浦安市は1981年に誕生した、比較的新しい市です。

もともとは自然堤防、三角州や埋立地から形成された地域でしたが、1960年以降急速に埋め立てがはじまり、住宅エリアとして生まれ変わりました。

浦安市の制定前は6万4千人ほどだった人口も2015年には16万4千人と3倍近くまで上昇しています。

豊富な水を活かした農業・工業が盛んで、特に浦安鉄鋼団地は日本でも最大級の鉄鋼流通基地となっています。

シティプロモーションが盛んな先進都市

舞浜の市運動公園に陸上競技場がオープンしたり、野球場の建設に着工したり、スケートボード場の拡張をしたりと、浦安はスポーツ関連事業をメインにさまざまな生活基盤の拡充をおこなっています。

更に浦安は福祉国家のフィンランドを参考に、学童保育の充実や保育士資格の取得支援、婚活イベントまで切れ目のない支援もおこなっています。

女性にとって暮らしやすい街というのは、不動産を売却する上でも大きなメリットですね！

地盤の脆弱さがネック

新しい住宅エリアとして人気を集めている浦安ですが、埋立地ということで地盤が脆弱なのがデメリットです。

2011年の東日本大震災では浦安一帯は震度5強の揺れでしたが、その際に液状化現象がおき、震災前の予測を超える被害となりました。

震災直後にはこうした被害を受けて居住者の数が減少しましたが、最近になって回復傾向を見せています。

しかし、埋立地という構造自体が改善できるわけではなく、抜本的な解決には至らぬままです。

物件内覧では、こうしたデメリットをどうフォローするかも大切でしょう。

2023年、東京ディズニーリゾートの隣接地として知られる浦安市は、不動産市場において新たな局面を迎えています。

ここでは、浦安市の現行の不動産売却相場と、最近の売却実績を詳細に分析し、この地域特有の市場動向とその要因を明らかにします。

東京都心へのアクセスと閑静な住環境のバランスが、市場にどのような影響を及ぼしているかも探ります。

浦安市内にある戸建て住宅の売却相場

参照:SUUMO|千葉県浦安市の一戸建て売却価格相場より

浦安市における中古一戸建て住宅の売却市場は、現在独特な動向を示しています。

2023年10月時点での売却価格相場は約5,980万円となっており、この価格は前年比85.7%、前月比98.4%という形で推移しています。

この比較的高い価格設定は、浦安市の住宅市場が持つ独特の魅力と地域の需要を反映していると考えられます。

住宅の特性を詳細に見ると、建物の面積の中央値は101㎡、土地面積の中央値は99㎡です。

これらの数字は、市内で取引される一戸建て住宅の標準的な大きさを示しています。

また、これらの物件の築年数の中央値は16年となっており、比較的新しい物件が市場に多く出ていることを意味しています。

以下は、浦安市内で行われた戸建て住宅の取引事例です。

参照:国土交通省| 2022年第３四半期～2023年第２四半期の千葉県浦安市の土地取引件数

浦安市内にあるマンションの売却相場

参照:SUUMO|千葉県浦安市のマンション売却価格相場より

浦安市の中古マンション市場は、2023年10月時点で特徴的な動向を示しています。

売却価格の相場は平均で4,580万円となっており、前年比で102.2%、前月比で101.8%という形で推移しています。

この微増の傾向は、市場の安定性と持続的な需要を示しており、投資家やマンションオーナーにとって注目すべきポイントです。

中古マンションの特性を見ると、専有面積の中央値は77㎡です。

また、これらの物件の築年数の中央値は28年となっており、浦安市における中古マンション市場が成熟していることを示しています。

築年数が長いマンションは、リノベーションや立地条件などが価格に影響を与える要素となっています。

市場動向を深く分析することで、駅からの徒歩距離や間取りなど、価格に影響を与える様々な要因が見えてきます。

以下は、浦安市内で行われたマンションの取引事例です。

参照:国土交通省|2022年第３四半期～2023年第２四半期の千葉県浦安市のマンション等取引件数より

浦安市内にある土地の売却相場

参照:SUUMO|千葉県浦安市の土地売却価格相場より

上記データは、浦安市の土地売却市場動向を示しています。

市内の土地売却価格相場は5,369万円となっており、この価格は前年比で99.2%、前月比で100.3%という形で推移しています。

この安定した推移は、市場の均衡と持続的な需要の兆しを示しています。

土地の価格を詳しく見てみると、平米単価の中央値は50.5万円/m²です。

これは浦安市の土地が持つ価値の高さを反映しており、地域特有の魅力や開発潜在性を示しています。

また、土地面積の中央値は105㎡となっており、市場に出回っている土地のサイズが標準的な範囲内にあることを示しています。

市場動向の分析からは、駅徒歩距離や周辺環境など、土地価格に影響を与える様々な要因が浮き彫りになります。

これらの要素は、土地の売却価格を左右する重要な決定要因となります。

以下は、浦安市内で行われた土地の取引事例です。

参照:国土交通省|2022年第３四半期～2023年第２四半期の千葉県浦安市の土地取引件数より

2023年、東京湾に面する浦安市の不動産市場は、その売却価格の推移において顕著な変化を見せています。

ここでは、都心への近さとリゾートエリアとしての魅力が融合する浦安市における不動産価格の最新動向を分析します。

市場の流れを詳しく解析し、将来の売却予測や投資戦略に有益な情報を提供することを目的としています。

浦安市内にある戸建て住宅の売却価格の推移

参照: 国土交通省|不動産取引価格情報より

