タワーマンションの低層階の価格はいくら?相場が決まる仕組みとメリット・デメリットを分かりやすく解説
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都市部のタワーマンションション人気は大きく落ちる気配がありません。
特に最近では、リーズナブルに購入できる低層階も人気を集めています。
ただ、低層階はいざ生活する際は苦労することもしばしば。
最終的に売却をする際も売れにくい側面があります。
今回は、タワーマンションの低層階の価格とメリット・デメリット、売却時の注意点などを詳しく解説していきます。
➝タワマン(タワーマンション)に住むと後悔する?「タワマンの悲劇」「タワマン貧乏」を引き起こすデメリットをブログから分析タワーマンションの低層階投資が注目を集めている
近年、タワーマンションの低層階が不動産投資家から注目を集めています。
2000年前後から都市部を中心に増加したタワーマンションですが、まだまだ希少性が高く、デベロッパーも力を入れてPRをしているのでブランド力は抜群です。
タワーマンションの魅力といえば何といっても高層階ですが、上記の通り投資家がにわかに狙っているのが低層階投資です。
高級タワーマンションでも低層階なら比較的リーズナブルに投資を始められるので、投資の中級者以上から相談される割合が増えています。
リーズナブルの他に強みとして挙げられるのが、継続して収益が得られる可能性の高さです。
好立地の一般的なマンションよりタワーマンションの低層階のほうが今は人気が高く、「空室が出来てもすぐ埋まった」という報告が多数寄せられています。
爆発的な収益を得るよりも、安定して高い収益を得たい方に低層階投資はおすすめです。
タワーマンションの低層階の価格が決まる仕組みとは?
不動産の価値は様々な項目によってシビアに決まることが多いですが、タワーマンションに関してはそれだけでは測れない要因が含まれる傾向にあります。
通常、マンションの階数が1階違えば㎡あたり0.5~2%ほどの差が生じることが多いですが、タワーマンションの場合は階差による価格の違いがより大きくなる傾向があります。
もちろん高層階のほうが備え付け設備もグレードが上がる傾向にありますが、それだけでは説明できない金額差になっていることが多いです。
これは、やはりブランド力や眺めの良さなどが他のマンションよりも強く影響していることが要因と考えられます。
タワーマンションの低層階に住む人は「そこまで家賃にお金を出したくないけど、タワーマンションに暮らせば自慢になる」という心理が働いており、デベロッパーもこうした人達の足元を見た価格設定にしている可能性が高いです。
タワーマンションの低層階のメリット
タワマンには低層階だからこその魅力も多数あります。
ここからは、主なメリットを紹介していきます。
安い価格で高ブランドのマンションに住める
タワーマンションは大手不動産会社がシリーズで建てているものも多いです。
例えば、野村不動産が手がけるプラウドシリーズなどは、大きなブランド力があります。
こうしたハイブランドの物件に住んでいると言えば、周囲にオッ!と思われること間違いなしです。
ただ、タワーマンションは上の階にいくに連れて価格が高くなるので、そこまでお金を出せない方は低層階を狙います。
悪く言えば見栄っ張りな人に、タワーマンションの低層階は売れやすいということですね。
豪華な共用スペース・サービスを利用できる
タワーマンションは、エントランスやセキュリティも普通のマンションとは比べ物にならないほど豪華です。
こうした共用部分は高層階に住んでいても低層階に住んでいても利用できるので、良いサービスに囲まれた生活をリーズナブルに手に入れたい方に低層階はおすすめできます。
敷地部分の豪華さを享受できる
タワーマンションに住むなら眺めの良い高層階が良い!と思う方は多いです。
ただ、オフィス街が近いタワーマンションなどは、夜景の眺めは良くても日中は殺風景なビル群しか映らず、眺めが良いと言い切れません。
一方、上の高級マンション「ラ・トゥール代官山」の写真を見ても分かりますが、敷地内の中庭に豊かな緑を有しており、贅沢なスペースとなっています。
緑に囲まれて暮らしたい方は、意外に低層階のほうがおすすめです。
災害時に避難しやすい
地震や火事が起こった時に、低層階のほうが素早く避難しやすいです。
水害などの場合は高層階のほうが安全では?と思う方も多いでしょうが、2019年10月に起こった台風被害では、武蔵小杉のタワーマンションが水害で最高階まで停電・断水被害を受けました。
高層階は地震時の揺れやすさなど特有のリスクに加えて、下で起こった欠陥でも等しく被害を受けることを考えれば災害が不安な方にはおすすめできません。
また、タワーマンションションには有名人が住んでいることも多く、彼ら目的で周囲を訪れるファンが騒がしいというケースもあります。
特権・サービスに差がついている
タワーマンションにはジムやラウンジ、キッズルームなどが併設されていることも多いですが、ある高級マンションでは「9階以上の住人から利用可能」といった条件が設定されています。
眺めやブランド力に差がつくのは仕方ない部分もありますが、低層階に住むとタワーマンションの特権を何も受けられない恐れがあります。
タワーマンションの低層階に住む際の注意点
広告やHPのイメージが先行してしまい、いざ購入したら期待外れだったということも少なくありません。
後悔しないためにどんなことを注意すれば良いのでしょうか?
