金融広報中央委員会が発表している「家計の金融公道に関する世論調査」によれば、1000万円以上貯めている一人暮らし世帯の人は次の割合になっています。

30代でも貯蓄が1000万円ある人は10％未満と非常に少ない割合になっています。

一人暮らし世帯では子供の養育費などがかからないため資金がたまりやすい傾向にはありますが、それでも1000万円はある程度意識しなければ貯められないことが分かります。

年代が上がるにつれて徐々に1000万円保有している割合は増えています。

また、二人以上の世帯では、貯蓄が1000万円以上溜まっている割合は次のようになっています。

二人以上の世帯では、いずれの年代も一人暮らし世帯よりも貯蓄がある世帯が多いです。

突然お金が必要になった時用に夫婦で協力してお金を貯めている世帯が多いことが分かります。

30代では20％を超えているため、1000万円の貯蓄は不可能ではありません。

1000万円を貯めている人は一定割合いますが、簡単に貯められるわけではありません。

1000万円を貯めるために特に意識してやるべきことは、次の4つです。

• 達成するまでの期間を決める
• 固定費を抑える
• 少額の貯金から始める
• 家計の収支を見直す

以下にそれぞれのやるべきことを解説します。

達成するまでの期間を決める

1000万円貯める際に最も重要なことは、達成するまでの期間を決めることです。

なんとなく1000万円を貯めようと思ってもすぐに貯めれないので断念しやすいですが、達成するまでの期間を決めて年間の貯蓄額を計算するとためやすいです。

例えば15年間で1000万円を貯めるとすれば、毎月の貯蓄額は55555円なので、それほどきつくありません。

ボーナスなどを利用しながら、毎月の収支を計算することで貯蓄できます。

また、1000万円という大きな目標だけではなく、100万円や500万円など、ある程度途中経過の目標を立てるとつづけやすいのでお勧めです。

固定費を抑える

1000万円貯めるためには、固定費を抑えることも重要です。

毎月の支出の中には、毎月一定額が発生する固定費があります。

例えば家賃やスマホ代など、日常的に使っている物が固定費に当てはまりますが、確認すれば固定費を抑えることができる可能性が高いです。

スマホを格安SIMに切り替えることで本来の金額より5000～10000円程度抑えることができることもあるので、一度確認してみましょう。

固定費は月ごとに計算すればそれほど変わらなくても、長期的に計算すれば相当大きな金額になることが多いので、必ず最低限に抑えましょう。

少額の貯金から始める

1000万円貯めるためには、少額の貯金から始めましょう。

これまで貯蓄をしていなかった人が1000万円貯めようとすると苦しいですが、まずは1万円からでも貯蓄を始めるとステップアップしやすいです。

貯蓄ができてくれば楽しくなるので、続きやすくなります。

これまで貯蓄をしていなかった人は、まずは1万円の貯金から始めると良いです。

家計の収支を見直す

1000万円を達成するために、家計の収支を見直しましょう。

毎月の支出と収入を計算し直すことで、毎月の貯蓄額も計算できます。

支出が多く貯蓄ができないのであれば、毎月の支出を見直して削れる部分を修正しましょう。

家計の収支を見直すことで、1000万円を貯める準備が可能です。

1000万円を貯めるためにやるべきことの反対に、してはいけないこともあります。

• 無駄な節約をしない
• バーゲンセールは手を出さない

注意しなければ、毎月の貯蓄が足りなくなることがあるので気をつけましょう。

以下にそれぞれ解説します。

無理な節約をしない

1000万円を貯めるのであれば、無理な節約はしないようにしましょう。

食事を制限して節約するなど、無理な節約をしてしまうとストレスになっていずれやめてしまいます。

1000万円を貯めることは一朝一夕では不可能なので、できるだけ負荷をかけずに続けることを意識しましょう。

他にも電車賃を節約して遠い距離を歩く、病院に行かないなどの無理な節約が考えられるので、体力や時間を損なわないように気をつけてください。

バーゲンセールに手を出さない

1000万円を貯めようとするのであれば、バーゲンセールには手を出さないようにしましょう。

バーゲンセールはいつもよりも安いからと言って、不要なものまで買ってしまいがちです。

特に1000万円貯めようと考えている人は、バーゲンセールを逃さないように意識してしまいがちですが、元から必要なものだけを買うことを意識しておきましょう。

バーゲンを利用する際も、できる限り不要なものは買わないように気を付けないと、余計な出費になってしまいます。

1000万円を貯める際は、次の方法がおすすめです。

• 毎月の余った金額を貯金する
• NISAを利用して投資する
• 副業を始める

1000万円はただ貯金するだけで貯めるよりも、工夫して貯めることでより短い期間で貯めることができます。

以下にそれぞれの方法を解説します。

毎月の余った金額を貯金する

1000万円を貯金するための最も簡単な方法は、毎月の余った金額を貯金することです。

これまで貯蓄していなかった人は、毎月どの程度貯めるか決める前に、シンプルに月の収支だけを計算して、余った金額を貯蓄してみましょう。

2～3か月経てば毎月の固定費や支出が分かるので、支出の中で削れる部分が判明します。

無理せず生活して、貯金できる金額を計算してみましょう。

NISAを利用して投資する

1000万円を貯めるために、投資を始めるのも一つの手です。

投資は始めたいと思っている人も多く、不労所得になるので長期的に続けやすいのでお勧めです。

投資を始める際は、NISA（非課税投資制度）を利用するのがおすすめです。

NISAは投資の利益が非課税となるので、コストカットができます。

また金融庁が指定する金融商品への投資が可能なので、リスクも抑えることができます。

1000万円をできるだけ早く稼ぎたい人は、投資を並行すると良いです。

また、投資初心者の人は少額で始めるとよりリスクが抑えられるのでおすすめです。

副業を始める

1000万円を貯めるためには、副業をして収入自体を上げる方法もあります。

現在は副業も推進されているため種類も多いので、自分に合っている副業を探すと良いです。

中には仕事に活かせるスキルでできる副業もあるので、始めてみましょう。

できる限り1000万円を貯めるまでの期間を短くしたい人は、副業で収入を始めることを検討してみてはいかがでしょうか。

1000万円貯蓄するのは非常に高い壁に感じますが、計画立てて始めると無理な金額ではありません。

何年で貯めるかを計算すれば、毎月の貯蓄額が分かるので始めてみましょう。

また、できる限り固定費など余計なコストをカットできれば1000万円を貯めるまでの期間も短くなるので、慣れてきたら実践してみると良いです。