浦安市の一戸建て住宅市場は、2022年第3四半期から2023年第2四半期にかけて、明確な変化を示しています。

この期間の平均売却価格は6,737万円で、前半期の9,894万円から3,156万円の大幅な減少を記録しました。

これは、市場の価格調整や需要の変動を示す重要な兆候です。

取引件数も16件と前半期の33件から減少しており、市場活動の縮小を示唆しています。

また、専有面積は平均140㎡と前半期の178㎡から縮小し、よりコンパクトな住宅が市場に流通している傾向が見られます。

築年数も平均12年と若干若返り、新しい物件が市場での関心を集めています。

売却価格は「築年数」と「広さ」に大きく影響されます。

たとえば、築10年以内の物件で、100㎡以下の物件は平均5,683万円、151〜200㎡の物件では7,828万円の価格が見られます。

築年数が増えると、価格の幅は拡大し、築21〜30年で251㎡以上の物件では54,500万円と非常に高額な取引が行われています。

浦安市内にあるマンションの売却価格の推移

参照: 国土交通省|不動産取引価格情報より

浦安市のマンション市場は、2022年第3四半期から2023年第2四半期にかけて注目すべき動きを示しています。

この期間の平均売却価格は4,477万円で、前半期の4,594万円から116万円の減少を記録しました。

これは市場の価格調整や購入者のニーズの変化を示している可能性があります。

取引件数も31件と前半期の45件から減少しており、市場の活動が落ち着いていることを示しています。

専有面積は平均71㎡と前半期の75㎡から減少し、よりコンパクトなマンションが市場で好まれている傾向が見られます。

一方で、築年数は平均27年と前半期の24年から増加しており、市場に出ている物件の築年数が高まっています。

売却価格の決定には「築年数」と「広さ」が大きな影響を与えています。

たとえば、築10年以内のマンションでは、71〜100㎡の物件で平均6,550万円となっており、物件のサイズに応じた価格の変動が見られます。

築年数が増えると、価格は一般的に下降し、築21〜30年の物件では、71〜100㎡の範囲で平均4,577万円となります。

浦安市内にある土地の売却価格の推移

参照: 国土交通省|不動産取引価格情報より

浦安市の土地売却市場は、2022年第3四半期から2023年第2四半期にかけて注目すべき動向を示しています。

この期間の平均売却価格は4,733万円で、前半期の4,558万円から175万円の増加を記録しています。

この上昇傾向は、土地に対する需給バランスの変化や市場の活性化を示している可能性があります。

取引件数はわずかに減少し、4件から5件へと変動しています。

これは、市場に出回る土地の数が限られており、購入者間の競争が激化していることを示唆しています。

また、専有面積は平均116㎡と前半期の112㎡から若干増加しており、より広い土地が取引される傾向が見られます。

浦安は、大きく分けて浦安駅周辺、新浦安、舞浜の3エリアに大別されます。

それぞれの相場を比較すると、以下のようになります。

新浦安駅周辺は比較的商業エリアとなっているので、中古物件の売買は新浦安・舞浜が中心となります。

地価の平均としては、だいたい30万円弱といったところですが、それでも地方の県庁所在地などと比較して高い相場となっています。

2020年のオリンピック競技の一部を臨海エリアでおこなう案なども上がっている影響で、前年度比+2%前後の成長を近年では見せています。

近年の相場は上昇傾向だが…

前述の通り、浦安の不動産相場は東京オリンピックの影響もあり上昇傾向を見せています。

ただ、それでも東日本大震災以前の水準までは回復していないのが残念なところですし、2020年を過ぎると一気に地価が下がる危険性もあります。

また、都市を整備・開発していこうという方針を強く持っているので、それが住宅需要に吉と出るか凶とでるかは現段階でなかなか断定できません。

長年住み続けることを希望する場合は、こうした将来の変化が少し気になるところでしょう。

浦安市は面積が広いわけではないですが、千葉県のなかでも独自の需要を持っているので、専門の不動産会社の数が多数あります。

そのうちの一つが、千葉県全体のページでも紹介した東京ベイ・リビングです。

新浦安・舞浜エリアでトップクラスの売買仲介実績を誇る不動産会社でERAネットワークを使った情報量の多さが魅力です。

不動産賃貸で得人気のもとゆき！査定・売却にも対応しています

もとゆきは、浦安市内の不動産賃貸をおこなう人気会社です。

運営している物件情報サイトは。浦安への移住を検討している方なら一度は見たことがあるでしょう。

賃貸をメインに営んではいますが、査定・売買仲介にも対応しています。公式サイトから相談や査定の申込みが可能ですし、迅速かつ丁寧な対応も高い評判です。

実績があるので、どこに契約したら良いか迷ったら、取り敢えずもとゆきに相談に行ってみても良いかもしれませんね。

浦安の不動産は独特の需要を持っており、地理的にも中心から少し遠いので、「千葉県全域に対応！」と謳う不動産会社でも意外に対応外だったりもします。

浦安市外の不動産会社でも対応しているところは多いですが、絞り込み調査には時間がかかるので、一括査定サービスを使って効率よく絞り込みましょう。

一括査定サービスは複数業者の査定額を比較できるのが大きな特徴ではありますが、簡単な物件情報と希望・要望をチェックするだけで簡単に対応業者の絞り込みをできるのも魅力です。

しつこい電話が来ることを心配する方もいますが、そんなことは実際には稀なので、積極的に利用していきましょう。