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連棟式建物を売却するポイントを紹介!売却相場や高く売るコツを解説

【更新日】2024-02-06
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連棟式建物
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連棟式建物とは、複数の建物部分がつながっている住宅のことを指します。

例を挙げればテラスハウスやタウンハウスと呼ばれるものが連棟式建物です。

連棟式建物は普通の家よりも売るのが難しく、注意が必要です。

今回は、連棟式建物を売る際の注意点を詳しく解説していきます。

家を売るにはどうすればいい?売却する流れと注意点・失敗しないコツ

連棟式建物・長屋・テラスハウスの売却が難しい理由

連棟式建物は権利関係が複雑なため売りにくいというデメリットがあります。

これは、建築時に複数の人が足並みをそろえて住むことを前提に建てられたものだからです。

一戸の所有者だけが売却という判断をしてしまうと、利用状況に大きな変化が起きてしまうので様々な確認を取らなければいけません。

また、連棟式建物はそもそも人気が低いので、なかなか買い手が付きません。

連棟式建物を売る際は、注意すべき様々なことがあるので気をつけましょう。

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連棟式建物は単独で建て替えることはできない

連棟式建物は複数の建物が連なって一つの建物を形成しています。

例え、一人の所有者が「古くなったからリフォームしたい」と思っても、建物全体のことを考えると自由に建て替えるのは難しいです。

その物件を管理している人や周辺住民の許可を取らないと建て替え・リフォームがしずらいのは大きな難点です。結局、劣化や欠損も放置してしまうことが多いので、連棟式建物は築年数が古く劣化が激しい状態で売られることが多いです。

このような背景から、連棟式建物は通常の中古物件に比べて売却価格が低くなってしまいがちです。

住宅ローンの審査に通りにくい

連棟式建物が買われにくい大きな理由が、住宅ローン審査に通りにくいということです。

連棟式建物はその構造上、窓が少なかったり1戸を支える屋台骨が頑丈でなかったりします。

そのため防犯・防災に適しておらず、金融機関が「担保として十分」と見なしてくれないのです。

連棟式建物を買う方の多くは、審査の甘い高金利ローンを利用しています。

ローンを借りる前に知っておきたい基礎知識

棟数が多いほど売れにくい

一口に連棟式建物といっても、連なっているのが何棟かによって売れやすさは変わります。

2、3棟であればリフォームの打診がしやすいこともあり高値で売れやすいですが、棟数が多くなればなるほど人気はなくなります。

これは建て替えが難しいというのもそうですが、立場の異なる人と同居しなければいけなくなり、揉め事が増えるというリスクも関わっています。

特に、同居人に頑固な高齢者がいる場合は買い手が付きにくくなりがちです。

不動産売却とは?不動産を売るなら読むべき鉄則

連棟式建物・長屋・テラスハウスの売却相場

連棟式建物、長屋やテラスハウスの価格相場は低い傾向です。

売却相場は、同じ面積や条件の一般住宅に比べて20〜30%ほど低下します。

連棟式建物は状態を変えづらく、購入しにくい・されにくい特徴があることに注意しましょう。

そういった理由から、資産価値が低い物件と考えられます。

不動産を売る時の注意点!売却前に知っておきたいポイント12選

連棟式建物・長屋・テラスハウスを高く売却する方法

連棟式建物やテラスハウスの売却にはコツがいります。

  • 住人から許可をもらって建て替える
  • 隣の棟の住民に購入を打診してみる
  • 不動産会社に買取依頼をする

市場や需要を見極めて柔軟に対応しましょう。

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住人から許可をもらって建て替える

まずは建て替え・リフォームができるかどうかをチェックしましょう。

売却前に建て替えれば高く売れやすくなりますし、売却後にリフォームできるとなれば買い手が付きやすくなります。

建て替えできるか確認する際は、まず同居人の建て替え意思をチェックしましょう。

あなたが直接聞きにくいのであれば、不動産会社にヒアリングを頼むのも一つの手です。

次にチェックしたいのが、各棟の接道状況です。

こちらのように、全ての棟が道路と接している時には建て替えが可能となります。

ただ、実際に建て替えをおこなう際は、更に以下の条件を満たしていないといけません。

連棟式建物の建て替え条件
  • 接する道路を位置指定道路として認めてもらう
  • それぞれの敷地が公道に2m以上接する
  • 各自治体が定めた敷地面積の要件を満たしている
  • 費用や時期などの点で各所有者の承諾を得ている

