狭い土地におすすめの土地活用19選!狭小地でも収益化できる活用方法
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土地活用について最近聞いて、興味を持った方は多いことでしょう。
これらの記事でまとめてある活用例はどれも魅力的に感じますね!
→土地活用の方法を厳選31種類紹介!収益性・初期費用やデメリットを徹底比較
ただ、こうした方法で利益を得られるかどうかは立地と面積が大きく関係します。特に、面積の小さい土地を活用するのは大変です。
そこで、ここでは面積が小さい土地でも有効活用できる方法を紹介します!
狭い土地の活用は幅をとらず多くの人が利用できるものから選ぶ
小さい土地の活用で向いていないのは、マンション・アパート経営やテナント・駐車場の運営といった幅をとるものです。
面積が小さいと数が少なくなるので、利回りの高さは見込めません。
狭いところにアパートを建てても、各2部屋の2階建てのようなものなら、満室になっても4部屋で初期投資はなかなか回収できないでしょう。
小さい土地を活用するのであれば、場所をとらず利回りが高いものを選びましょう。
おすすめ活用法1.駐車場・駐輪場経営
狭い土地でも実施できる活用方法として良く挙げられるのが駐車場・駐輪場などのパーキング経営です。
広い土地のほうが収益性は高いですが、街中の狭い土地だからこそ利用者が高い利便性を感じるケースもあります。
大型車両の駐車場化が難しくても、バイク・自転車のパーキングとして提供することができます。
➀駐車場経営
10坪もあれば車2台のスペース確保と精算機の設置が可能なので、収益化は十分可能です。
駐車場は月極駐車場とコインパーキングの2種類があります。
月極駐車場は低コストで経営を開始できますが、その分収益性も高くなります。
ただ、車が5台以下しか停められない駐車場に精算機を設置しても、どれくらいの稼働率が見込めるかはエリアにかなり左右されてしまいます。
収益のシミュレーション・見極めが重要となります。
②バイクパーキング経営
バイクは2×0.9mのスペースがあれば1台駐車できるので、駐車場よりも効率良く収益をあげられます。
月ぎめの場合は車止めと盗難防止用鉄板を設置します。
スペースに余裕があるなら屋根付きにしたほうが集客しやすいです。
時間貸しにするなら、バイク用パーキングメーターの設置が必要になります。
③自転車パーキング経営
自転車パーキングは5坪で約15台の駐輪が可能。駅前やオフィスビルの近くなら高い稼働率を期待できます。
時間貸しならロック版式かゲート式から選ぶのが一般的です。
- ロック版式:料金を精算すると板が下がって出庫できる方式
- ゲート式:出口で清算するとゲートが上がって出庫できる方式
ゲート式は駐輪する行列の後ろが詰まってしまうことも多いので、ロック版式が現在は人気です。
月極の場合は舗装のみにするか、屋根付きにするかなどを予算やニーズに合わせて決めていきましょう。
おすすめ活用法2.シェア活用
狭い土地をフルタイムで貸し出しても利用したい方はなかなか見つかりません。
ただ、時間を決めて貸し出すことで、契約者からすれば低コストで有効活用できるという魅力があります。
④ランチ販売(出店・キッチンカー)
お昼時などに露店やキッチンカーの提供スペースとして貸し出すこともできます。
オフィス街なら、高い収益を見込めるケースもしばしばあります。
調理をしたり電子レンジを置いたりすることが多いので、水・電源が使えるようにしておくと人気が集まりやすくなります。
⑤屋外ギャラリー・ショーケース
絵画・彫刻などのギャラリーやフリーマーケットなどのスペースに利用してもらうことも可能です。
更にランチ販売と組み合わせれば、相乗効果が見込めます。
⑥畑のシェア
畑を持っていないけど家庭菜園をやりたいという方に向けて、貸農園を提供する方法もあります。
高級住宅街の近くにある畑などは、人気が集まりやすくておすすめです。
ただ、畑の貸し出しをおこなうなら水道を引く作業が必須になるので注意しましょう。
その他、シェア畑を利用したい方の多くは農業初心者なので、用具の貸し出しなどを合わせておこなうと良いでしょう。
おすすめ活用法3.自動販売機・サービス機設置
自動販売機の設置など、場所を取らなくても稼働率が高く活用できる方法は多数あります。
電気の引き込みが必要な場合もあるので、どんな設備が必要か事前に確認しましょう。
⑦自動販売機の設置・運用
おそらく最もスペースを使わずにできる活用法が、自動販売機の設置です。
小さなものであれば、50万円ほどで購入、設置することが可能です。
スーパーなどを営む自営業者であれば発注した飲料を仕入れて売り上げを得るという方法もありますが、メーカーに場所を貸して、売り上げの一部を貰う方法が一般的です。
