地域の特性やアクセスの良さ、周辺施設の発展度などが、価格に大きく影響するため、具体的な価格は専門業者に査定を依頼することが必要です。
年月 | 家買取相場(平均/万円) | 家売却相場(平均/万円) |
---|---|---|
2023年3月 | 1062.6 | 1,518 |
2023年4月 | 1239.7 | 1,771 |
2023年5月 | 959.7 | 1,371 |
2023年6月 | 1042.3 | 1,489 |
2023年7月 | 1183 | 1,690 |
2023年8月 | 1196.3 | 1,709 |
三重県内は、伊勢神宮や鳥羽、志摩などの観光地があり、自然環境も良好です。
これらの要因が価格に影響を与えており、特に観光地周辺では高価格での取引が見られます。
しかし、県内全体で見ると、アクセスや地域の発展度によって価格差があります。
適正な価格を知るためには、複数の不動産業者から査定を受け、比較検討することが重要です。
家の買取相場は、築年数と大きな関係があります。
どんなに条件の良い家も、築年数の経過に比例して価値は下がっていきます。
買取相場を知るためには、その家の築年数を知らなければいけません。
ここからは、家買取相場を築年数別に紹介していきます。
一戸建ての家は、建物の中でも築年数経過による劣化のスピードが速い特徴があります。
購入から築10年経過するあたりでは、家の相場は新築時の5割程度まで下がります。
つまり、建物価格が3,000万円の場合、築10年で実勢価格は1,500万円ほどになります。
買取価格は実勢価格の6割程度ですから、だいたい900万円ほどになります。
築10年の時点で、新築時の3分の1を切ってしまうのです。
新築時から築15年までの下落スピードは速く、この時点で新築時の約3割まで下がってしまいます。
ただ、築15年以降の相場下落のスピードはなだらかになり、築20年までは大きく価値がなくなる訳ではありません。
この築20年というのが、家を買取に出す際の一つの区切りとなります。
築20年を超えると、家の建物部分はほぼ0になります。
ただ、この時も買取価格は全て無くなる訳ではありません。
敷地部分は築年数の影響を受けないので、その分の価値は付き続けるのです。
ただ、建物がボロボロになると再販費用がよりかかるので、買取を断る業者の数も増えてきます。
買取を断られたとなると自治体への寄付や贈与といった選択肢もありますが、それでも処分をするのがかなり難しくなってきます。
家の買取相場が実勢価格の6~8割まで下がってしまうというのは説明した通りです。
ただ、これはあくまで相場なので、売主の努力次第ではそれ以上での取引も不可能ではありません。
家を相場以上で高く買い取ってもらうには、何をすれば良いのでしょうか?
家買取相場は築年数や物件の状況、エリアによって形成されている面は確かにあります。
しかし、それよりも募集をしている業者の条件が強いので、中には買取相場を度外視した査定額を付けてくる業者もいます。
仲介売却に比べて、査定額が相場より高い買取業者を見つけるのは比較的簡単です。
まずはひたすら数をあたることをおすすめします。
家買取相場が低くても、諦めずに業者の買取結果をチェックするようにしましょう。
その相場が99%の業者の査定額で形成されていたとしても、わずか1社買取相場以上を付けてくれる業者がいれば家買取は成功です。
相場が気に入らなくても、一括査定サイトなどを利用して根気よく複数社の査定結果を比較すれば、成功の可能性は確実に上がります。
買取では不動産会社が提示した金額がそのまま売却価格になるので、できるだけ多くの不動産会社に査定してもらう必要があります。
その際に利用しやすいのは一括査定サイトで、売却する物件の情報を入力するとまとめて査定依頼ができます。
買取してもらえる会社は仲介よりも少ないですが、自分で一つ一つ連絡するよりははるかに手間が省けます。
時間が節約できる上に高額な査定を受けるチャンスも増えるので、一括査定サイトで申し込みするのは非常におすすめです。
買取してもらうタイミングを繁忙期にすることで、高額で査定してくれる可能性があります。
引っ越しが頻繁に行われる繁忙期は、新学期が始まる4月や9月です。
2~3月・7~8月は不動産の取引も活発なので、不動産会社も買い取った物件を売却しやすい時期になります。
そのため不動産会社も通常よりも高い価格で買取をしてくれる可能性が上がります。
時期を調整できるのであれば、2~3月、7~8月の繁忙期を狙いましょう。
不動産の取引では、買取保証が大きな安心材料になるケースもあります。
買取保証は、仲介売却と買取の2方法が利用できる制度で、特定の期間内に限り、仲介売却で物件を売却するも、期間内に買い手がつかなかった際は、買取業者があらかじめ定めた保証価格で物件を買い取るという流れになります。
売主としては、この価格を超える額で取引が成立すれば、差額分が売却益になります。