内覧を細かくおこなう
今住んでいる場所から遠方の物件だとしても、必ず内覧の時間を取りましょう。
「最高グレードのタワーマンションなら間違いない!」と過信していると、実際に住むことになって思わぬ後悔をしてしまうかもしれません。
以下に、注意してチェックしたいポイントをまとめました。
チェックポイント①周辺環境
物件しか見ておらず、周辺環境をチェックしていないと後悔する可能性は高いです。
特にタワーマンションの立地は近くにオフィスが多く、買い物も不便なケースがあります。
周辺環境をチェックする際は、スーパーや医療施設だけでなく、学校やクリーニング屋など、利用の可能性がある店舗を全て調べるようにしましょう。
チェックポイント②共用部分
24時間のコンシェルジュサービス付きと広告に書かれていても、本当にサービスが機能されているか分かりません。
内覧時はコンシェルジュのサービスの他、ゴミ捨て場やエレベーターの位置などもしっかり確認しておきましょう。
特にエレベーターの台数が少ないと高層階の人がひっきりなしに利用するので、乗るまで時間がかかる可能性があります。
チェックポイント③部屋の状況
広告に掲載されている魅力以外の部分もチェックしましょう。
賃貸経営の仕組み上、施工費・管理費などが賃料収入を上回っていなければ成立しません。
そのため、内覧時はどこかデメリットがあることを想定してチェックすることをおすすめします。
壁の薄さや洗濯物の干しやすさ、収入や騒音などを細かくチェックしましょう。
複数の物件を比較する
今の住まいに比べて良い物件でも、同じレベルの物件と比べて劣っている可能性があります。
タワーマンションを購入して後悔する方の多くは、「文句はないけど、他の物件にくらべて○○がダメ」という感想を持っています。
必ず複数の物件を比較するようにしましょう。
タワーマンションの低層階は売却がしにくい
メリット満載のタワーマンション低層階ですが、住み替えなどで売りに出しても買い手がなかなかみつからない傾向にあります。
その理由としては、やはり未だタワマン=高層階というイメージがあるので、購入希望者が多くないのが理由でしょう。
ただ前述の通り、最近では都心の一部エリアで低層階人気が拡大しているという報告もあり、一概に不人気とは言えません。
低層階なりのメリットをしっかりPRしていきましょう。
タワーマンションの低層階を売却するコツ
タワーマンションは豪華さやブランド力が高く、高水準の暮らしを求める方にはうってつけの物件です。
ただ、最大の売りはやはり高さ、眺めの良さなので、低層階は買い手が付きづらくなってしまいます。
こうした部屋を売却するためには、タワーマンションならではの魅力を宣伝することが不可欠となります。
低層階とはいえ、せっかくタワーマンションというブランド力のある物件を売却するのですから、分譲マンションにはできない販売活動をしていきましょう。
設備の良さをPRしていこう
タワーマンションにあって分譲マンションにない魅力の1つに、設備の良さがあります。
パーティールームがある、床暖房や窯焼きオーブンなどが付いてくる物件もあります。
こうした設備の良さは低層階であっても魅力的なので、積極的にPRしていくことをおすすめします。
部屋数の多さを逆手にとる
タワーマンションの低層階を購入した方の多くは、立地や設備とお買い得さのバランスに惹かれたと思われます。
特に立地が都心にあるというのは非常に魅力的で、「港区であれば低層階でも良い」と考える方は多いです。
逆に言えば、売却に出ている高層階との価格調整を上手くおこなうことで利益を最大化することができます。
高層階の部屋が多数売り出されており、低層階の売り出し部屋が0のときは、少しだけ高層階よりも低い売り出し価格を設定すると、買い手の目を惹くことができます。
チラシ・パンフレットが意外に効果あり
タワーマンションのデータが網羅されているチラシやパンフレットは意外と効果的です。
ポータルサイトに広告を載せるときは一部屋ごとの印象が強く頭に残り、普通の分譲マンションとの違いがわかりにくいですが、全体像が載っているチラシはタワーマンションを魅力的に写しやすいです。
購入者は超高層ビルというブランドに惹かれていることも多いので、部屋の内部だけを宣伝するのはもったいないですよ。
あえて築年数が経ってから売り出すのもおすすめ
通常、物件の築年数が経過する前に、1年でもはやく売却するのが利益を高めるためには重要です。
ただ、タワーマンションの低層階の場合はあえて築年数が経ってから売り出すという方法をとるのもおすすめです。
タワーマンションは規模が大きいので、普通のマンションとは違い階層によって価値が大きく異なります。
高階層のほうが価値は高いですが、その分下落幅も大きくなっています。
こうしたことを加味して、競合の価値が下がったところを見計らって売り出すのもおすすめですよ。
低層階の安全面をアピールするのもよし
タワーマンションの低層階が高層階より優れているのが、災害や事故が起こったときの安全性です。
高層階は下に降りるまでの時間が長いので、火災時などに逃げ遅れる危険性もあります。
更に、消防車が来てもはしごや水は低層階までしか届かないので、最高階に近いほど対処が難しくなってしまいます。
また、地震がおきたときの揺れも当然高層階のほうが大きいです。
安全性は物件選びの重要なポイントなので、アピールしていきましょう。
低層階の売買は事前に市場調査が必要
タワーマンションの低層階は、周辺でどんな物件が売り出されているかの調査が重要となります。
特に、タワーマンション、一般の分譲マンションを問わず、高さと立地には注目していきましょう。
競合の動向をしっかりと調べておけば、ベストのタイミングで購入や売却をすることができますよ。