上手くいけば1日に数千円の利益が見込めますが、周辺の自販機の分布や立地によっても結果は変わるので事前調査をしっかりしましょう。
住宅の隣に急に自販機を設置すると、人通りが増えて嫌がる方も出てきます。事前のあいさつや設置許可を得るのも大切ですよ。
⑧コインロッカーの設置・運用
小さい土地でもできて、場所によっては自販機よりずっと需要がある活用法がコインロッカーの設置です。
観光地や駅の近くであれば、キャリーバックをおいて買い物をしたいという方も多いので、こうした方のために広めのロッカーを設置するのがおすすめです。
1回の利用が200円としても、場所によっては1日100人以上が使うので、莫大な利益を得ている方も実際にいます。
ただ、これは本当にアクセスが良い土地でなければ活用できないので注意しましょう。
地方の小さい土地であれば、高齢者の多い商店街にコインロッカーを設置するのも良いでしょう。
⑨証明写真機
証明写真機は利用件数を伸ばしているサービスの1つです。
公的施設や学校・塾などの近くにないと高い収益を見込めませんが、立地が良ければ高い稼働率で運用できます。
1.3m×0.75mのスペースがあれば、設置することができます。
⑩コインランドリー経営
コインランドリー経営は15坪ほどの広さが必要になる運用方法です。
大手法人の中ではスタッフ常駐やカフェ併設などをしている店舗がありますが、アクセスが良くニーズが高ければ無人でもOKです。
自動販売機を設置するなどの工夫をするのがおすすめです。
おすすめ活用法4.建物の経営
狭い土地に十分な大きさの建物は建てにくいですが、マンション・アパートは上に居住者を募ることが出来るので、効率良く収益を得られます。
土地の形状に合わせた建物や建築方法を選ぶようにしましょう。
⑪小規模アパート経営
30坪ほどの広さは必要ですが、木造や軽量鉄骨造のアパートなら比較的低コストで建てることができます。
容積率の制限などは自治体によって異なるので、必ずチェックをしましょう。
⑫戸建て賃貸経営
戸建ての賃貸経営は、マンション・アパートを建てるほどの広さがない場合に有効です。
相続した空き家などを有効活用できれば越したことはないですが、新築を建てて貸し出すことも可能です。
その際は初期コストが膨らんでしまうので利回りは低くなります。
この場合に取るべき戦略は以下の2つです。
- 施工法を工夫して出来るだけ建築費を抑える
- 更に建築費を上乗せして、他物件との差別化を図る
どちらが良いのか、予算も考えて決定しましょう。
⑬オフィス・店舗経営
ワンフロアのオフィスやコンパクトな飲食店などの需要も、立地次第で大いにあります。
トイレや給湯室などの用意は必要ですが、構造や設備はアパートよりも安上がりで済むのでお得です。
⑭レンタルスペース経営
イベントやセミナー、ワークショップなどを経営することもできます。
設備や家具をそろえる必要はありますが、プレハブを利用すれば安上がりで済ませることが可能です。
おすすめ活用法5.土地を貸し出して運営を委託
特定の事業者に土地を貸し出して、運営を委託する方法もあります。
持主は賃料を支払ってもらったり、委託料を法人に支払ったりする仕組みです。
初期費用を抑えられる・初心者でもプロの手を借りられるというメリットはありますが、100%利益を得ることは出来なくなるので注意が必要です。
⑮太陽光発電
アクセスが悪くても収益を見込めるのが太陽光発電です。
太陽光パネルを設置するだけなので小さい面積でもできますし、日当たりさえ良ければ交通アクセスは関係ありません。
しかも、太陽光パネルの大きさに関わらず電力会社が定める基準をクリアすれば収益は一定なので、むしろ小さい土地を活用したほうが費用対効果は高いです。
ただ、あまりに面積が小さいと、その基準さえクリアできないということもあり得るので注意しましょう。
基準を満たしていなければいくら微量の発電があっても収益にはつながらないので、事前に電力会社や土地活用の相談を受けている不動産会社に相談してみることをおすすめします。
→太陽光発電のメリットとデメリットは?田舎の土地で安定収入を得る方法とリスクを解説
⑯ロードサイン(野立て看板)の設置
企業に土地を貸し出し、広告看板を立ててもらうという方法もあります。
小さい土地でも、「広告募集」と書かれた看板を立てておけば、企業から広告掲載のお願いの連絡がきます。
上記の活用とは違い、1件〇万円というように契約で期間・価格が決まるので、莫大な利益が見込めるわけではないですが手堅く収益をあげられます。
相手が法人なので、個人間の契約でありがちなトラブルも少ないのが嬉しいですね。
ただこれも土地の立地が非常に関係しており、人目につかないところで募集をかけても契約は決まらないので注意しましょう。
活用方法6.庭園や農園を作成する
狭い土地を活用する方法の中には、菜園や農園を作成して自身で活用する方法もあります。