加えて、物件が売れないリスクを回避しながら、最高値での売却が行えます。
しかしこの制度を利用するためには、以下の条件を満たしておく必要があります。
買取保証のある買取業者を選ぶ際は、評判や経歴、買取実績などを調査することも重要です。
また、保証額を上回る価格を提示できるよう、適切な改修や整備が必要なることもあります。
不動産の買取業者選びには、口コミや評判が大きな指標になります。
これらは、直接的な評価であり、その業者のサービスの質や対応速度、査定額の公平性などを理解するのに役立ちます。
また、問題が発生した場合の対応やアフターサービスの有無なども、口コミから得られます。
しかし、あくまで参考情報として扱い、全てが真実であるとは限りません。
良い評判だけでなく、悪い評判も見つけた場合は、その内容と真偽をしっかり確認しましょう。
その上で、複数の買取業者と比較し、自分に最適な業者を選びましょう。
家を高値で売るためには、地域内の買取相場を把握することが重要です。
これは、自宅の価値を理解し、適切な価格で買い取ってもらうための基礎知識になります。
また、相場価格を知ることで、業者から提示される査定額が妥当かどうかを判断する材料にもなります。
地域内の買取相場は、不動産業界の情報サイトや、各不動産買取業者のホームページなどを活用することで、相場価格の調査が行えます。
また、近隣の同じような物件がどの程度の価格で売られているか、近年の地域の不動産価格の動向などを調査することによって、より正確な相場価格の情報が得られます。
家の買取をしてもらうのに向いている物件としては、次の物件が挙げられます。
不動産を買取してもらうか、仲介にするかで悩んでいる人は参考にしてください。
以下にそれぞれの物件を解説します。
特に耐用年数が過ぎた古い物件は買い手が見つかりづらいので、仲介で売るのは難しいです。
一般的に不動産を購入する際はローンを組んで購入しますが、築年数が古い物件はローンを組むための担保にできないので、ローンを組んで購入することがしづらいです。
リフォームすると買い手は見つかりやすくなりますが、売却にかかる費用も増えてしまうので損することもあり得ます。
不動産買取を依頼するとスムーズに売却できるので、無理に仲介で売らない方が楽に売却できます。
売却に不利になる情報でも告知義務があるので購入者には伝えなければならず、買い手がつきづらいです。
また買い手が長い期間つかなければ、問題がある物件なのかと思われやすくなるので、買主からのイメージも悪くなります。
買い手が見つかりづらい物件は、不動産買取を依頼して即座に売ることをおすすめします。
リフォームをしても買い手が現れるとは限らない上、費用もかかります。
無理に仲介で売るよりも買取の方が高額で売れるケースもあるので、不動産会社に確認しておきましょう。
ただし、中には自分でリフォームすることを前提に物件を購入してくれる買い手もいます。
どちらが得かわからない人は、不動産会社に相談してみると良いでしょう。
家の買取相場に関するよくある質問について回答していきます。
思い入れのある家を売却するのですから、失敗せずにスムーズに売却をしたいですよね。
よくある質問をしっかりと確認して、実際に売却する際に悩まないようにしましょう。
おすすめの不動産買取業者は次の記事を参考にしてください。
不動産買取業者おすすめランキングTOP10!大手買取業者の口コミ・評判の比較と失敗しない選び方家の買取相場は市場価格の60~80%です。
築年数によっても異なりますが、購入時のかかくよりも下がります。
戸建ての家の方が値動きが激しく、マンションの方が値動きが小さいという特徴があります。
マンションの買取相場は市場価格の何割?相場の調べ方と価格の決まり方・高値で買取を依頼するコツ不動産の買取相場は仲介相場の80~90%程です。
不動産仲介の方が、相場価格が高く売却することができます。
しかし、売却完了までにかかる期間が長いためすぐに不動産を売却したい人には不向きです。
不動産買取とは?業者買取と仲介売却のどっちがお得?メリット・デメリットと注意点を解説不動産を高く売却できる時期は4月や9月と言った繁忙期になる前のタイミングです。
物件需要が高まるタイミングの前に、不動産業者は優良な物件を手元に集めておきたいので、3月や8月などが比較的不動産を高く売却できる時期になります。
家を売るタイミングはいつ?2023年に売却するのがおすすめな理由や2024年以降のタイミングの見極め方を紹介家の買取相場は、手続きが始まる前にしっかり調べておくことをおすすめします。
買取相場を把握しないまま手続きを始めてしまったら、利益が目標に達しない上に大事な家を手放してしまうという状態に陥ります。
大事な家を処分する以上、事前の準備と綿密な計画立てが必要になるのです。
今回紹介した方法を使って、家買取価格のイメージをつかみましょう!
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