ただ、話がまとまって建て替えが完了するまでに2年はかかるので、出来るだけ早く話を進めるのがおすすめです。

不動産買取とは?業者買取と仲介売却のどっちがお得?メリット・デメリットと損しないための注意点

隣の棟の住民に購入を打診してみる

連棟式建物を買って一番メリットがあるのは、実は隣の棟の住民です。

なぜなら、リスクなく生活スペースを2倍に広げることが出来るからです。

ネットを使って不特定多数に売り出しても、買い手はなかなか付きません。同じ棟の住民に売り出すほうが、成約を結べる可能性はよっぽど高いです。

また、同じ棟の住民は建物の良さを熟知しているので、価格が落ちにくく、ほぼ相場通りに買ってくれる可能性が高いです。

管理費などの資金のやりくりなど売る前に住民と議論すべきことが多くあるので、その辺は不動産会社に相談しましょう。

不動産会社に買取依頼をする

連棟式建物を扱っている不動産会社に買取依頼をしましょう。

買取を依頼すれば、早い段階で家が売れることがあります。

売却価格が低くなる恐れがありますが、なるべく早く売りたい人は買い取ってもらいましょう。

地域に強い不動産会社なら、独自のノウハウを持っていることも期待できます。

不動産を売る主な方法は、仲介売却と業者買取の2種類です。

売却方法 仲介 買取
内容 仲介業者に販売活動を依頼 不動産会社に買い取ってもらう
長所 高額で売れやすい 成約の可能性が高く、現金化も早い
短所 売れるまで時間がかかる(平均3~6ヵ月) 利益が低い(仲介の4割減)

仲介売却はほぼ相場通りに売れるのに対し、業者買取は相場の6割程度にしかなりません。

ただ連棟式建物はローン審査に通りにくいなどのデメリットがあるので、仲介売却でも相場の7割程度に落ち込むことが多いです。

一方、買取業者の中では相場の8割程度まで価格を上げてくれるところも存在するので、連棟式建物に関しては買取が損になりにくいです。

また、仲介売却は素人をターゲットにするのに対し、業者買取はプロが相手になります。そのため、第一印象にとらわれず、建物の良さを冷静に見極めてくれるのも大きなメリットです。

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連棟式建物・長屋・テラスハウスが売れない場合の対策

連棟式建物、長屋やテラスハウスが売れないときは、現状を見直してください。

住人の希望をヒアリングし、価格の見直しを行うといった対策がおすすめです。

売り手が改善することで、連棟式建物も買いやすい物件にできます。

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住人の希望を再確認する

築年数が古い連棟式建物では、住民の希望が変わることがあります。

引っ越しやリフォームの希望について尋ねてみましょう。

住人全員のヒアリング後に、物件価値を上げる対策を取ってください。

連棟式建物によっては、現状を改善した状態での売却もできます。

常にコミュニケーションをとれば、交渉もしやすいのでおすすめです。

売却価格を抑える

売却価格を調整すれば、連棟式建物も買い手が見つかることがあります。

  • ローンが組めない人のために自己資金でも買えそうな価格に抑える
  • 市場をチェックして低めの売却価格を設定する

以上のように、売却価格も工夫しましょう。

不動産買取の流れは5ステップ!必要書類から契約後の手続きまで詳しく紹介

連棟式建物の売却はコツがいる

連棟式建物は、絶対に売れないわけではありません。

不動産は一つとして同じものがないように、購入希望者のニーズも人それぞれです。

実際に希望者を募集するのは不動産会社なので、業者選びにこだわり良いところと契約さえできれば売れる可能性は高まります。

ただ、販売活動が上手くいったとしても、最初の内覧希望者が買ってくれる可能性はわずかです。

スケジュールを長期に設定し、気長に成約を待つのも一つの手ですよ。

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