ここでは、庭園や農園として活用する方法を紹介します。
垂直農法で菜園・農園を作る
垂直農法とは、縦のスペースを最大限に活用して作物を栽培する方法です。
例えば、壁面や棚を使って、上下方向に作物を育てる方法です。
この方法は、狭い土地で広い範囲の作物を栽培したい場合に非常に効果的です。
- ハーブ
- 葉野菜
- つる性の作物
などのように、垂直農法では、縦方向に成長する作物を選ぶのが一般的です。
また、特殊な栽培システムや水耕栽培などを利用するケースもあります。
床面積を有効に活用できるだけでなく、作物の収穫や管理も容易です。また、縦のスペースを利用することで、日照や風通しの調整もしやすくなります。さらに、垂直農法は都市環境においても広く活用されており、食品の自給自足や持続可能な農業の促進にも寄与しています。
屋上庭園を作る
屋上庭園は、文字通り、屋上に庭園を作って作物を育てる方法です。
「屋上庭園=マンションやアパートなどの屋上を活用する」イメージが強いですが、コンテナやプランターなどを使用して植物を栽培することも可能です。
また屋上は直射日光が当たるため、日照条件が良く、多くの作物を栽培できます。
屋上庭園を作るときは、屋上の構造や重量制限を確認し、必要な補強や排水システムを設置が重要です。
また、風や日光の影響を考慮して、適切な植物を選ぶことも大切です。
水景や小さな池を作る
狭い土地に水景や小さな池を作れば、リラックスできる空間に早変わりします。
水景や小さな池を作る方法の中には、コンテナや浅いプランターを使用して小さな水景やプレハブの水槽を作ったり、水生植物や魚を追加することで、生態系を形成し、自然な環境を再現する方法もあります。
また、水景や小さな池を作る際は、適切な水の循環とフィルタリングを確保が重要になってくるので、適切なポンプやフィルターシステムを使用して、常に水を循環させ、水質を清潔に保つ必要があります。
狭い土地を活用するメリット
狭い土地は広い土地に比べて、何かと不利と考える方が多いです。
ただ、実際には狭い土地にしかない利点も多くあります。
固定資産税を抑えられる
土地活用で継続的に運用していく中でリスクになるのが固定資産税の高さです。
固定資産税を毎年支払うのに耐えられなくなり、土地を手放す方も少なくありません。
狭小地は固定資産税が安いので、収益性の高い活用が出来れば利回りが非常に高くなります。
初期費用を抑えられる
狭い土地は価格が安いので、購入時に高額を用意する必要がありません。
整備にかかる費用も低く済むのでお得です。
費用対効果が高い
広大な土地でも、全面を使って出来る土地活用というのは限られています。
狭小地でも立地や地形に合わせた活用方法を選べば、広い土地と遜色ない利益を生むことができます。
狭い土地を活用する際の注意点
狭い土地を活用する際は、特有の注意事項に気を付ける必要があります。
失敗をする前に、事前に抑えておきましょう。
法規制に注意
建築基準法では、建物などの設置には境界線との距離や道路幅などの制限があるので、注意が必要です。
特に、用途地域と建ぺい率・容積率、前面道路、防火規制の4点の条件を抑えていきましょう。
項目 | 内容 | 制限の例 |
---|---|---|
用途地域 | 13の地域それぞれに制限がある。 |
|
建ぺい率・容積率 |
|
用途地域ごとの建ぺい率・容積率制限を超える建物は建てられない |
前面道路 | 建物の前面に位置する道路の制限 |
|
防火規制 | 地域によって防火構造の導入が必要 | 耐火建築物・準耐火建築物にする必要があり、建築費が約2割アップする |
立地・周辺環境に合った活用方法を選ぶ
狭小地の活用は、立地や周辺環境にあった方法を選ぶことが何より重要になります。
立地に合わない活用方法を選ぶと、以下のようなリスクが生じます。
- ニーズが合わず、収益化が出来ない
- 制限を受けてしまい、事業が運用・拡大できない
収益のシミュレーションをしながら、どの方法が良いか事前に比較しましょう。
電気や水道が引けるか確認する
電気・水道設備が充実していないと、収益性の低い活用方法しか実施できません。
狭小地は近隣地の電気や水道が複雑に重なり合っていることも多く、工事に高額費用がかかる可能性もあります。
事前に状況をしっかり確認しておきましょう。
狭い土地でも活用はできる!立地や費用をしっかりシミュレーションしよう
結論から言うと、小さい土地でも方法を選べば十分に活用できます。
ただ、どの方法を選ぶかは立地や準備金による部分が大きいので、事前にしっかり考える必要があります。
アクセスの悪い場所に看板を建てたり、逆に駅前に太陽光パネルを設置したりと、特性を活かさず活用しても無駄なだけです。
はじめての方が自力で判断しても、こうしたちぐはぐな事態に陥りがちなので、不動産会社にまずは相談してみましょう。